【意外に知らない】金の純度は高いと価値がある?特徴や資産価値を解説
2024年3月21日
「金の純度ってなに?」
「純金と18金って何が違うの?」
金は、黄金の輝きと希少性の高さから、古くから権力の象徴とされてきた金属です。
「富の象徴」としての世界に根付いた価値観は、今も変わりはありません。
しかし、漠然と金について知っていても、金の純度や刻印の意味までは、わからない方も多いでしょう。
本記事では金の純度における意味合いや特徴を解説します。
本記事を読めば、金についてよくある質問や資産価値についてもわかります。手元にある金の価値を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
<この記事で分かること>
- 金の純度とはなにか
- 金の純度ごとの特徴
- 金の資産価値の現在の動向
金の純度とは?Kで始まる数字で含有率がわかる
金の純度とは、金製品における「金」の含有率で、国内では通常“K”から始まる刻印で表されます。刻印を見れば製品に含まれる金の割合が一目でわかります。
例えば純金の刻印は「K24」で、金の純度は99.9%です。純金なのに100%ではないのは、金は「徐々に柔らかくなる」特徴を持つため、わずかな添加物を加えて軟化を防いでいるためです。
Kから始まる刻印は、田中貴金属ジュエリーの前身・山崎商店の創業者が、金の品位保証のため表記統一し定められました。ちなみに海外では純金を「999」といった1,000分率で表します。
“K”は、ギリシャ語でイナゴ豆を意味するKarat(カラット)の頭文字が由来と考えられています。古代ギリシャでは、イナゴ豆を宝石などの重さを測る分銅代わりに使用していました。
金はイナゴ豆24個を基準に取引されていたため、金の品位表示は24を最大数とする24分率が使われたのです。24が最大数なので、純金は「K24」と表記されます。
金の純度ごとの特徴をおさえよう
金の純度と表記の関係をまとめると以下の表のとおりです。本章では純度ごとの特徴を解説します。
24分率
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1000分率
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金の純度(重量比率)
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K24
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999
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ほぼ100%
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K22
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916
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91.6%
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K18
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750
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75.0%
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K14
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585
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58.5%
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K10
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416
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41.6%
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K9
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375
|
37.5%
|
それぞれ見ていきましょう。
K24(24金)
K24が刻印された金製品は、金の純度が99.9%の「純金」です。
金は伸びやすく広がりやすい特徴を持ち、加工が容易になります。1gの純金をたたいて伸ばすと畳半分ほどまで広げられるほど柔らかく、この特性を最大限利用した製品が金箔です。
また金は化学変化が起きにくいのも大きな特徴です。例えば銀は酸化しやすいため、徐々に黒ずんできます。しかし金は酸化しにくく、錆なども発生しません。
酸やアルカリにも強く、化学安定性が高いため長期間の保存にも向いています。
一方で、柔らかい=変形・傷つきやすいため、日常的に使うアクセサリーの素材としてはやや不向きともいえるでしょう。
K22(22金)
K22における金の純度は91.6%で、純金とほとんど変わらない輝きを持つ一方、やや純度が下がるため純金に比べれば強度があります。
一方で純度の高さから傷つきやすい特徴が強く出てしまうため、日本ではアクセサリーなどの素材には選ばれにくい傾向にあります。
K24やK22は、金の延べ棒などの現物資産としての価値を持つケースが多いでしょう。
K18(18金)
K18における金の純度は75%です。25%が金以外の素材のため、K24などと比較するとかなり強度が高まります。
そのため、K18はアクセサリーをはじめとした装飾品の素材としてよく使われます。
混ぜものに銀とパラジウムを加えればホワイトゴールド、銅をまぜればピンクゴールドなど、工夫次第で金の輝きをベースにしたさまざまな色の表現が可能です。
なお、K18のピンクゴールドはK18PG(Pink Gold)ホワイトゴールドはK18WG(White Gold)と表記されます。
ただし加工しやすい一方、金の「変色しにくい」特徴が薄れる傾向です。
K14(14金)
K14は金の純度が58.5%まで下がります。半分近くが金より安価な金属になり原価が下げられるため、手に入れやすい価格帯になります。
一方、酸化による黒ずみが発生しやすく、アレルギー反応が出てしまう可能性が高まる点は注意が必要です。
混ぜものに利用される金属のうち、ニッケル・コバルト・クロムパラジウム・白銀などがアレルギーを起こしやすい金属として知られています。
K10(10金)
K10は金の純度が41.6%と、半分以上が金以外の金属でできています。そのため金相場高騰の影響を受けにくく、価格が抑えられる特徴があるのです。
リーズナブルなため需要も高く、さまざまなカラーやデザインのアイテムが発売されています。
K9(9金)
金の純度が37.5%まで下がるK9は、日本ではあまり使われていません。一方、K9はイギリスではアクセサリーだけでなく食器にも採用されるメジャーな素材です。
K9はイギリス王室が採用していることから「ロイヤルゴールド」とも呼ばれます。
【Q&A】みんな気になる「金」に関するよくある質問
本章では、金に関するよくある2つの質問について解説します。
- Q.K18とK24どちらの価値が高い?
