「プラチナとシルバーの違いはなに?」
「使用するシーンに合わせたアクセサリーを選びたい」
このように考えていませんか?
プラチナとシルバーは、どちらも白く輝く美しい金属ですが、性質・価値・扱い方にははっきりとした違いがあります。
特徴を知らないまま購入すると、「思っていたのと違う」「すぐに黒ずんでしまった」といったトラブルにつながることもあるでしょう。
本記事では、プラチナとシルバーの違いを7つの比較ポイントから解説します。
アクセサリー選びを失敗したくない人やプラチナとシルバーの違いをしっかり理解しておきたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- プラチナ・シルバーの違い・見分け方
- プラチナ・シルバーのメリット・デメリット
- プラチナ・シルバーの選び方
プラチナ・シルバーの見分け方

プラチナ・シルバーを見分けるポイントは以下の通りです。
ひとつずつ紹介します。
色
プラチナとシルバーは、どちらも白く輝く金属で似ていますが、よく見比べてみると、色味や輝きには明確な違いがあります。
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プラチナ
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・光沢が控えめ
・わずかにグレー味がある
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シルバー
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・光沢がプラチナより強い
・白っぽい色味
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プラチナの落ち着いた輝きは気品を感じさせ、「純潔」や「永遠の愛」を象徴する金属として、婚約指輪や結婚指輪の素材に多く選ばれています。
一方、シルバーは金属の中でも反射率が高く、プラチナよりも明るく白い光を放つことから、爽やかでカジュアルな印象を与えるのが特徴です。
プラチナは「白金」、シルバーは「白銀」と呼ばれ、それぞれ異なる魅力と価値を持つ金属として親しまれています。
価値|販売価格
プラチナとシルバーを比較した際、最も大きな差があるのは価値です。
プラチナは産出量が非常に少なく、希少性の高さから高値で取引されています。
一方のシルバーは、プラチナに比べて産出量が多く、手頃な価格で入手できる金属です。
実際、2025年10月14日時点の買取価格は、プラチナ1gあたり約8,815円(税込)、銀1gあたり約260円(税込)と、大きな差があります。
プラチナは自動車の排ガス浄化装置など工業用途でも需要が高い金属です。
景気回復や自動車販売の増加によって需要が高まると、今後さらに価格が上昇する可能性もあります。
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刻印
確実に見分ける方法は、刻印(ホールマーク)の確認です。
ジュエリーやアクセサリーの裏面・内側・留め具の近くなどには、素材を示す刻印が小さく打たれています。
主な刻印は以下の通りです。
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プラチナ
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シルバー
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・Pt
・Pm
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・SV
・SILVER
・Ag
・Sterling Silver(スターリングシルバー)
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刻印には、素材を示す「Pt」や「SV」の文字が刻まれており、その後に数字が続きます。
「Pt900」と記されている場合は、素材はプラチナの含有率が90%であることを意味します。
一方、シルバー製品には「SV」「SILVER」「Ag」などの刻印が施されているのが一般的です。
プラチナと同様に、文字の後に含有率が示されています。
また、「スターリングシルバー」と呼ばれるシルバーは、含有率92.5%の銀を素材としたシルバー製品です。
一部のアイテムには刻印がない場合もあるため、他の見分け方と合わせて判断しましょう。
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プラチナ・シルバーの違い

