刻印のない金は買取に出せる?刻印の種類や本物か調べる方法を解説
2024年12月24日
「金は刻印がなくても買取に出せる?」
「自分で本物か調べる方法はある?」
このような疑問はありませんか?
ほとんどの金製品には刻印が施されています。そのため、刻印がなければ偽物ではないかと疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。結論から述べると、刻印のない金でも本物の可能性はあります。
この記事では、刻印がなくても買取に出せる理由・本物の金か調べる方法・出回っている偽物の金の特徴について解説します。売却を検討しているなら、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 刻印がなくても売れる理由
- 本物かどうか調べる方法
- 出回っている偽物の金とは
刻印なしの金でも買取できる
金は刻印がなくても買取できます。刻印がない金製品でも偽物とは限らないためです。
ヨーロッパでは金のインゴットには刻印を施すよう義務付けられていますが、日本をはじめ刻印をつける法律やルールが存在しない国もあります。
また、金製品は紀元前6000年から存在しており、当時は刻印がないものがほとんどです。刻印のない昔の金製品は本物の金を使用しているケースが多いうえに、現在でも流通しています。
現代では、刻印がなくても本物の金か調べられる手段や機械も充実しています。
刻印がなくても本物の可能性があり、本物か確かめる方法が確立しているため、刻印がなくても買取できるのです。
金に刻印がつけられる理由
金に刻印がつけられる理由は、金製品の情報を正確に伝えるためです。刻印される内容はメーカーによって異なりますが、金製品の純度・製造会社・ブランド名・製造番号などが刻まれています。
また、本物と偽物を見分けるためにも刻印がつけられています。金製品の偽物は少なからず流通しているため、製造元や検査機関のマークを刻印することで品質を保証しているのです。
日本では刻印の義務はありませんが、造幣局が品位試験をしたものにはひし形のホールマークを刻印しています。金の刻印については以下の記事でも解説しているため、ぜひご覧ください。
ジュエリーに施される刻印の種類
金製のジュエリーにも刻印が施される場合があります。ジュエリーの刻印の種類は以下のとおりです。
製造メーカーやブランドによっては上記の刻印がない場合もあるため、あくまで参考程度にご覧ください。ひとつずつ解説します。
品位(純度)
ジュエリーには、金の純度を意味する品位が刻印されているケースがほとんどです。金製品は24分率を基準に純度を表現しています。
品位(刻印) |
金の純度 |
K24 |
99.9%以上 |
K22 |
91.7% |
K20 |
83.3% |
K18 |
75.0% |
K14 |
58.3% |
K10 |
41.6% |
日本で製造されたジュエリーには上記のとおり英字の後ろに数字があります。
一方、「24K」のように数字の後ろに英字を記載しているタイプは海外製品を意味しており「アトK」と呼ばれる種類です。
アトKは、金の純度や使用している素材を偽って記載している場合があります。金の純度については以下の記事でも解説しているため、ぜひご覧ください。
カラー
金製品は割金(わりがね)と呼ばれる金以外の金属によって色合いを調整する場合もあり、割金の配分によって、さまざまな色に変化します。
色味 |
刻印 |
割金 |
ホワイトゴールド |
WG |
銀15%・パラジウム10% |
イエローゴールド |
YG |
銀15%・銅10% |
ピンクゴールド |
PG |
銀5%・銅18%・パラジウム2% |
レッドゴールド |
RG・RDG |
銀10%・銅15% |
グリーンゴールド |
GG・GRG |
銀25% |
色合いを変化させた金はカラーゴールドと呼ばれ、ジュエリーなどに多く使われています。
カラーゴールドを使っている場合は「K18WG」のように、品位の後ろにカラーが刻印されているのが特徴です。
金メッキ・金張り
ジュエリーのなかには金メッキや金張りによって作られているものもあります。金メッキや金張りとは、真鍮などの金属に金を薄く張り付けたものです。
見た目は金ジュエリーでありながら、手ごろな価格で手に入れられ、耐腐食性が高いなどのメリットがあるため、ジュエリーによく活用されます。金メッキや金張りの刻印は以下のとおりです。
名称 |
刻印 |
特徴 |
金メッキ |
GP・HGE |
