「2025年の金価格はどうなるの?」
「金投資の種類や将来の価格変動が知りたい」
このように考えていませんか?
金の価格は、2020年頃から高騰しており、2025年に入ってからも右肩上がりで推移しています。
円安や国際情勢の不安定化の影響から、安全資産としての金への注目が高まっているなか、今後どのように変動するのか気になる方も多いでしょう。
本記事では、過去の金価格推移を踏まえた今後の見通し・価格が高騰する要因・金投資の方法について解説します。
これから金投資を始めたい方や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 過去20年間の金価格の推移
- 金価格が上昇する7つの理由
- 今後の金価格予想
【上がりすぎ】金価格の推移

参照:田中貴金属「金価格推移」
金の価格変動について、以下の2点から見ていきましょう。
- 2025年の金1gあたりの価格
- 数年で2倍以上になった
それぞれ解説します。
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2025年の金1gあたりの価格
2025年7月現在の金価格は、1gあたり17,000円を上回っています。
金価格はここ数年で著しく上昇しており、投資先としての金への関心が一層高まっている状況です。
今後も右肩上がりに上昇すると考えられており、金投資に関心を持つ方はより増えていくでしょう。
数年で2倍以上になった
2020年以降、新型コロナウイルスの蔓延やウクライナをめぐる情勢の長期化など、国際的な不安要因が続き、市場ではリスクを避ける動きが強まりました。
その結果、「安全資産」としての金に対する需要が急増しています。
2023年頃には1gあたり8,800円程度で取引されていましたが、約2年間で2倍以上になったのです。
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金価格が上昇する7つの理由

金価格が上昇する理由には、主に以下の要因があります。
- 円安の影響
- ドルの価値が低下している
- 工業用として需要が高まっている
- 新型コロナウイルスの影響
- 低金利の影響を受けている
- 需要に対して供給量が不足している
- ロシア・ウクライナ侵攻
順番に見ていきましょう。
円安の影響
国内で金価格が上昇している要因のひとつに、急速な円安の進行があります。
2025年7月時点で、為替レートは1ドル=147円前後を維持しており、長期的に見ても円の価値は下落傾向です。
金は国際市場においてドル建てで取引されるため、日本で購入する際は、為替の影響を強く受けます。
たとえば、金が1gあたり50ドルの場合、円高の時(1ドル=90円)なら金の価格は約4,500円ですが、円安(1ドル=150円)となれば、同じ金の価格でも約7,500円に跳ね上がります。
このように、為替相場の変動は、国内金価格に影響を及ぼすのです。
ドルの価値が低下している
アメリカの経済状況やドルの動向は、金価格に強い影響を及ぼす重要な要素です。
アメリカ経済に不安要素が生じたり、政治的な不透明感が高まったりすると、ドルの信頼性が揺らぎ、世界中の投資家たちは資産を安定した商品へ移そうとします。
ドルが売られる一方で金の需要が増すため、結果的に金価格の上昇が引き起こされるのです。
工業用として需要が高まっている
金は宝飾品や資産保全用のインゴットだけでなく、電子機器や精密部品などにも幅広く使用されています。
スマートフォンやパソコンといった電子デバイスの普及が進むなか、比例するように金の消費量も増加の一途をたどっています。
新型コロナウイルスの影響
新型コロナウイルスの感染拡大は、2020年から世界経済に深刻な影響を与えました。
多くの人々が「価値の保全手段」として金への投資に移り、金価格の急上昇を引き起こしたのです。
現在では各国で経済の再開が進み、かつてほどの影響はありませんが、新型コロナウイルスは完全には消えていません。
変異株の出現や局所的な流行が再び不安材料となることもあり、依然として金相場の変動要因として無視できない存在です。
低金利の影響を受けている
世界各国で実施された大規模な金融緩和政策も、金の価格を押し上げる要素のひとつです。
特に金利が極端に低い状況では、債券などの固定収益資産から得られる利回りが下がるため、投資家たちは金のような安全資産へと資金を移す傾向が強まります。
相対的に魅力が高まる金の需要が増加し、結果として市場価格も上昇していくのです。
需要に対して供給量が不足している
金は限られた資源であり、現状のペースで採掘が続けば、あと20年程度で採り尽くされるとの見方もあります。
供給が限られる中で需要が膨らめば、価格が上昇するのは必然といえるでしょう。
こうした需給のアンバランスが、金相場を押し上げる大きな要因となっています。
ロシア・ウクライナ侵攻
2022年に始まったロシアによるウクライナへの軍事行動は、金相場に大きな影響を与えた出来事のひとつです。
ロシア軍のウクライナ侵攻により、国際社会では地政学的リスクが急激に高まりました。
不安定な状況下では、金融市場における株式や通貨の価値が不確実になるため、多くの投資家が比較的安定した資産である金を選ぶ傾向が強まります。
金は「有事に強い資産」としての側面を持ち、国や企業が破綻するリスクがあっても、価値がゼロになる可能性は極めて低いためです。
実際、ロシア・ウクライナ情勢が緊迫する中、金への需要が拡大し、それに伴って価格の上昇が見られました。
今後もこの地域の情勢が落ち着くまで、金価格は引き続き影響を受ける可能性が高いと考えられます。
【金価格予想】今後の金価格推移

