「ブレゲの評価はなぜ高いの?」
「購入時のポイントや人気のコレクションが知りたい」
このように考えていませんか?
ブレゲは時計業界において、歴史的意義・革新的な技術開発・洗練されたデザインが高く評価されています。
しかし、「ブレゲ」と聞いて、すぐに魅力や歴史が思い浮かぶ人は少ないかもしれません。
本記事では、ブレゲの革新的な技術力・デザイン・歴史などから、評価を受けている理由を紹介します。
ブレゲの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- ブレゲの歴史
- ブレゲの革新的な技術
- ブレゲの人気コレクション
ブレゲが評価されるポイント

ブレゲが世界的に評価されている理由は以下の5つです。
- 世界5大時計ブランドのひとつ
- 歴史|衰退からの復活
- 時計業界に革新を起こした高い技術力
- 特徴的で独特なデザイン
- 高価格帯で富裕層がターゲット
それぞれ紹介します。
世界5大時計ブランドのひとつ
ブレゲは、「パテック・フィリップ」「ヴァシュロン・コンスタンタン」「オーデマ・ピゲ」「A.ランゲ&ゾーネ」と並ぶ、世界5大時計のひとつとして知られています。
創業者のアブラアン=ルイ・ブレゲは、「自動巻き機構」や「トゥールビヨン」といった革新的技術を開発し、のちに「時計の天才」と称される人物です。
当時のブレゲは腕時計ではなく懐中時計を中心に製造しており、顧客にはヨーロッパ各国の王族が名を連ねていました。
ブレゲは「大衆のための時計」ではなく、まさに選ばれた人々のための時計として知られ、現在でも、格式の高さと職人技の粋を極めた仕上がりは継承されています。
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歴史|衰退からの復活
ブレゲの創業は、1775年にまで遡ります。
格式の高い時計として認知が広まったブレゲですが、アブラアン=ルイ・ブレゲが1823年にこの世を去った後、彼の意志と技術は息子、さらに孫へと受け継がれていきました。
しかし、産業の発展とともに時計は広く一般に普及し始め、ブレゲのスタイルは徐々に時代から取り残されるようになっていったのです。
1970年、ブレゲは新たに宝飾ブランドであるショーメの手に渡ります。
ショーメはブレゲ再生のため、「現代に創業者であるブレゲなら、どんな時計を生み出すだろうか」とテーマを掲げ、優秀な職人たちを集めて挑戦を開始。
アブラアン=ルイ・ブレゲが生み出した時計を一つずつ丁寧に分解、技術と思想を解析し、再び現代の技術で再現しました。
実に10年にも及ぶ試みによって、ブレゲの名は再び注目を浴びることとなりました。
ブレゲはブランドとして再び力強く蘇り、現代の高級時計市場において確固たる地位を築くに至りました。
時計業界に革新を起こした高い技術力
ブレゲが残した多くの革新的な技術は以下の通りです。
- トゥールビヨン
- パーペチュアルカレンダー
- ミニッツリピーター
- パラシュート
- ひげゼンマイの改良
ひとつずつ紹介します。
トゥールビヨン
「トゥールビヨン」は、フランス語で「渦巻き」や「旋風」といった意味を持っています。
優美な響きを持つ名前が与えられた装置は、時計の精度を飛躍的に高めるために1795年に生み出された機構です。
※1801年に特許を取得
一言で言えば、トゥールビヨンとは「重力の影響を打ち消すための装置」です。
当時すでに重力が時計の進みに微細な狂いを生じさせる原因であるとして、特定の方向からかかる重力の影響を分散・平均化する仕組みになっています。
トゥールビヨンは、ブレゲの天才的な発想と卓越した技術が結実した、時計史に残る発明と言えるでしょう。
パーペチュアルカレンダー
パーペチュアルカレンダーとは、永久カレンダーとも呼ばれる高度なカレンダー機構の一種です。
通常のカレンダー機能を持つ時計では、月ごとの日数(31日・30日など)を判別できず、日付がずれた際には手動で修正する必要がありました。
一方、ブレゲによって1795年に開発されたパーペチュアルカレンダーは、月ごとの日数差を自動で計算し、正確な日付を維持できます。
ミニッツリピーター
「ミニッツ・リピーター」は、暗い場所でも音によって時刻を知らせる機能です。
1時間ごと・15分ごと・そして1分ごとにそれぞれ異なる音で知らせ、複数の音色を組み合わせることで現在時刻を把握できる仕組みになっています。
もともと時刻を音で知らせる仕組みは存在しており、ハンマーがケースを直接叩く「トック方式」が一般的でした。
ブレゲはスティール製のワイヤー状ゴングをムーブメントの外周に配置する「ゴング方式」を発明したのです。
この新しい方式によって、より繊細で澄んだ音色を実現できるようになりました。
パラシュート
「パラシュート」は、ブレゲが生み出した耐衝撃機構です。
