「プラチナに金属アレルギーはあるの？」
「アレルギーを気にせず安全にプラチナを使用したい」
このように考えていませんか？
プラチナは金属アレルギーになりにくい貴金属です。
しかし、アクセサリーとして使われる以上、リスクがゼロとは言い切れません。
本記事では、プラチナで金属アレルギーが起こる理由・他の金属との違い・具体的なアレルギー対策の方法を解説します。
近年高騰しているプラチナの買取価格や、万が一合わなかった場合の選択肢も解説するため、アレルギーが気になる人はぜひ参考にしてみてください。
＜この記事でわかること＞
- プラチナの金属アレルギーについて
- 金属別アレルギー発生リスク
- プラチナの買取価格
プラチナは金属アレルギーが出にくい素材
一般的に、プラチナは金属アレルギーの原因になりにくい素材です。
しかし、純粋なプラチナでも、アクセサリーとして加工される過程で他の金属が混ぜられるため、アレルギーのリスクが生じる可能性があります。
プラチナの金属アレルギーについて、以下の点を確認していきましょう。
- 金属アレルギーが出るメカニズム
- 主なアレルギー症状
- アレルギーが発症しやすい場所
- プラチナの金属アレルギーの原因
- プラチナにパラジウムを混ぜる理由
それぞれ紹介します。
金属アレルギーが出るメカニズム
金属アレルギーは、体の免疫が特定の物質に強く反応することで起こるアレルギーの一種です。
分類上は「遅れて症状が出るタイプのアレルギー」にあたり、体の細胞が関与して反応が起こります。
原因となるのは金属そのものではありません。
アクセサリーなどの金属が汗・体液・唾液に触れることで少しずつ溶け、金属イオンとして体内に取り込まれることが原因です。
金属イオンが体内のたんぱく質と結びつくと、本来は存在しない特殊なたんぱく質に変化します。
身体は特殊なたんぱく質を異物と判断し、排除するために免疫反応を起こし、結果としてかゆみやかぶれなどの症状が現れるのです。
主なアレルギー症状
金属アレルギーの代表的な症状は、金属が直接触れていた部位に起こる接触皮膚炎です。
※重症化するとただれる場合もあります。
また、溶け出した金属イオンが血流に乗って全身に運ばれると、全身の皮膚に症状が広がる全身性皮膚炎（全身型金属アレルギー）を引き起こすことがあるため、注意が必要です。
全身型金属アレルギーの場合、皮膚症状だけでなく、発熱や全身のだるさといった症状が現れる恐れもあります。
アレルギーが発症しやすい場所
アクセサリーが原因となる場合、症状は金属が直接触れている場所に出やすい傾向です。
たとえば、ネックレスや腕時計が当たる首元や手首、指輪を着けている指の周囲に、急に赤みやかゆみ、腫れなどの炎症が現れることがあります。
しかし、原因は装身具に限りません。
歯の治療で使われた金属が影響し、口の中の粘膜が荒れたり、手のひらや足の裏に膿を伴う発疹が繰り返し出たりするケースも報告されています。
金属アレルギーは皮膚だけでなく、粘膜や全身に症状が及ぶこともあるため注意が必要です。
プラチナの金属アレルギーの原因
プラチナで肌トラブルが出る場合、多くは合金として加えられている別の金属が影響しています。
なかでも原因になりやすいのがパラジウムです。
パラジウムは汗や体液に触れると成分が溶け出しやすく、体内でアレルギー反応を引き起こすことがあります。
近年では、パッチテストでパラジウムに反応を示す人が増えています。
そのため、プラチナ製品で違和感が出た場合は、含有金属にも目を向けることが大切です。
プラチナにパラジウムを混ぜる理由
プラチナはそのままの状態では非常に柔らかく、アクセサリーとして使うには強度が不足します。
そのため、日常的に使用するアクセサリーなどでは、パラジウムなど別の金属を加えた合金として加工されるのが一般的です。
パラジウムを配合することで、プラチナは硬さと粘りのバランスが取れ、成形や加工がしやすい素材へと変わります。
プラチナの金属アレルギー対策
プラチナの金属アレルギー対策には、以下の方法があります。
- 肌が触れる部分をコーティングする
- 汗や汚れを取り除く
