「純金積立は儲かるの?」
「今から始めても間に合う?」
このような疑問はありませんか?
近年、金価格は高騰しており、長期間コツコツと積み立ててきた人の中には、実際に大きな利益を得ている方も多いでしょう。
金はインフレや金融の不安に強い“安全資産”として、世界中の投資家から注目され続けてきました。
本記事では、純金積立の種類やメリット・デメリット、初心者が失敗しないためのポイントまで、わかりやすく解説します。
さらに、金価格の推移と今後の見通しについて予想しているため、これから純金積立を始めようか検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 純金積立をしていた人の結果
- 純金積立の種類
- 純金積立のメリット・デメリット
金価格の高騰により純金積立をしていた方は大きく儲かった

近年、金価格の高騰により、金投資に注目が集まっています。
2020年以降は、新型コロナウイルスの感染拡大やウクライナ情勢など、地政学的なリスクが金の価格を一気に押し上げました。
20年前の2005年時点では、「1g=約1,600円」だった金ですが、2025年5月には「1g=16,000円」を突破し、およそ10倍も価格が上昇しています。
また、価格高騰が顕著に見られた2020年の金価格は、「1g=約6,000円」で、その頃と比較しても2倍以上の価格差が生まれているのです。
つまり、長期間にわたり純金積立をしてきた方は、大きく儲かっている状況といえます。
参照:田中貴金属「金価格推移」
純金積立の種類

純金積立は、毎月決まった額や量の金を自動的に積み立てる仕組みのため、複雑な手続きや日々の管理を必要とせず、気付くと資産が増えていく手軽さが大きな魅力です。
純金積立には以下の種類があります。
- 額を決めて購入する「定額積立」
- グラムを決めて購入する「定量積立」
- 単発で購入する「スポット取引」
それぞれの特徴を見ていきましょう。
額を決めて購入する「定額積立」
定額積立は、毎月あらかじめ設定した金額で純金を購入していく積立方法です。
たとえば、月1,000円や3,000円など、投資額を自由に設定できるため、家計やライフスタイルに合わせて無理なく続けられます。
金価格が高いときには少ない量を、安いときには多くの量を購入する(ドルコスト平均法)ため、金の増え方は一定ではありません。
ドルコスト平均法とは、毎回決まった金額で投資を続けていくスタイルの運用方法です。
ドルコスト平均法では、購入価格が自然と平均化され、相場の上げ下げによるリスクを和らげる効果が期待できます。
相場のタイミングを読む必要がないため、長期的な資産形成に向いており、初心者でも安定した積立が可能です。
グラムを決めて購入する「定量積立」
定量積立は、毎月決まった重さの純金を購入する方法です。
たとえば、毎月「1g」や「2g」のように、購入量を設定して積立します。
金の価格が高くなれば支払う金額も高くなり、安くなれば少ない金額で済むのが定量積立の特徴です。
「長期的に一定量の金を確保したい」という目的が明確な方に適しています。
単発で購入する「スポット取引」
自分のタイミングで好きな量・金額の純金を購入する方法(厳密には純金積立には該当しない)です。
たとえば、金価格が一時的に下がったタイミングを見計らって購入できます。
自分自身で購入の判断を行うため、ある程度の市場動向を見極める力が求められるでしょう。
しかし、価格の上下に柔軟に対応でき、効率よく利益を狙えるのが魅力です。
純金積立のメリット

純金積立には、以下のメリットがあります。
- 少額から始められる
- 保管コストが不要
- 実物の金に交換できる
それぞれ見ていきましょう。
少額から始められる
純金積立では毎月数千円から積立できるため、初心者でも安心して始められます。
スポット取引などを利用すれば、さらに柔軟に積立できるため、ライフスタイルに合わせて資産運用できるのが大きなメリットです。
価格が高騰している今、現物の金を購入するにはある程度の資産が必要ですが、純金積立は金額を基準に購入可能です
保管コストが不要
金を購入すると、自宅などでの保管場所に悩むことがあります。
高額な資産を家に置いておくのは不安がつきものです。
その点、純金積立では運営会社が金を安全に保管してくれるため、盗難などのリスクを心配する必要がありません。
管理の手間がなく、安心して積立できるのもメリットのひとつです。
実物の金に交換できる
一部の取扱業者では、積み立てた純金を「金の延べ棒(インゴット)」として手元に届けてもらえます。
ただし、一定の重量以下の場合には加工手数料がかかることもあるため、事前に確認が必要です。
現金として解約することもでき、ジュエリーや美術工芸品などと交換できるサービスを提供している業者も存在します。
純金積立のデメリット