時計の心臓部ともいえるテンプの軸は非常に細く、衝撃を受けると深刻な損傷を招きやすいことが課題でした。
ブレゲは、テンプ軸の先端を円錐状に加工し、形状に合わせた受け皿状の部品で支える構造を1790年に開発しました。
バネを備えた台にこの構造を設置することで、衝撃を効果的に吸収する仕組みを実現したのです。
耐衝撃機構の導入により、ブレゲの時計は飛躍的に耐久性が向上しました。
ひげゼンマイの改良
「ひげゼンマイ」は、1675年にオランダの天文学者かつ数学者であったクリスティアーン・ホイヘンスが発明しました。
当初のひげぜんまいは銅または鉄といった素材で作られており、「平ひげぜんまい」と呼ばれる形状です。
アブラアン=ルイ・ブレゲは、ひげゼンマイを改良し、巻き終わり部分に緩やかなカーブをつけるシンプルながらも画期的な手法を開発しました。
改良によって、ゼンマイの動きをより正確な同心円状に保つことが可能となり、振動のバランスが飛躍的に向上したのです。
時間の進み方に安定性をもたらしただけでなく、てん輪の中心軸の摩耗を抑える副次的な効果も生み出しました。
その結果、ブレゲが設計したひげゼンマイは、時計業界において大きな評価を受けることになります。
特徴的で独特なデザイン
数多くの高級時計ブランドが採用している伝統的な装飾「ギョーシェ彫り」は、ブレゲが生み出した革新的な技法です。
手動の旋盤機を用いて文字盤に精緻な幾何学模様を刻み込む技術は、美しさと個性を兼ね備え、今なお他のブランドと一線を画す独自性を持っています。
さらに、ケースの側面に施される「コインエッジ」と呼ばれる細かい彫り模様も、ブレゲが誇る伝統的な意匠のひとつです。
繊細な装飾は職人の手作業によって仕上げられ、硬質な金属にまるでコインの縁のような立体感と質感を与えます。
また、「ブレゲ針」や「ブレゲ数字」として知られる独自のデザインも、ブランドの象徴です。
ブレゲ針は、中央に繊細な“月型のくり抜き”が施されたスリムな針で、視認性と上品さを兼ね備えています。
ブレゲ数字はクラシカルなフォントが特徴で、端正ながらも華やかさが人気です。
高価格帯で富裕層がターゲット
ブレゲの腕時計は、どのモデルにおいても数百万円と高い価格帯に設定されており、一般的な消費者にとっては簡単に手が届く存在ではありません。
価格設定はまさに、ブレゲが時計製造の歴史に刻んできた数々の革新や、一本一本に施された卓越した職人技と厳選された上質な素材の価値を反映していると言えるでしょう。
背景を知れば、価格が正当なものであることは理解できますが、いざ購入を検討するとなると、価格の高さが大きなハードルになるのは否めません。
手の届く人が限られるからこそ、市場においてはしばしば「ブレゲはあまり人気がない」といった印象を持たれることもあります。
しかし、それはあくまでも大衆的な視点での評価に過ぎず、本質的にはブレゲの時計が持つ価値や技術に対する理解がある層の間では、変わらぬ支持と高い評価を集め続けているのです。
ブレゲの人気コレクション

ブレゲを代表するコレクションを5つ紹介します。
- クラシック
- トラディション
- マリーン
- タイプXX(トゥエンティ)
- ヘリテージ
順番に見ていきましょう。
クラシック
クラシックは、1972年に誕生したブレゲの代表的なシリーズであり、ブランドが18世紀から築き上げてきた洗練された美意識を現代に伝えるモデルが揃っています。
シンプルさの中に深い品格と機能美を備えており、高い視認性・精度・無駄を削ぎ落としたデザインが特徴です。
ギョーシェ彫り・エナメル文字盤・ブレゲ針といった伝統的な意匠が数多く採用されており、時計史に残る美的要素を再現。
クラシックはまさに、ブレゲの伝統を継承しながらも、静かな奥行きと存在感を放つコレクションとして、時計愛好家たちに満足感を与えています。
トラディション
トラディションは、ブレゲがかつて発明した「スースクリプション」の革新的な時計機構を現代的に再構築したコレクションです。
最大の特徴は、ムーブメントの構造をあえて文字盤側に露出させる大胆なデザインで、左右対称の美しいメカニズムを視覚的に堪能できる点にあります。
オマージュでありながら、現代的な要素を巧みに織り交ぜることで、伝統と革新が見事に融合した一本です。
トラディションは、機械式時計の本質である“動き”と“構造”に焦点を当てながら、ブレゲの技術と哲学を今に伝える特別なコレクションと言えるでしょう。
マリーン
マリーンは、18世紀にブレゲがフランス海軍へ提供していた航海用精密時計です。
マリーンクロノメーターから着想を得て、1990年に誕生し、精度と耐久性を重視したシンプルで無骨な外観が特徴でした。
マリーン・シリーズは、伝統を引き継ぎながらも現代的なエッセンスを加えてスポーティーかつ洗練されたデザインへと昇華させています。
ブレゲにとっては珍しい、ラグジュアリーとスポーツを融合させたモデルです。
