金投資はおすすめしない?6つの理由・メリット・始める前の注意点を解説
2025年5月26日
「金投資をおすすめしない人がいるのはなぜ?」
「金投資のメリットや注意点を理解したうえで、始めるか判断したい」
このように考えていませんか。
金投資に限らず、投資には必ずメリットや注意点が存在します。
良い面ばかりを見て始めてしまうと、希望の結果が得られず、後悔するケースも少なくありません。
本記事では、金投資をおすすめできないポイント・メリット・金投資を始めるタイミングを解説します。
金投資に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 金投資の種類
- 金投資をおすすめできないポイント
- 金投資のメリット
- 金投資を始めるタイミング
金投資とは?基本的な仕組みを解説

金投資とは、その名のとおり金を対象とした投資方法です。
株式投資・外国為替取引(FX)・不動産投資など、数多くある投資商品のひとつです。
世界中で価値が認められ、活発に取引されています。
金が投資対象となっているのには、以下の理由が挙げられます。
金の価格は、買いたい人と売りたい人のバランスによって決まります。
金を買いたい人が増えれば、需要が高まり価格は上昇します。
反対に、金を売りたい人が増えれば、供給が多くなり価格は下落する傾向です。
金投資の種類

金投資には、5つの種類があります。
同じ金投資でも、それぞれ特徴・メリット・デメリットが異なります。
商品の特徴を把握してから、投資を始めるのがおすすめです。
現物取引
現物取引とは、金地金や金貨など、金そのものを実際に購入する方法です。
金属メーカーや地金商などから購入できます。
メリット・デメリットは以下のとおりです。
現物取引のメリット・デメリット
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メリット
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・金の実物を所有できる
・自分の好きなタイミングで手放せる
・宝飾品やインテリアとして使えるものもある
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デメリット
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・盗難のリスクがある
・保管の管理費用が発生する
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純金積立
純金積立は、毎月一定の金額や重さの金を購入し、積立していく投資方法です。
積立した金は、現金または現物としても引き出せます。
純金積立のメリット・デメリットは以下のとおりです。
純金積立のメリット・デメリット
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メリット
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・積立以外にも、スポットで購入もできる(※1)
・ドルコスト平均法の効果が得られる(※2)
・現物としても引き出せる
・金を管理する手間がかからない
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デメリット
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・年会費や売買手数料などのコストが発生する
・運用会社が倒産するリスクがある
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(※1)スポット購入とは
自分の好きなタイミングで好きな金額分を一括購入できる方法です。
(※2)ドルコスト平均法とは
価格が変動する金融商品を「一定金額ずつ」「定期的に」購入し続ける投資手法です。
価格変動リスクを抑えやすく、損失リスクを軽減できるメリットがあります。
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【関連記事】
金投資信託
金投資信託とは、複数の投資家から集めた資金を、運用の専門家(ファンド)に預け、運用を任せる金融商品です。
金投資信託の価格は、投資対象となっている金などの価格変動をもとに、1日1回更新されます。
金投資信託のメリット・デメリットは以下のとおりです。
金投資信託のメリット・デメリット
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メリット
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・少額から投資を始められる
・運用のプロに任せられる
・自分で直接金を売買する手間がかからない
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デメリット
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・運用手数料が発生する
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なお、金の投資信託は、新NISAの「成長投資枠」の対象となっていますが「積立投資枠」では購入できません。
新NISAの積立投資枠と成長投資枠の違い
積立投資枠:年間120万円まで投資可能。金融庁が定めた商品のみ購入可能。
成長投資枠:年間240間年まで投資可能。積立投資枠より幅広い商品を購入可能。
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金ETF
金ETFとは、東京証券取引所などの金融商品取引所に上場している投資信託の一種です。
金投資信託との違いは、価格が反映されるタイミングと、取引のタイミングです。
金投資信託と金ETFの違い
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価格が反映されるタイミング
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金投資信託:1日ごとに更新・反映
金ETF:リアルタイムで反映
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取引のタイミング
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金投資信託:1日1回
金ETF:即座に取引可能
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株式のように、取引期間中であればいつでも売買できるのが特徴で、取引価格はリアルタイムで変動します。
金ETFのメリット・デメリットは以下のとおりです。
金ETFのメリット・デメリット
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メリット
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・運用の専門家に任せられる
・自分で運用する手間がかからない
・少額から取引できる
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デメリット
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・運用手数料がかかる
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先物取引
金先物取引は、将来の特定の日に、あらかじめ決められた価格で金を売買する取引です。
利益の出し方が、通常の投資と異なります。
投資方法
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利益の出し方
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通常の投資
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価格が上昇したタイミングで売却し、利益を得る
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先物取引
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価格が上昇すると予想すれば「買い」のポジションを取る
価格が下落すると予想すれば「売り」のポジションを取る
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先物取引は、価格が下がった場合でも利益を狙えるのが特徴です。
また、以下のメリット・デメリットが存在します。
先物取引のメリット・デメリット
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メリット
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・少ない資金で大きな金額の取引ができる
・価格の上昇・下落どちらでも利益が狙える
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デメリット
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・大きな利益が期待できる反面、大きな損失を被るリスクもある
・中長期的な資産形成に向かない
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金投資をおすすめしない6つの理由