純金積立には、メリットだけではなく、デメリットもあります。
デメリットを理解しておかなければ、「知らなかった」「損をした」と後悔することもあるため、必ずチェックしておきましょう。
- 売買時に手数料がかかる
- インカムゲインがない
- 短期的な取引には不向き
ひとつずつ紹介します。
売買時に手数料がかかる
純金積立には、購入時や解約時に手数料が発生する場合があります。
一般的には、1〜3%ほどの手数料が売買ごとにかかることが多い傾向です。
さらに、取扱会社によっては口座の管理料が年間で1,000円前後発生します。
また、金の保管方法によっては保管料が別途発生する場合もあります。
手数料を最小限に抑えたい場合は、低コストなインデックスファンドや、別の投資手段を検討するのもひとつの方法です。
インカムゲインがない
純金積立では、株式の配当金や預金の利子のような収入(インカムゲイン)はありません。
利益を得るには、買ったときより売るときの価格が上がっている必要があります。
金投資は「値上がり益(キャピタルゲイン)」を狙う投資であり、収入源が限られている点がデメリットです。
定期的に収入を得たいと考えているのであれば、高配当株やインカム型の投資信託などが向いています。
短期的な取引には不向き
金の価格は短期間では急激に動くことが少なく、短期売買で大きな利益を得るのは難しいとされています。
純金積立は、価格の安定性や定額購入の仕組みから、長期間保有により資産形成を目指すスタイルです。
そのため、利益が出るまでにある程度の時間が必要なことを理解しましょう。
短期間で多くのリターンを狙いたい方には、値動きが大きい個別株への投資やデイトレードのようなスタイルが合っているかもしれません。
ただし、高度な知識や経験が求められるため、投資初心者は注意が必要です。
【関連記事】
金地金(きんじがね)投資と純金積立の違い

金地金投資と純金積立には、それぞれ異なる特徴があります。
金地金投資は、実際に金の現物を購入して自宅や専用保管場所で管理するという手法です。
購入方法は、毎月一定量またはスポットでの一括購入も可能で、資産としての実感を持ちたい方には向いています。
一方、純金積立は、毎月一定の金額や量で少しずつ金を購入していく投資方法です。
自動的に金の買い付けが行われるため、投資にかける手間が少なく、初心者にも取り組みやすいのが魅力です。
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金地金投資
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純金積立
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特徴
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実物の金を購入する
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毎月一定額(または量)の金を購入する
スポット購入ができる
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購入目安
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一般的に5g~
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月1,000~3,000円程度~
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手数料
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500g以上で手数料無料
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積立購入:1~3%
スポット購入:無料~3%程度
※口座開設や売買手数料がかかる場合がある
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初期に必要な費用
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まとまった金額が必要
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少額から開始できる
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純金積立するならどこがいい?主な取引先の比較

純金積立で利用できる主な取引先の比較は以下の通りです。
項目
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SBI証券
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マネックス証券
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楽天証券
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毎月の積立額
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1,000円~
(1,000円単位で設定可能)
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1,000円~
(1,000円単位で設定可)
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1,000円~
(1,000円単位で設定可能)
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スポット購入
(単発購入)
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可能
1,000円~
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可能
1,000円~
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可能
1,000円~
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手数料
(買付時)
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購入金額の1.65%(税込)
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購入金額の1.65%(税込)
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購入金額の1.65%(税込)
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手数料
(売却時)
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無料
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無料
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無料
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年会費・保管料
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無料
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無料
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無料
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金の保管形式
(※)
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特定保管
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消費寄託
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消費寄託
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主な特徴
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・取引手数料ごとにポイント還元(最大1%)
・金の参考価格が5秒ごとに更新され、タイミングを見て売買可能
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・希望者には100gまたは1,000g単位で現物の金を配送可(送料:最大5,000gまで一律2,200円)
・発送まで約1週間
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・ポイント還元率は0.5%
・貯まったポイントはショッピングなどに利用可能
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※特定保管:個人と取引会社の資産を明確に区別して管理する方法
消費寄託:金の名義は購入者本人のまま預けて管理する方法
SBI証券
SBI証券は、年間の維持費がかからず、購入時の手数料や価格差(スプレッド)も低水準に設定されているため、コストを抑えて純金積立を始めたい方にとって魅力的です。
株式や投資信託など、他の金融商品の取引コストもリーズナブルで、幅広い投資スタイルに対応しています。
低コストながら、預けた金は「特定保管」で管理されるため、仮に運営会社が倒産したとしても、預けていた金はそのままの形で返還されるので安心です。
取扱商品の豊富さやサポート体制など、全体的にバランスの取れたネット証券といえるでしょう。
マネックス証券
マネックス証券は、年間の利用料がかからず、購入時の手数料や価格差(スプレッド)も抑えられているため、コスト面で優れた純金積立ができます。
取引は平日の午前9時から夜11時まで利用でき、金の価格は原則として1時間ごとに更新されるため、価格変動を確認しながらの積立が可能です。
さらに、金・プラチナ・銀の積立にかかる手数料が、低水準に設定されており、コストを抑えたい方にもおすすめです。
取引は最低1,000円から始められるため、投資初心者にもハードルが低く、始めやすいのが魅力です。
楽天証券
楽天証券では、毎月1,000円から始められる純金積立が、低コストで提供されています。
楽天カードを利用して積立すると、積立金額の0.5%が楽天ポイントで付与されるため、コストパフォーマンスの面でも非常に優れています。
預けた金に相当する現金を別で管理しているため、万が一運営会社に問題が起きた場合でも、資産は全額守られるシステムが魅力です。
また、楽天証券ではさまざまな取引で楽天ポイントを貯めたり使ったりできます。
たとえば、楽天市場などで獲得したポイントを活用して、株式や投資信託の購入に充てることも可能です。
普段から楽天のサービスを利用している方にとっては、非常に使い勝手の良い証券会社といえます。
【大胆予想】今後の純金積立の見通し

