なぜ金価格は上昇・下落するのか|7つの要因と今後の動向について『買取大吉』が解説
2024年12月26日
「金価格が下落するのはなぜ?」
「価格が変動する仕組みが知りたい」
このように考えていませんか?
金価格は時代の変化とともに上昇・下落を繰り返しています。金に投資しているなら、金価格が変動する仕組みを理解しておけば利益を得られる可能性が高くなるでしょう。
この記事では、金価格が上昇・下落する7つの要因と、過去に金価格が下落したケース・今後の動向について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 金価格が変動する要因
- 金価格の推移グラフ
- 過去に価格が下落した事例
- 今後の動向
金価格が上昇・下落する7つの要因
金価格が変動する主な要因は以下のとおりです。
- インフレ
- 経済状況
- 地政学的リスク
- 金利
- 米ドル
- 中央銀行
- 金の供給量
価格が変動する理由を理解しておけば、投資の計画を立てやすくなるでしょう。ひとつずつ解説します。
インフレ
金価格が上昇 |
金価格が下落 |
インフレが予想される |
インフレの落ち着きが予想される |
インフレが予想されると金価格が上昇する傾向です。インフレによる物価の上昇は、通貨の価値が下がることを意味します。
そのため、投資家や資産家は価値が下がる通貨を手放し、安定した価値のある金を求めるようになるのです。その結果、金の需要は高まり価格が上がります。
反対にインフレの傾向が弱まると通貨の価値が上がるため、金の需要が少なくなり価格が下がるのです。
経済状況
金価格が上昇 |
金価格が下落 |
経済状況が不安定になる |
経済状況が安定する |
経済状況が不安定になれば金価格は上昇します。不安定な経済状況が続くと通貨の価値が下がることが懸念され、多くの人が安定した金を求めるようになるのです。
金は通貨とは異なり、世界中どこでも換金できるうえに物質自体に希少性があります。不安定な経済状況でも安定した価値を持つ資産のため「有事の金」とも呼ばれています。
反対に経済状況が安定すれば、金よりも株などの金融商品への投資が魅力となるため、需要が減り価値が下がる傾向です。
地政学的リスク
金価格が上昇 |
金価格が下落 |
地政学リスクが高まる |
地政学的リスクが下がる |
地政学的リスクが高まり緊張状態になると、金価格が上昇します。地政学的リスクとは政治・軍事・社会的に緊張状態になり、経済状況の先行きが不透明になるなどのリスクを指します。
地政学的リスクが高い地域の通貨は価値が下がる可能性があるため、通貨よりも金の需要が伸び、結果的に価格が上昇するのです。
また、金価格は原油価格と連動しているといわれます。原油価格は経済の不安定・戦争が発生するなど、地政学リスクが高まると価格が高まる性質があります。
金価格と同様に変動する傾向があるため、原油価格も投資する際の参考にするとよいでしょう。反対に、地政学的リスクが下がれば金の需要は低下し価格も下がります。
金利
金価格が上昇 |
金価格が下落 |
金利の低下 |
金利の上昇 |
金利が低下すれば金価格が上昇する傾向があります。金利が低下すれば、通貨を銀行に預けても利子に期待できず、資産を増やすのに適切ではなくなります。
その結果、通貨を持つメリットが薄れるため金を欲する人が増えるのです。
反対に金利が上昇すれば通貨の魅力が上がります。金を売却し、通貨を保有する人が増えるため、価格が下がるのです。
米ドル
金価格が上昇 |
金価格が下落 |
米ドル価値の低下 |
米ドル価値の上昇 |
米ドルの価値が低下すれば金価格が上昇する傾向です。
金は国際市場で取引する際に米ドルで支払われるため、米ドルの価値が下がれば相対的に金の価値が上昇するのです。反対に、米ドルの価値が上昇すれば金の価格は下がります。
中央銀行
金価格が上昇 |
金価格が下落 |
中央銀行が金を買い増す |
中央銀行が金を売却 |
世界各国の中央銀行による金の売買によっても金価格は変動します。中央銀行は景気のバランスを保つために、通貨・債券・金など複数種類の資産を保有します。