プラチナとシルバーにはそれぞれ以下のような違いがあります。
- 経年による変化の違い
- 重さの違い
- 強度の違い
- お手入れ方法の違い
- アレルギーの違い
順番に解説します。
経年による変化の違い
プラチナとシルバーでは、時間の経過による変化にも差があります。
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プラチナ
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変色しにくい
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シルバー
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黒ずむ場合がある
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プラチナは耐食性に優れた金属で、水や汗に触れても変色しにくく、長期間使用しても輝きを保ちやすい特徴があります。
ただし、加工時に混ぜる割金の種類や量によっては、わずかに変色する場合もあるため注意が必要です。
一方、シルバーは硫黄と反応して黒ずみや変色することがあります。
そのため、美しい輝きを維持するために、着用後はこまめにお手入れを行うことが必要です。
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重さの違い
同じサイズのジュエリーでも、プラチナとシルバーでは重さが大きく異なります。
プラチナの比重はおよそ「20」、シルバーは「10」ほどで、同じ大きさでもプラチナはシルバーの約2倍の重さがあります。
そのため、プラチナのアクセサリーはずっしりとした高級感があり、シルバーは軽やかでカジュアルな着け心地が特徴です。
強度の違い
プラチナとシルバーでは、後者のほうが柔らかく強度が低いのが特徴です。
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プラチナ
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ビッカーズ硬度:120〜160Hv前後
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シルバー
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ビッカーズ硬度:20〜100Hv前後
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※ビッカーズ硬度:金属の硬さを表現するための基準。数字が高いほど硬い。
どちらも純度が高くなるほど柔らかくなるため、ジュエリーに加工する際は強度を補う目的でほかの金属を混ぜています。
性質にも違いがあり、プラチナは粘り気のある金属で、曲げても折れにくい反面、変形しやすいのが特徴です。
一方、シルバーは柔らかく傷がつきやすい性質を持っており、日常的に使う場合は、丁寧な取り扱いが求められます。
お手入れ方法の違い
プラチナとシルバーでは、適切なお手入れ方法が異なります。
それぞれ紹介します。
プラチナのお手入れ方法
プラチナは非常に耐食性が高く、黒ずみや変色が起こりにくい金属として知られています。
しかし、プラチナの加工時に混ぜられる割金に銀や銅が含まれている場合、汗や皮脂の成分と反応して変色するため注意が必要です。
プラチナのお手入れは、使用後に柔らかい布で軽く拭くだけで問題ありません。
定期的なメンテナンスとして、週に一度から月に一度ほどの頻度で、中性洗剤を溶かしたぬるま湯に数分間浸し、汚れを優しく落とすとより清潔に保てます。
細かな刻印や溝に汚れが残っている場合は、柔らかいブラシを使って優しくかき出し、仕上げに布で水分をしっかり拭き取ってから自然乾燥させましょう。
シルバーのお手入れ方法
シルバーは空気中や皮膚に含まれる硫黄成分と反応しやすく、「硫化」によって黒ずみが起きやすい金属です。
特に温泉には硫黄が多く含まれており、シルバーアクセサリーをつけたまま入浴すると、短時間で真っ黒に変色してしまうこともあります。
そのため、温泉やプールなどに入る際は必ず外しておくことが大切です。
もし黒ずんでしまった場合は、アルミホイルと重曹を使った化学反応で元の輝きを取り戻せます。
耐熱容器の内側にアルミホイルを敷き、シルバーを置いたら、熱湯を注ぎ、水の3分の1程度の重曹を加えます。
10分ほどそのままにしてから取り出し、水でよくすすぎ、柔らかい布で丁寧に拭き上げれば完了です。
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アレルギーの違い
プラチナは、汗などによって金属イオンが溶け出しにくい性質があります。
そのため、アレルギー反応を起こしにくい素材として人気です。
一方、シルバーは柔らかい性質を補うために、ニッケルや銅などの金属を加えて強度を高めることがあります。
ニッケルや銅は、金属アレルギーの原因物質として知られており、アレルギー体質の人が触れると炎症を起こすリスクが高まるため、注意が必要です。
アレルギーが気になる人は購入時に、素材表記と自身のアレルゲンを確認するようにしましょう。
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プラチナ素材の特徴

