「切手にはどのような種類があるのだろう」
「普通切手・記念切手・特殊切手は何が違うのだろう」
実家の片づけや遺品整理で複数の切手が出てきたとき、このように感じていませんか?
切手の名称には、発行目的による分類・用途による呼び方・形態・使用状態という複数の軸が混在しています。このため、一列の一覧だけでは位置づけを誤解しやすいのです。
切手は、国立印刷局や日本郵便が示す公式の掲載区分と、用途・題材・形態・状態という軸を分けて見ると整理しやすくなります。
この記事では、国立印刷局・日本郵便の公式情報をもとに切手の種類と見分け方を整理します。読み終える頃には、手元の切手を調べる順番と、確認すべき公式ページが分かるようになるでしょう。
<この記事でわかること>
- 普通切手・特殊切手・ふるさと切手など公式の掲載区分
- よく聞く切手の名称の位置づけ
- 形態・状態による呼び方
- 手元の切手を見分ける4ステップ
切手の種類は公式の掲載区分・発行目的・用途を分けて整理する

国立印刷局「切手の豆知識」は、日本の切手を普通切手・特殊切手・ふるさと切手として紹介しています。
日本郵便の切手ページ(2026年8月9日確認)でも「普通切手」「特殊切手・ふるさと切手・グリーティング切手」「オリジナル フレーム切手」という掲載区分で案内されています。
切手の位置づけを正確に把握するには、これらを一つの固定的な上下関係に押し込まず、公式ページ上の掲載区分と、用途・題材・形態・状態を分けて確認することが必要です。
- 普通切手|通常の郵便利用に合わせた額面で発行される
- 特殊切手|記念事項・シリーズ・手紙文化の題材で発行される
| 名称 |
公式ページ上の位置づけ |
主な目的・題材 |
確認先 |
| 普通切手 |
日本郵便の切手ページで「普通切手」として案内 |
日常の郵便料金に対応する額面 |
日本郵便「切手」 |
| 特殊切手 |
日本郵便の切手ページで「特殊切手」として案内 |
記念事項・シリーズ・郵趣と手紙文化の題材 |
日本郵便「切手」 |
| ふるさと切手 |
日本郵便の発行一覧で特殊切手・グリーティング切手と並んで案内 |
各地の景勝地・名産品など地域の題材 |
日本郵便「ふるさと切手」 |
※2026年8月9日確認。販売状況・発行計画は変更される場合があります。
普通切手|通常の郵便利用に合わせた額面で発行される
普通切手とは、日常の郵便料金に対応するため継続して発行される額面別の切手です。
日本郵便の切手ページ(2026年8月9日確認)では、普通切手を「85円〜500円」「1円〜50円」「慶弔用」の区分で案内しています。
85円・110円などの額面に加えて、慶事用85円・慶事用110円・弔事用85円の各切手も普通切手として掲載されています。
販売状況や取り扱い額面は変更される場合があるため、最新の内容は同ページで確認してください。
特殊切手|記念事項・シリーズ・手紙文化の題材で発行される
特殊切手とは、記念行事やシリーズ企画など話題性のある題材にあわせて期間限定で発行される切手です。
日本郵便が2025年12月24日に公表した2026年度特殊切手の発行計画では、特殊切手を3区分に分けて案内しています。
区分は「記念事項に関する題材」「シリーズとして発行する題材」「郵趣と手紙文通の振興のために発行する題材」です。
記念切手は、このうち「記念事項に関する題材」の一部として計画されています。
よく聞く切手の名称は発行目的と用途で位置づけが異なる

