「金杯の価値を把握して売却したい」
「少しでも高く売る方法があれば実践したい」
このように考えていませんか?
金杯は、表彰や記念行事、お祝いの場などで贈られることが多く、豪華な見た目から「高く売れるのでは?」と考える人も少なくありません。
しかし実際には、金杯とひと口に言っても、純金製・合金製・金メッキ製など素材はさまざまで、価値も大きく異なります。
なかでもメッキ製の金杯は、「メッキだから売れない」と誤解されやすい存在です。
本記事では、金杯に使われる素材の違い・金メッキ金杯の評価ポイント・実際の取引事例・少しでも高く売るためのコツまでを解説します。
金杯メッキの売却を検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 金杯に使われている素材
- 金杯メッキの価値
- 金杯メッキを高く売る方法
金杯に使われる金属|素材によって値段は大きく変わる

金杯に使われる主な素材は以下の通りです。
- 純金|K24・24金
- 合金|22金・18金
- メッキ|24KGP
それぞれの特徴を見ていきましょう。
純金|K24・24金
金杯のなかでも特に価値が高いとされるのが、純金(24金)で作られたもので、手に取ると見た目以上にずっしりとした重さを感じるのが特徴です。
色味は深みのある鮮やかな黄金色で、長い年月が経っても変色しにくい点も魅力といえます。
一方で、純金は非常に柔らかい金属のため、傷がつきやすく、特に薄手の金杯は強い力が加わると曲がってしまうことがあるため取り扱いには注意が必要です。
純金製の金杯は、金の値段をもとに買取額が算出されるため、状態や重量次第では高額買取が期待できます。
1gあたりの値段|2025年12月26日時点
参考:田中貴金属
合金|22金・18金
金杯には、金に別の金属を加えて純度を調整した合金が使われることもあります。
代表的なのがK22(22金)・K18(18金)で、強度を高めて傷つきにくくし、実用性を向上させることを目的とした素材です。
合金は、純金より比重の軽い金属を混ぜているため、手に持ったときの重さは純金製ほどずっしりとは感じにくくなります。
金製品の価値は、見た目よりも金の含有量が大きく影響するため、K22やK18といった合金の金杯でも、金地金の相場を基準に値段が決まります。
1gあたりの値段|2025年12月26日時点
参考:田中貴金属
メッキ|24KGP
金杯の多くは、金メッキが施されたタイプです。
「24KGP」「24 Karat Gold Plated」などの刻印があるものは、純金(24金)を表面に薄くコーティングした製品であることを意味します。
中身まで金でできているわけではなく、下地には別の金属が使われているのが特徴です。
金の使用量を抑えながら、見た目は純金の豪華な輝きを再現できるため、製造コストを低く抑えられます。
また、下地の金属が硬いため、純金製の金杯よりも丈夫で、実用性に優れている点も特徴です。
24KGPの金杯は、金素材としての価値は大きくなりにくいのが一般的で、買取価格は金の相場ではなく以下の点で評価されます。
<金メッキの評価ポイント>
- ブランドやメーカーの価値
- 骨董品・記念品としての価値
- 下地が銀などの貴金属である場合の素材価値
- 装飾されている宝石や細工の価値
金杯の素材を見分ける方法