タイプXX(トゥエンティ)
タイプXXは、1950年代にフランス空軍からの依頼により開発された軍用クロノグラフ「タイプ20」を継承する、ブレゲの伝統的なパイロットウォッチです。
航空任務に求められる高い精度と機能性を備えたこのモデルは、空軍の厳しい要求に応えるかたちで誕生しました。
最大の特徴のひとつが、飛行時間の測定に欠かせない回転ベゼルと、フライバック機能を搭載したクロノグラフ機構です。
フライバック機能により、計測中でもリセットと再スタートを瞬時に行うことが可能で、連続的なタイムキーピングが求められる航空機の操縦中でも非常に実用的な機能を発揮します。
見た目は他のブレゲコレクションと比べてややカジュアルな印象を受けるものの、細部に至るまで上品さが漂い、軍用時計でありながらもラグジュアリーブランドとしての格を損なうことはありません。
シリーズは進化を続け、2004年にはより洗練されたディテールと機能を備えた「タイプ XXI(トゥエンティワン)」が発表され、さらに2023年には現代的なデザインと最新技術を盛り込んだ新たな「タイプXX」が登場しました。
ヘリテージ
ブレゲのなかでも、ひときわ個性が際立っているのが「ヘリテージ」です。
ヘリテージ最大の特徴は、大ぶりで存在感のあるトノー型(樽型)のケースで、ケースだけでなく文字盤そのものにも緩やかなカーブがかけられているため、装着した際に自然と手首に沿うようにデザインされています。
モデルによっては、複数のギョーシェ彫りを組み合わせることで奥行きと動きを持たせており、コインエッジ装飾やブレゲ針が採用されるなど、繊細な仕上げが魅力です。
ヘリテージシリーズはブレゲの伝統的な美学と革新性が凝縮されたモデルで、フォルムの大胆さとディテールの緻密さが同居する、唯一無二のコレクションとなっています。
ブレゲを購入する際の注意点

ブレゲを購入する際は、後悔しないための注意点があります。
- メンテナンス費用を把握する
- 偽物を購入しない
- 資産価値は高くない
ひとつずつ紹介します。
メンテナンス費用を把握する
ブレゲをはじめとする高級機械式時計は、精緻な構造ゆえに定期的なメンテナンスが不可欠とされており、3~4年に一度のオーバーホールが推奨されています。
料金は、モデルによって異なりますが、10万円前後が目安となっており、修理やパーツの交換があれば、さらに費用がかかります。
ブレゲ公式の推奨するオーバーホールの期間(3~4年)は、他の時計ブランドに比べ短く設定されており、維持費が高くなる点に注意です。
長く使い続ける上では本体価格に加えて、定期的なメンテナンス費用も視野に入れて購入を検討しましょう。
参照:ブレゲ公式:「耐久性と精度 – 優れたサービスの本質」
偽物を購入しない
ブレゲは、世界的な評価の高さや高額な市場価値から、偽物が流通するリスクがあります。
一見しただけでは本物と見分けがつかない精巧なコピー品も存在し、中古市場・ネットオークション・並行輸入店などでの購入には注意が必要です。
ブレゲの時計は、ムーブメントの構造や装飾の仕上げ、シリアルナンバーの刻印に至るまで、細部にわたって非常に高い水準で製造されています。
しかし、偽物はそうした内部構造や素材の品質までは再現できないことが多く、専門家の目でなければ見抜けないケースも少なくありません。
そのため、正規店や信頼できる販売店での購入をおすすめします。
資産価値は高くない
ブレゲの腕時計は、「世界五大時計ブランド」として名を連ねる他のブランドと比較しても、資産価値は低い傾向にあります。
これは、市場における需要・認知度・流通量など、さまざまな要因が影響しており、必ずしも時計の品質や技術が劣っているわけではありません。
しかし、ロレックスのように世界中で広く認知されているブランドと比較すると、どうしてもブランド価値や流通量の面で見劣りする場面もあります。
ロレックスは知名度の高さから、リセールバリューが安定して高く保たれる傾向にあるため、比較するとブレゲはやや控えめな印象を受けるでしょう。
将来的に売却も検討している場合は、注意が必要です。
ブレゲの購入資金を作るなら『買取大吉』で不要品を売却しよう

ブレゲを購入する際は、まとまった費用が必要となり、購入をためらってしまうかもしれません。
そのようなときは、『買取大吉』を利用して、自宅にある不要品を売却する方法がおすすめです。
『買取大吉』は、貴金属・ブランド品・時計・古銭・骨董品など、業界トップクラスの品目を買取できます。
複数のアイテムをまとめて査定に出すことで、買取額が上乗せされる「おまとめ査定」も実施中です。
不要品の売却で得たお金を、ぜひブレゲの購入資金に充ててみてください。
【Q&A】ブレゲに関してよくある質問

ブレゲに関してよくある質問は以下の通りです。
Q.ブレゲをつけてる有名人は誰ですか?