純金積立を始めようと考えている方にとって、最も気になるのは「今後、金の価格がどう動くのか」という点ではないでしょうか。
需要と供給のバランスを考えると、金の価格は下がりにくいと見られています。
金は埋蔵量に限りがある天然資源で、地上にある可採金は近い将来枯渇すると言われています。
今後は海底からの採掘が必要になりますが、これには高額なコストが必要になるでしょう。
このような理由から、金の価格は下がりにくいと考えられ、世界情勢によってはさらなる高騰も考えられます。
金の価格が上昇し、将来的に「高すぎて買いづらい」と感じる前に、早いうちから少額ずつ積立しておくのが賢い選択肢といえるでしょう。
【関連記事】
純金積立の費用は『買取大吉』で不要品を売却して準備しよう

純金積立は、毎月1,000円ほどの少額から始められる資産形成の手段として、多くの人から注目を集めています。
額としては決して大きくないとはいえ、生活費を切り詰めて始めてしまうと、家計のバランスが崩れてしまい、継続が難しくなることもあるでしょう。
そこで、『買取大吉』を利用して、自宅にある不要品を売却する方法がおすすめです。
『買取大吉』は、貴金属・ブランド品・時計・古銭・骨董品など、業界トップクラスの品目を買取できます。
複数のアイテムをまとめて査定に出すことで、買取額が上乗せされる「おまとめ査定」も実施中です。
不用品の売却で得たお金を、無理なく純金積立に回せば、生活に負担をかけずに将来の資産形成を始められます。
【Q&A】純金積立でよくある質問

純金積立でよくある質問は以下の通りです。
Q.純金積立で失敗しないポイントはありますか?
Q.純金積立で儲かったら税金はかかりますか?
Q.金の買い時と売り時はいつですか?
ひとつずつ回答します。
Q.純金積立で失敗しないポイントはありますか?
A.純金積立では、「始めたのに思ったほど増えない」「途中でやめたくなった」など、運用に失敗してしまうケースも少なくありません。
失敗しないために大切なのは、無理のない金額で長期的に始めることです。
純金積立は1,000円程度の少額から始められるのが特徴ですが、毎月の生活費を削ってまで積立額を大きくするのはおすすめできません。
家計に無理のない範囲で継続し、短期間で結果を求めないことが大切です。
現在の金価格高騰は過去最高の水準を保っています。
しかし、ウクライナの戦争の終結や世界情勢によって、一旦は落ち着きを見せるとの見方もあるため、価格が下がったタイミングから始めてもよいでしょう。
積立を始めるのであれば、金価格の推移を確認し、動向を予想することも大切です。
Q.純金積立で儲かったら税金はかかりますか?
A.純金積立で利益を得た場合は一定の税金が発生します。
これはどの金融機関を利用していても変わらず、避けることはできません。
純金積立によって得られる利益は、その人の取引状況に応じて、以下の所得区分に分類されます。
- 譲渡所得:一般的な個人投資家や会社員の方が対象
- 雑所得:営利目的で継続的に取引を行っている場合
- 事業所得:本格的に事業として金の売買を行っている場合
純金積立における税金の扱いには一定のルールがあります。自分の取引スタイルがどの所得区分に該当するのかを正しく把握し、確定申告などの適切な対応が必要です。
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Q.金の買い時と売り時はいつですか?
A.金の買い時と売り時は以下の表を参考にしてください。
買い時
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売り時
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- 経済が安定しているとき
- 米ドルの信用が高まっているとき
- 政策金利が引き上げられているとき
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- 戦争や紛争などの地政学的リスクが高まったとき
- アメリカドルや日本円の価値が急激に下がるタイミング
- インフレが進んでいるとき
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【関連記事】
金価格の動向をチェックして純金積立をはじめよう

純金積立は、少額から無理なく始められ、長期的に資産を守りながら育てていける堅実な投資手段です。
世界情勢や経済環境の変化を背景に、金の価値は今後さらに注目を集める可能性があります。
特に、「価格が高くなる前に始めたい」「将来に向けて資産を分散したい」と考えている方にとって、純金積立は選択肢のひとつとなるでしょう。
資金の準備に不安がある場合は、身の回りの不要品を売却して現金化するという方法も検討してみてください。
無理のない範囲で一歩を踏み出し、将来に備える資産運用を、始めてみてはいかがでしょうか。
どんなお品物でも、どんな状態でも喜んで査定させていただきます。他社様で断られた物もがんばってお買取致します。こちらに載っていないものでもお気軽にお持ちください。