金の比重から純度がわかる!自宅で調べる方法と純度別の買取価格を紹介
2024年2月23日
「金の比重を調べて純度を確認したい」
「純度を知って買取相場を確認したい」
このように考えていませんか?
金製品の純度を知る上で重要なのが比重の測定です。
純金の比重は約19.32g/cm³であり、この基準から金製品の純度を判別できます。
金に他の金属が加わると比重が変わり、差異を利用して純度を見分けられるのです。
本記事では、金の比重と純度の関係や家で簡単にできる比重の測り方、正確な比重測定方法について説明します。ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 金の比重と純度の関係
- 自宅でできる比重の調べ方
- 正確に比重を調べる方法
金の比重とは
金の比重とは、金の密度を示す数値です。
具体的には、単位体積あたりの質量であり、純金(純度100%)の比重は約19.32g/cm³です。
金は非常に密度の高い金属で、同じ体積の他の物質よりも重い性質があります。
金の比重について、以下の点も理解しておきましょう。
- 金の比重からわかること
- 金の純度を見分ける比重一覧
- 金の純度がわかれば買取価格が把握できる
それぞれ解説します。
金の比重からわかること
金の比重を知れば、金製品の純度を推定できます。
純金の比重は約19.32g/cm³ですが、金製品は通常、純金に他の金属を加えて合金として作られているため、製品の比重は純金よりも低くなります。
金製品の比重が純金よりもかなり低い場合、その製品には金以外の金属が多く含まれているということです。
逆に、比重が純金に近い場合は、金製品の純度が高いことを示します。
このように、金製品の比重を測定すれば、純度がわかるのです。
金の純度を見分ける比重一覧
金の純度に応じた密度・比重の一覧は以下の通りです。
純度
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含有率
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密度・比重
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K24
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99.99%以上
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19.13~19.51
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K22
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91.6~91.7%
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17.45~18.24
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K20
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83.3%
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16.03~17.11
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K18
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75.0%
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14.84~16.12
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K14
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58.5%
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12.91~14.44
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純度が低いほど、密度・比重の幅が大きくなります。
これは、金以外の混ざっている金属の種類や比率によって変わるためです。
また、純度100%の比重・密度は19.32g/cm³ですが、実際の純金(純度99.9%以上のK24)でも、密度や比重は「19.13〜19.51g/cm³」と幅があります。
これは、金の純度を密度や比重だけで正確に判断することが難しいことを示しています。
金の純度がわかれば買取価格が把握できる
純度別の買取価格は以下の通りです。
純度
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1gあたりの買取価格
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K24(純金)
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10,370円
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K22
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9,419円
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K20
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8,606円
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K18
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7,911円
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K14
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5,880円
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※買取価格は令和6年2月10日時点の金額です。
例えば、比重の測定により純度が「K18」に相当するとします。
金製品の重さが3gの場合、「7,911×3=23,733」という計算から、買取価格は23,733円になるのです。
ただし、金1gあたりの買取価格は日によって変動するため、詳しい金額を知りたい場合は査定に出してみるとよいでしょう。
金の比重を調べる方法
金の比重を測定し、上記の一覧と比較することで、大まかな純度を推測できます。
純度の調べ方は以下の通りです。
それぞれ解説します。
比重計を使った調べ方
比重計は金やプラチナなど、貴金属の価値を正確に鑑定する際に用いられる機器で、多くの買取店で活用されています。
比重計を使用すれば、貴金属の純度や含有量を比較的正確に推定可能です。
買取店では、比重計を使用して鑑定を行うため、正確なデータに基づいた査定ができます。
水を使った調べ方
金の比重は自宅でも容易に調べられます。
準備するものは以下の通りです。
- 精密な重量計(小数点以下まで計れるタイプが望ましい)
- 透明なプラスチック容器
- クリップ数個(シンプルな針金タイプ)
- 電卓
- 筆記用具(ペンなど)
- メモ用紙
調べる手順は以下のとおりです。
- 金の重さを計測する
- グラスなどに水を入れて重さを計測する
- クリップを使用して金を吊るして水の中に入れて体積を計測する
- 「手順1」の値を「手順3」の値で割る
順番に解説します。
手順1.金の重さを計測する
まず、調べたい金製品の重さを重量計で測定します。
例えば、「喜平ブレスレット」の場合、重さを「50.25g」とします。
手順2.透明の容器に水を入れて重さを計測する
透明の容器に金製品がすっぽり入る量の水を入れます。
容器を重量計に置き、ゼロにリセットします。
手順3.クリップを使用して金を吊るして水の中に入れて体積を計測する
金製品をクリップで吊るし、水の中に完全に沈めます。
この時、クリップが水中に入らないようにし、金製品が容器の側面や底面に触れないよう注意してください。
重量計の表示された数値が金製品の体積に相当します。
例えば、喜平ブレスレットの場合、空中での重さが「50.25g」、水中での重さが「46.91g」となり、体積は「3.34」と計算できます。
手順4.「手順1」の値を「手順3」の値で割る
最後に、重さを体積で割って比重(密度)を求めます。
計算式は「比重=重量÷体積」で、喜平ブレスレットの場合は「50.25÷3.34=15.04」となり、この数値を金の純度の一覧と照らし合わせると、K18(18金)の範囲内であることが分かります。
このようにして、家庭でも比較的簡単に貴金属の比重を計測し、純度を推定することが可能です。
ただし、正確な鑑定を求める場合は、専門の買取店や鑑定機関に依頼することをおすすめします。
金の比重以外に純度を確認する4つの方法
金の純度を確認する方法は比重の測定以外にもいくつかあります。
純度を確認する方法は以下の4つです。
- 刻印で確認する
- 磁石を近づける
- 買取専門店へ査定に出す
上記の方法を使うと、金製品の純度を確認できます。
ただし、最も正確な情報を得るには、複数の方法を組み合わせることや、専門の知識を持つプロの査定を受けることがおすすめです。
刻印で確認する
多くの金製品には、「K24」や「K18」などといった純度を示す刻印があります。
刻印を見れば簡単に金製品の純度を知ることが可能です。
刻印は見えにくい部分に打たれていることもあるため、よく探してみると良いでしょう。
磁石を近づける
金は非磁性金属であるため、磁石には引きつけられません。
市販の強力な磁石を金製品に近づけてみて、もし引きつけられる場合は、鉄などの磁性金属が含まれている可能性があります。
つまり、純度が低い合金である可能性が高まります。
ただし、この方法では金以外の非磁性金属が含まれている場合は判断できないため、他の方法との併用がおすすめです。
買取専門店へ査定に出す
金の純度を正確に知りたい場合は、プロの査定士がいる買取専門店へ査定に出すのが最も確実な方法です。
専門店では、精密な機器を使った分析や専門的な知識に基づいた評価を行い、金製品の純度を正確に判断できます。
純度について確実な情報を得たい場合は、買取専門店を利用すると良いでしょう。
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