「金相場は今度どのように変動するの?」
「金投資で注意するポイントが知りたい」
このように考えていませんか?
2025年7月現在、金価格は過去最高水準を更新し続け、1グラム17,000円(税込)を超えました。
世界情勢の不安定化や円安の進行、希少資源としての需要拡大により、金はさらに注目の投資対象となっています。
本記事では、過去10年間の金相場の推移をチャート付きで解説しながら、金が高騰している理由や、今後どうなるのかを解説します。
これから金投資を始める方や、金の売却タイミングを探っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 最新の金価格
- 過去の金価格相場
- 金投資のデメリット
2025年7月時点の金相場

2025年に入ってからも、金価格は右肩上がりで、1グラムあたり17,000円前後を推移しています。
金価格の高騰には、複数の国際的な要因が関係しており、なかでも米中間の貿易摩擦の再燃が大きく影響していると考えられています。
アメリカと中国の間で関税を巡る対立が激しくなっており、特にドナルド・トランプ米大統領が新たな関税の導入を発表したことが市場に大きな動揺をもたらしました。
国際的な緊張状態が起こると、投資家たちはリスク回避のために安全資産である金に資金を移す傾向を強めます。
少なくとも2025年内に金価格が急激に下がる可能性は非常に低く、今後もしばらくは高値圏での推移が続くと考えられるでしょう。
過去10年間の金相場チャートの傾向

近年、金の価格が大幅に上昇していることから、投資対象としての金に注目が集まっています。
2020年以降、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大やウクライナ紛争の長期化といった国際情勢の不安定さが続いたことで、「安全資産」としての金への需要が一気に高まったのです。
過去を振り返ると、2005年当時の金価格は1グラムあたり1,600円程度でした。
2025年7月時点で17,000円前後を推移していることから、20年で10倍以上に上昇したことになります。
将来的にも、金の埋蔵量の限界や採掘にかかるコストの増加、世界経済の不確実性などから、金の価格はさらに上昇する可能性があります。
長期的な視点から見ても、金は価値を維持・増加させる資産として今後も注目されるでしょう。
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金相場が高騰している5つの要因

金相場が高騰する理由には、主に以下の状況が挙げられます。
- ロシア・ウクライナ侵攻
- 新型コロナウイルスの流行
- 円安の影響
- 金融緩和による低金利の影響
- 中東情勢の悪化
順番に解説します。
ロシア・ウクライナ侵攻
2022年以降、金価格の上昇に大きな影響を与えているのが、ロシアとウクライナの戦争です。
ロシアによるウクライナ侵攻が始まったことで国際社会の緊張が一気に高まり、「有事に強い資産」とされる金に世界中の投資家の関心が集まりました。
戦争を契機に、世界経済や金融市場の不安定さが増し、金相場は継続的に上昇を続けています。
ロシアとウクライナの対立は、2025年7月現在も続いており、今後の展開次第ではさらなる緊張や経済制裁が生じる可能性もあるでしょう。
新型コロナウイルスの流行
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、2020年以降の金価格上昇に大きな影響を与えた要因のひとつです。
パンデミックがもたらした先行き不透明な経済状況により、投資家たちは「価値の保存手段」としての金に注目し、需要が一気に高まりました。
これに伴い、2020年以降に金相場は大きく上昇したのです。
その後、世界各国でワクチンの普及や行動制限の緩和が進み、経済活動は徐々に回復基調へと転じました。
現在では当時ほどの影響は見られなくなったものの、ウイルスの変異や再拡大といったリスクは依然として存在しており、完全な終息には至っていません。
円安の影響
金価格が高水準を維持している要因として、為替の動き、特に円安の進行が大きな影響を及ぼしています。
2025年7月時点での為替レートは1ドルあたり147円前後と、過去の平均と比べても円の価値が下がっている状況です。
国際市場で金は米ドルで取引されるため、日本国内での金価格を算出する際には、その時点の為替レートが反映されます。
金そのものの国際価格に変化がなくても、円安が進めば進むほど、円換算での金価格は上昇するという仕組みです。
為替相場の変動は金価格に直接的な影響を及ぼすため、現在の円安が国内の金価格高騰の一因となっているのは間違いありません。
金融緩和による低金利の影響
世界経済の停滞を受けて、多くの国が実施している金融緩和政策と低金利環境も金価格の高騰を後押しする要因です。
通常、金利が低い時期には、預金や債券といった利回りを期待する金融商品は魅力がなく、低迷します。
一方、金は利息が発生しないものの、インフレに強く長期的に価値が保たれるため、関心が高まるのです。
このような状況下では投資家たちがリスク分散や資産防衛の手段として金を選ぶケースが増え、結果として金の価格が上昇しやすい環境が整います。
中東情勢の悪化
2023~2024年にかけて見られた金価格の上昇は、中東の不安定な情勢、特にイスラエル周辺での紛争の激化が密接に関係しています。
2023年10月7日、パレスチナのイスラム組織ハマスがイスラエルに対して奇襲攻撃を行い、ガザ地区との間で激しい戦闘が展開されました。
この衝突の発生直後から、金融市場では不安感が一気に高まり、安全資産として金が買われたことで、金価格が急騰するという動きが確認されています。
さらに、ハマスへの支援を行っているとされるイランの関与が指摘されたことで、地域全体がより大きな紛争に発展するのではないかという懸念も高まりました。
今後も中東における緊張が続く限り、地政学的リスクへのヘッジ手段として金を保有しようとする動きは強まり、価格にも反映され続けることが予想されます。
今後の金価格はどうなる

