「日本ロレックスのオーバーホール料金が知りたい」
「民間修理業者と何が違うの?」
このように考えていませんか?
ロレックスは言わずと知れた高級腕時計メーカーのひとつで、高い品質から世界中に多くのファンがいます。高精度の時計ですが、定期的なメンテナンスは欠かせません。
特に異常がなくてもオーバーホールをしなければ、見えないところでパーツの劣化や精度にくるいが生じます。
この記事では、日本ロレックスのオーバーホールについて、料金・民間修理業者との違い・費用を抑える方法などを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- ロレックスのオーバーホール料金
- 民間修理業者のオーバーホール料金
- オーバーホールの費用を抑える方法
そもそもオーバーホールとは

ロレックスのオーバーホールについて以下の点を解説します。
それぞれ見てみましょう。
作業内容
オーバーホールは、時計を長く愛用するのに必要なメンテナンスです。ロレックス公式サイトに掲載されているオーバーホールの作業内容は以下のとおりです。
時計の点検 |
外観や動作の点検・必要な作業の見積もり |
時計の分解 |
ムーブメント・ケース・ブレスレットに分解 |
ムーブメントの分解 |
細かなすべての部品の検査・必要に応じて交換 |
ムーブメント部品の洗浄 |
超音波洗浄にて不純物を取り除く |
ムーブメントの組み立て |
組み立て・注油・調整 |
ケース・ブレスレットの仕上げ |
ケース・ベゼル・バックケース・ブレスレットに仕上げを施す |
ケースの組み立て |
洗浄・組み立て・防水検査 |
ムーブメントのケーシング |
ムーブメントをケースに収めて機能・外観を点検 |
精度検査 |
最終調整 |
ムーブメントの性能検査 |
24時間以上かけて性能を点検 |
防水検査 |
水中での耐圧検査 |
最終品質検査 |
組み立て後に外観・動作の最終点検 |
以上の工程を経て、時計本来の機能性はもちろん、外観も美しく保たれます。
日本ロレックスでは、熟練した技術者が一つひとつの作業を丁寧におこなうため、安心して任せられるでしょう。
参考:ロレックス|ロレックスのアフターサービス|オーバーホールの手順
料金の内訳
オーバーホールの料金は以下のように構成されています。
基本料金には、時計の分解・点検・洗浄・注油・組み立て・精度調整の作業が含まれています。部品の交換費用は、摩耗や損傷が見られる部品の交換が必要な際に発生する料金です。
例えば、経年劣化によってパッキンやゼンマイなどの交換が必要となる場合があります。リューズや文字盤を交換しなくてはいけないケースもあるでしょう。
見積もり時にはオーバーホール料金の詳細が明示されるため、不明な点は確認することが大切です。
必要性
ロレックスの時計は精密な機械で、モデルによっては100以上のパーツが使われている複雑な構造です。
内部の部品は常に摩擦しているうえに、潤滑油は時間とともに劣化して潤滑効果が低下するため、定期的なオーバーホールは欠かせません。
油切れの状態で使い続けると、部品の摩耗が進行し、故障の原因となるでしょう。
日本ロレックスでは10年以内のオーバーホールを推奨しています。定期的にオーバーホールをすれば、故障を未然に防ぎ、性能の維持が可能です。
結果として、ロレックスを長く愛用することに繋がるため、適切な時期に実施することをおすすめします。
参考:ロレックス|ロレックスのお手入れ|よくあるご質問
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ロレックスのオーバーホールはどこへ出すべき?

ロレックスのオーバーホールを受け付けている場所はさまざまです。本章では、ロレックスのオーバーホールが可能な主な場所について解説します。
それぞれ見てみましょう。
日本ロレックス
日本ロレックスでのオーバーホールは、正規販売店やアフターサービス受付店で依頼でき、製造元による純正サービスを受けられる点が最大のメリットです。
ロレックス専門の技術者が厳しい基準に則って作業し、交換部品はすべて純正品を使用します。
オーバーホール後には2年間の国際サービス保証が付帯するため、品質と信頼性が高い点もメリットです。
しかし、デメリットとして料金が民間業者より高めに設定されており、修理期間が2カ月ほどかかる場合もあります。
また、モデルの登場から時間が経過すると修理用の部品が製造されなくなるため、アンティークロレックスなどはオーバーホールを断られるケースも存在します。
民間修理業者
民間修理業者でのオーバーホールは、日本ロレックスと比較して料金を抑えられる点が大きなメリットです。修理期間も2~3週間ほどと短く、迅速な対応が期待できます。
また、業者によっては独自の保証が付く場合があるのも特徴です。
日本ロレックスで部品製造が終了した古いモデルでも、独自のルートで調達したパーツを使用して交換できる場合があります。
デメリットとして挙げられるのは、業者選びを慎重に行う必要がある点です。技術力や使用する部品の品質は業者によって異なるため、信頼できる店舗を見極める必要があります。
家電量販店
家電量販店でのオーバーホールは、買い物のついでに依頼できる手軽さがメリットです。
しかし、実際にオーバーホールするのは提携している修理業者であるため、ロレックスの専門的な修理に対応できない場合も多いでしょう。
仲介料がかかり、費用が割高になる可能性があるうえに、提携業者の技術力には差があり、品質が一定でない点もデメリットです。
詳細な相談ができない場合もあるため、利用する際は事前に修理内容や料金についてしっかりと確認することをおすすめします。
日本ロレックスのオーバーホールの料金表