金杯の純度は、見た目だけで区別するのは非常に困難です。
純度を見分けるには、以下の方法を試してみてください。
ひとつずつ紹介します。
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刻印を確認する
金杯の素材を見分ける最も手軽で確実な方法は、製品に刻まれた刻印を確認です。
刻印は、金杯の裏側や高台など、目立たない場所に小さな文字で記されています。
金の刻印例は以下の通りです。
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刻印例
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意味
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金の純度・内容
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資産価値の目安
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K24|24K
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24金
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約99.9%
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非常に高い
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純金
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純金製
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約99.9%
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非常に高い
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999|999.9
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純金表示
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約99.9%
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非常に高い
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K22|Au916
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22金
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約91.6%
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非常に高い
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K18|Au750
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18金
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約75%
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高い
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24KGP
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金メッキ
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純金を薄くメッキ
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低い
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GP
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Gold Plated
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金メッキ加工
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低い
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GEP
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Gold Electro Plated
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電気メッキ
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低い
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GF
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Gold Filled(金張り)
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金層を圧着
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低〜中
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RGP
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Rolled Gold Plate
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圧延金張り
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低〜中
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製品のなかには刻印がないものもあります。刻印がなくても純金の可能性もあるため、別の方法で純度を確認するとよいでしょう。
比重を調べる
比重とは「水と比べてどれくらいの重さか」を表した数字です。
水の比重は「1」で、金の比重は「約19.32」となっています。
そのため、純金(K24)で作られた金杯は、見た目以上にずっしりとした重さを感じます。
一方、金メッキ製品は、銅・真鍮・アルミニウムなど比重の軽い金属を下地に使っていることが多く、手に取った際の重さは純金ほど感じられません。
自宅でできる比重の確認方法は、以下の通りです。
- 金杯を計量し重さを記録する
- 糸などで金杯を吊るし水中での重さを測定する
- 「空気中の重さ÷(空気中の重さ−水中の重さ)」を計算し、比重を算出する
- 算出した数値が19.32に近いほど、純金(K24)である可能性が高いと判断できる
磁石を近づける
金杯の素材を簡単に確かめる方法として、磁石を使う方法があります。
純金は磁力に反応しない性質を持っているため、磁石を近づけても引き寄せられることはありません。
金杯に磁石がくっつく場合は、内部に鉄などの磁性金属が使われている可能性が高く、金メッキ製品であると考えられます。
金メッキの金杯は、下地に鉄などの金属が使われることが多いためです。
ただし、この方法だけで素材を断定することはできません。あくまで参考程度の確認方法として活用してください。
確実に素材を見分けるためには、買取店などで査定を受けるのがおすすめです。
金杯の値段を決めるポイント

金杯の値段は、以下のポイントで決まります。
- 金の価格相場
- 金の含有量
- ブランドの価値
- 骨董品としての価値
- その他の価値
それぞれ解説します。
金の価格相場
金杯の買取価格を左右する大きなポイントが、金そのものの相場です。
純金やK18などの合金で作られた金杯は、市場の金相場を基準に、「1gあたりの金価格×金杯の重さ」という考え方で買取額が決まります。
金の価格は毎日変動しているため、金杯の査定額も日によって差が出るのが一般的です。
近年は金の値段が上昇傾向にあり、2025年12月26日時点では、1gあたり2万円を超える水準で取引されています。
そのため、金杯を売却する際は、金価格が高いタイミングを見極めることが重要です。
相場が上がっている時期に売ることで、より高い買取価格が期待できるでしょう。
金の含有量
金杯の価値を決める最大のポイントは、金の純度と実際に含まれている量です。
純金(K24)の金杯は、金の含有率がほぼ100%に近いため、非常に高い値段がつきます。
K18などの合金の場合でも、金の割合が多いほど高い買取価格が期待できるでしょう。
一方で、金メッキの金杯は、純金や合金のような金そのものの資産価値はほとんど期待できません。
金メッキ製品は、真鍮・銅などの安価な金属を土台にし、その表面にごく薄く金を施したものを指します。
金の含有量がとても少ないため、純金やK18のような高額買取にならないのが実情です。
ブランドの価値
金メッキ製品のように金含有量が少ない金杯であっても、有名ブランドやハイブランドが手掛けた製品である場合は、ブランド価値によって高値がつくことがあります。
骨董品としての価値
歴史的・美術的な価値が認められる金杯の場合は、金の含有量が少なくても高く評価されることがあります。
たとえば、製作された年代が古いもの・著名な作家が手掛けた作品・特別な歴史的背景を持つ品は、骨董品としての価値が付くことも少なくありません。
また、特定のイベントに関連した希少な金杯は、素材以上に希少性そのものが価格を左右します。
金杯は「金の重さ」だけでなく、来歴・デザイン・希少性によって評価が大きく変わる場合がある点も押さえておくとよいでしょう。
その他の価値
金杯の買取価格は、いくつかの付加価値によって変動します。
なかでも、金杯の状態は重要な要素で、傷や汚れが少なく、きれいな状態を維持しているものほど査定も有利です。
また、購入時の箱・保証書・鑑定書などの付属品が揃っていると、品物の信頼性が高まり、買取価格が上がることもあります。
金メッキ製品の土台が「シルバー」など、価値のある金属の場合は、下地金属の価値で買い取ってもらえる可能性も期待できるでしょう。
金杯メッキの取引事例