今後の金の価格変動については、以下のような見方があります。
- 一時的に下落する可能性も考えられる
- 長期で見ると上昇する可能性は高い
それぞれ解説します。
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一時的に下落する可能性も考えられる
金の価格は必ずしも右肩上がりで推移するわけではありません。
特に短期間においては、さまざまな外的要因によって値動きが激しくなることもあります。
たとえば、アメリカをはじめとする各国が政策金利を引き上げると、金利がつかない金よりも、利息が得られる債券や定期預金などの金融商品に資金が移る傾向があります。
その結果、金に対する需要が一時的に減少し、価格が下がる場面も見られるでしょう。
また、戦争や災害などで高まっていた地政学リスクが落ち着いた場合には、リスク回避の目的で買われていた金が売られることになり、価格が調整局面を迎える可能性もあります。
このように、金相場は短期的には大きく上下することもあるため、長期保有を前提とした投資でも、購入のタイミングや資金の分散などを意識することが重要です。
安定した成果を得るには、相場の変動リスクを前提とした慎重な投資姿勢が求められます。
長期で見ると上昇する可能性は高い
金は自然界に限られた量しか存在しない「有限資源」であり、人工的に作り出すことはできません。
地球上に存在する金の埋蔵量には限界があり、数十年で採取可能な金は枯渇すると言われています。
将来的に供給不足がさらに深刻化する可能性があり、金は年を追うごとに「より貴重な資源」としての価値を高めているのです。
金は装飾品やインゴットとしてだけでなく、スマートフォンやパソコンなどの電子機器にも不可欠な素材です。
特にテクノロジーの進化により、電子機器の生産量が年々増加している現代では、金の需要はさらに拡大傾向にあります。
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金投資をする際の注意点