金投資を万人におすすめできない理由は、以下のとおりです。
それぞれの理由を見ていきましょう。
理由①:手数料が高い
金投資をおすすめしない理由のひとつに、手数料の高さが挙げられます。
金投資にかかる主な手数料は以下のとおりです。
金の現物を購入する場合、重量に応じて手数料が発生します。
500gや1kgなどのまとまった量であれば手数料無料のケースもありますが、購入する量が少ない場合は高額な手数料が発生します。
たとえば、「数十グラムであれば数千円」「500g以下の100g単位であれば1万円以上」などです。
また、金投資信託では、年率で0.5〜2.5%ほどの運用管理費用(信託報酬)が発生するものが多く見られます。
一般的な株式の投資信託では年率0.1%前後の商品も多いため、比較すると割高です。
購入時や運用中に高額な手数料が発生すると、長期的に見た場合、利益が減少してしまう可能性があります。
金投資を始める前には、商品概要や目論見書をよく確認し、どの程度の費用がかかるのかをあらかじめ把握しておきましょう。
理由②:利息や配当がない
利息や配当金が得られない点も、おすすめしない理由のひとつです。
金そのものに投資する場合、銀行預金の利息や株式投資の配当金のような定期収入がありません。
金自体が新たな利益を生み出す資産ではないためです。
金投資信託や金ETFでも、配当金が設定されていない銘柄がほとんどです。
理由③:保管コストがかかる
金投資をおすすめしない人の意見として、金の現物を保有する場合、保管コストがかかる点が挙げられます。
現物投資の場合、盗難や紛失のリスクを考慮し、安全な場所で保管する必要があります。
自宅で保管する際には金庫を設置するなどの対策も必要です。
保管場所としては、銀行の貸金庫が一般的ですが、年間で数千円から数万円程度の利用料金が発生します。
金の価格によっては、保管コストが金価値の上昇分を上回ってしまう可能性もあります。
理由④:短期で利益を得るのが難しい
金投資は、基本的に長期的な資産形成を狙う投資方法のため、短期での利益を得るのは難しいとされています。
すぐに結果を求める人にとっては、金投資はおすすめできません。
短期での利益獲得が難しい理由は、株式のように短期間で急激に価格が上昇する資産ではないためです。
理由⑤:為替リスクが生じる
為替リスクによる損失も、金投資をおすすめしない理由のひとつです。
金の価格は主に米ドルで取引されているため、日本円で金に投資する場合、為替相場の変動が利益や損失に影響します。
特に注意したいのが「円高」の局面です。
円高とは、円の価値がドルに対して上がる状況を指します。
円高が進行すると、金の国際価格が上昇したとしても、日本円に換算したときの価値が下がってしまう可能性があります。
為替の変動によるリスクを十分に理解していないと、予期しない損失を被るリスクがあるため、注意が必要です。
この為替リスクも、「金投資はおすすめしない」と言われる要因の一つと考えられます。
理由⑥:税金の知識が必要
税金に関する知識がある程度必要なのも、金投資をおすすめしない理由です。
金投資で得た利益には税金がかかりますが、投資の種類によって扱いが異なります。
たとえば、金現物投資と金投資信託・ETFでは以下の違いが見られます。
投資の種類
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利益
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損益通算
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金現物投資
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総合課税
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不可能
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金投資信託・金ETF
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申告分離課税
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可能
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金現物投資の場合、金を保有していた期間によって税金の計算方法が変わります。
また、金の税金は内容が複雑なため、投資をする前には、税金に関する知識をある程度理解しておく必要があります。
金投資をおすすめできない人の特徴