- 高純度のプラチナ素材を選ぶ
順番に解説します。
肌が触れる部分をコーティングする
金属アレルギー対策として、指輪などの内側をコーティングし、金属が直接肌に触れないようにする方法があります。
肌との接触を遮ることで、金属の腐食やイオンの溶け出しを抑えます。
コーティングは、透明な樹脂系コーティングを施すのがおすすめです。
たとえば、金属メッキでコーティングした場合、メッキ素材や下地金属によって新たなアレルギー反応を起こす可能性があります。
樹脂コーティングは一時的な対策として有効ですが、摩擦で剥がれやすく、数日で部分的に薄くなることもあるため、定期的な塗り直しが必要です。
汗や汚れを取り除く
金属アレルギーは、汗によって金属が溶け出すことが引き金になるケースが多いため、アクセサリーを清潔に保つことが予防につながります。
汗をかきやすい場面・水仕事・入浴の際には外す習慣をつけると安心です。
日常のケアとしては、使用後に柔らかい布で軽く拭き取り、汗や皮脂を残さないようにしましょう。
【関連記事】
高純度のプラチナ素材を選ぶ
リスクを抑えたい場合は、純度の高いプラチナを選ぶのが効果的です。
プラチナやゴールドでアレルギーが起こる主な原因は、強度を高めるために加えられる割金にあります。
たとえば、Pt1000のような純プラチナは割金を含まないため、比較的安心して身につけやすい素材といえます。
さらに、割金にパラジウムを使用していない「パラジウムフリー」のプラチナ合金を選ぶことも、有効な対策のひとつです。
【金属比較】金属アレルギー発生リスク
金属には、多くの種類があり、それぞれでアレルギーの発症リスクは異なります。
金属アレルギーの発症リスクについては以下の通りです。
|
発生リスク
|
主な金属元素
|
特徴
|
|
高い
|
- ニッケル
- コバルト
- クロム
- パラジウム
- 銅
- 水銀
- スズ
|
ニッケル・コバルト・クロムは特にアレルギーの原因として多い傾向。
パラジウムはプラチナの割金や歯科用金属によく使用され、近年陽性率が増加している。
銅はピンクゴールドやシルバー合金の割金として使用され、アレルギーの原因になることがある。
|
|
低い
（アレルギーが起こりにくい素材含む）
|
- 純プラチナ
- 純金
- チタン
- ジルコニウム
- タンタル
- ハフニウム
- ニオブ
- イリジウム
|
純プラチナや純金は化学的に安定しておりアレルギーを起こしにくいですが、合金には注意が必要。
チタン・ジルコニウム・タンタル・ハフニウム・ニオブなどのレアメタルは、化学的に安定した酸化皮膜（不動態）を形成し、金属イオンが溶出しないため、アレルギーが起こりにくい素材として知られている。
特にタンタルとハフニウムは、アレルギーを起こした人がいないと言われるほど安全性が高い。
|
【関連記事】
金属アレルギーが心配なときはパッチテストを受けよう
金属アレルギーは、どの金属に反応するかが人によって異なるため、不安がある場合は皮膚科での検査を受けておくと安心です。
代表的なのがパッチテストで、疑わしい金属を含む試薬を皮膚に貼り、時間をかけて反応の有無を確認します。
パッチテストは、検査結果が出るまでに日数がかかり、初回の診察を含めて複数回の通院が必要になるのが一般的です。
試薬を貼っている間は、約2日間入浴を控える必要があり、汗を多くかく時期は正確な判定が難しくなることもあります。
費用は、診察料などを含めると数千円から1万円前後になるケースが多い傾向です。
パッチテストを受けてアレルゲンを把握しておくことで、安心してアクセサリーを選べるようになるでしょう。
どうしても合わない時は『買取大吉』で売却するのもひとつの手段
所持しているプラチナが身体に合わないときは、『買取大吉』で売却を検討してみてください。
『買取大吉』の主な特徴は以下の3つです。
- 店頭買取｜即日現金化
- 出張買取｜複数の品があっても安心
- 宅配買取｜自宅で完結
それぞれ紹介します。
店頭買取｜即日現金化
最寄りの『買取大吉』へお越しいただき、店内で金製品を査定・買取する方法です。
