「変色してしまったホワイトゴールドの対処法や修理費用が知りたい」
「変色を防ぐ正しいお手入れ方法を知りたい」
このように考えていませんか?
ホワイトゴールドは耐久性の高い素材ですが、長く使用するうちにロジウムメッキが剥がれたり、割金の酸化で変色する可能性があります。
変色すると、見た目が悪くなると着用することもなくなり、売却をあきらめてしまうケースもあるでしょう。
本記事では、ホワイトゴールドが変色する原因・防ぎ方・元に戻す方法を解説します。
お気に入りのホワイトゴールドを長く輝かせるために、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- ホワイトゴールドが変色する理由
- ホワイトゴールドの変色を防ぐ方法
- 変色してしまったホワイトゴールドを元に戻す方法
ホワイトゴールドが変色する理由

ホワイトゴールドは、基本的に変色しにくいとされる素材ですが、使用方法などによって変色する可能性があります。
ホワイトゴールドが変色する理由は以下の通りです。
- 割金が酸化する
- 汚れやくすみがある
- 表面のメッキが剥がれる
順番に紹介します。
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割金が酸化する
ホワイトゴールドの割金(混ぜ金)として使われる銀や銅は、皮脂や空気中の成分と化学反応を起こしやすい性質があります。特に銀は温泉の硫黄成分と反応して黒ずむ「硫化」を起こします。
これにより、メッキが摩耗した部分から地金が変色することがあります。(※割金に使われるパラジウムは非常に安定した金属で、通常の使用で変色することはほとんどありません)
汚れやくすみがある
ホワイトゴールドは、表面に汚れが付着しているとくすみが発生し変色したように見えることがあります。
この場合、汚れをきれいに取り除くことで本来の輝きを取り戻せます。
お手入れの際には、柔らかいマイクロファイバークロスなどを使用し、表面についた汚れや皮脂をやさしく拭き取りましょう。
表面のメッキが剥がれる
ホワイトゴールド特有の美しい白い輝きは、表面に施されたロジウムコーティングによるものです。
しかし、長期間使用していると経年劣化によってコーティングが薄くなったり剥がれたりするケースがあります。
部分的に黄色っぽく変色して見える場合、原因の多くはロジウムコーティングの剥がれです。
ロジウムメッキが摩耗して剥がれると、下地であるホワイトゴールド本来の色(わずかに黄色味やグレーがかった落ち着いた金色)が見えてきます。
これが「黄色っぽく変色した」と感じる主な原因です。
ロジウムメッキとは

ロジウムメッキとは、希少な白金族元素であるロジウムを金属の表面に薄くコーティングする加工方法のひとつです。
ジュエリー・腕時計・車のエンブレム・楽器・電子部品など、幅広い分野で利用されており、特に高級感や耐久性が求められる製品に多く採用されています。
ロジウムメッキは、通常ニッケルメッキやパラジウムメッキを下地として施した後、わずか0.05μ〜0.3μ(ミクロン)ほどの極薄いロジウム層を重ねることで仕上げます。
素材に直接ロジウムをコーティングすることはほとんどありません。
ロジウムは、酸やアルカリに強い耐性を持ちます。
また、酸化や変色がほとんど起きないため、コーティングされた製品は長期間にわたり美しい外観を保てるのが大きな特徴です。
変色してしまったホワイトゴールドを元に戻す方法

