「エルメスのイメージカラーがオレンジなのはどうして?」
「エルメスのオレンジが持つ意味や、色の種類を詳しく知りたい」
このような疑問をお持ちではありませんか?
エルメス(HERMÈS)といえば、あの鮮やかで上品なオレンジ色のボックスを思い浮かべる方が多いでしょう。手にした瞬間に心が躍るその色は、単なるパッケージカラーを超えて、ブランドの象徴となっています。
しかし、実はその色が採用された背景には、意外な歴史と物語が隠されていることをご存知でしょうか。
この記事では、エルメスがオレンジをイメージカラーにした理由から、ブランドに込められた哲学、そして全12種類にも及ぶオレンジ色のラインナップまでを徹底解説します。
エルメスのオレンジ色が持つ奥深い世界を知ることで、お手持ちのアイテムがより愛おしく感じられるはずです。
<この記事でわかること>
- エルメスがオレンジをイメージカラーに採用した「意外な」理由
- エルメス・オレンジが象徴するブランドの哲学と美学
- 2023年の新色を含む全12種類のオレンジ色の特徴
- 素材ごとの発色の違いと選び方のポイント
エルメスがイメージカラーをオレンジにしたのは“偶然”だった

現在では「エルメス・オレンジ」として定着しているこの色ですが、実は創業者が好んで選んだわけでも、綿密なマーケティング戦略によるものでもありませんでした。
そのきっかけは、第二次世界大戦という歴史的な背景と、ある種の「偶然」によるものだったのです。
エルメスのオレンジ色が誕生するまでの物語を、2つの局面に分けてご紹介します。
- かつてのイメージカラーは「ベージュ」だった
- オレンジ色への定着を決定づけたのは顧客の声
かつてのイメージカラーは「ベージュ」だった
1837年の創業当時、馬具工房としてスタートしたエルメス。
高品質な馬具で貴族たちの信頼を勝ち取り、その後、自動車の普及に合わせてバッグや革小物へと事業を拡大していきました。ヨーロッパの王侯貴族に愛されるブランドとして、その地位を確固たるものにしていきます。
しかし、1939年に勃発した第二次世界大戦が、エルメスにも大きな影響を及ぼします。
戦時下では物資が不足し、それまで包装に使っていたクリーム色の箱に薄茶色のフチ、そしてベージュの包装紙が手に入らなくなってしまったのです。
包装資材の調達に奔走した結果、唯一入手できたのが、当時誰も見向きもしなかった「オレンジ色の紙」でした。
上品なベージュとは対照的な、派手で主張の強いオレンジ色。当時のエルメスにとっては、まさに苦肉の策としての採用でした。
オレンジ色への定着を決定づけたのは顧客の声
1945年、長く続いた戦争が終結。
平和が戻り、資材の調達も以前のように可能になりました。エルメス側は当然のように、元のベージュ色の包装に戻そうと考えます。
しかし、ここで予想外の出来事が起こります。
多くの顧客から「オレンジ色の包装のままでいてほしい」という要望が寄せられたのです。
暗く沈んだ戦時中、エルメスの鮮やかなオレンジ色は、人々の目に「太陽」や「希望」の象徴として映っていました。その明るい色が、平和な時代の到来を告げる喜びのカラーとして受け入れられていたのです。
顧客の声を大切にしたエルメスは、オレンジ色を正式なブランドカラーとして採用することを決断。1960年代には、現在まで続くブランドのアイコンとして完全に定着しました。
エルメス・オレンジが象徴するブランドイメージと哲学

偶然から始まったエルメス・オレンジですが、今ではブランドの哲学そのものを体現する重要な要素となっています。
ブランド哲学「エネルギー・創造性・温かさ」
色彩心理学において、オレンジはポジティブなエネルギーを象徴する色です。
エルメスが掲げる「伝統を重んじながらも、常に革新的であること」という姿勢は、オレンジ色が持つ「創造性」や「エネルギー」と見事にリンクしています。
また、職人の手仕事による温もりや、家族経営で守られてきた絆の強さを表現する「温かさ」も、この色が持つ魅力の一つです。
持つ人に与える「特別感」と「高揚感」
エルメスのブティックで買い物をし、オレンジボックスを受け取る瞬間。そこには他では味わえない特別な高揚感があります。
鮮やかなオレンジ色と、それを引き締めるダークブラウンのリボン。このコントラストは、絶対的な高級感と洗練されたエレガンスを演出します。
部屋に置いてあるだけでも絵になるその存在感は、所有する喜びを日々感じさせてくれるでしょう。
エルメスのオレンジ色は全12種類!それぞれの特徴を紹介

ブランドカラーとしてのオレンジだけでなく、エルメスの革製品には多彩なオレンジのバリエーションが存在します。
微妙なニュアンスの違いを楽しめる、全12種類のカラーラインナップをご紹介します。2023年に登場した話題の新色も要チェックです。
- Orange(オレンジ)
- Feu(フー)
- Mango(マンゴー)
- Capucine(カプシーヌ)
- Orange Poppy(オレンジポピー)
- Sanguine(サンギーヌ)
- Terre Battue(テールバテュー)
- Potiron(ポティロン)
- Moutarde(ムタード)
- Pain d’épice(パンデピス)
- Abricot(アプリコット)
- Orange Minium(オレンジミニウム)NEW!
Orange(オレンジ)

エルメスを象徴する、最もスタンダードでアイコニックなカラーです。
熟した果実のような鮮やかさがあり、見る人に元気と明るさを与えます。まさに「エルメス・オレンジ」そのものを楽しみたい方におすすめです。
Feu(フー)