Q.ブレゲの購入層はどのような人が多いですか?
Q.ブレゲの時計は永久修理できますか?
Q.ブレゲを購入して後悔するケースはありますか?
Q.買ってはいけないブレゲはありますか?
ひとつずつ回答します。
Q.ブレゲをつけてる有名人は誰ですか?
A.ブレゲの時計は、多くの有名人が着用している姿が目撃されています。
- 木村拓哉
- 櫻井翔
- ロバートデニーロ
- クリスティアーノ・ロナウド など
多くの有名人のなかから、一部の人を紹介しました。
これだけの大物が揃って着用していることから、ブレゲの時計を所有することは、一流の証ともいえるのではないでしょうか。
Q.ブレゲの購入層はどのような人が多いですか?
A.ブレゲを購入される人の年齢層を見ると、40代から50代が多い傾向があります。
この世代は、仕事や人生において、さまざまな経験を積み重ね、社会的な地位や経済的な余裕も増してくる時期です。
自分自身の価値観に合った本物を求める気持ちが強くなり、自然とブレゲのような時計に惹かれる人が多いのかもしれません。
ブレゲの時計を着けている人には、落ち着いた印象や知性を感じさせる雰囲気があります。
一流の技術と伝統が継承されたブレゲは、自分らしさを大切にしながら、落ち着いた品格を演出したいと考える人にとって、まさに理想的な時計です。
Q.ブレゲの時計は永久修理できますか?
A.ブレゲでは永久修理ができるとは謳われていません。
ブレゲの保証は、正規販売店で購入され、公式のサービスセンターでメンテナンスを受けた時計が対象に行われます。
購入後、最大5年まで保証の延長が可能です。
参照:ブレゲ公式「ブレゲの保証」
Q.ブレゲを購入して後悔するケースはありますか?
A.ブレゲの時計は機械式である以上、メンテナンスなしで永遠に使い続けられるものではありません。
高性能を維持するためには、定期的なオーバーホールが欠かせないため、維持費が高くて後悔する可能性があります。
しかし、適切に扱えば、親から子へと受け継がれていく「世代を超える資産」として存在し続けることが可能です。
Q.買ってはいけないブレゲはありますか?
A.ブレゲは、ギョーシェ彫りによる個性的なモデルを次々と発表しています。
技術力の高さは確かですが、そのぶんデザインにも強い独自性が現れやすく、結果として購入者を限定してしまいます。
たとえば、近年リリースされたマリーンの最新モデルでは、文字盤に波模様を彫刻したギョーシェが印象的なデザインとなっており、好みがはっきりと分かれました。
こうしたデザインの個性が際立つモデルは、一般市場においては手に取りづらいと感じられることが少なくありません。
資産価値も視野に入れるなら、安定した評価を得られるモデルを選ぶと良いでしょう。
世界的に評価の高いブレゲで腕元に個性を

ブレゲは世界5大時計ブランドのひとつであり、革新的な技術と独自のデザインで長い歴史を築いてきました。
クラシックやトラディションなどの人気コレクションは、伝統と現代性を融合させた傑作として高い評価を受けています。
購入を検討する際は、メンテナンス費用や偽物のリスク、資産価値を理解しておくことが重要です。
ブレゲは、上質な本物を求める人にとって唯一無二の存在といえるでしょう。
購入資金を準備するなら、『買取大吉』で不要品の売却を試してみてください。
どんなお品物でも、どんな状態でも喜んで査定させていただきます。他社様で断られた物もがんばってお買取致します。こちらに載っていないものでもお気軽にお持ちください。