日本の小判は現代でも価値がある!全12種類の特徴や買取に出す際の注意点も紹介
2024年12月31日
「小判の価値ってどれくらい?」
「どこに売ろうか迷っている」
このように考えていませんか?
小判は日本で使われていた貨幣のひとつで、江戸時代まで流通していました。金を主成分とした合金で作られており、全部で12種類あります。それぞれ金の純度や現存枚数が異なるため買取価格もそれぞれです。
この記事では、現代における小判の価値や買取に出す際の注意点を解説しています。小判の種類と特徴についても紹介しているため、ぜひ売却する際の参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 小判の種類と特徴
- 小判の価値
- 買取に出す際の注意点
- 本物と偽物の見分け方
日本における小判の歴史
大判・小判が作られるようになる前は塩・米・布などが貨幣の代わりとして使われていました。
その後「和同開珎(わどうかいちん)」「開基勝寳(かいきしょうほう)」と呼ばれる銅貨や金貨が登場します。
しかし、当時は貨幣の必要性・利便性が認識されていなかったため、貨幣としては流通するほどではありませんでした。
小判として金貨が流通するようになったのは安土桃山時代です。庶民の間でも小判が流通するようになり、日常の買い物でも使われるようになりました。
征夷大将軍として徳川家康が全国を統一するようになってからは、貨幣制度が導入され、大判・小判が積極的に使用されるようになります。
しかし、大判・小判が使われていたのは江戸時代までです。明治時代からは紙幣や「円」を単位としたお金が流通するようになります。
【全12種】小判の種類・特徴
安土桃山時代から江戸時代にかけて使われていた小判は以下のとおりです。
- 駿河墨書小判(するがすみがきこばん)
- 武蔵墨書小判(むさしすみがきこばん)
- 慶長小判(けいちょうこばん)
- 元禄小判(げんろくこばん)
- 宝永小判(ほうえいこばん)
- 正徳小判(しょうとくこばん)
- 享保小判(きょうほうこばん)
- 元文小判(げんぶんこばん)
- 文政小判(ぶんせいこばん)
- 天保小判(てんぽうこばん)
- 安政小判(あんせいこばん)
- 万延小判(まんえんこばん)
それぞれ特徴を解説します。
駿河墨書小判(するがすみがきこばん)
駿河墨書小判は、安土桃山時代に作られた小判です。日本の小判の中で最も古い種類のひとつで、現存する枚数が少ないため高い価値がつけられています。
金の純度は約84%。保存状態が良好なものなら1,000万円以上の値がつくことも珍しくありません。ただし、現物や当時の資料が少なく、偽物が多く出回っています。
武蔵墨書小判(むさしすみがきこばん)
武蔵墨書小判も、安土桃山時代に発行されました。純度は約84%。表面に「武蔵」の刻印が施されている点が特徴です。
発行枚数が少ない種類なうえに、次に紹介する慶長小判にデザインや素材を変更改鋳(かいちゅう)されたため、現存する枚数が極めて少ない貴重な小判でもあります。
慶長小判(けいちょうこばん)
慶長小判は、徳川家康が江戸幕府を開いて最初に発行した小判です。金の純度は85.7%と小判の中では高い種類に該当します。
鋳造した場所によって「江戸座」「駿河座」「京座」などの極印が施されている点が特徴です。現存する枚数が少なく高値で取引されています。
元禄小判(げんろくこばん)
元禄小判は江戸時代の元禄8年に発行されました。金の純度は約57%。慶長小判と比べると純度が低いため買取価格もその分低い傾向です。
裏面には「元」の文字が刻印されており、工芸品のような美しさが特徴として挙げられます。
宝永小判(ほうえいこばん)
宝永7年に発行された小判です。金の純度は83.4%と高く、江戸時代中期の小判として流通しました。
重さは慶長小判の約半分であり、小ぶりなサイズが特徴的です。また裏面に「乾」の刻印が施されている点も特徴として挙げられます。
正徳小判(しょうとくこばん)
正徳4年に発行された小判です。わずか数か月間しか発行されていないため、現存する数が少ない点が特徴です。
金の純度が84%と武蔵墨書小判と近いことから「武蔵小判」との愛称がつけられています。
享保小判(きょうほうこばん)
享保小判は、正徳小判と同様に正徳4年に発行されました。元禄小判や宝永小判を改鋳して作られており、金の純度は86%です。
ほかの小判と比べると流通量が多いため、保存状態が良いものでも買取価格は低い傾向があります。
元文小判(げんぶんこばん)
元文元年に発行された小判です。金の純度は約66%と低い種類に分けられます。現存する枚数も多く、ほかの小判と比べると買取価格は低い点が特徴です。
文政小判(ぶんせいこばん)
文政2年に発行された小判で、金の純度は56%と低いため、買取価格も低い傾向があります。
ただし、刻印の組み合わせが縁起の良いものや、献上用の場合は高価買取される可能性があるでしょう。
天保小判(てんぽうこばん)
天保8年に作られた小判です。裏面には「保」の文字が刻印されている点が特徴的です。
金の純度は約57%と低く、発行枚数が多いため、ほかの小判と比べて買取価格は低い傾向があります。
安政小判(あんせいこばん)
安政6年に発行された小判です。幕末の混乱期に発行された小判としても知られています。
金の純度は約57%と低い点が特徴ですが、アメリカの反対により早期に製造中止・回収されたため、現存枚数が少ない小判です。
万延小判(まんえんこばん)
江戸時代の最後に発行された小判です。金の純度は約57%。サイズが小さく、保存状態が良くても買取相場は低い傾向があります。