以下の特徴に該当する人には、金投資はおすすめできません。
それぞれの理由を解説します。
短期間での利益を求めている人
短期間で利益を得たい人や、頻繁な売買をおこないたい人に、金投資は向きません。
金投資は、基本的に中長期的な保有が大前提の投資方法のためです。
金の価格は株式と比較して穏やかに変動する傾向があり、短期で売買しても大きな利益は得られません。
短期間で大きな利益を得たい場合は、株式のように価格変動が大きい商品がおすすめです。
利息や配当金が欲しい人
利息や配当金を得たい人にも、金投資はおすすめできません。
金そのものに投資しても、利息や配当金は生まれないためです。
定期的な収入を得て手元の現金を増やしたい場合は、以下の投資がおすすめです。
資産の保全を目的としつつ、長期的な値上がりを狙いたい人は、金投資に向いています。
金に投資するメリット

金投資には、以下のメリットも存在します。
それぞれの内容を見ていきましょう。
価値がゼロにならない
金投資のメリットは、投資対象の価値がゼロにならない点です。
株式や通貨は、国が傾いたり、会社が倒産したりすると、価値がゼロになってしまいます。
しかし、金は物理的に存在する「物」であり、世界共通の価値を保つため、価値がゼロになるリスクはほぼありません。
また、発行枚数に制限がない株式と異なり、埋蔵量に上限があるため、長期的には価値が上昇すると考えられている点もメリットと言えます。
※取引会社によって倒産リスクはあります
インフレ対策として有効
金は、インフレ対策としても有効な資産のため、資金を守れるメリットがあります。
インフレとは、物の価値が上がり、相対的にお金の価値が下がる現象です。
金は物理的な資産のため、インフレ時には価値が上昇します。
資産を現金だけで持っていると価値が目減りしてしまいますが、金に投資していた場合、資産の減少を緩和できます。
いつでも換金しやすい
必要なときにいつでも換金できる点も、金投資のメリットです。
金がいつでも現金に替えられる理由は、世界的に需要がある物質で、常に買いたい人と売りたい人が存在するためです。
同じ現物資産である不動産と比較しても、換金までのスピード感が大きく異なります。
現物投資の場合は、貴金属店や地金商でも換金が可能なため、さらに換金までのハードルが下がります。
少額から始められる
金投資は、数千円の少額から始められるメリットもあります。
特に投資信託の場合は、最低金額を1,000円に設定している証券会社も多く、無理のない範囲で投資を始められます。
初めての投資で小さな額から始めたい方や、使えるお金が限られている方にもおすすめです。
ただし、現物投資の場合は、グラム数にもよりますが、ある程度まとまったお金が必要な場合があります。
有事の際に資産を守れる
世界的な有事の際に資産を守れるのも金投資のメリットです。
金は昔から「有事の金」と言われているほど、経済が不安定な時期や、政治的な危機の際に資産を守る方法として選ばれています。
経済や政治によって価値が左右される株・債券と異なり、価値がゼロになるリスクが少ないためです。
むしろ、株や債券の価値が下がる状況下では、価値が上がる傾向があります。
リスク分散として役立つ
金投資は、ポートフォリオ(資産の組み合わせ)に組み入れることで、リスク分散の効果が期待できます。
前述のとおり、金は株や債券と逆の動きをする傾向があるためです。
ポートフォリオの割合を株だけにしていると、有事の際に資産が大幅に減ってしまいます。
しかし、金を含めておけば、安定した資産形成を実現できる可能性があります。
金投資を始める前に!今後の金価格の予想を解説

