「金属アレルギーはどんな症状がでるの?」
「アレルギーを気にせずアクセサリーを使用したい」
このように考えていませんか?
金は化学的に安定した金属で、「アレルギーが出にくい素材」として知られています。
しかし、金製品を使用していても金属アレルギーが発症するため、注意が必要です。
本記事では、金属アレルギーが起こる理由・日常でできる対応策・症状が出たときの対処法まで解説します。
アレルギーが気になる人は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 金属アレルギーが発症する原因
- 金属アレルギーの対応策
- 身体に合わないときの選択肢
金でも金属アレルギーは発症する?

金はアレルギーが起こりにくい素材ですが、製造方法・割金(他の金属)・使い方次第でアレルギーは起こり得ます。
特に市販のアクセサリーなどは、強度を出したり色味を調整したりするために、割金が使われるため、アレルギーの発症リスクはゼロではありません。
たとえば、K18は金の割合が75%で、残り25%は別の金属で作られます。
また、メッキ製品になるとさらに金が少なくなり、ほかの金属の割合が増えるため、アレルギーの発症率が高まる可能性があります。
金は安全だと考えられがちですが、「金だから大丈夫」と判断せず、純度や素材表記、メッキの有無を確認しつつ、自分の肌の反応を基準に選ぶのが安全です。
金属アレルギーとは?

金属アレルギーについて、以下のポイントを見ていきましょう。
- 金属アレルギーの原因
- アレルギーを引き起こしやすい金属
- 金属アレルギーが出やすい部位
- 金属アレルギーでみられる症状
それぞれ紹介します。
金属アレルギーの原因
金属は、汗や体液に触れると微量ながら溶け出し、金属イオンとなることがあります。
金属イオンが体内のたんぱく質と結合すると、本来存在しない性質の物質に変化してしまうのです。
身体はこれを異物と判断し、排除しようとする免疫反応が起こり、かゆみや赤みなどの症状として現れます。
以上が、金属アレルギーが発症する基本的な流れです。
アレルギーを引き起こしやすい金属
金属には多くの種類があり、それぞれでアレルギーの発症リスクは異なります。
金属アレルギーの発症リスクについては以下の通りです。
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発症リスク目安
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金属の種類
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特徴
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高い
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- ニッケル
- コバルト
- クロム
- パラジウム
- 銅
- 水銀
- スズ
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ニッケル・コバルト・クロムは特にアレルギーの原因として多い傾向。
パラジウムはプラチナの割金や歯科用金属によく使用され、近年陽性率が増加している。
銅はピンクゴールドやシルバー合金の割金として使用され、アレルギーの原因になることがある。
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低い
(アレルギーを起こしにくい素材含む)
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- 純プラチナ
- 純金
- チタン
- ジルコニウム
- タンタル
- ハフニウム
- ニオブ
- イリジウム
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純プラチナや純金は化学的に安定しておりアレルギーを起こしにくいですが、割金には注意が必要。
チタン・ジルコニウム・タンタル・ハフニウム・ニオブなどのレアメタルは、化学的に安定した酸化皮膜を形成し、金属イオンが溶出しないため、アレルギーを起こしにくい素材として知られている。
特にタンタルとハフニウムは、アレルギーを起こした人がいないと言われるほど安全性が高い。
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金属アレルギーが出やすい部位
アクセサリーが原因となる場合、症状は金属が直接触れている場所に出やすい傾向があります。
たとえば、ネックレスや腕時計が当たる首元や手首、指輪を着けている指の周囲に、赤みやかゆみ、腫れなどの炎症が現れます。
しかし、症状は装着部に限りません。
歯の治療で使われた金属が影響し、口の中の粘膜が荒れたり、手のひらや足の裏に膿を伴う発疹が繰り返し出たりするケースも報告されています。
金属アレルギーは皮膚だけでなく、粘膜や全身に症状が及ぶこともあるため注意が必要です。
金属アレルギーでみられる症状
金属アレルギーの症状は、大きく分けて以下の2つです。
それぞれ解説します。
接触性皮膚炎
金属が直接触れた部分だけに症状が出るタイプが、接触性皮膚炎です。
アクセサリーや時計、衣類の金属部分などが原因になることがあります。
主な症状は以下の通りです。
- かゆみ
- 赤み
- 腫れ
- 小さなブツブツ
- 炎症
- 水ぶくれ など
全身性金属皮膚炎
体の中に取り込まれた金属が原因となり、全身に症状が現れるのが全身性金属皮膚炎です。
歯の詰め物・被せ物・食事などから少しずつ金属が体内に吸収され、長期間にわたって発症することがあります。
主な症状は以下の通りです。
- 口の中のただれ
- 全身にできるかゆみのある発疹
- 手足に小さな水ぶくれができる(汗疱状湿疹)
- 手のひらや足の裏に膿が出る(掌蹠膿疱症) など
金属が原因ではないかも|その他のアレルゲン

金属アレルギーの原因は、目に見える金属製品だけに限りません。
たとえば化粧品です。金属とは無関係に思えますが、色を出すために使われる顔料の中に、アレルギーを引き起こしやすい金属成分が微量に含まれていることがあります。
また、革製品の加工工程で使用される薬剤・タバコの煙・日常的に口にする食品や飲み物にも、微量の金属が含まれている場合があります。
「金属は思いがけないところから、体内に取り込まれている可能性がある」という点は知っておくと良いでしょう。
金属アレルギーを回避する方法