金杯メッキの取引事例は以下の通りです。
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商品名・内容の概要
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総重量(約)
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入札数
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落札価格(税込)
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メッキまとめ
(金杯・イミテーション等)
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100kg以上
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87件
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161,000円
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イミテーション・金杯・シルバー含むまとめ
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17kg
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51件
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145,001円
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アクセサリー・金杯 大量まとめ売り
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7.1kg
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115件
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89,000円
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金杯・金メッキ・銀メッキ杯
(約70点)
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–
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41件
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22,500円
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金杯・金盃 24KGP まとめ売り
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10kg
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39件
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16,000円
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金杯・酒器・茶釜等 24KGP まとめて
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29kg
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37件
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44,764円
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金杯・金メッキ置物・酒器等 まとめて
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22kg
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33件
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32,660円
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金杯・銀杯・装身具セット
(記念品付)
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5.93kg
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30件
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11,600円
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金杯11点 24KGP 酒器 記念品
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–
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27件
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500円
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十二支金杯 干支 縁起物 24KGP
(箱あり)
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292g
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20件
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390円
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金杯 24KGP 刻印あり 木箱付き
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–
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19件
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960円
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上記表は、2025年10~12月の取引事例です。入札件数を見るとメッキ製の金杯でも、一定数の需要があります。
※上記表はオークションサイトで取引された金額であり『買取大吉』の買取価格を保証するものではありません。
参照:オークファン
金メッキの金杯は買取できない業者もある

金メッキの金杯が売れるかどうかは、買取店によって対応が大きく異なります。
金メッキの金杯は、見た目は金でも、実際に使われている金の量はごくわずかです。
買取店の公式サイトを確認すると、「メッキ製品は買取対象外」と明記している店舗も見られます。
売却を検討の際は、事前に問い合わせをしてメッキ製品の買取が可能かどうかを確認するとよいでしょう。
金杯を高く売る方法

メッキ製品であっても、以下のポイントを押さえることで、買取価格を最大限に高めることが期待できます。
- 適切に手入れしてきれいな状態を維持する
- 付属品を一緒に査定に出す
- 買取専門店で売却する
ひとつずつ解説します。
適切に手入れして綺麗な状態を維持する
金杯の査定では、見た目の状態が重要な判断基準になります。
傷や汚れが少なく、きれいな状態を保っているものほど、高く評価される傾向です。
表面に汚れがある場合は、柔らかい布で軽く拭き取り、清潔な状態にしてから査定に出すとよいでしょう。
K24GPなどの金メッキ製品も、扱い方によってはメッキが剥がれたり、変色したりする恐れがあります。
落としたり、硬いものにぶつけたりしないよう丁寧に扱うことで、良好な状態を保つことで買取価格アップにつながります。
付属品を一緒に査定に出す
金杯を売るときは、購入時についていた付属品を揃えておくことが大切です。
箱・保証書・鑑定書などが残っている場合は、再販しやすくなるため、買取価格が上がることがあります。
購入時に受け取ったものが残っている場合は、できるだけまとめて査定に出すようにしましょう。
買取専門店で売却する
金杯を納得のいく価格で売るためには、実績のある買取店を選ぶことが大切です。
特に、24KGPなどの金メッキ製品は、金そのものの価値だけでなく、ブランド性や骨董的な評価が重要になるため、専門知識が欠かせません。
さらに、金杯だけでなく、貴金属・ブランド品・骨董品などをまとめて査定に出すと「おまとめ査定」として買取価格アップが期待できます。
純金か金メッキの判断がつかない場合でも、自己判断で処分してしまわず、信頼できる買取店で査定を利用し、本当の価値を確かめるとよいでしょう。
金杯の売却は『買取大吉』がおすすめ