切手を探すときによく耳にする代表的な名称には、以下の7つがあります。これは公式の発行区分を網羅した一覧ではなく、代表例です。
- 記念切手|記念行事や節目に合わせて発行される
- シリーズとして発行される切手|花・文化・生き物など同じテーマが続く
- グリーティング切手|祝い・挨拶・季節の手紙に合わせて発行される
- ふるさと切手|各地の景勝地や名産品などを題材にする
- 年賀切手|年賀郵便の時期に合わせて発行される
- 慶事用・弔事用切手|普通切手に含まれる用途別デザイン
- オリジナルフレーム切手|写真やイラストと切手を組み合わせられる
この7つは同じ階層の分類ではなく、日本郵便の切手ページが案内する「普通切手」「特殊切手・ふるさと切手・グリーティング切手」「オリジナル フレーム切手」という3つの案内項目のいずれかに位置づけられます。
| 名称 |
公式ページ上の位置づけ |
主な用途・題材 |
確認先 |
| 記念切手 |
2026年度特殊切手発行計画で「記念事項に関する題材」の一部として計画 |
記念事項に関する題材 |
日本郵便の発行計画 |
| シリーズ切手 |
2026年度特殊切手発行計画で「シリーズとして発行する題材」の一部として計画 |
花・文化・生き物などの継続題材 |
日本郵便の発行一覧 |
| グリーティング切手 |
日本郵便の切手ページで特殊切手・ふるさと切手と同じ案内項目に掲載 |
祝い・挨拶・季節の手紙 |
日本郵便の切手ページ |
| ふるさと切手 |
日本郵便の発行一覧では特殊切手・グリーティング切手と並んで案内 |
各地の景勝地・名産品 |
日本郵便のふるさと切手ページ |
| 年賀切手 |
日本郵便の発行計画で毎年発行される特殊切手として案内 |
年賀郵便の時期の題材 |
日本郵便の年賀郵便切手ページ |
| 慶事用・弔事用切手 |
日本郵便の切手ページで普通切手として掲載 |
祝い事・弔事の郵便用デザイン |
日本郵便の案内ページ |
| オリジナルフレーム切手 |
日本郵便の切手ページでは別の案内項目として掲載 |
写真やイラストとの組み合わせ |
日本郵便「フレーム切手とは」 |
記念切手|記念行事や節目に合わせて発行される
記念切手とは、国内外の記念行事や節目にあわせて発行される切手で、2026年度特殊切手発行計画では特殊切手の「記念事項に関する題材」として計画されています。
日本郵便が2025年12月24日に公表した2026年度の題材概要では、周年行事や文化的な節目にあわせた図柄が予定されています。
ここで扱うのは、分類を理解するための一例です。
シリーズとして発行される切手|花・文化・生き物など同じテーマが続く
シリーズ切手とは、花・文化・生き物などの同じテーマで複数回にわたり継続発行される切手で、2026年度特殊切手発行計画では特殊切手の「シリーズとして発行する題材」として計画されています。
1回の発行で終わらず、年度をまたいで題材を変えながら続く点が、単発の記念切手との違いです。
グリーティング切手|祝い・挨拶・季節の手紙に合わせて発行される
グリーティング切手とは、祝い事や季節の挨拶状に合わせて発行される切手です。
結婚・出産・季節の挨拶など、手紙を送る場面に合わせた図柄を扱い、日本郵便の切手ページでは特殊切手・ふるさと切手と同じ案内項目に掲載されています。
ふるさと切手|各地の景勝地や名産品などを題材にする
ふるさと切手とは、各地の景勝地や名産品、伝統行事を題材にした切手です。
日本郵便の発行一覧では、特殊切手・グリーティング切手と並んで案内されています。都道府県ごとに題材が異なるため、出身地や旅先にゆかりのある図柄を探す際の目安になります。
年賀切手|年賀郵便の時期に合わせて発行される
年賀切手とは、年賀郵便の時期に合わせて毎年発行される特殊切手です。
干支や新年をテーマにした図柄が中心で、発行年度が特定しやすいのが特徴です。
慶事用・弔事用切手|普通切手に含まれる用途別デザイン
慶事用・弔事用切手とは、祝い事や弔事の郵便に使う用途別デザインの普通切手です。
日本郵便の案内ページ(2026年8月9日確認)では、慶事用85円・慶事用110円切手と弔事用85円切手の用途が説明されています。特殊切手ではなく普通切手に分類される点に注意しましょう。
オリジナルフレーム切手|写真やイラストと切手を組み合わせられる
オリジナルフレーム切手とは、お気に入りの写真やイラストと切手が一緒になった切手シートで、切手内側部分に写真等を印刷するシール式の商品です。
日本郵便の案内によると、申込者が用意した写真のほか、規定サイズであればイラストも使用できます。
日本郵便の切手ページでは、「普通切手」「特殊切手・ふるさと切手・グリーティング切手」と並ぶ「オリジナル フレーム切手」という案内項目として掲載されています。
シート・単片・使用済みは切手の種類ではなく形態と状態を示す

