地金とは?金投資に地金を選ぶメリット・デメリットや地金の購入方法を解説
2024年11月30日
「地金って何?」
「金投資と地金の関係は?」
このような疑問はありませんか?
これから金へ投資しようと考えているなら、調べているうちに「地金」という言葉を目にするでしょう。ただし、地金の意味が分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、地金の意味や金投資との関係について紹介します。これから金投資を始める方に向けて金地金に投資するメリット・デメリットも解説するため、是非ご覧ください。
<この記事でわかること>
- 地金とは
- 金地金に投資するメリット・デメリット
- 金地金の購入方法
地金(じがね)の意味
地金とは、金属を保存しやすい形に形成した塊を指す言葉です。細長い台形の形が多く、延べ棒・インゴット・鋳塊(ちゅうかい)などとも呼ばれています。
延べ棒やインゴットといえば金をイメージする方もいるでしょう。しかし、金だけではなく、プラチナ・銀・銅・アルミニウム・パラジウムなどの金属も地金と呼びます。
地金は投資用商品によく使われており、表面に素材・金属の純度・重さ・製造番号などの刻印が施されているケースがほとんどです。
また、地金はジュエリーの宝石を嵌め込む金属部分の名称としても用いられています。宝石を使用していない金属のみのジュエリーは「地金ジュエリー」とも呼ばれています。
地金となる貴金属
地金は名前に「金」の文字が入っているため黄金色に輝く延べ棒やインゴットをイメージするかもしれませんが、さまざまな金属が地金として作られています。
地金となる貴金属の中でも代表的な以下の種類を紹介します。
ひとつずつ見てみましょう。
プラチナ
プラチナは白金色が特徴の金属です。少し黒く渋みのある白色が特徴のため、後述する銀と見比べると違いがわかります。
酸やアルカリへの高い耐性や変色しにくい性質を持っており、ジュエリーなどの装飾素材としてだけではなく、医療機器や工業機器などの素材としても高い需要がある金属です。
プラチナは金属の中では柔らかい種類であり、ジュエリーに加工する際は、ほかの金属を混ぜて強度を高めて使用されます。
また、比重が約21.5と大きい点も特徴で、手に持てば大きさの割にずっしりとした重さが感じられます。
プラチナを地金に加工したものは「プラチナ地金」と呼ばれており、希少な金属として扱われているのです。
金
黄金色に輝くのが特徴の金属です。富の象徴として昔から知られ、その認識は現代でも変わりません。
地金に加工した金は「金地金」と呼ばれており、金属の中でも投資用商品として最も一般的な種類です。
近年は金の価値が年を追うごとに上昇し、2024年11月時点では1gあたり14,000円以上の価格で取引されています。
プラチナと同様に19.32と比重が大きく、重みがある点も特徴です。
また、酸やアルカリに高い耐性を持ち、金単体では柔らかく傷つきやすい性質も持ち合わせており、ジュエリーだけでなく医療・工業分野でも高い需要があります。
銀
銀は明るい白銀色が特徴の金属です。プラチナや金と比べて加工しやすいため、ジュエリーなどの細かい装飾に多く使われています。
銀イオンには殺菌作用があるため、工業用製品や食器などの素材として昔から親しまれているのも特徴です。
地金に加工したものは「銀地金」と呼ばれており、投資用商品としても流通しています。ただし、金やプラチナと比べると銀は流通量が多く、価値は高くありません。
銀地金による投資は、利益が出ても少ない反面、損失も少ないため投資初心者におすすめの金属でもあります。
地金につけられる刻印一覧
地金には、使われている金属の情報が刻印として記されています。製造場所や種類によって刻印は異なりますが、以下の刻印が施されるのが一般的です。
刻印の種類 |
詳細 |
例 |
品位 |
金属の純度 |
Pt1000・K24・Sv1000 |
重量 |
地金の重さ |
1kg・500g |
素材 |
金属の素材 |
PLATINUM・GOLD・SILVER |
商標 |
加工した業者のマーク |
– |
シリアルナンバー |
管理するための番号 |
– |
金属の品位は種類によって表記方法が異なります。金は24分率で、プラチナや銀や1000分率で以下のように表記されるのです。
品位 |
純度 |
K24 |
99%以上 |
K22 |
91.7% |
K20 |
83.3% |
K18 |
75.0% |
K14 |
58.3% |
K10 |
41.6% |
品位 |
純度 |
Pt1000・Pt999
Sv1000・Sv999
|
99%以上 |
Pt950・Sv950 |
95.0% |
Pt925・Sv925 |
92.5% |
Pt900・Sv900 |
90.0% |
金の刻印については以下の記事でも解説しているため、ぜひご覧ください。
金地金に高い価値がついている理由
地金の中でも投資用商品として人気が高いのは金地金です。金地金は以下の特徴を持っているため、高い価値が認められています。
ひとつずつ解説します。
希少性がある
金は採掘できる量には限りがあるため、有限資源とも呼ばれています。埋蔵している金の中でも、人間が採掘できる量には限りがあり、常に高い需要があるのが特徴です。
また、金を人工的に生み出すのは非常に困難といわれています。需要に対して供給量が追いついていない点から、物質自体に希少性が見いだされ、今も昔も高い価値がつけられているのです。
安定した価値がある
金は、株式・債券・紙幣などとは異なり、安定した価値があるのが特徴です。株式・債券・紙幣などは、言ってしまえばデータ上の数字や紙でしかありません。
