「金の種類によって価値はどのくらい違うの?」
「金の刻印の意味がよくわからない」
このように考えていませんか?
金には、純度・色・加工方法によってさまざまな種類があります。
金製品の刻印を見れば種類を判別できますが、見方がわからない・何を書いているのかわからないと感じる人もいるでしょう。
本記事では、純度別の金の種類・色ごとの特徴・加工方法の違いをわかりやすく解説します。
さらに、金の刻印の見方や買取の際に役立つ知識も紹介するため、金製品を購入・売却する際の参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 純度・カラー・加工方法に分けた金の特徴
- 金の刻印一覧
- 刻印のわからない金の売却先
純度による金の種類と単位

金の純度による違いを見ていきましょう。
主な純度は以下の通りです。
- 24金(K24)
- 22金(K22)
- 18金(K18)
- 14金(K14)
- 10金(K10)
ひとつずつ紹介します。
24金(K24)
24金は、純金(99.9%以上)で最も価値が高いのが特徴です。
純金ならではの深みある色合いと、変色や腐食に強い特性を持ちます。
一方で非常に柔らかく傷がつきやすいため、アクセサリーとして日常使いするには不向きです。
主にインゴットや金貨、資産価値を重視するジュエリーとして使用されています。
22金(K22)
22金は、純度が約91.7%の金で、純金の美しい輝きを保ちながらも、割金をわずかに加えて硬度を高めています。
そのため、24金よりも耐久性が増し、アクセサリーとしても使いやすいのが特徴です。
主に記念金貨やコインとしてよく使われています。
18金(K18)
18金は、純金75%と他の金属25%を混ぜ合わせた素材で、耐久性と美しさを兼ね備えています。
純金の柔らかさを補うために銀や銅などの金属を配合しており、耐久性と美しい輝きのバランスがよく、ジュエリーやアクセサリーによく用いられています。
イエローゴールド・ホワイトゴールド・ピンクゴールドなど、カラーバリエーションも豊富で、結婚指輪や高級時計にも多く採用されているのが特徴です。
14金(K14)
14金は、純金が約58.5%で、残りの約41.5%は他の金属でできています。
他の金属の割合が多いため、比較的手頃に購入できる点が魅力です。
しかし、金の割合が少ない分、純金ならではの深みのある色味がやや薄れ、変色しやすい性質もあります。
一方、硬度や耐久性が増すため、ジュエリー以外にも日常的に使われる文房具や雑貨の素材として利用されることも多い素材です。
10金(K10)
10金は、純金約41.7%と他の金属約58.3%を混ぜ合わせた金です。
金の割合が少ないため価格が手頃で、硬度も高いことから普段使いのジュエリーに選ばれています。
18金や24金に比べて色味が淡く、ゴールドらしい深い輝きは控えめです。
カラーゴールドのバリエーションも豊富で、実用性が高い素材として人気です。
色による金の種類

金は合金の割合によって、さまざまな色が出せます。
カラーゴールドとして、アクセサリーやジュエリーとして人気です。
- イエローゴールド(YG)
- ホワイトゴールド(WG)
- ピンクゴールド(PG)
- グリーンゴールド(GRG)
- レッドゴールド(RDG)
- ブラックゴールド(BG)
- パープルゴールド(PG)
それぞれの特徴を紹介します。
イエローゴールド(YG)
イエローゴールドは、最もオーソドックスで伝統的な金の色合いを持つ素材です。
金本来の温かみのある黄色に、銀や銅をバランス良く配合することで、鮮やかさと耐久性を両立しています。
華やかさと高級感を兼ね備えており、結婚指輪やネックレスなど幅広いジュエリーに使用される定番カラーです。
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ホワイトゴールド(WG)
ホワイトゴールドは、金にパラジウム・ニッケル・銀を加えることで、白みを帯びた輝きを持つ素材です。
プラチナのような上品で洗練された印象を与えるため、シンプルでモダンなデザインのジュエリーとして好まれています。
さらに表面にロジウムメッキを施すことで、より白く輝く仕上がりになります。
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ピンクゴールド(PG)
ピンクゴールドは、金に多めの銅を混ぜることで淡いピンク色を生み出した素材です。
優しい色合いと肌なじみの良さから、女性向けのジュエリーやペアリングとして支持されています。
可愛らしさと上品さを兼ね備えており、日本人の肌に合うカラーとしても人気です。
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グリーンゴールド(GRG)
グリーンゴールドは、金に銀を加えることで淡い緑がかった色味を持たせた珍しい素材です。
自然で落ち着いた色味が魅力で、アンティーク調やクラシックなデザインに多用されます。
一般的なゴールドと異なる個性を求める方におすすめです。
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レッドゴールド(RDG)
レッドゴールドは、銅を混ぜて作る深い赤みを帯びたゴールドです。
存在感が強く、独特の艶やかさを持つため、華やかなデザインや重厚感のあるジュエリーに用いられます。
イエローゴールドやホワイトゴールドと組み合わせたコンビデザインにもよく用いられます。
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ブラックゴールド(BG)
ブラックゴールドは、特殊なメッキや合金技術によって黒い輝きを放つように加工された個性的な素材です。
金にルテニウムなどをメッキ(コーティング)する方法や、他の金属(コバルトやクロムなど)を混ぜて合金にする方法があります。
シックでモダンな雰囲気があり、メンズジュエリーやハイブランドの限定モデルに採用されています。
耐久性の高いコーティングが施されており、深みのある黒色が人気で、耐久性の高さが魅力です。
パープルゴールド(PG)
パープルゴールドは、金にアルミニウムなどの金属を混ぜて紫色を作り出した珍しい素材です。
神秘的で高貴な色合いは他のゴールドにはない独特の存在感を放ちます。
硬度が高く脆い性質を持つため、ジュエリーとして加工するには高度な技術が必要です。
加工による金の種類