日本ロレックスにおけるオーバーホールの料金は、モデルやムーブメントの種類や機能によって異なります。主要なモデルの基本料金は以下のとおりです。
モデル |
基本技術料 |
デイトナ |
8万8000円~ |
デイデイト |
エクスプローラーⅠ |
7万7000円~ |
GMTマスター |
サブマリーナー |
サブマリーナー・デイト |
シードゥエラー |
ディープシー |
ミルガウス |
デイトジャスト |
オイスターパーペチュアル |
6万500円~ |
スカイドゥエラー |
11万円~ |
※2025年7月時点
部品交換が必要な場合は別途費用が加算されます。より詳細な料金については日本ロレックスへ直接お問い合わせください。
民間修理業者のオーバーホール料金表

民間修理業者におけるオーバーホール料金は、日本ロレックスの50~70%程度としている場合が多い傾向です。
以下に一般的な料金目安を示しますが、業者によって価格設定やサービス内容が異なるため、依頼前に見積もりを取ることをおすすめします。
モデル |
基本技術料 |
デイトナ |
44,000円~ |
デイデイト |
エクスプローラーⅠ |
38,500円~ |
GMTマスター |
サブマリーナー |
サブマリーナー・デイト |
シードゥエラー |
ディープシー |
ミルガウス |
デイトジャスト |
オイスターパーペチュアル |
30,250円~ |
スカイドゥエラー |
55,000円~ |
日本ロレックスのオーバーホールは2023年に値上げされた

日本ロレックスにおけるオーバーホール料金は、2023年に値上げされました。
値上げの理由は、世界的な物価上昇・為替レートの変動・サービス品質維持のためのコスト増などが背景にあると考えられます。
値上げは、ロレックスが提供する高品質なアフターサービスを維持し続けるための措置と言えます。
今後も価格改定が実施される可能性があるため、実際にオーバーホールする場合は、最新の料金を日本ロレックスへ問い合わせるのがおすすめです。
日本ロレックスでオーバーホールする方法

日本ロレックスでオーバーホールする方法は、以下の2つがあります。
それぞれ解説します。
店舗へ持ち込む
店舗へ持ち込めば、専門のスタッフがその場で時計の状態を確認し、おおよその見積もりや修理期間について説明してくれます。
直接相談できるため、疑問点や不安な点を解消できるでしょう。時計を預ける際の安心感も高いため、初めてオーバーホールする方にもおすすめです。
ただし、店舗によっては混雑している場合もあるため、事前に来店予約するか、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
日本ロレックスの正規店とサービスセンターの場所は公式サイトをご確認ください。
時計を郵送する
店舗へ直接持ち込む以外に、時計を郵送して依頼する方法も利用できます。郵送を受け付けている店舗は以下のとおりです。
郵送の手順は以下のとおりです。
- 1.いずれかの店舗へ電話して郵送で修理を依頼
- 2.アフターサービス包装キットが送られてくる
- 3.時計梱包して指定された住所へ返送
- 4.料金や修理期間について電話で連絡が入る
店舗へ直接行く必要がないため、遠方にお住まいの方や店舗へ足を運ぶ時間がない方にとって便利な選択肢となるでしょう。
民間修理業者を利用するならお店選びが重要