金投資を始める前には、金の価格が動く要因や、今後の価格予想を把握しておく必要があります。
金投資を始める前に、金相場の動きについて理解しておきましょう。
ひとつずつ見ていきましょう。
近年の金相場の動き

近年の金相場は右肩上がりが続いており、2019年以降は、著しく価格が上昇しています。
価格が急激に上昇した理由は、以下の要素によって世界経済に危機感を与えたためです。
過去の事例を見ても、2008年のリーマンショック時には前年比で倍増した過去があります。
今後の金相場の予想
今後の金価格を、短期・中期・長期に分けて予想します。
短期(3カ月ほど)
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世界情勢が今後悪くならなければ、金価格は一旦落ち着く(下がる)可能性がある
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中期(1年ほど)
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長期(数年〜数十年)
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長期的には価格が上昇していく可能性が高い
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短期・中期的には「世界情勢が悪化しなければ価格は一旦落ち着きを見せる、あるいは下落する可能性がある」という意見があります。
ただし、コロナショック以前の水準まで値を戻す可能性は低いと見る人が多いようです。
長期的な視点では今までと変わらず上昇していくとする意見が有力です。
金投資はいつから始めるのがベスト?

金を長期的な資産として捉えて投資するのであれば、現時点の高水準であっても、始めるのにベストなタイミングと言えます。
数十年といった長期間で見ると、価格は上昇していく可能性が高いためです。
確実な未来を保証することはできませんが、長期的な視点で金を保有するのであれば、購入するタイミングを過度に気にする必要はないと言えます。
むしろ、思い立ったときに少額からでも始めるほうが、将来の資産形成につながる可能性があります。
【注意】金投資には詐欺が横行している

金投資には、悪質な詐欺商品も存在します。代表的なのは、以下の5つです。
現物まがい商法
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「今買えば値上がりする」と勧誘し、実際には現物を渡さず「預かり証」や「権利証」などの紙切れだけを交付する手口。
実際に金の現物は存在せず、購入者は証書のみを受け取るため資産としての価値がない。
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地金取引詐欺
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地金取引を勧誘し契約させ、高額な手数料や管理費で相手に損をさせる詐欺。
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地金のオレオレ詐欺
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従来の「オレオレ詐欺」の金投資バージョン。
実在する貴金属会社の口座に被害者から振り込ませ、その資金で地金を購入し、最終的に資金をだまし取る手法。
実在する会社の口座が使われるため、被害者が信用しやすい。
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海外取引を利用した詐欺
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海外の金取引を紹介し、資金をだまし取る手口。
売買差益で儲けようと誘ってきますが、実際に利益は発生しません。
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劇場型詐欺
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複数の詐欺師が登場し、ストーリー仕立てで信頼を演出する詐欺手法。
たとえば、ある業者から「金の購入で儲かる」と勧誘された後、別の業者が「高値で買い取る」と持ちかけるなど、複数の人物が役割分担して被害者を騙す。
最終的に購入した金や預けた資金は戻らず、連絡も取れなくなるのが典型的。
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金投資を始める際は、どのような詐欺があるか理解し、騙されないようにするのが大切です。
また、怪しい話が届いた際には、業者の実態を確認し、自分一人で決めず家族や専門家に相談しましょう。
金投資以外におすすめの投資方法

金投資が合わないと感じている方は、以下の投資方法を検討してみてはいかがでしょうか。
投資の目的
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特徴
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国債・債券
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・安定した収入が見込める
・株式と比較してリターンが少ない
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国内外の高配当株
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・定期的に配当金が入る
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ただし、上記の投資方法は価格変動のリスクもあります。
メリットだけでなくデメリットも把握し、自分が許容できるリスクの範囲内ではじめましょう。
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まとめ:短期的な利益を求めるなら金投資はおすすめしない

金投資は、長期的な資産形成を目的としている方におすすめの投資方法です。
一方で、短期的な利益を得たい方や、配当金・金利を得たい方にはおすすめしません。
金投資は比較的少額から始められますが、投資商品によってはまとまった資金が必要です。
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