「自宅で見つけた金色のアクセサリーの価値を知りたい」
「金は磁石につかないと聞いたが、本当か試したい」
このようにお考えではないでしょうか。
金製品の価値を手軽に確認する方法として「磁石テスト」が知られています。しかし、磁石テストの結果だけで価値を判断するのは推奨できません。
磁石に反応する金製品もあれば、磁石に反応しない金以外の素材(メッキ製品など)も存在するためです。
この記事では、金と磁石の基本的な関係性・磁石テストの「落とし穴」・お手元の製品の価値を正確に知るための方法を解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 磁石に反応する「本物の金製品」のパターン(留め具・割金)
- 磁石に反応しない「金以外の製品」のパターン(メッキ・タングステン)
- 価値を確実に知るためのプロによる査定方法
そもそも「純金(K24)」はなぜ磁石につかないのか?

純金(K24)が磁石につかないのは、金そのものが磁石に反応しない「非磁性体」という性質を持つためです。
金と磁石の基本的な関係性について、以下の2点を解説します。
- 金は磁石に反応しない「非磁性体」の金属
- 磁石に「つく金属」と「つかない金属」の基礎知識
それぞれ見ていきましょう。
金は磁石に反応しない「非磁性体」の金属
金(元素記号:Au)は、プラチナ・銀・銅・アルミなどと同様に、磁石を引き寄せる性質(磁性)を持たない「非磁性体」の金属です。
不純物が一切含まれていない純金(K24)の製品であれば、どれだけ強力な磁石を近づけても反応しません。
磁石に「つく金属」と「つかない金属」の基礎知識
金属と磁石の関係性を知るために、代表的な金属を分類します。
- 磁石につく金属(磁性体):鉄・ニッケル・コバルトなど
- 磁石につかない金属(非磁性体):金・銀・銅・アルミ・プラチナ・亜鉛・真鍮など
金製品の磁石テストが難しくなるのは、金以外の部分に使われる金属が原因です。
市場にある金製品の多くは純金(K24)ではなく、他の金属を混ぜた「合金(K18など)」や、表面だけを金で覆った「金メッキ」です。
製品に含まれる割金(わりがね)や、中身である下地(したじ)に、磁石につく金属・つかない金属のどちらが使われているかによって、磁石の反応が変わります。
詳しくは次章で紹介します。
【重要】磁石だけで金の真贋を判断できない2つの理由

「磁石につく=偽物」「磁石につかない=本物」という単純な判断はできません。
磁石テストが万能ではない理由は、大きく分けて以下2つの例外パターンが存在するためです。
- パターン1:磁石に反応する「本物の金」もある
- パターン2:磁石に反応しない「偽物の金」に注意
それぞれ見ていきましょう。
パターン1:磁石に反応する「本物の金」もある
本物の金製品(K18やK14など)であっても、磁石に反応するケースがあります。
主な原因は、ネックレスなどの「留め具」に使われている部品や、K18などに含まれる「割金」の種類によるものです。
磁石が反応した場合にチェックすべきポイントは、「磁石が反応した!偽物と決めつけず確認すべきこと」の章で解説します。
パターン2:磁石に反応しない「偽物の金」に注意
最も注意すべきなのが、偽物であるにもかかわらず「磁石に反応しない」ケースです。
金メッキ(GP/GF)の下地
金メッキ製品の中身(下地・芯材)に、磁石につかない銅・真鍮・アルミ・銀などが使われている場合、磁石テストでは全く反応しません。
「磁石につかないから本物だ」と誤解を招く、代表的なパターンです。
【要注意】精巧な偽造品(タングステン)
近年、非常に悪質で精巧な偽造品として、「タングステン」を芯材に使ったものが出回っています。
タングステンは、金と比重(重さ)がほぼ同じ(金の比重19.32に対し、タングステンは19.3)です。さらに、タングステン自体も金と同様に磁石に反応しない非磁性体です。
そのため、インゴット(金の延べ棒)やコインの偽造に使われると、磁石テストや重さのチェックだけでは見抜くのがほぼ不可能といえます。
【図解】ひと目でわかる!金と磁石の反応パターン早見表

前章までに紹介した真贋を判断する際のパターンを、ひと目で理解できるようフローチャートに整理しました。
このように磁石の反応だけでは「本物」とも「偽物」とも断定できないことがわかります。
磁石が反応した!偽物と決めつけず確認すべきこと

磁石が反応しても、偽物だと決めつけるのは早計です。本物の金製品である可能性も考えられるため、冷静に以下の2点を確認しましょう。
- 本体ではなく「留め具(クラスプ)」だけ反応していませんか?
- 「ホワイトゴールド」ではありませんか?
それぞれのポイントを紹介します。
本体ではなく「留め具(クラスプ)」だけ反応していませんか?
ネックレスやブレスレットの場合、留め具(クラスプ)だけが反応し、チェーン本体が反応しないのであれば、本物の金である可能性も考えられます。
留め具は耐久性が求められるため、内部のバネ部分に磁性を持つステンレス(鉄を含む合金)が使われていることが一般的です。
そのため、製品本体が本物の金であっても、留め具部分のみが磁石に反応します。
「ホワイトゴールド」ではありませんか?
ホワイトゴールド(WG)製品は、磁石に反応する場合があります。
色を白くするための割金として、磁性を持つニッケルやコバルトなどが使われることがあるためです。
対してイエローゴールドの主な割金は「銀」と「銅」、ピンクゴールドの主な割金には「銅」が使用されています。
銀も銅も磁石に反応しない「非磁性体」であるため、イエローゴールドやピンクゴールドはホワイトゴールドと比べて磁石に反応しにくいのです。
磁石以外でチェック!自宅でできる真贋判定法

