金製品には、純金や合金の他にも金をメッキや金張りしたものがあります。加工された金製品は外見が美しく、耐久性を高める目的もありますが、金の純度が低く価値は下がります。刻印は以下の通りです。
ブランド名
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刻印
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アイプリモ|
I-PRIMO
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銀座本店オープンのブライダルリング専門店。ハートマークと「P」の筆記体刻印が特徴。
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アンナマリア・カミリ|
ANNAMARIA CAMMILLI
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フィレンツェ生まれのデザインで評価の高いブランド。明朝体と筆記体の2種類の刻印がある。
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ヴァンクリーフ&アーペル|
Van Cleef & Arpels
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家族で設立したハイジュエリー制作で人気のブランド。VCAの頭文字をとった刻印が特徴。
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ギンザ・タナカ|
GINZA TANAKA
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老舗宝飾品ブランド。星の中にSがデザインされたホシエスマーク刻印が特徴。
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ポーラ|
POLA
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化粧品会社として有名なPOLAが設立したジュエリーブランド。ブランド名の「P」をゴシック体にしたロゴマークが特徴。
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モニッケンダム|
MONNICKENDAM
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オランダのアムステルダムで創業した老舗ダイヤモンド卸問屋。MONNICKENDAMの頭文字「M」をモチーフとした刻印。
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ルシエ|
LUCIE
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オートクチュールでの婚約指輪や結婚指輪などを販売するジュエリーブランド。ブランド名「LUCIE」を刻印。
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ロイヤルアッシャー|
Royal Asscher
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オランダ・アムステルダムで創業した名門ダイヤモンドジュエラー。王冠をモチーフにしたロゴを刻印。
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クイーン|
Queen
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宝石リフォーム専門店。「Queen」を刻印。
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クレサンベール|
CRESCENT VERT
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京セラ開発の不純物が無い宝石を取り扱ったジュエリーブランド。CとVを繋げたデザインと王冠の刻印が特徴。
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杢目金屋|
モクメガネヤ
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結婚指輪・婚約指輪のオーダーメイド専門店。杢を桜で囲んだロゴマークの刻印。
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ミキモト|
MIKIMOTO
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真珠養殖に成功したことで知られるブランド。アコヤ貝の形の中に「M」の文字が入った刻印が特徴。
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ケイウノ|
K.UNO
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オーダーメイドジュエリー専門店。ブランド名「K.UNO」を刻印。
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サマンサティアラ|
Samantha Tiara
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サマンサタバサのジュエリーブランド。「ST」のシンプルデザインを刻印。
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タサキ|
TASAKI
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ジュエリーブランドの王道。フォントとロゴマークが特徴の刻印。
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セイコージュエリー|
SEIKO
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時計メーカーSEIKOの子会社。ツバメモチーフ刻印。2008年3月に解散。
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ジーエスティーヴィー|
GSTV
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仕入れから製造を一貫して行う宝飾ブランド。星と菱形の四角形入り手裏剣デザイン刻印。
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サミスターダイヤモンド|
Samistar Diamond
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ジュエリーマキが展開。SAMISTARにDの刻印。
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シチズンジュエリー|
CITIZEN JEWELRY
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シチズン宝飾株式会社として設立したジュエリーブランド。CとJを繋げたデザインの刻印。
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ダミアーニ|
DAMIANI
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宝石工房としてスタートしたダミアーニ。ブランド名を筆記体にしたデザインの刻印。
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ニナリッチ|
NINA RICCI
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マリア・ニナ・リッチと息子がパリに設立したファッションブランドの老舗。クローバーを模した菱形デザインの刻印。
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ジェムケリー|
GEMCEREY
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1992年設立の老舗。GとCを左右反転させた刻印が特徴。
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Kの位置に注目|マエK・アトKの違い
金製品の純度を示すマークにおいて、「K」の位置には注意が必要です。「K」の位置は以下の2つがあります。
それぞれの違いについて見ていきましょう。
マエK
「マエK」とは、数字の前に「K」が来る表記方法です。例えば、「K24」「K18」といった形式で、主に日本で製造されたものに多く、製品が何カラットの金であるかを示しています。「K」はカラット(Karat)の略で、金の純度を表す単位です。
アトK
「アトK」とは、「K」が数字の後に来る表記方法を指し、「24K」や「18K」と表します。日本以外のアジア圏で製造されたものに多い刻印表記です。アトKは実際の純度が低いケースがあるといわれています。正確に純度を確かめるためには、買取専門店の無料査定がおすすめです。
日本と海外の刻印制度の違い
それぞれの国には、金製品に関する独自の刻印制度があります。日本と海外の刻印制度について見ていきましょう。
それぞれ紹介します。
日本の刻印制度
日本では刻印を製品に施すことが法律で義務付けられているわけではありません。そのため、製造業者が自主的に行っている場合が多い傾向です。
金製品の中には、日本造幣局が管理している製品があり、ホールマークが刻印されています。ホールマークは日本の国旗とひし形に千分率で純度が表記され、製品が日本造幣局が定める品質基準を満たしていることを表しています。
海外の刻印制度
海外の刻印制度について3つの国について見ていきましょう。
それぞれ紹介します。
フランス
フランスは、ジュエリーの長い歴史を持つ国のひとつです。盗難品の取引を防ぐ目的で、世界で二番目(イギリスが一番)に「刻印制度」を導入しています。金や貴金属製のジュエリーには、売買する際に必ず刻印が施されます。
特に、アンティークジュエリーでよく見られるのが「鷲の刻印」です。
フランスでは、K18未満の金製品は本物の金製品とは認められておらず、K18以上の製品が多く流通しています。
イギリス
イギリスでは700年以上前から、粗悪な金貨の問題を解決するために刻印制度を導入し、品質を保証するための先駆けとなりました。「グレシャムの法則」という経済学の法則誕生にも繋がりました。
イギリスの刻印はシンプルで直感的に理解しやすく、金製品には王冠のマークと鑑定された場所を示すマークも添えられています。例えば、インゴットにヒョウのマークがあればロンドンで鑑定されたことを意味し、地域ごとに特有の刻印があります。
イタリア
イタリアでは、金の種類・純度の順で刻印されています。例えば、「Au 750」というように記され、隣か上下には「☆・数字・アルファベット」が並びます。「☆」はイタリア全国で使われる共通のマークです。
数字は、金属メーカーが国から正式に認可された際に割り当てられる番号で、値の大小に意味はなく登録された順番を表します。アルファベットは、製品が作られた地域を示す略称です。日本と同様に任意のため、刻印が存在しない製品もあります。
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刻印は、製品の品質や製造場所を示す重要なものです。純度・色・加工方法・製造ブランドまで、刻印として記録されています。日本造幣局のホールマークをはじめとする信頼度の高い刻印は、金の価値を保証します。
しかし、日本で作られた金製品に刻印は義務付けられていないため、お手持ちの商品に刻印がない場合もあるでしょう。製品の刻印がなく品質がわからない場合は、『買取大吉』の無料査定をご利用ください。
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