ホワイトゴールドが変色してしまった際は、以下の方法で元の輝きを取り戻せます。
ひとつずつ見ていきましょう。
専用クロスで磨く
酸化や硫化によって生じた黒ずみは、ジュエリー専用のクロスやクリーナーを使って磨くことで取り除けることがあります。
クロスや柔らかい布に少量のクリーナーをつけ、優しく黒ずみを拭き取るように磨きましょう。
ただし、強い力で擦るとホワイトゴールドの表面に施されたロジウムコーティングが剥がれてしまう恐れがあるため注意が必要です。
さらに、製品によっては洗剤が不向きな場合もあります。
宝石が付いているものや細かい装飾があるジュエリーは、傷や破損のリスクがあるため、専門の業者に依頼するのが安全です。
ロジウムメッキをかけなおす
ホワイトゴールドの変色を手早く元に戻したい場合は、貴金属修理店でロジウムメッキを再加工してもらうのが効果的です。
傷や凹みが残った状態でメッキを施しても、美しい仕上がりにはならないため、経年劣化したダメージなどを取り除く新品仕上げを行います。
表面を丁寧に洗浄・研磨し、滑らかで光沢のある状態に整えたうえでロジウムメッキをかけることで、新品のような白銀の輝きが取り戻せるでしょう。
ホワイトゴールドの変色を防ぐ方法

ホワイトゴールドは取り扱いに気を付ければ、美しい輝きを保つことができます。
変色を防ぐ方法は以下の通りです。
- 使用後のお手入れ
- 入浴時は外しておく
- 単独で保管する
- 定期的なメンテナンス
順番に見ていきましょう。
使用後にお手入れする
ホワイトゴールドの変色を防ぐには、使用後にクロスで汚れを拭き取ることが大切です。
肌に触れるアクセサリーには、汗・皮脂・ハンドクリームなどの成分が付着しやすく、これらが変色の原因となることがあります。
ジュエリーボックスやケースにしまう前に、専用クロス・メガネ拭き・セーム革といった柔らかい布で丁寧に汚れを取り除きましょう。
なお、研磨剤入りの貴金属用クロスは細かな傷を目立たなくする効果がありますが、ロジウムメッキを削ってしまう可能性があるため、お手入れには適していません。
入浴時は外しておく
温泉や入浴時には、ホワイトゴールドのアクセサリーを外しておきましょう。
硫黄成分を含む温泉は変色しやすく、多くの温泉施設で「入浴前にアクセサリーを外してください」と注意が呼びかけられています。
自宅の浴室で使用するシャンプーやボディソープの成分が直接変色を引き起こすことは稀ですが、洗い流されずに残った石鹸カスや皮脂が油膜となり、くすみの原因となります。また、温泉の硫黄成分は明確に変色(硫化)の原因となります。
白銀の美しい輝きを長く保つためにも、入浴時にはアクセサリーを外す習慣を身につけることが大切です。
単独で保管する
ホワイトゴールドを保管する際は、必ずジュエリーボックスや個別のポーチなど、柔らかい素材のケースを用意し、他のアクセサリーと重ならないようにしましょう。
わずかな摩擦でも細かな傷が付いてしまい、輝きが損なわれる原因となります。
また、直射日光や湿気の多い場所は変色や劣化の原因になるため、風通しが良く乾燥した場所で保管することもポイントです。
大切なアクセサリーほど単独で丁寧に保管することで、長期間その美しさを維持できます。
定期的なメンテナンス
ホワイトゴールドの変色を防ぐには、中性洗剤を使った定期的なお手入れも効果的です。
【メンテナンス手順】
- 40度ほどのぬるま湯を容器に入れ、中性洗剤を数滴加えてしっかり溶かす
- アクセサリーを15~30分ほど浸け置きする
- 化粧用ブラシや柔らかい歯ブラシを使い細かい部分の汚れを落とす
- 汚れが浮いたらきれいなぬるま湯で丁寧にすすぐ
- やわらかい布で水分を拭き取れば完了
ただし、エメラルドやパールなど、中性洗剤でのつけ置き洗いが適さない宝石もあります。
宝石付きのホワイトゴールドをお持ちの場合は、事前に購入店などでつけ置き洗いができるか確認してからケアを行うと安心です。
ホワイトゴールドは変色しても価値は変わらない

ホワイトゴールドは、たとえ変色や破損があっても素材自体の価値が下がることはありません。
ロジウムコーティングが剥がれて黄みがかかったとしても、内部の金の含有量は変わらず、価値はしっかりと評価されます。
ブランド価値よりも素材としてのホワイトゴールドの価値を重視する査定では、重さを基準に価格が決まるため、状態が悪くても買取を諦める必要はありません。
ネックレスが切れてしまったり、指輪が一部欠けたりしていても、買取専門店で査定を依頼することをおすすめします。
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『買取大吉』では変色したホワイトゴールドでも買取可能