フランス語で「火」や「炎」を意味するFeu(フー)。
通常のオレンジよりも赤みが強く、情熱的で力強い印象を与えます。
秋冬のコーディネートの差し色としても映える、大人のための深みあるオレンジです。
Mango(マンゴー)

南国の果実マンゴーのような、黄色味がかった明るくポップなカラーです。
その名の通りジューシーで甘い雰囲気があり、春夏のファッションに可愛らしさをプラスしてくれます。
Capucine(カプシーヌ)

フランス語で「ナスタチウム(金蓮花)」の花を意味します。
赤とオレンジの中間のような絶妙な色合いで、華やかさと落ち着きを兼ね備えています。
花言葉の「困難に打ち勝つ」にあやかり、お守り代わりに持つ方も多いカラーです。
Orange Poppy(オレンジポピー)

ポピーの花のように鮮烈で、クリアな発色が特徴のオレンジです。
他のオレンジよりもさらに彩度が高く、小さな革小物でも抜群の存在感を放ちます。バッグの中から取り出すたびに気分が上がるカラーです。
Sanguine(サンギーヌ)

「ブラッドオレンジ」を意味するサンギーヌ。
オレンジにブラウンを数滴垂らしたような、落ち着きのあるシックな色合いです。
派手すぎないためビジネスシーンでも使いやすく、経年変化(エイジング)も楽しみやすいカラーと言えます。
Terre Battue(テールバテュー)

フランス語で「赤土のテニスコート」を意味する、ユニークなネーミングのカラー。
土のような温かみを感じさせるアースカラー寄りのオレンジで、非常に上品でエレガントな印象です。
ナチュラルな装いにも自然に馴染むため、デイリーユースに最適です。
Potiron(ポティロン)

フランス語で「カボチャ」を意味します。
鮮やかさを抑えたまろやかなオレンジ色は、どこか懐かしく親しみやすい雰囲気を持っています。
ハロウィンのカボチャのような愛らしさがあり、見る人を優しい気持ちにさせてくれるカラーです。
Moutarde(ムタード)

「マスタード」の名を持つ、イエローに近いオレンジ色です。
辛子のようなスパイシーさと、温かみを兼ね備えた深みのあるイエローオレンジ。
落ち着いたトーンのファッションに合わせると、洗練されたアクセントになります。
Pain d’épice(パンデピス)

フランスの伝統菓子「パン・デ・ピス(香辛料を使ったパン)」をイメージしたカラー。
スパイスが効いた焼き菓子のような、ブラウンに近いこっくりとしたオレンジ色です。
ミステリアスで大人っぽい雰囲気があり、秋冬の装いを格上げしてくれます。
Abricot(アプリコット)

2018年に登場した、杏(アンズ)をイメージしたカラー。
パステルカラーのような柔らかさと、フレッシュな明るさを併せ持つ絶妙な色合いです。
春の訪れを感じさせるような軽やかさがあり、若い世代からも支持されています。
Orange Minium(オレンジミニウム)

2023年に登場した、注目の新色カラーです。
「Minium(鉛丹)」の名前が示す通り、朱色に近いインパクトのある鮮烈なオレンジ。
従来のオレンジよりもさらに力強く、蛍光色のような輝きを放ちます。トレンド感を取り入れたい方や、人とは違う個性を演出したい方に最適です。
素材で変わるオレンジの表情|レザーの種類と発色の違い

エルメスの魅力は、同じ色名でも素材(レザー)によって全く異なる表情を見せてくれる点にあります。
オレンジ色を選ぶ際は、素材との相性も考慮することが重要です。
代表的なレザーとオレンジの相性
- ヴォー・エプソン
細かい型押し加工が施されたハリのある素材。発色が非常に良く、オレンジ色が鮮やかでシャープに映えます。型崩れしにくいため、かっちりとした印象を好む方におすすめです。
- トリヨンクレマンス
柔らかく大きめの革目が特徴。マットな質感により、オレンジ色が少し落ち着いた優しい印象になります。カジュアルなバッグとの相性が抜群です。
- トゴ
適度な柔らかさと革目を持つ、エルメスの定番素材。深みのある発色で、上品かつクラシカルなオレンジ色を楽しめます。
- スイフト
スムースで吸い付くような手触りの素材。発色が非常に繊細で美しく、パステル系や鮮やかなオレンジの色味を最大限に引き出します。
「鮮やかさを楽しみたいならエプソン」「落ち着いた雰囲気が好きならトゴ」というように、自分のスタイルに合わせて素材を選ぶのもエルメスの楽しみ方の一つです。
まとめ:エルメスのオレンジは偶然の産物!買い替えは『買取大吉』へ

エルメスのオレンジ色が、第二次世界大戦中の資材不足という「偶然」から生まれた歴史、そして全12色にも及ぶ多彩なカラーバリエーションについて解説しました。
暗い時代に希望の光として人々に受け入れられたオレンジ色は、今や世界中で愛される「エルメス・オレンジ」として、ブランドの伝統と革新を象徴し続けています。
新色の「オレンジミニウム」をはじめ、それぞれの色が持つ個性や物語を知ることで、エルメス製品への愛着がさらに深まることでしょう。
「昔買ったオレンジ色のバーキン、最近使っていないな」
「新しいカラーのアイテムに買い替えたい」
もしこのようにお考えなら、ぜひ一度『買取大吉』にご相談ください。
エルメスは中古市場でも非常に需要が高く、特にオレンジ系のカラーはブランドを象徴する色として安定した人気を誇ります。
買取大吉では、プロの査定士が最新の相場情報を基に、お客様の大切なエルメス製品を適正かつ高値で査定いたします。
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