今後の金価格について、以下の見方が強いとされています。
- 近い将来下落する可能性がある
- 長期的に見ると上昇すると考えられる
それぞれ解説します。
近い将来下落する可能性がある
金は一般的に長期的な視点では安定資産と見なされ、急激な価格下落のリスクは低いとされています。
しかし、短期的な値動きに関しては例外で、場合によっては大きく下落することもあり得るでしょう。
新型コロナウイルスの影響を受けた際には、プラチナやパラジウムといった他の貴金属も一時的に価格が大幅に下落するなど、市場の不安定さが浮き彫りとなりました。
現在の日本では金価格が高騰を続けているものの、背景には為替変動や国際情勢といった複数の要因が絡んでおり、相場自体が通常よりも激しく変動しています。
過去に金価格が暴落した出来事は以下の通りです。
- アメリカとソ連の緊張緩和|1980年
- リーマンショック|2008年
- FRBの量的緩和縮小|2014年
それぞれ紹介します。
アメリカとソ連の緊張緩和|1980年
1980年当時、アメリカとソビエト連邦の関係は非常に緊張していました。
1979年にソ連がアフガニスタンへ軍を進めたことで、国際社会に不安が広がり地政学リスクが急激に高まったのです。
結果、安全資産としての金に注目が集まり、金の価格は急上昇しました。
特に1980年1月には、類を見ない高値を記録するほどの過熱ぶりを見せます。米ソ間の緊張が徐々に和らいでいくと、金への過度な期待も薄れ、価格は下落へと転じていきました。
リーマンショック|2008年
2008年、リーマン・ブラザーズの破綻によって発生した世界的な金融危機では、金市場にも一時的な動揺が広がりました。
多くの投資家が資金の確保を急ぐなかで、通常であれば「安全資産」とされる金すらも売却の対象となり、価格は一時的に下落。
その後、アメリカの中央銀行であるFRBがゼロ金利政策と大規模な金融緩和を行ったことにより、結果的に金の需要は回復し、価格も持ち直しました。
FRBの量的緩和縮小|2014年
リーマンショック後の金融不安や、2001年の同時多発テロの影響を受けて長らく上昇傾向にあった金価格でしたが、アメリカ経済の回復を受けて、FRBが2014年初頭に量的緩和の縮小を決定しました。
この政策転換が投資家の心理に影響を与え、金の需要が後退。
金価格は大きく下がる結果になりました。
長期的に見ると上昇すると考えられる
金の価格は長期的に見た場合は、上昇すると考えられています。
上昇すると考えられている理由は以下の通りです。
それぞれ解説します。
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採掘量が限られている
金は有限資源であり、埋蔵量に限りがあります。しかし、金の需要はジュエリーや電子機器など、さまざまな分野で高まっているのが現状です。
供給に対して需要が上回る状況は価格を押し上げる要因となるでしょう。
そのため、金の相場は長期的に上昇傾向を維持していくと考えられています。
人工的に作り出せない
理論的には、金の人工的な合成は可能とされていますが、実用化には程遠く、確立された技術とは言えません。
つまり、現時点で新たに金を得るには、地中に存在する天然の鉱脈から採掘する方法しかないのが実情です。
採掘可能な資源が限られている以上、今後市場に流通する金の量も減少していく可能性が高いでしょう。
金を買うなら長期的に保有することを考えよう