20ミクロン以下の金を貼り付けている |
電気式金メッキ |
GE・GFP |
電気分解によってメッキ処理している |
金張り |
GF・GS・GR・RGP |
メッキの80~100倍の厚さで金を貼り付けている |
また、金メッキや金張りの厚さを示す以下の刻印が施される場合もあります。
刻印 |
意味 |
M・1M・3M |
メッキの厚さを意味する(3M=3ミクロン) |
1/10・1/20 |
メッキの厚さを意味する(1/10=1/10ミクロン) |
上記の刻印がある場合は、金メッキ・金張りのジュエリーを意味します。
インゴットに施される刻印の種類
投資用商品として流通しているインゴットにも刻印があります。インゴットの刻印の種類は以下のとおりです。
- 商標
- 重量
- 品位(純度)
- 製造番号(シリアルナンバー)
メーカーによっては上記以外の刻印もあるため、参考程度にご覧ください。ひとつずつ見てみましょう。
商標
インゴットには精錬したメーカーが商標を刻印する場合があります。商標は、金地金の基準となっているロンドン地金市場協会(LBMA)の設けた基準をクリアしなくては刻印できません。
日本で商標が認められている主なメーカーは以下のとおりです。
- 日鉱金属日立製錬所
- 日鉱金属佐賀関製錬所
- 三菱マテリアル
- 住友金属鉱山
- 田中貴金属工業
重量
インゴットには重量も刻印されています。「○○g」とキログラム表記の場合がほとんどです。
金インゴットといえば長さが約250mmにも及ぶ約12.5kgの延べ棒をイメージするかもしれませんが、サイズが14mm×9mm×0.5mmで重量が1gの小さいサイズも流通しています。
金は1gあたり14,000円以上(2024年12月時点)の価格がつけられており、1gから購入可能です。
品位(純度)
インゴットにはジュエリーと同様に使用している金の品位が刻印されています。
インゴットには24金が使用されており、純度を意味する「999.9」の数字が刻印されている場合がほとんどです。
製造番号(シリアルナンバー)
インゴットにはひとつずつ製造番号が刻印されています。同じ番号はひとつとして存在しないため、所有者を明らかにしたり製品を識別したりするのに役立ちます。
刻印が施されている場所
金製品への刻印場所はメーカーによって異なります。インゴットであれば表面にはっきり刻印しているため見つけやすいでしょう。
しかし、ジュエリーはデザインの観点から目立たない場所に刻印されています。刻印がなかなか見つからない場合は以下の場所を見てみてください。
ジュエリーの種類 |
刻印されている場所 |
リング(指輪) |
リングの内側 |
ネックレス |
プレート・留め具 |
ブレスレット |
プレート・留め具 |
イヤリング |
ネジ・クリップの内側 |
ピアス |
裏部分・キャッチ |
バングル |
内側・側面 |
ブローチ |
内側・側面・針の台座 |
ブランドによっては上記に当てはまらない場合もあります。いくら探しても見つからない場合は、刻印がない可能性が高いでしょう。
刻印のない金が本物か調べる方法
刻印がなくても本物か簡単に判断する方法があります。自宅でできる簡単な方法もあるため、ぜひ実践してみてください。
- 磁石を近づける
- 見た目を比較する
- 比重を調べる
- 鑑定・査定に出してみる
ひとつずつ解説します。
磁石を近づける
磁石を近づける方法は、純金かどうか調べられます。
金は磁力に反応しない性質を持つため、磁石に引き寄せられた場合は割金を混ぜてたもの、もしくは金メッキ・金張りの可能性が高いでしょう。
見た目を比較する
難易度は高くなりますが、見た目で比較する方法も挙げられます。純金は黄金特有のオレンジ色に近い色合いですが、割金を混ぜている18金などは明るい黄色が特徴です。
見た目では正確な純度は計れませんが、純度が低くなるにつれて黄色味が強くなるため、純金かどうか調べたい方は見比べてみるとよいでしょう。
比重を調べる
比重を調べれば、おおよその金の純度を計算できます。比重を調べる際に必要なものは以下のとおりです。
手順は以下のとおりです。
- 1.金製品の重さを量る
- 2.容器に水を入れて計量器の上に載せる
- 3.計量器の表示を「0」にリセットする
- 4.金製品を糸で吊る
- 5.吊るした金製品を容器の中へ入れる(側面や底に当たらないように)
- 6.重さを量る
- 7.1の値を6の値で割る
比重がわかったら下の表に当てはめてみてください。
品位(刻印) |
比重 |
24金・K24 |