シート・単片・未使用・使用済みといった呼び方は、発行目的による切手の種類とは別の軸である「形態」と「状態」を表す言葉です。
- シート・小型シート|複数枚またはまとまりで保たれた形態
- 単片・バラ切手|シートから1枚ずつ切り離した形態
- 未使用・使用済み切手|郵便への使用と消印の有無による状態
- のり式・シール式|貼り付け方法による違い
発行区分・用途・形態・状態は別の軸のため、組み合わせて初めて1枚の切手を特定できます。以下の分類マップで軸ごとの内容を整理します。
| 軸 |
内容 |
例 |
| 発行区分 |
日本郵便の掲載区分(普通切手/特殊切手・ふるさと切手・グリーティング切手/オリジナルフレーム切手) |
記念切手、ふるさと切手、慶事用切手など |
| 用途 |
郵便料金への対応や慶弔などの使用目的 |
普通郵便用、慶事用、弔事用 |
| 形態 |
発行時の台紙構成や切り離し状態 |
シート、小型シート、単片 |
| 状態 |
郵便に使用したかどうか、消印の有無 |
未使用、使用済み |
シート・小型シート|複数枚またはまとまりで保たれた形態
シート・小型シートとは、発行時の台紙にまとまった状態で保持されている形態です。
シートは同一柄を複数枚まとめた基本単位で、小型シートは記念・特殊切手などで使われる少数枚に装飾余白を添えた構成など、発行商品ごとに構成が異なります。
個別商品の構成は、日本郵便の発行一覧が照合先です。普通切手・特殊切手のどちらにも存在する分類で、「普通切手のシート」「特殊切手の小型シート」のように組み合わせて表現できます。
単片・バラ切手|シートから1枚ずつ切り離した形態
単片・バラ切手とは、シートから1枚ずつ切り離された形態の切手です。
シート周囲の余白部分は耳紙と呼ばれ、名称や見た目を確認する際の目印になります。切手の買取条件は買取大吉の切手買取ページで確認できます。
未使用・使用済み切手|郵便への使用と消印の有無による状態
未使用・使用済み切手とは、実際に郵便へ使用して消印が押されたかどうかによる状態の区別です。
発行目的による種類(普通切手・特殊切手など)とは別の軸のため、「特殊切手の使用済み単片」のように組み合わせて分類できます。
使用済み切手の買取可否・具体的な評価については、以下の記事で詳しく解説します。
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のり式・シール式|貼り付け方法による違い
のり式・シール式とは、封筒への貼り付け方法による切手の分類です。
水で湿らせて貼るのり式と、台紙から剥がして貼るシール式があり、採用方式は発行商品ごとに異なります。同じ年度でも、のり式とシール式が両方発行されることがあります。
商品ごとの採用方式は、日本郵便の発行一覧で確認可能です。
分類の把握ができたら、実際の使い道を確認したい方は以下の記事も参考にしてください。
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手元の切手は4つの順番で種類を見分ける

手元の切手の種類が分からないときは、以下の4つの順番で確認すると位置づけを絞り込めます。
- 1. 切手名・額面・発行国を確認する
- 2. 普通切手か特殊切手かを確認する
- 3. 発行年と題材を日本郵便の発行一覧で照合する
- 4. シート・単片・未使用・使用済みを記録する
1. 切手名・額面・発行国を確認する
最初のステップは、切手の表面に印字された国名表記・額面・文字・図柄を記録することです。
国立印刷局は切手の豆知識で、万国郵便連合の取り決めによりローマ字で発行国名を表記することが決められていると説明しています。
同ページが紹介する明治4(1871)年発行の「竜文切手」のように、現在の「NIPPON」表記とは見た目が異なる古い日本切手もあるため、表記の有無だけで発行国を判断せず、次のステップとあわせて確認しましょう。
2. 普通切手か特殊切手かを確認する
2つ目のステップは、現行の普通切手・特殊切手・ふるさと切手・グリーティング切手を日本郵便の各ページで照合することです。
日本郵便の切手ページでは普通切手を、発行一覧では特殊切手・ふるさと切手・グリーティング切手を確認できます。
普通切手にも動植物や風景の図柄があり、特殊切手にも額面が表示されるため、額面の有無だけでは判別できません。
3. 発行年と題材を日本郵便の発行一覧で照合する
3つ目のステップは、日本郵便の発行一覧(アーカイブ)で発行年と題材を照合することです。
発行年が不明な場合は、発行一覧のフリーワード検索や、図柄・名称・のり式かシール式かといった手掛かりから候補を絞り込めます。表面の情報だけでは発行年や題材を確定できない場合があります。
4. シート・単片・未使用・使用済みを記録する
最後のステップは、シート・単片、未使用・使用済み、耳紙や台紙、消印の状態を記録することです。
古い切手を無理に台紙から剥がしたり、シートを切り離したりするのは避けましょう。表面の情報や発行一覧との照合だけで判別できない場合は、不明のまま現状で保管し、専門の査定へ相談してください。
発行枚数が少ないだけでは切手の価値は決まらない

