シルバーは金属アレルギーが出にくいってホント?純度別の特徴や他の金属についても解説
2025年1月30日
「シルバーアクセサリーは金属アレルギーに反応する?」
「アレルギーが出ないシルバーはある?」
このように考えていませんか?
シルバーは金属アレルギーが出にくい素材として知られています。
しかし、「シルバーアクセサリーを装着してアレルギー症状が出た」と聞いたこともあるのではないでしょうか?
本記事では、金属アレルギーリスクや発症時の症状、シルバー以外でアレルギーが出にくい金属を紹介します。
金属アレルギーが気になるという方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- シルバーの金属アレルギーリスク
- 金属アレルギーの症状
- 金属アレルギーの起こりにくい金属
【純度別】シルバーの金属アレルギーリスクと特徴
シルバーの金属アレルギーリスクは以下の表の通りです。
シルバーの種類
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純度
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金属割合
(銀:その他)
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アレルギーリスク
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価格
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SV1000
(純銀)
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99.9%以上
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99.9%以上:
0.1%以下
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非常に低い
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高価
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SV950
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95%
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95%:5%
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低い
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SV1000より安い
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SV925
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92.5%
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92.5%:7.5%
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中程度
(銅の影響でアレルギー反応が出る場合がある)
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中程度の価格
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SV900
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90%
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90%:10%
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高い
(合金が多いためアレルギーリスクが高い)
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比較的安価
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シルバーはアレルギーが発症しにくい金属のため、純度が高くなるほどリスクは軽減します。
シルバー950や925の違いについては、以下の記事で紹介しています。
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金属アレルギーの特徴
金属アレルギーは、アレルゲンとなる金属に触れることで、さまざまな症状が現れます。
特徴を以下の点から見ていきましょう。
それぞれ紹介します。
具体的な症状
金属アレルギーを発症すると、かゆみや赤み、小さなブツブツなどの炎症が起こります。
また、症状が悪化すると水ぶくれができたり、稀に全身の倦怠感や発熱を引き起こしたりするケースもあります。
金属は汗や体液と反応して溶け出すため、汗をかきやすい環境やピアスホールなど金属が体液に触れる状況では、特に注意が必要です。
遅延型アレルギー
金属アレルギーは「遅延型アレルギー」とも呼ばれ、症状がすぐには現れません。
発症までに24〜48時間ほどかかる場合が多く、すぐにわからないのが難点です。
また、金属アレルギーは遺伝によるものではなく、後天的に発症します。
特定の金属が体内に侵入すると、免疫系がその金属に対して敏感になり、原因の貴金属が肌と触れた場合、過剰に反応して症状を引き起こす仕組みです。
金属アレルギーが起こりやすい金属
金属アレルギーが起こりやすいとされる主な金属は以下の通りです。
それぞれ紹介します。
パラジウム
金属アレルギーの方が特に注意すべき素材のひとつが「パラジウム」です。
パラジウムはプラチナに似た白い輝きを持っているため、プラチナ製やホワイトゴールドアクセサリーに配合されています。
そのため、プラチナやホワイトゴールドを選ぶ際には注意が必要です。
アレルギーが心配な方は、購入前に素材の詳細を確認しておくと良いでしょう。
ニッケル
ニッケルは、金属の中でもアレルギー反応を引き起こしやすい素材です。
汗によって溶け出しやすい性質を持っており、触れることでアレルギーを誘発するリスクが高まります。
また、ニッケルはパラジウムと似た特性を持つため、パラジウムに反応する人は、ニッケルにもアレルギーを起こしやすい傾向です。
ジュエリー以外にも、ステンレス製の調理器具・メガネのフレーム・硬貨など、日常的に使用される製品にも多く含まれています。
さらに、合金製のアクセサリーにはニッケルが含まれていることが多いため、使用する際には注意が必要です。
銅
金属アレルギーを引き起こす確率が高いのはパラジウムやニッケルですが、体質によっては銅もアレルギーの原因になることがあります。