磁石テストで判断できない場合に、ご自宅で試せる他の簡単な確認方法を2つ紹介します。
- 方法1:「刻印」で純度やメッキの表記を確認する
- 方法2:「重さ」で金特有の“ずっしり感”を確かめる
ただし紹介する方法も万能ではなく、判断には限界がある点にご注意ください。
方法1:「刻印」で純度やメッキの表記を確認する
製品に打たれた「刻印」の確認は、真贋判定の基本です。
ルーペ(虫眼鏡)を使い、指輪の内側やネックレスの留め具の裏など、目立たない場所を確認してみましょう。
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本物の可能性が高い刻印
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メッキ製品(金製品ではない)の刻印
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・K24または999 (純金)
・K18または750 (金75%)
・K14または585 (金58.5%)
など
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・K18GP (Gold Plated = 金メッキ)
・K18GF (Gold Filled = 金張り)
・GEP (Gold Electro Plated)
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「GP」や「GF」といった表記があれば、金製品ではなくメッキ製品と明確に判断できます。
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方法2:「重さ」で金特有の“ずっしり感”を確かめる
金は、金属の中でも非常に重い(比重が高い)金属です。手に持った際、見た目の大きさに比べて「ずっしり」とした重みを感じるのが特徴です。
逆に、見た目のボリューム感に対して明らかに軽い場合は、中身が銅やアルミなどでできた金メッキ製品の可能性があります。
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自己判断には限界がある

磁石・刻印・重さといったご自身での確認方法を駆使しても、精巧に作られた偽物を見破ることはできません。
これまで解説した通り、磁石テストは「つく本物」や「つかない偽物」が存在するため、確実な判断はできません。
刻印についても、「K18」と本物のように打刻された偽物のメッキ製品や、純度が低い海外製の「あとK」(例:18K表記でも実際はK14程度)など、信用できないケースが存在します。
また重さに関しても、金と比重が酷似した「タングステン」を使った偽物は判別不可能です。
中が空洞の「中空製品」や、宝石付きのアクセサリーも重さ(比重)による判断はあてになりません。
そのため、品物の本当の価値を正確に知るためには、専門家の査定を受けることが確実です。次章で見ていきましょう。
価値を確実に知りたいならプロの「無料査定」がおすすめ

金製品の本当の価値を安全かつ確実に知りたいなら、鑑定士による無料査定が最もおすすめです。
「磁石につくか、つかないか」で悩み続ける不安を、「本当の価値を知る」という確実な行動に変えましょう。
本章ではプロの無料査定がおすすめな理由を、以下の3つのポイントから解説します。
- プロはどう見抜く?「X線分析機」による正確な成分分析
- なぜ無料査定がおすすめなのか?3つのメリット
- 『買取大吉』なら「刻印なし」「変色・変形」「他社NG品」も大歓迎
それぞれ見ていきましょう。
プロはどう見抜く?「X線分析機」による正確な成分分析
プロは経験や勘だけでなく「X線分析機(蛍光X線分析装置)」という専門機材を使用して真贋を判定します。
X線分析機は、製品にX線を照射し、品物に一切傷つけることなく、含まれている金属の成分と純度(例:金75.1%・銅15%・銀9.9%)を瞬時に、かつ正確に分析できる機械です。
磁石や重さでは判別不可能なタングステン製の偽物や、刻印と純度が異なる製品なども、専門機材によって確実に見極めることが可能です。
なぜ無料査定がおすすめなのか?3つのメリット
プロの査定に依頼するメリットは、主に以下の3つです。
磁石や重さでは不明だった真贋がその場でわかります。
もし本物の金製品だった場合、現在の正確な金相場に基づいた「本当の価値(価格)」を知ることも可能です。
『買取大吉』の査定は無料です。
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純度と重さだけでなく、デザイン性や付属する宝石の価値もしっかりと加味し、高価買取を目指します。
「価値があるかわからない」ものこそ、気軽に『買取大吉』の無料査定をご利用ください。
まとめ:金の真贋は磁石だけでは判定できない!無料査定で本当の価値を確かめてみよう

金は基本的に磁石につきませんが、「つく本物(留め具や割金)」や「つかない偽物(メッキやタングステン)」も存在します。
磁石・刻印・重さといった自己判断だけでは、精巧な偽物を見抜けません。
金製品の「本当の価値」を確実に知りたい方は、ぜひ『買取大吉』の無料査定をご利用ください。
どんなお品物でも、どんな状態でも喜んで査定させていただきます。他社様で断られた物もがんばってお買取致します。こちらに載っていないものでもお気軽にお持ちください。