切手の種類名や発行枚数だけでは、市場での価値は判断できません。
- 発行枚数は供給量を確認する出発点になる
- 保存状態・需要を合わせて判断する
発行枚数は供給量を確認する出発点になる
発行枚数は、その切手がどれだけ流通したかを示す供給量の目安です。
日本郵便は2026年度特殊切手発行計画で、各特殊切手の発行枚数やデザインを発行日のおおむね2カ月前に公表するとしています。個別の発行枚数を確認する場合は、該当年度の発行資料で確認しましょう。
「発行枚数が少ない=高価」とは限らないため、発行枚数だけで価値を判断しないことが重要です。
保存状態・需要を合わせて判断する
切手の価値は、発行枚数に加えて保存状態・発行背景・市場での需要など、銘柄ごとに見る条件によって異なる場合があります。
未使用のまま保管された切手が高く評価される場合がある一方で、買取大吉の切手買取ページでは、特定の日付の消印が押された記念切手など、条件次第で価格がつく場合があるとしています。
未使用が使用済みより常に高く評価されるとは限りません。
中国切手や外国切手など、日本国外で発行された切手は本記事の分類には含めていません。高額になりやすい種類や個別銘柄について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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【Q&A】切手の種類に関するよくある質問

切手の種類に関してよくある質問をまとめました。
Q.切手の種類は全部で何種類ありますか?
A.分類の軸によって数え方が変わるため、固定の総数は示せません。
普通切手・特殊切手という発行目的の軸に加え、用途(慶弔用など)・題材(記念・シリーズなど)・形態(シート・単片)・状態(未使用・使用済み)という別の軸を分けて数える必要があります。
Q.普通切手と記念切手の違いは何ですか?
A.普通切手は日常の郵便料金に対応する額面別の切手、記念切手は2026年度特殊切手発行計画で特殊切手の「記念事項に関する題材」として計画されている切手です。
記念切手は、2026年度特殊切手発行計画で特殊切手の「記念事項に関する題材」として計画されています。
Q.発行年や切手名が分からない場合はどう調べればよいですか?
A.日本郵便の発行一覧(アーカイブ)で、図柄や題材、フリーワードから候補を絞り込めます。
発行年度・名称に加えてフリーワード検索も利用できます。表面の情報だけで特定できない場合は、候補を絞ったうえで専門の査定に相談しましょう。
Q.NIPPON表記がない古い切手は日本切手ではないのですか?
A.いいえ、NIPPON表記がなくても日本切手である場合があります。
国立印刷局が紹介する明治4(1871)年発行の「竜文切手」のように、現在の「NIPPON」表記とは見た目が異なる古い日本切手もあります。発行国名の判断は表記の有無だけでなく、日本郵便の発行一覧などとあわせて確認しましょう。
Q.台紙や封筒に貼られた切手は剥がしてよいですか?
A.いいえ、無理に剥がすのはおすすめできません。
無理に剥がすと、切手や台紙が破れる、変色するなど物理的に傷むおそれがあります。
判別や査定に迷う場合は、無理に手を加えず現状のまま保管し、買取大吉の切手買取ページなど専門の査定に相談してください。
Q.のり式とシール式は種類の違いですか?
A.いいえ、のり式とシール式は発行目的による種類ではなく、貼り付け方法の違いです。
採用方式は発行商品ごとに異なり、同じ年度にのり式とシール式の両方が発行されることもあります。
まとめ:切手の種類は発行目的と形態・状態を分けて整理しよう

切手の種類は、日本郵便の切手ページ上の掲載区分(普通切手/特殊切手・ふるさと切手・グリーティング切手/オリジナルフレーム切手)で確認できます。
加えて、用途・題材・形態・状態という軸を分けるのが、理解しやすい整理方法です。
記念切手・シリーズ切手は2026年度特殊切手発行計画の題材の一部、慶事用・弔事用切手は日本郵便の切手ページで普通切手として案内されています。
ふるさと切手・グリーティング切手は日本郵便の切手ページで特殊切手と同じ案内項目に掲載されており、オリジナルフレーム切手は普通切手・特殊切手とは別の案内項目にあたります。
種類名や発行枚数だけで価値を断定せず、手元の切手を自分で分類できない場合は、無理に処分せず『買取大吉』の無料査定をご検討ください。
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