加工された金には以下の2パターンがあります。
それぞれ紹介します。
金メッキ
金メッキは、ベースとなる金属の表面に薄い金の層をコーティングした加工方法です。
見た目は金そのものの輝きがありますが、コストを大幅に抑えられるため、アクセサリーなどで採用されています。
手軽にゴールドの雰囲気を楽しめますが、耐久性は純金や金張りに比べると劣るため、取り扱いには注意が必要です。
メッキ部分はサビや変色を防ぎますが、長期間の使用や摩擦によって剥がれることがあります。
下地の金属が露出してしまうと、サビや変色のリスクが高まるため注意が必要です。
金張り
金張りは、ベースになる金属の表面に厚めの金板を圧着して作られる加工方法で、「金メッキ」よりも耐久性がある点が魅力です。
外見は純金とほとんど変わらない美しさを持ち、摩耗にも強いため長く輝きを維持できます。
価格も純金製品より手頃で、日常使いに適したジュエリーとして人気です。
ただし、金の層が摩耗しきってしまうと下地が見えてしまうため、定期的なメンテナンスや優しい取り扱いが求められます。
金の純度を表す文字一覧

金の純度を示す際の刻印は、生産国や時代によって異なります。
- 〇〇金
- マエK|K〇〇
- アトK|〇〇K
- 1000分率
- 足金(そくきん)
ひとつずつ見ていきましょう。
〇〇金
「24金」「18金」「14金」「10金」といった表示は、日本のジュエリーショップや製品証明書で金の素材を示す際によく使われる表記です。
24分率で金の純度を示すと、「24=100%」、24金は純度ほぼ100%の純金を指します。
日本においては、金の純度が99.9%以上(999/1000表記)のものを24金(純金)と呼ぶのが一般的です。
マエK|K〇〇
金製品の多くには「K18」といった刻印が見られ、これは数字の前に「K」が付くため「マエK」と呼ばれています。
一方、海外で作られる金製品では、純度を示す数字の後ろに「K」が付く「アトK」が使われることが多い傾向です。
アトK|〇〇K
前述の通り、「アトK」は海外製の金製品に使われる刻印ですが、なかには刻印通りの純度が保証されていないものもあるため注意が必要です。
実際には表示より金の含有率が低かったり、18Kと刻まれていても金が一切使われていない偽物が存在するケースもあります。
「アトK」がすべて偽物というわけではありませんが、純度に不安を感じる人は、信頼できるお店で購入するようにしましょう。
1000分率
金の純度を表す際には、24分率のほかに1000分率が使われることもあります。
日本の造幣局が発行する金製品の品位証明は、1000分率です。
1000分率では「1000=100%」を意味し、純金は「999」と表示され、「18金=750」、「14金=585」、「10金=416」で純度が示されます。
足金(そくきん)
足金は、中国独自の基準で金の含有量を示す刻印で、中国で製造された金製品のみに使われる表記です。
代表的な刻印には「万足金(まんそくきん)=K24」「千足金(せんそくきん)=K21.6~K23」「足金=K20」の3種類があります。
ただし、この刻印は中国の独自規格に基づくため、実際の純度にばらつきが見られることも少なくありません。
金の刻印は必ずあるわけではない

金製品には多くの場合、純度を示す刻印が入っていますが、刻印がない製品もあります。
特に、海外製のアンティークジュエリーや、職人が手作業で製作した一点物のアクセサリーなどには、純度を示す刻印が省略されていることが多い傾向です。
また、長年の使用によって摩耗し、刻印が薄くなって判別できなくなるケースも珍しくありません。
刻印がない場合でも、金の含有量がしっかり確保された本物の場合もあります。
純度を正確に確認するためには、専門店や買取店での比重検査や成分分析などの鑑定を受けることが有効です。
『買取大吉』では金の純度がわからなくても査定可能