プラチナは、希少性と上品な光沢が魅力の金属です。
ここでは、プラチナの特徴について見ていきましょう。
それぞれ紹介します。
プラチナのメリット
プラチナの魅力は、限られた産出量による高い希少価値にあります。
地球上で採れる量が少ないため、価値が保たれやすく、資産としての安定性も高い金属です。
さらに、変色や腐食に強く、年月が経っても白く美しい輝きを失いにくい特性を持っています。
日常的に使用しても錆びにくく、耐久性にも優れているため、婚約指輪や結婚指輪など「一生もの」のジュエリーに最適です。
また、金属アレルギーを起こしにくい素材としても高く評価されています。
敏感肌の方でも安心して身につけられるのは大きなメリットと言えるでしょう。
プラチナのデメリット
プラチナは希少性が高く採掘量が限られているため、シルバーに比べて高価です。
また、硬そうに見えて意外と柔らかい金属でもあるため、強い衝撃を受けると変形する可能性があります。
複雑なデザインのジュエリーは、修理に時間や費用がかかることもあるため、その点を考慮して選ぶ必要があるでしょう。
シルバー素材の特徴

次にシルバーの魅力を見ていきましょう。
それぞれ紹介します。
シルバーのメリット
シルバーの魅力は、価格の手頃さです。
高価なプラチナに比べて安価に手に入るため、アクセサリーの場合、気軽にファッションの一部として取り入れられます。
シルバーは加工しやすい金属で、繊細な模様や立体的な造形など、幅広いデザインが豊富にそろっているのも魅力です。
プラチナよりも明るく白い光沢を放つのも特徴です。軽やかで爽やかな印象を与えるため、カジュアルからフォーマルまで幅広いコーディネートに合わせやすく、日常使いにも向いています。
シルバーのデメリット
シルバーのデメリットとして変色しやすいことが挙げられます。
シルバーは皮脂や汗、温泉の硫黄成分などと反応して黒ずみやすく、時間の経過とともに輝きが鈍くなることがあります。
また、定期的なお手入れが欠かせない点もデメリットのひとつです。
日常的に柔らかい布やシルバー専用クロスで優しく磨き、汚れを取り除くことで、美しい光沢を保てます。
【目的・シーン別】プラチナ・シルバーの選び方