金属アレルギーを防ぐためには、原因となる金属が肌に触れる機会を減らすことが大切です。
体質による影響もありますが、選び方や使い方を見直すだけでも、症状が出にくくなるケースは少なくありません。
ここでは、日常生活で取り入れやすい対策を紹介します。
- アクセサリーが直接肌に当たらないようにする
- アクセサリーを清潔にしておく
- ニッケルが含まれていないか確認する
- 高純度の金やプラチナを選ぶ
ひとつずつ解説します。
※市販の塗り薬を自己判断で使用すると、成分によって症状が悪化する場合があるため、医師の診察を優先してください」
アクセサリーが直接肌に当たらないようにする
金属アレルギー対策の基本は、アクセサリーが皮膚に直接触れないようにすることです。
金属は汗や皮脂に触れることでイオン化しやすくなるため、肌との接触時間を減らすだけでもリスクを下げられます。
ネックレスやブレスレットは、素肌の上ではなく、服の上から着けるようにすると安心です。
特に汗をかきやすい季節は、肌に密着しない装着方法を意識してみましょう。
アクセサリーを清潔にしておく
アクセサリーに付着した汗・皮脂・汚れは、金属が溶け出す原因になります。
そのため、使用後はそのまま放置せず、柔らかい布で軽く拭き取ることが重要です。
特に夏場や運動後は、目に見えなくても汗が付着します。
定期的にお手入れを行い、常に清潔な状態を保つことで、金属アレルギーの発症リスクを抑えられます。
ニッケルが含まれていないか確認する
金属アレルギーの原因として特に多いのがニッケルです。
アクセサリーを購入する際には、素材表示を確認し、ニッケルが含まれていないかをチェックしましょう。
最近では「ニッケルフリー」と表示された製品も増えており、選択肢は広がっています。
高純度の金やプラチナを選ぶ
金属アレルギーが心配な場合は、純度の高い貴金属を選ぶのも効果的です。
金やプラチナそのものは化学的に安定しており、アレルギーを起こしにくい性質を持っています。
しかし、強度を高めるために混ぜられる割金が原因となることもあります。
そのため、純度の高い金を選ぶことで、アレルギーのリスクを抑えられるでしょう。
金属アレルギーが発症したらどうする?

アレルギー症状が出た場合は、悪化する前にできるだけ早く対処しましょう。
順番に解説します。
アクセサリーを外して患部を洗う
アクセサリーを身に着けている最中に、かゆみや赤いブツブツなどの違和感を覚えた場合は、症状が悪化するおそれがあるため、すぐに外しましょう。
外したあとは、刺激を与えないようにしながら、石けんと水でやさしく洗い流してください。
皮膚を傷つけると炎症が広がりやすくなるため、かゆみを感じてもできるだけ掻かないことが大切です。
応急的な対応としては、清潔なガーゼを冷やしてそっと当てると、かゆみや熱感を和らげやすくなります。
皮膚科を受診する
金属アレルギーが疑われるときは、できるだけ早く皮膚科を受診しましょう。
皮膚科では、どの金属にアレルギー反応が出ているか検査してもらいます。
皮膚科のほかにも、「アレルギー疾患内科」や「アレルギーセンター」などアレルギーを専門に扱う外来があれば、そちらを受診しても良いでしょう。
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【Q&A】金属アレルギーについてよくある質問

金属アレルギーについてよくある質問は以下の通りです。
Q.18金でもアレルギーになりますか?
Q.K24はアレルギーになりますか?
Q.金属アレルギーの調べ方はありますか?
順番に回答します。
Q.18金でもアレルギーになりますか?
A.18金は、銅・銀・ニッケル・パラジウムなど、ゴールド以外の金属が25%含まれます。
これらの金属に対してアレルギー反応が起こる場合があります。
Q.K24はアレルギーになりますか?
A.K24(純金)は金の純度がほぼ100%のため、アレルギー反応を引き起こす可能性は極めて低いとされています。
ただし、モチーフが純金でも、留め具などの一部に割金が使用されている場合もあるため、購入前によく確認しておきましょう。
Q.金属アレルギーの調べ方はありますか?
A.金属アレルギーの検査では、一般的にパッチテストが用いられます。
症状が全身に及んでいる場合など、全身型金属アレルギーが疑われるケースでは、金属を少量摂取して反応を見る内服テストが行われることもあります。
まとめ:金属アレルギーが心配ならリスクの低い素材を選ぼう

金は一般的に肌にやさしい金属ですが、割金に使われる金属・メッキの下地・汗や皮脂によって金属成分が溶け出すことで、アレルギーが発症することもあります。
「金だから安心」と思い込まず、アレルゲンが含まれていないかを確認しましょう。
身につける際は、肌に直接触れる時間を減らす工夫や日頃のお手入れが大切です。
赤みやかゆみなどの異変を感じたら、すぐに外して患部を洗い、できるだけ早く皮膚科で検査を受けると安心でしょう。
どうしても合わない場合は、無理に使い続けず、売却して自分の肌に合う素材へ替えるという選択もおすすめです。
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