民間修理業者でロレックスのオーバーホールを依頼する際は、お店選びが重要となります。
信頼できる業者を見つけるためには「時計修理技能士一級」や「公認高級時計師」などの資格を持つ技術者が在籍しているかを確認することが大切です。
また、ロレックスのオーバーホール実績が豊富か、顧客の口コミや評判が良いかどうかも重要な判断基準となるでしょう。
以上の情報を総合的に判断し、安心して任せられる業者を選ぶことをおすすめします。
いくつかの業者から見積もりを取り、サービス内容と料金を比較検討することも忘れないようにしましょう。
破損した場合の修理費用の目安

ロレックスの時計が破損した場合の修理費用は、損傷箇所や程度によって異なります。オーバーホールとは別に、部品交換が必要となるケースが多いでしょう。
主要な部品の修理費用の目安は以下のとおりです。
部品 |
修理費用の目安 |
リューズ |
約4万円 |
針 |
約1万円 |
ブレスレット |
約1万円 |
風防 |
約2万円 |
上記はあくまで目安であり、実際の費用は時計の状態や依頼する業者によって変動します。
また、部品に金やプラチナなどの高級素材を使用している場合は、より高額になるでしょう。破損した場合は、専門業者に相談し、正確な見積もりを取ることをおすすめします。
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オーバーホールの費用を抑える方法

オーバーホールの費用を抑える方法は以下のとおりです。
それぞれ解説します。
保証書の特典を利用する
以前発行された一部のロレックスの保証書には以下の文言が記載されていました。
「保証期間経過後も、この保証書をご提示になれば右下の日本ロレックスのサービスセンターでオーバーホール基本料金が半額になる特典があります。」
お持ちの保証書に「半額特典」の記載がある場合は、オーバーホール料金を大幅に節約できるでしょう。お手元の保証書を今一度確認し、特典の有無を確かめてみてください。
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民間修理業者へ依頼する
オーバーホールの費用を抑えたい場合、民間修理業者へ依頼するのもひとつの方法です。
日本ロレックスの正規サービスと比較して、民間修理業者は一般的に料金設定が安価な傾向にあります。
ただし、料金の安さだけで業者を選ぶのではなく、技術力・実績・アフターサービスや保証の有無も考慮しましょう。
信頼できる業者を見つけられれば、品質を保ちつつ費用を抑えられます。
買取に出すロレックスのオーバーホールはおすすめしない

ロレックスをオーバーホールすれば、買取価格が上がる可能性があります。しかし、買取価格アップを目的としたオーバーホールはおすすめしません。
オーバーホールには数万円から数十万円の費用がかかりますが、その分が買取価格に上乗せされることはないためです。
売却を検討しているロレックスであれば、そのままの状態で買取に出すのがおすすめです。
【Q&A】ロレックスのオーバーホールに関するよくある質問

ロレックスのオーバーホールに関するよくある質問を紹介します。
- Q.ロレックスは無料で修理してもらえますか?
- Q.自分でロレックスを研磨してもいいですか?
- Q.毎日ロレックスを使わないとどうなる?
ひとつずつ見てみましょう。
Q.ロレックスは無料で修理してもらえますか?
A.ムーブメントの自然故障など、特定の条件下でのみ無償修理が適用されます。
保証期間が過ぎた場合や、落下・衝撃による破損、誤った使用方法による故障は有償修理となるのが一般的です。
Q.自分でロレックスを研磨してもいいですか?
A.自分でロレックスを研磨するのはおすすめできません。
ロレックスのケースやブレスレットは精密に作られており、研磨には専門的な技術と専用工具が必要です。
慣れない人が手を加えると、時計の表面に傷をつけたり、本来の輝きを損ねたりする可能性があります。
Q.毎日ロレックスを使わないとどうなる?
A.時計の機能に大きな問題が生じることはありません。
しかし、長期間にわたって完全に停止した状態が続くと、内部の潤滑油が偏ったり固着したりする可能性が高まります。
ロレックスを長く使うために定期的にオーバーホールしよう

ロレックスを長く愛用するにはオーバーホールが欠かせません。オーバーホールを受け付けている場所は、日本ロレックス・民間修理業者・家電量販店が挙げられます。
それぞれオーバーホールの料金が異なるため、事前に見積もりを取って確認しましょう。オーバーホールの費用が足りないときは『買取大吉』におまかせください。
『買取大吉』で不要品を売れば、オーバーホール費用に充てられます。査定は無料。貴金属・時計・ブランド品・金券・お酒など、幅広い品物を買取可能です。
ぜひお気軽に査定を試してみてください。
どんなお品物でも、どんな状態でも喜んで査定させていただきます。他社様で断られた物もがんばってお買取致します。こちらに載っていないものでもお気軽にお持ちください。