金の価格は、突発的な出来事や国際情勢の変化などに大きく左右されるため、近い将来の値動きを正確に予測するのは、専門家であっても容易ではありません。
そのため、金に投資する際は、短期的な利益を狙うのではなく、数年単位でじっくりと保有し続ける長期的な視点での運用が望ましいと言えるでしょう。
また、金の長期保有は税制面でも有利となります。
金を売却して利益が出た場合、譲渡所得として扱われ、税金がかかる場合があり、5年以上保有すれば課税対象額が少なくなるのです。
金の売却によって得られる所得額は、保有期間によって以下のように計算方法が異なります。
金の保有期間によって変わる税金の計算方法
項目
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短期譲渡所得
(保有期間5年以下)
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長期譲渡所得
(保有期間5年超)
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譲渡益の計算式
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売却価格 -(取得費 + 譲渡費用)
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特別控除
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他の譲渡益と合算し、最大50万円まで控除
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課税対象額の算出
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控除後の金額全額が課税対象
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控除後の金額の1/2が課税対象
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参照:国税庁「金地金の譲渡による所得」
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金の主な投資方法

金には、以下のようにさまざまな投資方法があります。
- 現物投資
- 投資信託
- 純金積立
- 金先物取引
- 金CFD
それぞれの特徴を理解し、自分にあった投資方法を検討してみてください。
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現物投資
金への投資方法として、最もわかりやすいのが、金貨やゴールドバーなどの現物を購入する方法です。
金相場は日々変動しているため、価格が低いときに買って、高くなったタイミングで売却すれば、差益を狙えます。
現物を手元に置ける点は大きな安心感につながり、自分の判断でいつでも売買できる柔軟性も魅力です。
ただし、実際に金を保有するとなると、保管方法に気を配る必要があります。
盗難や紛失といったリスクが伴うため、安全性を高めるには銀行の貸金庫などの利用を検討する必要があるでしょう。
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投資信託
間接的に投資する手段として、金を組み入れた投資信託を利用する方法があります。
専門のファンドマネージャーが運用を行うため、自分で相場を読みながら取引する必要がなく、運用の手間を省けるのが特徴です。
また、少額からでも始められる点も魅力があります。
一方で、信託報酬などの運用コストがかかる点には注意が必要です。
さらに、取引所に上場しているETF(上場投資信託)であれば、株式と同じように市場の営業時間内で自由に売買でき、タイミングを見ながらの取引もできます。
純金積立
毎月決まった金額または一定量の金を定期的に購入していく純金積立は、長期的に資産を増やしたい人に適した方法です。
証券会社や銀行を通じて口座を開設すれば、月1,000円程度という少額からでもコツコツと金を積み立てられます。
大きな利点は、自動的に購入が進むため、相場のタイミングに神経質にならずに済む点です。
時間をかけて安定的に資産形成をしたい人には向いているといえるでしょう。
ただし、金価格の下落によって元本割れするリスクや場合によっては積み立てた金を現物として引き出せないケースもあるため、始める前に各社のサービス内容を確認することが大切です。
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金先物取引
将来の金価格を予測し、それに基づいて取引する投資方法です。
価格が上がると見込んで買い注文を出したり、反対に下落を予想して売りから入ることもでき、相場の動きを予測することで利益を得ます。
金先物取引は、レバレッジを活用することで少額の資金からでも大きなリターンを狙える点が特徴です。
ただし、予測が外れた場合の損失も大きくなる可能性があるため、リスク管理が非常に重要で、相応の資金的余裕や短期で収益を狙いたい人に適しています。
金CFD
金CFD(差金決済取引)は、金の実物を所有せずに価格変動のみを対象に取引する方法で.証拠金を預けることで、元手よりも大きな取引ができるレバレッジを効かせた売買が可能です。
現物取引とは異なり、金そのものを所有せずに、価格の上昇局面でも下落局面でも利益を得るチャンスがあります。
ただし、レバレッジを高く設定しすぎると、市場が逆方向に動いた際に損失が膨らみ、自動的に強制決済(ロスカット)されるリスクがあるため、損益の管理に細心の注意を払う必要があります。
【Q&A】金の価格変動についてよくある質問