ホワイトゴールドは、長年の使用や保管環境によってロジウムコーティングが剥がれたり、酸化や汚れによって変色したりします。
「見た目が悪くなったから売れないのでは」と心配する人も少なくありません。
『買取大吉』では、変色したホワイトゴールドでも問題なく査定・買取が可能です。
買取時に重視するのは、ジュエリーとしての外観ではなく、金としての純度・重量・市場相場のため、ロジウムコーティングの剥がれや変色は、金の価値には影響しません。
『買取大吉』は豊富な買取実績があり、これまでに多くの金製品を取り扱ってきました。
売れないとあきらめる前に、まずは無料査定を試してみてください。
【Q&A】ホワイトゴールドについてよくある質問

ホワイトゴールドについてよくある質問は以下の通りです。
Q.ホワイトゴールドはどれくらいで変色しますか?
Q.ホワイトゴールドの変色を戻す方法はありますか?
Q.ホワイトゴールドは劣化しますか?
Q.ティファニーのホワイトゴールドでも変色しますか?
Q.変色したホワイトゴールドを修理する際の値段はどれくらいですか?
ひとつずつ回答します。
Q.ホワイトゴールドはどれくらいで変色しますか?
A.変色の進行は、製造時の状況や割金の配合率など、複数の要因によって左右されるため、明確な年数を示すのは難しいのが実情です。
一般的に見られる変色の例としては、汗や皮脂の影響でロジウムメッキが摩耗し、下地の金の色味が目立つようになるケースがあります。
ロジウムメッキが劣化するのは早いと数年程度ですが、品質の高いコーティングが施されている指輪であれば、10年以上経ってもメッキが保たれることもあります。
Q.ホワイトゴールドの変色を戻す方法はありますか?
A.変色が気になる場合は、専門店でのロジウムメッキの再加工がおすすめです。
まず表面の傷や汚れを研磨し、新品のように整えた後にロジウムを再コーティングすることで、購入時の白銀の輝きを取り戻せます。
市販のクリーナーやクロスでも軽いくすみは落とせますが、メッキが剥がれている場合はプロによる修理が必要です。
Q.ホワイトゴールドは劣化しますか?
A.ホワイトゴールド自体は金をベースとした合金のため、腐食や錆びることはほとんどありません。
しかし、表面のロジウムメッキは摩耗や経年によって劣化するため、長年使ううちにコーティングが薄くなり、割金の銀やパラジウムが酸化して変色します。
Q.ティファニーのホワイトゴールドでも変色しますか?
A.ティファニーのホワイトゴールドも、他のブランドと同様に長期間の使用や摩擦でロジウムメッキが薄くなれば変色します。
ブランドジュエリーであってもメッキの摩耗は避けられないため、白銀の輝きを保つには定期的なクリーニングやロジウムメッキの再加工が必要です。
Q.変色したホワイトゴールドを修理する際の値段はどれくらいですか?
A.修理費用は、アイテム(指輪、ネックレスなど)やデザイン、お店によって異なりますが、新品仕上げ(研磨)とロジウムメッキの再加工を依頼した場合、2,000円〜10,000円程度が相場です。
まずは見積もりを依頼してみましょう。
ホワイトゴールドの変色を予防して輝きを保とう

ホワイトゴールドは、使用環境や経年によりロジウムメッキが剥がれることで変色やくすみが発生します。
変色してしまった場合は、無理に自分で対処しようとせず、専用クロスでのクリーニングに留め、それでも改善しない場合は専門店でのロジウムメッキの再加工を依頼しましょう。
また、使用後の拭き取り・入浴時の取り外し・個別保管などの日常ケアで変色を予防可能です。
使用しなくなったホワイトゴールドをお持ちの際は、ぜひ『買取大吉』の無料査定で価値を確かめてみてください。
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