最も新しい小判のため「新小判」と呼ばれたり、小さなサイズから「雛小判」の愛称で親しまれていました。
現在の小判の価値
小判は江戸時代までは貨幣としての価値がありました。現在では貨幣として使えませんが、コレクションとしての価値は高く、中古市場では高値で取引されています。
小判は以下のように高価買取が可能です。
種類 |
買取相場 |
駿河墨書小判 |
~45,000円 |
武蔵墨書小判 |
~70,000円 |
慶長小判 |
~300万円 |
元禄小判 |
~200万円 |
宝永小判 |
~120万円 |
正徳小判 |
~135万円 |
享保小判 |
~100万円 |
元文小判 |
~135万円 |
文政小判 |
~90万円 |
天保小判 |
~75万円 |
安政小判 |
~75万円 |
万延小判 |
~274万円 |
上記は保存状態が良好な場合の買取相場です。詳しい買取価格は実際に査定しなくてはわかりません。
お持ちの小判の買取価格が気になる方は、ぜひ『買取大吉』の無料査定を試してみてください。
小判の価値の決まり方
小判の価値は以下の要素によって決まります。
それぞれ見てみましょう。
希少性
希少価値の高い小判は買取価格も高くなる傾向です。
年代が古い・発行枚数が少ない・デザインや素材の変更を理由に流通量が限定的な小判は希少性が高いため、高価買取が期待できるでしょう。
また、小判の中には特別な仕様が施されることによって付加価値がつくものもあります。例として挙げられるのが「偶然大吉」です。
偶然大吉は、裏面にある2つの刻印がたまたま「大」と「吉」になった小判を指します。ほかにも「馬神」や「小吉」などの組み合わせも縁起が良いとされ付加価値がつけられています。
また、刻印の表と裏が反対になったエラー小判も希少価値があり、高価買取が期待できるでしょう。
金の純度
小判には金が使われており、高純度の種類ほど高い価値があります。金の純度が約85.7%の慶長小判などは高価買取が期待できるでしょう。
反対に、金の純度が約56%の文政小判は、慶長小判と比べると買取価格が低い傾向です。
金の市場相場
小判の買取価格は金の市場相場から影響を受けます。現代における金の価値は、金現物取引の最大マーケットであるロンドンの買取相場によって決まります。
金の価値が上がり、買取相場も高騰すると小判の買取価格も上昇するのです。反対に、金の価値が下がれば、小判の買取価格も下降する傾向があります。
重量
小判は、重いものほど買取価格が高くなる傾向です。重い小判はそれだけ多くの金を含んでいるため、高い価値が認められています。
状態
保存状態によっても買取価格は変動します。キズ・汚れが少ないものや、細部のデザインがくっきり残っている状態なら、コレクターからの需要が高くなり、高価買取されやすくなるのです。
大判も高い価値がある
小判だけではなく大判も価値があり、高値で取引されています。安土桃山時代から江戸時代にかけて作られた大判は以下のとおりです。
- 天正大判(菱大判・長大判・大仏大判)
- 慶長大判
- 元禄大判
- 享保大判
- 天保大判
- 万延大判
天正大判は菱大判・長大判・大仏大判と種類が3つあります。小判が流通を目的に作られたのに対し、大判は贈答や献上を目的に使われていました。
発行枚数は小判より大判の方が少ないため、高い価値がつけられています。
買取に出す際の注意点
小判を買取に出す際は以下の点に注意しましょう。
それぞれ解説します。
自分で磨かない
小判は保存状態が良好なものほど高価買取される傾向です。しかし、綺麗にしようと自分で磨けばキズをつけてしまい、かえって価値が下がる場合があります。
発行してから長い時間が経過している割には綺麗すぎるとかえって不自然です。錆びや汚れがある場合、自分で取り除かないようにしましょう。
鑑定書をつける
専門家に小判を鑑定してもらっているなら、鑑定書を一緒に査定へ出しましょう。鑑定書は小判が本物だと証明する重要な書類です。
しかし、鑑定書が無いからといって買取不可になるわけではありません。『買取大吉』なら鑑定書がない小判も買取可能です。熟練の鑑定士が細かくお調べして、価値を判断いたします。
査定料は無料のため、ぜひお気軽にお試しください。
本物と偽物の見分け方
小判は需要の高い骨董品のため、模造品も多く出回っています。中古市場には本物と瓜二つの模造品が流通しており、都度見分けなくてはなりません。
小判をお持ちなら、本物か偽物か気になるかもしれません。本物と偽物を見分ける方法を紹介するため、ぜひ実践してみてください。
金は磁石に反応しない性質があります。そのため磁石を近づけて反応するなら鉄を使った偽物の可能性があります。
ただし、本物でも磁石に反応する金属を混ぜている可能性もあるため、一概に偽物とはいえません。
金は金属の中でも比重が大きい点が特徴です。そのため規定の重さよりも軽い場合は偽物の可能性があるでしょう。
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まとめ:『買取大吉』はどのような小判でも高価買取が可能
小判は安土桃山時代から江戸時代にかけて流通していた貨幣です。現代ではコレクションとして需要があり、高値で取引されています。
買取に出す際は、自分で磨かないようにしましょう。また、鑑定書があれば一緒に査定に出すことをおすすめします。
『買取大吉』は状態の悪い小判でも買取可能です。他社よりも高く買取するため、ぜひ『買取大吉』の無料査定を試してみてください。
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