金価格についてよくある質問を集めました。
Q.2030年の金価格はいくらになる予想ですか?
Q.金の高騰はいつまで続きますか?
Q.ゴールドの見通しは2025年はどうなりますか?
Q.金はこれから上がりますか下がりますか?
Q.金価格をAIで予想できますか?
ひとつずつ回答します。
Q.2030年の金価格はいくらになる予想ですか?
A.2030年の金価格の予想は、一般的に強気の見方が多く見られており、現状の動向が続けば1gあたり20,000円に近付く可能性があります。
ただし、一時的に下落する可能性も注視されているため、今後の変動については、世界情勢や金需要をこまめにチェックしておきましょう。
Q.金の高騰はいつまで続きますか?
A.金の高騰がいつまで続くかについては、明確な予測は困難です。
さまざまな要因が複雑に絡み合って価格が変動するため、専門家でも正確な予測は難しいとされています。
Q.ゴールドの見通しは2025年はどうなりますか?
A.2025年の金価格は、さまざまな要因によって変動する可能性はありますが、全体としては上昇傾向にあると予想されています。
ただし、インフレの動向や金融政策の変化によっては、一時的に下落する可能性もあるため動向をチェックしておきましょう。
Q.金はこれから上がりますか下がりますか?
A.金価格の今後の動向は、一概に「上がる」「下がる」と断言できません。
しかし、一般的に金は、経済の不確実性が高まると価値が上昇する傾向があり、長期的に見れば緩やかな上昇を続ける可能性が高いとされています。
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Q.金価格をAIで予想できますか?
A.ChatGTPで予想を聞いてみました。以下、すべてAIでの返答です。
【直近の金価格(2025年7月時点)】
- 国内金価格:1gあたり 約16,500〜17,500円
- 最高値圏にあり、過去最高を更新中(2024年〜2025年で約1.5倍)
- 背景:ドル建て金価格の上昇+円安(1ドル=160円前後)
【今後の見通し(円建て)】
時期
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想定レンジ(円/g)
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背景・ポイント
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2025年下半期
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16,000~18,500円/g
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・ドル建て金価格は高止まり傾向
・円安継続なら18,000円超もあり得る
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2026年前半
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15,000~17,000円/g
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・米利下げが始まればドル安・円高の可能性あり
・ただし金自体の需要は高水準を維持
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2030年前後(長期)
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20,000円/g超も視野
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・インフレ+地政学リスク+金供給制限+中央銀行の買いが継続
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【投資戦略のヒント(円建て)】
- 今が高値圏なのは事実 → 急な円高で短期下落の可能性あり
- 分散して買う(積立や分割購入)のが安心
- 10年スパンで見れば「高値圏」とは限らない
【まとめ】
- 2025年中:15,000〜18,000円/gの範囲で推移予想
- 円安が続けば20,000円/g超えも現実味あり
- 短期では調整も視野に入れるが、中長期では上昇傾向継続との見方が優勢
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上記のように高い精度での回答を得られました。
結果、AIを使った予想は可能と考えられます。しかし、不確かな情報(ハルシネーション)が含まれる可能性も高く、リアルタイムでの変化には対応していません。
※今回の回答において、「1ドル=160円前後」とハルシネーションが発生
金の動向については、自身の目や専門家の意見を参考に判断することをおすすめします。
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2025年以降も金の価格は上昇する兆し

近年の金価格の上昇は、円安・地政学リスク・新型コロナウイルスの影響・世界的な金融緩和といった複数の要因が重なった結果です。
短期的には相場が乱高下する可能性もあるものの、採掘量の限界や供給不足から長期的には価格上昇が続くと予想されています。
投資を行う際は、現物投資・純金積立・投資信託など自分に合った方法を選び、長期保有を前提に運用することが大切です。
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