金投資には、以下の注意点があります。
- 利息や配当がない
- 紛失や盗難のリスクがある
- 手数料が高い
デメリットを理解し、リスクの少ない投資方法を心がけましょう。
利息や配当がない
金は実物資産であるため、所有しているだけで自動的に収益が生まれるわけではありません。
金で利益を出すには「安く買って高く売る」という価格差による売買益が基本になります。
一方、銀行に預けた預金には利息がつき、株式や債券を保有していれば配当金や利払いによって利益を得ることが可能です。
つまり、預金や株式には「保有していることで利益が発生する仕組み」があります。
成功するためには、日々の金相場を注意深くチェックし、売却タイミングを見極めることが不可欠です。
紛失や盗難のリスクがある
金は形のある実物資産のため、紛失や盗難といったリスクを避けることはできません。
自宅で金を保有する場合は、盗難や紛失のリスクに備え、厳重な管理が必要です。
また、金を安全に保管するために専門業者へ依頼する選択肢もあります。
しかし、預け入れや取り出しの際には手数料がかかることもあり、利用をためらう人も少なくありません。
金を所有するということは「物理的な管理責任」も発生する点は理解しておきましょう。
手数料が高い
金への投資では、取引や保有に際して各種の手数料が発生し、他の金融商品と比べて割高になるケースが多く、金投資を行う際のデメリットのひとつです。
たとえば、現物の金を購入する場合、500グラム未満の取引には「バーチャージ」と呼ばれる追加手数料が加算されます。
純金積立や金の投資信託では、購入時の手数料に加えて信託報酬も継続的にかかるため、保有期間中のコストも考慮しなければなりません。
また、前述したように業者に保管を委託する場合は、別途保管料も発生します。
金投資に関しては、購入時・保有中・売却時のすべての段階で費用がかかる可能性があるため、あらかじめ全体のコスト構造を十分に把握したうえで判断することが重要です。
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【Q&A】金についてよくある質問

金の売買についてよくある質問は以下の通りです。
Q.金を購入するならいつがおすすめですか?
Q.金の売却はいつがおすすめですか?
Q.金投資に向いている人はどのような人ですか?
ひとつずつ回答します。
Q.金を購入するならいつがおすすめですか?
A.金を購入するのであれば、混乱が起きる前や相場が下落した後の、回復基調に転じたタイミングなどが考えられます。
しかし、金の価格動向を正確に読み解くのは難しく、市場のプロであっても予測を外すこともあります。
金投資には、相場を読む技術だけでなく、運の要素も少なからず影響するため、誰にとっても確実性の高い手法とは言い切れません。
Q.金の売却はいつがおすすめですか?
A.金を売る最適なタイミングは、「価格が高騰している」「為替相場が円安」「過去の価格と比較して高値圏」といったタイミングです。
ただし、完璧な売り時を見つけるのは難しいため、情報収集を怠らず、一定の利益が出ている段階で売却するのが堅実な選択といえるでしょう。
金の売却に不安がある場合は、買取業者に査定を依頼し、相場と照らし合わせて慎重に判断することをおすすめします。
Q.金投資に向いている人はどのような人ですか?
A.金投資は主に以下のような人に適した選択肢です。
- 資産の安定性を重視する人
- リスク分散を意識して投資を行いたい人
金価格は日々変動しているものの、極端な変動は少なく、他の金融商品に比べて安定感があります。
また、金は株式や不動産などの金融資産とは異なる要因で動くことが多いため、資産を組み合わせることで全体のリスクを分散する効果が期待できるのです。
ただし、金は保有や取引にあたって手数料がかかることもあり、仕組みを理解せずに始めると、思ったように利益が出せないケースもあります。
売買のタイミングを誤ると、資産が目減りしてしまうリスクもあるため、市場動向を読み解く力が必要です。
金を売却するなら『買取大吉』がおすすめ

『買取大吉』ではお客様のライフスタイルに合わせて、3つの買取方法があります。
それぞれ紹介します。
店頭買取
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予約不要で来店可能なため、お仕事やお買い物の帰りにご利用いただけます。
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金相場は長期的に見て価値が高まると予想される

金相場は1グラム17,000円を超える高水準で推移しており、金の価値は過去10年で大きく上昇しています。
金は「有事に強い資産」として知られており、世界情勢が不安定になると需要が高まる傾向です。
過去20年を振り返っても、金はおよそ10倍もの価格上昇を遂げており、将来的にも価値が下がりにくい「安全資産」として注目され続けると見られています。
ただし、金には利息や配当がないため、保有しているだけで利益が得られるものではありません。
また、実物資産であることから紛失や盗難のリスク、そして購入時・保管時・売却時に手数料がかかる点も理解しておく必要があります。
今後の見通しは、短期的な値動きには注意が必要なものの、長期的に見れば金の価格はさらに上昇する可能性が高いと考えられています。
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