それなのに価値があるのは、発行元である企業や国への信頼があるからです。そのため、大きな問題が生じ、信頼を損なえば価値は大きく下がる可能性が高いでしょう。
一方、金は、物質自体に価値があります。周りの環境に影響されて価値が下がる可能性は低いのです。そのため、金は安定した価値があるとされ、投資用商品として高い人気があります。
過去数十年における金の価値については以下の記事で紹介しているため、是非ご覧ください。
金地金に投資するメリット
金地金に投資するメリットは以下のとおりです。
それぞれ見てみましょう。
価値がなくならない
前の章で紹介したように、金地金には物質自体が高い価値が認められています。信用によって成り立っている株式・債券・紙幣などとは異なり、価値が大きく下がる可能性も低いでしょう。
金の価値については以下の記事でも紹介しているため、ぜひご覧ください。
インフレ・デフレに強い
インフレやデフレの影響を受けにくい点もメリットです。インフレが起きると物価上昇によって相対的に貨幣の価値は減少します。
価値の低い貨幣よりも安定した価値の金の需要が高くなるため、金はインフレに強いといわれているのです。
また、デフレが生じると消費活動が停滞し株式市場が低迷、企業の株価が暴落する可能性が高まります。
デフレによる株価が暴落する可能性があれば、多くの資産家や投資家は安全資産である金を求めるようになり、結果的に金の需要が高まるのです。
インフレ・デフレに強いため、資産として金地金は高い人気があります。
金地金に投資するデメリット
金地金に投資するデメリットは以下のとおりです。
それぞれ解説します。
保管するコストがかかる
金インゴットは現物資産のため、保管のための場所が必要です。家で保管する場合は金庫などを用意する必要があります。
家での保管が難しい場合は銀行での保管も可能です。ただし、銀行で保管を依頼する場合は手数料がかかります。
どこで保管するにせよ、一定のコストがかかる点がデメリットといえるでしょう。
盗難・紛失のリスクがある
現物資産である金は、盗難されるリスクがあります。銀行に預ければ自宅と比べると盗難リスクは下がりますが、必ずしも安全であるとはいえません。
また、災害などに遭えば紛失する可能性もあります。現物があることはメリットだけではなくデメリットにもなる点を理解しておきましょう。
金地金の購入方法
金地金を購入する方法は主に以下の3つです。
- 宝石店・貴金属店で購入
- 銀行で購入
- 純金積立をする
宝石店・貴金属店で購入する場合は、信頼のおける「日本地金流通協会」に登録済みのお店を利用するのがおすすめです。
登録済みのお店は日本金地金流通協会のホームページから検索できます。
また、銀行によっては金地金を購入できる場合があります。銀行での購入を希望するなら、取り扱いがあるか事前に確認しましょう。
純金積立は、口座を開設してインターネット上で売買の取引ができる投資方法です。積み立て後は金地金として受け取ることもできます。
金地金を売却する際の注意点
金地金を購入したら、価値が高くなっているタイミングで売却しましょう。ただし、売却する際は以下のポイントに注意が必要です。
- 税金が発生する可能性がある
- 信頼のおける買取業者を選ぶ必要がある
ひとつずつ解説します。
税金が発生する可能性がある
金地金を売却すれば税金が発生する可能性があります。そのため、売却した金額がすべて自分のものになるとは限らない点を覚えておきましょう。
税金の金額は売却した際の利益や所有期間などで異なります。詳しい計算方法は以下の記事で解説しているため、ぜひご覧ください。
信頼のおける買取業者を選ぶ必要がある
金地金を買取に出す際は、信頼のおける業者を選びましょう。買取実績や査定経験が少ない買取業者では、相場以下の価格で買取される可能性があります。
買取業者の中には、不当な利益を得ようとする悪徳業者もいます。悪徳業者に買取依頼すれば意図的に安く買取される可能性があるため注意が必要です。
信頼がおけるか判断するには買取実績を確認してみましょう。買取実績の豊富さは、査定経験の多さを意味します。また、買取実績の数はお客様から選ばれた証拠でもあります。
良いサービスを実施している可能性が高いため、業者を選ぶ際は買取実績をチェックしてみてください。『買取大吉』の買取実績は下のボタンからご覧いただけます。
地金の購入資金が必要な場合は『買取大吉』へおまかせ
金地金は高い価値が認められており、世界中から需要があります。投資商品として魅力的ですが、価値が高いゆえに購入価格も高い傾向です。
そのため、資金の用意が大変な場合もあるでしょう。「金投資を始めたいけど資金が足りない」という方は『買取大吉』におまかせください。
『買取大吉』ではご自宅に眠っている不用品を買取しています。不用品を売ったお金を金地金の購入資金に充てれば、目標の金額に近づくでしょう。
また、『買取大吉』は時計・スマホ・金券・電動工具・ゲーム・楽器などさまざまな品物も買取可能です。査定料は無料。
下のボタンから買取品目を確認できるため、ぜひチェックしてみてください。
地金の意味や特徴を理解したうえで金投資をはじめよう
地金は、金の延べ棒やインゴットなど、保管しやすいように加工した金属です。金以外にもプラチナや銀などが加工されており、いずれも投資用商品として人気があります。
特に金地金は投資商品として魅力があり、高値で取引されています。金地金の購入資金が足りない場合は『買取大吉』をご利用ください。査定料無料で、不用品を買取いたします。
価値がわからないものや本物かわからないものでも問題ありません。ぜひお気軽に『買取大吉』の査定を試してみてください。
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