プラチナとシルバー、どちらを選ぶか悩むときは、目的や使用するシーンに合わせて選びましょう。
- ファッションに合わせる
- 資産価値を重視する
- 結婚指輪やプレゼント
順番に解説します。
ファッションに合わせる
身につける人のファッションに合わせて素材を選ぶのも、ジュエリーを楽しむポイントのひとつです。
カジュアルな装いが多い人には、シルバーアクセサリーが最適です。
白い光沢が爽やかで、Tシャツやデニムなどのラフな服装とも自然に馴染みます。
シンプルなデザインはもちろん、個性的なモチーフを選べばコーディネートのアクセントにもなるでしょう。
一方、フォーマルな場にふさわしいのは、プラチナジュエリーです。
落ち着いた上品な輝きがスーツやドレススタイルを引き立て、知的で洗練された印象を与えます。
控えめなデザインのネックレスやピアスは、ビジネスシーンや特別な席でも違和感なく身につけられるでしょう。
資産価値を重視する
プラチナジュエリーは、美しさとともに資産価値も備えているため、長期保有にも適しています。
産出量が少なく希少性が高いため、価格が安定しており、資産としても信頼性のある金属とされています。
一方のシルバーも一定の価値はありますが、市場価格の変動が大きく、資産としての安定性はプラチナに劣ります。
その分、価格が手頃なため、ファッション感覚で気軽に楽しめるのが魅力です。
ジュエリーを選ぶ際は、プラチナとシルバーそれぞれの特性を踏まえた選択をしましょう。
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結婚指輪やプレゼント
贈り物を選ぶときは、相手の好みやライフスタイルを意識することが大切です。
日常的に身につけられるアクセサリーを贈りたい場合は、シルバー製品がぴったりでカジュアルからフォーマルまで幅広い服装にマッチします。
デザインのバリエーションも豊富で、相手の雰囲気や個性を引き立てる一品を選べるでしょう。
一方で、記念日や特別な日の贈り物として長く愛用してもらいたい場合は、プラチナ製ジュエリーがおすすめです。
プラチナは変色や傷がつきにくく、年月を経ても美しい輝きを保ち続けます。
高級感のあるデザインを選べば、特別な気持ちが伝わる贈り物になるでしょう。
プラチナ・シルバーを売却するなら『買取大吉』におまかせ
『買取大吉』がおすすめの理由は以下の通りです。
- プラチナ・シルバーアイテムの買取実績が豊富
- ライフスタイルに合わせた3つの買取方法
- 査定無料・キャンセル費用不要
ひとつずつ紹介します。
プラチナ・シルバーアイテムの買取実績が豊富
『買取大吉』は、これまでに多くのプラチナ・シルバー製品を買取してきました。
指輪・ネックレス・ピアスなど、幅広い種類の製品を取り扱っています。
ブランド品はもちろん、壊れたプラチナ製品や変色してしまったシルバーの買取も可能です。
他社に断られた製品でも大歓迎のため、ぜひ一度『買取大吉』にお持ち込みください。
ライフスタイルに合わせた3つの買取方法
『買取大吉』では、お客様のご利用しやすい方法を選んで買取ができます。
買取方法は以下の3つです。
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買取方法
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詳細・特徴
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店頭買取
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・直接店舗に持ち込む
・買い物のついでに利用可能
・気軽に利用したい方におすすめ
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出張買取
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・スタッフが自宅を訪問
・持ち運びしなくても自宅で完結
・買取に出す品が多い方におすすめ
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宅配買取
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・商品を送って売却可能
・自宅にいながら完結
・仕事などで忙しい方におすすめ
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お客様のライフスタイルや状況に合わせて、最適な買取方法を選択できます。
査定無料・キャンセル費用不要
『買取大吉』では、査定料や買取時の手数料は一切いただきません。
査定後のキャンセルも無料です。
出張買取の出張費や、宅配買取の送料も『買取大吉』で負担します。
貴金属に精通した鑑定士が常駐しており、予約なしでもご利用いただけます。
※出張買取、宅配買取は事前申し込みが必要。
【Q&A】プラチナとシルバーについてよくある質問

プラチナとシルバーについてよくある質問は以下の通りです。
Q.プラチナとシルバーはどちらがいいですか?
Q.プラチナとシルバーは錆びますか?
それぞれ回答します。
Q.プラチナとシルバーはどちらがいいですか?
A.どちらが良いかは、目的や好みによって異なります。
長く愛用できる結婚指輪や記念のジュエリーを探しているならプラチナ。
気軽に楽しめるアクセサリーを探しているなら、シルバーがおすすめです。
Q.プラチナとシルバーは錆びますか?
A.どちらの金属も「錆びる」というよりは、化学反応によって表面が変色することがあります。
プラチナは、空気中の酸素や水分に反応しにくいため、錆びたり黒ずんだりする心配はほとんどありません。
一方のシルバーは変色しやすい反面、手入れ次第で新品のような輝きを長く楽しめます。
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プラチナ・シルバーの違いを理解して自分に合った素材を選ぼう

プラチナは落ち着いた光沢・高い耐久性・資産性があり、シルバーは明るい輝きと軽さ・手に取りやすい価格帯が強みです。
どちらが優れているかではなく、使用する場面によって選択肢は変わります。
一例として、長く寄り添う一生ものならプラチナ、装いに合わせて楽しむならシルバーという選択があります。
また、プラチナ・シルバーの売却を検討しているなら『買取大吉』をぜひご利用ください。
どんなお品物でも、どんな状態でも喜んで査定させていただきます。他社様で断られた物もがんばってお買取致します。こちらに載っていないものでもお気軽にお持ちください。