手持ちにある金を換金したい場合は、買取実績が豊富な『買取大吉』にお任せください。
『買取大吉』の特徴は以下の通りです。
- 豊富な買取実績がある
- ライフスタイルに合わせた3つの買取方法
- 予約・査定料が不要
順番に見ていきましょう。
豊富な買取実績がある
『買取大吉』は、金地金・コイン・ジュエリーなど、幅広い種類の金製品を買取してきました。
近年では、金価格高騰の影響から、金製品を売却するお客様が増加傾向です。
豊富な知識と経験を持つ鑑定士が、正確な市場価値を見極めて、お客様の金を高価買取いたします。
ライフスタイルに合わせた3つの買取方法
『買取大吉』では、お客様のご利用しやすい方法を選んで買取ができます。
買取方法は以下の3つです。
買取方法
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詳細・特徴
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店頭買取
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・直接店舗に持ち込む
・買い物のついでに利用可能
・気軽に利用したい方におすすめ
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出張買取
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・スタッフが自宅を訪問
・持ち運びしなくても自宅で完結
・買取に出す品が多い方におすすめ
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宅配買取
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・商品を送って売却可能
・自宅にいながら完結
・仕事などで忙しい方におすすめ
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お客様のライフスタイルや状況に合わせて、最適な買取方法を選択できます。
予約・査定料が不要
『買取大吉』の店頭買取は、予約なしでもご利用いただけます。
すぐに査定可能で、即日の現金化にも対応可能です。
査定料や買取時の手数料は一切いただきません。また、金製品であればどんなものでも丁寧に査定します。
査定後のキャンセルも無料のため、安心してご利用いただけます。
※出張買取、宅配買取は事前申し込みが必要。
【Q&A】金の種類についてよくある質問

金の種類についてよくある質問を集めました。
Q.18Kと24Kどっちの金がいいですか?
Q.金のランクに順番はありますか?
Q.18金と24金どっちが高く売れますか?
ひとつずつ回答します。
Q.18金(18K)と24金(24K)どっちの金を持つのがいいですか?
A.純金である24金の方が価値は高いですが、素材が柔らかいため、傷がつきやすく・変形しやすい特徴があります。
たとえば、指輪やネックレスなどのアクセサリーとして考えると、硬度のある18金が実用的です。
それぞれの違いは以下の表で確認し、目的に合わせた純度を選択してみてください。
項目
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18金(K18)
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24金(K24)
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純度
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約75%(金以外に銀・銅などを含む)
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約99.9%の純金
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価格
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24金より手頃で購入しやすい
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価格が高い
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硬さ・耐久性
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合金を含むため硬く、傷が付きにくい
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柔らかく傷が付きやすい
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色味
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やや落ち着いた黄色で肌なじみが良い
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鮮やかで濃い黄金色
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日常使い
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普段使いに向く(指輪・ネックレスに最適)
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柔らかく傷が付きやすいため日常的な装飾品には不向き。インゴットやコインなど資産としての保有が中心。
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お手入れ
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銀や銅の酸化で変色しやすく、こまめな手入れが必要
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変色しにくく、お手入れはほぼ不要
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金属アレルギー
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含有金属によってはアレルギーの恐れあり
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ほぼ純金なのでアレルギーを起こしにくい
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資産価値
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価格は安定しているが24金より低め
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純度が高く資産価値が高い
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Q.金のランクに順番はありますか?
A.純度により価値が異なるため、高純度の金は低純度のものよりもランクが上と考えられます。
国内では、10金より純度が低い9金以下の金製品はほとんど出回っておらず、実用的に使われる金の純度は10金を下限と考えてよいでしょう。
Q.18金(K18)と24金(K24)どっちが高く売れますか?
A.24金(K24)の方が高く売れます。理由は、24金が純度99.9%以上の純金であるのに対し、18金は純金75%と他の金属が25%含まれているためです。
金の買取価格は「金の含有量(純度)」が大きく影響するため、同じ重さであれば純度の高いK24の方が価値は高くなります。
刻印を理解して金の種類を見極めよう

金の種類は、大きく分けると「純度」「色」「加工方法」で分類できます。
24金は純度が最も高く、18金や14金は耐久性と美しさのバランスに優れているのが特徴です。
イエロー・ホワイト・ピンクなどのカラーバリエーション・金メッキ・金張りといった加工の違いもあります。
それぞれの特徴を把握し、自分の目的や好みに合った金製品を選びましょう。
『買取大吉』では、純度のわからない金製品でも、喜んで査定・買取を実施いたします。
刻印がわからず、売却をためらっている人は、ぜひ『買取大吉』にお越しください。
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