予約不要で来店可能なため、お仕事やお買い物の帰りにご利用いただけます。
店内には熟練の鑑定士が常駐しており、不安な点や聞きたい点をその場で質問できるため、初めて査定に出す人でも安心です。
査定料は無料。買取価格にご納得いただけない場合でも査定料はかかりません。
下のボタンから最寄りの店舗を確認できるため、お気軽にご利用ください。
出張買取｜複数の品があっても安心
鑑定士がお客様のご自宅へ伺い査定・買取する方法です。
ご自宅で査定するため、店舗まで品物を持っていくのが難しい方でも気軽にご利用いただけます。
安心してご利用いただくために、玄関先での査定も承っております。
査定料・出張料は無料です。ご成約とならなくても費用はかからないため、ぜひ試してみてください。
宅配買取｜自宅で完結
宅配便で商品をお送りいただくだけで査定・買取できる方法です。
品物を、段ボールもしくはお届けする宅配キットに入れて送るだけのため「査定に立ち会う時間がない」という方でも簡単に売却できます。
宅配料・査定料は一切かかりません。査定が終わり次第、メールまたは電話にて買取価格をお知らせいたします。
買取をキャンセルした場合でも無料で品物をお返しいたしますので、ぜひお気軽にお試しください。
近年、プラチナ価格が高騰中｜売るなら今がチャンス
参照：田中貴金属
上記表は、過去5年間のプラチナ価格推移です。
近年では、プラチナ価格は大きく変動することはなく、3,000～4,000円台を推移してきました。
しかし、2025年12月には1gあたり、11,000円台まで到達しています。昨年と比較しても約2倍の価格です。
プラチナの希少性や需要を考えると、今後も価値が高まる可能性もあるでしょう。
しかし、高騰はいつまでも続くとは限らず、急に下落する可能性もあるため、売却でお悩みの人は今がチャンスと言えます。
【Q&A】金属アレルギーについてよくある質問
金属アレルギーについてよくある質問は以下の通りです。
Q.プラチナは金属アレルギーでも大丈夫ですか？
Q.プラチナ900と950のどちらがいいですか？
Q.金属アレルギーでも純金は大丈夫？
ひとつずつ回答します。
Q.プラチナは金属アレルギーでも大丈夫ですか？
A.プラチナはアレルギーの原因になりにくい安全な金属ですが、強度を高めるために混ぜられたパラジウムなどの割金が原因でアレルギー反応が出る可能性があります。
純度が高いほどアレルギーリスクは低くなるため、アレルギーが気になる方は、高純度の商品を選びましょう。
Q.プラチナ900と950のどちらがいいですか？
A.プラチナ製品の場合、Pt950（純度95%）のほうが、Pt900（純度90%）よりも割金（他の金属）の割合が少ないため、金属アレルギーのリスクは低いと言えます。
プラチナは、一般的なゴールド（K18）に比べて純度が高く、割金の割合が少ない素材であるため、純度が高い素材を選ぶことはアレルギー対策として有効です。
Q.金属アレルギーでも純金は大丈夫？
A.純金（K24）は、純プラチナと同様に化学的に安定しており、金属アレルギーを起こしにくい素材です。
しかし、純金は柔らかいため、アクセサリーとして使用される際は強度を上げるために銅などの金属を混ぜて合金にすることが多く、割金に含まれる銅やパラジウム、ニッケルなどがアレルギーの原因となる可能性があります。
まとめ：プラチナでも金属アレルギーのリスクがある｜合わない人は『買取大吉』におまかせ
プラチナは貴金属の中でもアレルギーを発症しにくい素材ですが、割金として使われるパラジウムなどによってアレルギーのリスクは存在します。
もしプラチナが肌に合わない場合は、ハフニウム・タンタルなどの、金属イオンが溶出しない（アレルギーが起こりにくい）アクセサリーを選ぶという選択肢もおすすめです。
近年はプラチナ価格が大きく上昇しており、もし合わないと感じた場合は売却を検討するのも良いでしょう。
売却の際は、ぜひお近くの『買取大吉』をご利用ください。
どんなお品物でも、どんな状態でも喜んで査定させていただきます。他社様で断られた物もがんばってお買取致します。こちらに載っていないものでもお気軽にお持ちください。