『買取大吉』の特徴は以下の通りです。
- ライフスタイルに合わせた3つの買取方法
- 金メッキ製品の豊富な買取実績
- 手数料無料・予約不要
ひとつずつ解説します。
ライフスタイルに合わせた3つの買取方法
『買取大吉』では、お客様のライフスタイルによって3つの買取方法を選べます。
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買取方法
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特徴
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店頭買取
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直接店舗に持ち込んでその場で査定・買取
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宅配買取
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無料の宅配キットを利用して自宅から送るだけで、査定・買取が完了
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出張買取
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専門スタッフが自宅まで訪問し、その場で査定・買取
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「すぐに現金化したい」「大量のアイテムがあり持ち運びが大変」など、お客様のニーズに合わせてご利用ください。
金メッキ製品の豊富な買取実績
『買取大吉』は、これまでに多くの金メッキ製品を買取してきました。
アクセサリー・ジュエリー・仏具など、幅広い種類の金メッキ製品を取り扱っています。
近年では、金価格高騰の影響から、金製品を売却するお客様が増加傾向です。
豊富な知識と経験を持つ鑑定士が、正確な市場価値を見極めて、お客様の金メッキ製品を高価買取いたします。
手数料無料・予約不要
『買取大吉』では、査定料や買取時の手数料は一切いただきません。査定後のキャンセルも無料です。
宅配買取の場合は送料を『買取大吉』で負担しますし、出張買取は出張料が無料となっています。
貴金属に精通した鑑定士が常駐しており、予約なしでもご利用いただけます。
※出張買取、宅配買取は事前申し込みが必要。
【Q&A】金杯の売却についてよくある質問

金杯についてよくある質問は以下の通りです。
Q.24金メッキの杯は売れますか?
Q.刻印がない金杯は偽物ですか?
ひとつずつ回答します。
Q.24金メッキの杯は売れますか?
A.24金メッキの金杯でも、売却できる可能性はあります。ただし、純金製の金杯とは異なり、地金としての価値はありません。
取り扱いを断る業者もありますが、『買取大吉』ではメッキ製品の査定も大歓迎です。
価値がないと判断せず、ぜひ無料査定をご利用ください。
Q.刻印がない金杯は偽物ですか?
A.金杯に刻印が見当たらないからといって、偽物や金メッキ品だと決めつける必要はありません。
日本では金製品に純度を示す刻印を入れることが義務化されておらず、デザイン性を重視して刻印を入れていない製品もあります。
また、長年使われてきた品や保管状態によっては、刻印部分が摩耗して見えなくなっているケースもあるでしょう。
一方で、刻印がない品のなかには、純度をごまかした粗悪品や金メッキですらなく金色に塗装しただけの品が混じっている可能性もあるため、注意が必要です。
金杯の素材を正確に知りたい場合は、専門業者に査定を依頼するのがよいでしょう。
金杯メッキにも値段が付く|諦めずにまずは査定を

金杯の価値は、「金でできているかどうか」だけで決まるものではありません。
24KGPなどの金メッキ製品でも、ブランド性・骨董価値・記念品としての希少性・下地素材・装飾などの要素で値段が付くことがあります。
一方で、金メッキ製品は買取対象外とする業者も多く、どこに売るかによって査定結果に大きな差が出るのも事実です。
金杯メッキにも値段が付く可能性は十分にあります。迷ったときは諦めず、『買取大吉』の無料査定で「本当の価値」を確かめてみてください。
どんなお品物でも、どんな状態でも喜んで査定させていただきます。他社様で断られた物もがんばってお買取致します。こちらに載っていないものでもお気軽にお持ちください。