- Q.K18と18Kに違いはありますか?
それでは、一つずつ見ていきましょう。
Q.K18とK24どちらの価値が高い?
A.純粋に金としての資産価値であれば、金の純度が高いK24といえるでしょう。しかし金の特性上、柔らかく変形しやすいため、日常使いのアクセサリーなどに向いているのはK18です。
日本で流通している金素材のアイテムにK18やK14が多いのは、柔らかい金に混ぜ物をして硬くしたほうが加工しやすいためです。
また混ぜものに工夫すれば金に独特の色を付加できるため、日本ではK18がゴールド系のアクセサリーの主流になっています。
一方東南アジアや中東、インドなどではアクセサリーもK24やK22が好まれる傾向にあります。アクセサリーを「持ち運べる資産(財産)」と考えるため、より価値の高い純度を重視するためです。
ブランドやデザインを含めた価値と、金の素材そのものの価値、どちらの価値が高いかは文化的背景によっても異なるといえるでしょう。
Q.K18と18Kに違いはありますか?
A.K18と18Kはどちらも同じく18金です。
一般的に、日本で製造された金製品には「K18」、日本以外のアジア圏で製造されたものは「18K」と表記されます。
18KはKの位置から「アトK」とも呼ばれますが、日本品質のものに比べ低品質なケースがあるため、K18と比較すると価値が下がる可能性もあるでしょう。
【金の資産価値】素材の特徴や相場動向をおさえよう
金は知名度が高く、相場などに興味がない方でも「値段が高く、価値も高い」というイメージを持っているでしょう。
本章では、以下2つの点から金の価値について解説します。
- 金は素材としての特徴に価値あり
- 金相場は比較的安定している
それぞれ確認していきましょう。
金は素材としての特徴に価値あり
金は「金属としての特徴」が金の価値を高めています。主な特徴は以下の通りです。
- 希少価値が高い
- 世界共通の価値がある(無国籍通貨)
- 黄金に輝き見た目が美しい
- 加工しやすい
- 物質としての安定性が高い
金は地球上に一定量しか存在しません。数が限られているものには希少価値が生じるため、金には価値があるのです。
次に、世界共通の価値が認められるのも、金の価値を高めるポイントです。国や場所が違えば通貨は異なりますが、金の価値は世界共通です。
金は無国籍通貨とも呼ばれ、世界中どこでも一定の価値を持ちます。
また金の美しい見た目も価値を高める要素の一つです。古くから輝きは富の象徴であり、金そのものが「金色・ゴールド」の色のイメージを作り上げています。
金は素材として加工しやすい一方、酸化しにくく錆びず、現物を長期保管するのに向いている点も価値を高めているといえるでしょう。
データでの取引が主流になった現在も、株や預金などと違う「手元に置ける資産」には安心感があります。盗難の危険性や保管の難しさはあるものの、現物資産には揺るぎない価値があります。
金相場は比較的安定している
近年の経済不安などが影響して、元本が減るリスクが少ない金の需要は高まっており、金の買取価格も高騰中です。ここ数年の相場を見ても、金相場はジグザグを描きながらも上昇傾向にあります。
今後10~20年の長期的な見通しでも、金相場は上昇する可能性が高いと予測されているのです。相場なので確約できるものではありませんが、資産として保有しておく価値はあるといえるでしょう。
金相場は2024年3月4日に過去最高値を更新しており、まさに今が金を最も高く売却できるタイミングともいえます。
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まとめ:金を売却するなら『買取大吉』がおすすめ
金の純度は、金製品に含まれる金の割合です。
純度が高いほど金が多く含まれますが、金の柔らかく変形しやすい特性が強く出るため加工しにくく、日本でのアクセサリーなどで使用されるのはK18以下が多い傾向にあります。
金相場は過去最高水準で推移しており、今後も上昇傾向が続くと予想されているため、現物資産として保有するのにも向いています。
一方、高値のため保有している金を売却するのにもベストなタイミングともいえるでしょう。
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