銅にアレルギーがある場合、「スターリングシルバー(銀92.5%:銅7.5%)」でも、アレルギー反応が出てしまう可能性があるため注意が必要です。
シルバーの他にも、銅が含まれる素材として「ピンクゴールド」や「イエローゴールド」があります。
金属アレルギーの発症リスクを軽減する方法
金属アレルギーの発症リスクを軽減させるには、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
- 高純度のシルバーを着用する
- アレルギーが出にくい金属を選ぶ
- パッチテストを行う
- 汗をかく時期はアクセサリーを着用しない
- アレルギーが起きたら別の金属を試す
それぞれ紹介します。
高純度のシルバーを着用する
高純度のシルバーは割金が少なく、金属アレルギーを引き起こしにくい特徴があります。
しかし、シルバーの性質上、純度が高いと硬度が低くなるため、アクセサリーとして使用するには不向きです。
そこで、硬度を高めるために割金として、パラジウムやニッケルなどの金属が使用されます。
パラジウムやニッケルなど、アレルギーが出やすい素材を多く使用したシルバーは、発症リスクを高めるため、購入時は高純度の物を選ぶと良いでしょう。
アレルギーが出にくい金属を選ぶ
アレルギーを起こしにくい金属として知られるのは、主に以下の素材です。
アレルギーが
出にくい金属
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詳細
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プラチナ
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アレルギーリスクが低い金属です。結婚指輪や婚約指輪として人気があります。低純度のプラチナは、割金が原因でアレルギーを引き起こす可能性があります。
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金
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純度が高いほどアレルギーリスクが下がります。10金や14金などの低純度の金は、割金が原因でアレルギーを引き起こす可能性があります。
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チタン
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軽量で強度が高く、アレルギーを引き起こしにくいため、医療機器やジュエリーにも使われています。
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ステンレススチール
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サージカルステンレスはアレルギーリスクが低い素材として有名です。傷やサビに強く、リーズナブルな価格も魅力です。
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パッチテストを行う
パッチテストは、金属アレルギーの原因となる「アレルゲン」を特定するための検査です。
手順を確認していきましょう。
- 1.腕や背中などの正常な皮膚に、アレルゲンが含まれたパッチを直接貼付します。
- 2.パッチを貼ってから2日後にパッチをはがし、皮膚の状態を観察します。パッチをはがした直後ではなく、30分後に判定するのが一般的です。
- 3.3~4日後に皮膚のかぶれや赤みが悪化していないか、改善しているかを確認します。
- 4.1週間後に最終的な皮膚の状態を確認します。かぶれや炎症が自然に消えているかどうかを評価します。
何度も通院する必要はありますが、アレルゲンがわかれば、アクセサリーも選びやすくなるでしょう。
汗をかく時期はアクセサリーを着用しない
汗をかきやすい夏場や運動中にアクセサリーを身につけていると、金属が汗に溶け出しやすくなり、アレルギーの原因物質が肌に吸収されやすくなります。
特に、首元は汗をかきやすい部分のため、ネックレスなどの装着は注意が必要です。
汗をかいた後は早めに清潔な布で拭き取ることで、アレルギーリスクを軽減できます。
以下の記事では、シルバーのお手入れ方法やつけっぱなしにしたときの影響について解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
アレルギーが起きたら別の金属を試す
金属アレルギーの症状が出た場合は、すぐにアクセサリーの使用をやめて症状が落ち着いてから、別の金属素材を試してみましょう。
特に、ニッケルやパラジウムが含まれるアクセサリーはアレルギーを引き起こしやすいため、避けるのが無難です。
金属以外の樹脂製やシリコン製のアクセサリーを選ぶのも良いでしょう。
アレルギー反応が強い場合は皮膚科を受診し、医師のアドバイスを受けるのが大切です。
シルバー以外のアレルギーが出にくい金属はプラチナや金がおすすめ
シルバーのほかにも、アレルギー反応が起こりにくい金属としておすすめなのが以下の2つです。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
プラチナ
プラチナは金属アレルギーのリスクが低い素材で、酸化や腐食に強いため、汗や皮脂の影響をほとんど受けません。
そのため、アレルギー体質の方にも適しており、結婚指輪や婚約指輪といった長期間身につけるジュエリーとして人気です。
また、プラチナの持つ白い輝きはシルバーよりも高級感があります。
シルバーや他の金属と比べると価格が高い点がデメリットとなりますが、その分耐久性や長期的な使用に優れている素材です。
以下の記事では、シルバーの価格が安い理由を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
金
金もアレルギーが起こりにくい金属として知られています。
また、イエローゴールド・ホワイトゴールド・ピンクゴールドなど、さまざまなカラーが選べる点も魅力です。
ただし、ピンクゴールドやホワイトゴールドにはパラジウムや銅が含まれており、アレルギーの原因となるリスクもあるため、購入時には素材の確認をしておきましょう。
近年、金の高騰が続いており、資産価値としても注目を集めています。
金もプラチナと同様に価格が高い点がデメリットとなりますが、高品質でアレルギーリスクが低い素材のため、予算や用途に合わせて選ぶと良いでしょう。
以下の記事では、プラチナや金について紹介しています。ぜひ参考にしてみて下さい。
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シルバーはアレルギーが出にくい素材ですが、純度の低いものを選ぶと、割金に含まれるアレルゲンで発症する可能性があります。
購入時には、割り金に含まれる金属を確認するようにしましょう。
また、シルバー以外にもプラチナや金のアクセサリーもアレルギーが起こりにくい素材としておすすめです。
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