中央銀行が景気対策のために金を買い増せば市場の流通量が減少し、需要に対して供給量が下回るため価値が上がる傾向です。反対に、中央銀行が金を売却すれば流通量が増え、価格が下がります。
金の供給量
金価格が上昇 |
金価格が下落 |
供給量が減少 |
供給量が増加 |
金の供給量が減少し、需要量を下回れば価格は上昇する傾向です。金は実物資産のため、採掘可能な量に限りがあります。
採掘量の低下により供給量が減れば需要に追いつかなくなるため、価格が上昇するのです。
反対に、大きな金鉱脈が見つかったり、金に代わる物質が発見されたりして供給量が増えれば金の価格は下がると考えられています。
しかし、現時点では金鉱脈や新たな物質の発見は現実的ではないため、金価格は年を追うごとに価値が上がっている状況です。
金価格の推移グラフ
※上記は2024年12月時点のグラフです。
金の価格は1980年に一時的に高騰したものの、2,000円前後で変動しており、徐々に減少傾向にありました。
しかし、2000年を境に右肩上がりとなり、2010年には3,000円台へ、2019年には約5,000円にまで上昇します。
ここまで大幅な高騰はなかった金ですが、新型コロナウイルスの感染拡大により2020年以降は年を追うごとに価格が高騰します。
2021年は6,000円台、2023年には8,000円台にまで上昇したのです。2024年には1gあたり14,000円で取引されるほど価値が高まりました。
金価格は現在、類を見ないほどの高騰を示しており、売却するなら今がチャンスといわれています。金価格の推移については以下の記事でも解説しているため、ぜひご覧ください。
金価格が下落した過去の事例
金に投資しているなら、これから価格が下落しないか心配に思うかもしれません。
将来の正確な動向は誰にもわかりませんが、金価格が下落した過去の事例を知れば今後の計画を立てやすくなるでしょう。
1970年以降で金価格が大きく下落した事例は以下のとおりです。
- 1980年|アメリカとソ連における緊張状態の緩和
- 2006年|住宅バブル
- 2014年|アメリカ経済の回復
ひとつずつ解説します。
1980年|アメリカとソ連における緊張状態の緩和
1970年代後半のアメリカとソ連は、互いに影響力を拡大しようと画策してた時期でした。
そして1979年に入ると両国にとって重要な地域、中央アジアのアフガニスタンにおいて戦争が始まります。
ソ連・アフガニスタン対、アフガニスタン反政府勢力・アメリカをはじめとする支援国の戦争です。
軍事力の強いアメリカとソ連の戦争により地政学的リスクが急激に高まりました。その結果、金の価値が上がったのです。しかし、高騰した金価格は1981年に下落します。
1981年に施行されたレーガノミクスにより米ドルの需要が高まったのです。
地政学的リスクによる高騰もあり、米ドル価値の上昇は大きな影響を与え、金価格は下落しました。
2006年|住宅バブル
2000年代初頭のアメリカでは、容易な信用供与により、多くの人が借入によって住宅を購入できるようになっていました。
また、低金利政策の影響で住宅価格は高騰しており、ローンを組んで建てた住宅を売却することで利益を得る人も現れます。
投資家や資産家は住宅を購入・売買するために通貨を求めていたため、金の価格は下落したのです。
住宅バブルは2006年をピークに崩壊し、経済状況が不安定化します。住宅バブルの崩壊は、世界中に混乱を招いたリーマンショックのきっかけとなりました。
2014年|アメリカ経済の回復
2000年以降のアメリカは同時多発テロ・リーマンショック・欧州債務危機など、計座状況が不安定な状況が続いていました。
金価格は上下することはあれど、全体的に見れば上昇でしたが、2013年に終わりを迎えます。
アメリカ経済は回復の兆しを見せ、2014年には量的金融緩和の縮小を発表します。その結果、金の需要が減り、価格が下落したのです。
今後の金価格の動向
金価格は長期にわたって、さらに上昇すると考えられています。
世界中で見られる経済不安や地政学的リスクは良い方向には転ばない状況が続いているうえに、金の採掘コスト増加・金資源の枯渇などが問題として挙げられているためです。