19.13~19.51 |
22金・K22 |
17.45~18.24 |
20金・K20 |
16.03~17.11 |
18金・K18 |
14.84~16.12 |
14金・K14 |
12.91~14.44 |
10金・K10 |
11.42~13.09 |
比重を調べる方法は、宝石が付いているものや、ほかの金属と組み合わせたものには適用できないため注意しましょう。
金の比重については以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。
鑑定・査定に出してみる
鑑定や査定に出すのも純度を調べる有用な方法です。鑑定に出せば専用の機器を用いて金製品の正確な純度を調べられます。
発行される鑑定書は品質を保証するため、売却する際に有利となるでしょう。ただし、鑑定には手数料がかかるケースがほとんどです。
費用をかけたくない場合は査定に出すのがよいでしょう。査定は金製品の価値を保証するものではありませんが、専用の機械で純度を測定して買取価格を提示いたします。
本物の場合は相場に沿った買取価格を提示します。刻印よりも純度が低い・金メッキなど、偽物だった場合は鑑定士がその旨を説明するため、本物と偽物を見分ける材料となるでしょう。
『買取大吉』では金製品を無料で査定しています。刻印がなくても問題ないため、ぜひお気軽にお試しください。
刻印があっても偽物の可能性あり
刻印は品質を保証するためにつけられると先述しましたが、100%安心はできません。金製品には純度を偽った刻印が施されている場合があるためです。
近年は偽物を製造する技術が向上しており、素人目ではわからないものも多いでしょう。以下のような金製品が出回っています。
- 金メッキ・金張りなのに金製品を装っている
- 部分的に金メッキ・金張りになっている
- 純度を高く偽っている
ひとつずつ解説します。
金メッキ・金張りなのに金製品を装っている
金メッキや金張りには「GP」「GF」などの刻印が入ります。
しかし、安価な金メッキ・金張りにもかかわらず「K24」「K18」と刻印して高値で流通している場合があるため注意が必要です。
部分的に金メッキ・金張りになっている
怪しまれないように、全体ではなく部分的に金メッキ・金張りを施しているケースもあります。
ネックレスの留め具や、チェーンなど、小さな箇所に細工を施して高値で販売している場合があるのです。
純度を高く偽っている
実際より高い品位を刻印した偽物も出回っています。本当は14金にもかかわらず、18金と刻印して高値で販売しているのです。
品位が近いものは見た目や比重の差が小さいため判別するのは簡単ではありません。
金は価格が高騰中|売るなら今がチャンス
2024年12月時点で、金は1gあたり14,000円を上回る価格で取引されています。2019年は4,000円台で取引されており、ここ数年で価格が高騰しました。
過去に類を見ないほど価格が上昇しているため、売却するなら今が絶好のチャンスです。金の価格は毎日変動しています。今日の価格が気になる方は下のボタンからチェックしてみてください。
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金の価格は今後どのように変動するかわかりません。そのため、高く売れる今、ぜひ『買取大吉』の無料査定を試してみてください。
『買取大吉』の買取方法
『買取大吉』で金製品を売る場合は、以下の方法からお選びいただけます。
買取方法 |
特徴 |
店頭買取 |
- お店に持っていくだけ
- 目の前で査定・ご説明
- 現金にてお支払い
- 来店予約は不要
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宅配買取 |
- 宅配便で送るだけ
- 査定結果を電話・メールでお知らせ
- 指定の口座に振込
- 全国どこでも利用可能
|
出張買取 |
- 自宅で鑑定士を待つだけ
- 目の前で査定・ご説明
- 現金にてお支払い
- 売りたい品物が多くても大丈夫
|
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刻印なしの金でも高価買取される可能性がある
刻印がない金製品は偽物とは限りません。本物の金でも刻印をつけないケースもあるためです。刻印がなくても、磁石を近づけたり比重を量ったりと簡単に調べる方法はあります。
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