しかし、金価格の正確な動向は誰にもわかりません。政権交代や新たな施策により通貨の需要が高まり、金は一気に下落する可能性も考えられます。
そのため、引き続き金に投資するなら、価格が下落するリスクも考慮しなくてはなりません。2024年における金価格は1gあたり14,000円以上の高値で取引されています。
そのため、類を見ないほど高騰している今のうちに売却するのも良い判断といえるでしょう。
将来の金価格の動向については以下の記事でも解説しているため、ぜひご覧ください。
金を高く売る方法
以下のポイントを押さえておけば、買取価格が上がる可能性があります。
- 金価格上昇のタイミングを見逃さない
- 付属品も一緒に売る
- 重さを確認しておく
- 複数店舗に査定依頼する
ひとつずつ解説します。
金価格上昇のタイミングを見逃さない
先述したように、金価格はさまざまな影響を受けて変動しています。そのため、金の値動きを定期的にチェックして買取価格が上がったタイミングを見逃さないようにしましょう。
『買取大吉』は金の買取価格を毎日更新しています。最新の買取価格が知りたい方は、ぜひ下のボタンからチェックしてみてください。
付属品も一緒に売る
査定には、金の重さだけではなく、付属品の有無も関係します。付属品があれば、品質やブランド力が保証され、商品としての価値が上がるためです。
付属品として、箱・袋・保証書・ケースなどが挙げられます。ほかにも購入時に付いてきたものがあれば忘れずに査定に出しましょう。
重さを確認しておく
買取に出す前に重さを量っておきましょう。金は「1gあたりの買取相場×重さ」でおおよその買取価格を算出できるため、計算してみてください。
事前に買取価格の目安を知っておけば、買い叩かれるのを防げます。
自分で算出した金額より買取価格が大幅に少ない場合は、相場より安く買おうとしている悪徳業者の可能性が考えられます。
複数店舗に査定依頼する
複数店舗に査定依頼すれば、より高い金額で買取しているお店へ売却できます。金の買取価格はお店によって異なるため、3店舗以上に査定依頼するのがおすすめです。
査定に出す際は買取実績を確認してみてください。買取実績が豊富な店舗は、金の査定経験が豊富かつ、お客様からの信頼の厚さを示しています。
買取実績はホームページから確認できる場合が多いため、ぜひチェックしてみてください。『買取大吉』の買取実績は下のボタンからご覧いただけます。
『買取大吉』の買取方法
『買取大吉』では以下の方法で金を買取しています。
買取方法 |
特徴 |
店頭買取 |
- 店頭に持ち込むだけ
- 来店予約は不要
- 目の前で鑑定士が査定
- その場で現金をお支払い
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宅配買取 |
- 宅配便で品物を送るだけ
- 申し込みは簡単
- 査定終了後に結果を連絡
- 指定の口座に振込
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出張買取 |
- ご自宅に鑑定士が訪問
- LINEで申し込み可能
- 目の前で鑑定士が査定
- その場で現金払い
|
いずれの方法も無料で査定を承っております。
買取価格にご納得いただけなくても費用はかかりません。宅配買取の場合は、弊社負担で品物をお返しするため、ぜひお気軽にお試しください。
金価格が下落する可能性はある|価格が高騰している今が売却チャンス
金価格はさまざまな要因が絡まり合って価格が決まります。現在は上昇傾向にありますが、今後下落する可能性も十分に考えられます。
2024年時点の買取価格は過去に類を見ないほど高騰していますが、何が原因で下落するかわかりません。
価格が高騰している今のうちに買取に出すなら『買取大吉』におまかせください。査定経験が豊富な鑑定士がどの店舗にも在籍しているため、どこでも適正価格で買取できます。
査定料は無料のため、ぜひお気軽にお試しください。
どんなお品物でも、どんな状態でも喜んで査定させていただきます。他社様で断られた物もがんばってお買取致します。こちらに載っていないものでもお気軽にお持ちください。