「エルメスの偽物の見分け方が知りたい」
「本物を確実に手に入れる方法はある?」
このように考えていませんか?
エルメス(Hermès)は世界中に名前が知られている一流ファッションブランドです。展開しているアイテムはどれも高品質であり、新品・中古品を問わず高値で取引されています。
高価なアイテムは偽物が流通するのが常であり、エルメスも中古品を購入する際は注意しなくてはなりません。
この記事では、エルメスバッグの偽物の見分け方を解説します。刻印の示す意味・安心してエルメス商品を購入する方法も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- エルメスの偽物を見分ける方法
- 刻印の意味
- 安心して購入する方法
エルメスバッグの偽物の見分け方

エルメスの偽物は精巧に作られている物がほとんどです。
しかし、一つひとつ丁寧に作り上げられている本物と大量生産されている偽物は、細部をチェックすることで見分けられます。偽物を見分けるポイントは以下のとおりです。
- サイズ・カラーの種類
- ブランドロゴ
- 革部分
- ファスナー
- クロア
- 底鋲
- ビス・ネジ
- 保存袋
ひとつずつ解説します。
サイズ・カラーの種類
サイズ・カラーの種類が本物と一致しないアイテムは偽物の可能性が考えられます。
エルメス製品はモデルごとにサイズが異なります。たとえば、バーキンは、横幅が25cm・30cm・35cm・40cm・45cm・50cm・55cmの7種類しか存在しません。
そのため、20cmのバーキンなど、規定サイズから外れているなら偽物の可能性があります。
また、バーキンはハンドルの長さが前と後ろで異なるなど、モデルによって特徴があります。モデルごとの規格から外れている場合も偽物の可能性が高いでしょう。
本物には存在しない色を使っている偽物も多いため、事前にカラーバリエーションを調べておくのも偽物を見分けるには効果的です。
ブランドロゴ
「HERMÈS」のロゴは、ブランドの顔と言っても過言ではない重要な部分です。そのため、本物はより丁寧かつ精巧に作られています。
偽物は作りが粗雑な場合が多く、以下のような特徴が見られます。
- インクのはみ出し
- フォントが違う
- プレスの深さにムラがある
ひとつずつ見てみましょう。
インクのはみ出し
本物の場合、ロゴのくぼみにインクがきれいに乗っており、にじみやムラがありません。
一方、偽物はロゴのくぼみからインクがはみ出していることがあります。くぼみがなく、ただプリントされているだけの粗悪品や、文字が滲んでつぶれているのも偽物の特徴です。
フォントが違う
本物のロゴは文字の太さや間隔が整っており、はっきりと読み取れます。また「M」の文字は正方形に近く、クリアに印字されているのも特徴です。
一方、偽物のロゴはフォントが異なっている場合があります。「M」が長方形に近い形をしていたり、文字がゆがんでぼやけていたりするなら、偽物を疑いましょう。
プレスの深さにムラがある
エルメスのブランドロゴは均一な深さでプレスされており、くっきりと読み取れます。一部は深く一部は浅いなどのムラはありません。
一方、偽物はプレスの深さにムラが見られます。刻印がかすれている物も珍しくありません。細部まで確認すれば真贋を見分ける判断材料となるでしょう。
革部分
本物のエルメス製品は、職人が高品質な革を使用して丁寧に作り上げられています。そのため、どこから見ても仕上げに不備がありません。
一方、偽物には以下のような特徴が見られます。
- 品質が低い
- いやな匂いがする
- コバの処理が粗雑
- 刻印(製造年・製造場所などを示す)が異なる
- 縫製の方法が異なる
ひとつずつ見てみましょう。
品質が低い
本物のエルメス製品の革は、しっとりと吸い付くような手触りが特徴です。一つひとつ異なる自然なシワや繊細な線が入っています。
一方、偽物の革は人工的な型押しがされており、不自然な見た目やごわつきがあります。
部位によって革の質感が違う場合も偽物を疑うポイントです。
いやな匂いがする
本物のエルメス製品には最高品質の革が使われており、芳醇な土を思わせる独特な香りがします。
接着剤や化学薬品のような刺激臭、あるいはゴムや石油のようなにおいがするなら、偽物の可能性が考えられます。
合成皮革を使っている偽物は合皮特有のにおいがすることもあるため、手元にある場合は嗅いでみて、違和感がないか確認してみましょう。
コバの処理が粗雑
コバとは革の裁断面のことです。本物は職人が丁寧にコバを処理しているため、革の厚みが均等で美しい見た目をしています。
一方、偽物はコバの処理が粗雑です。塗料が均一ではなかったり、デコボコしていたりすることがあります。
刻印(製造年・製造場所などを示す)が異なる
エルメス製品には、製造年・製造場所などを示す刻印が施されています。そのため、刻印に示される情報と製品の製造年が一致しないものは偽物の可能性があります。
刻印から読み取れる製造年については後述するため、参考にしてみてください。
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縫製の方法が異なる
エルメス製品は、手縫いとミシン縫いを組み合わせた独自の方法で作られています。職人の手作業による縫い目はほつれがなく、非常に丈夫です。
とくにバーキンは、ひとつの穴に2本の針を通す「サドルステッチ」と呼ばれる技法が使われています。縫い目が右下がりになっているのが特徴です。
一方、偽物はミシン縫いだけで作られている場合が多く、縫い目が不自然に整いすぎています。
縫い目の間隔が広すぎたり、糸がほつれていたりする場合もあります。表と裏で縫い目の方向が違うのも偽物の特徴です。
ファスナー
ファスナーも偽物を見分ける際の重要なポイントです。偽物には以下の特徴が見られます。
- ファスナーエンドの形状が違う
- ファスナープルの作りが粗い
それぞれ解説します。
ファスナーエンドの形状が違う
エルメス製品のファスナーエンドには「H」の形をした金具が付いている物があります。
本物は丁寧に仕上げが施されているのが特徴です。偽物はファスナーエンドがなかったり、形状が異なったりしています。
しかし、すべての製品に付いているわけではありません。2000年以前に作られたモデルには「H」の金具がない場合が多い傾向です。
そのため「Hの金具がないから・形状が違うから偽物」とすぐに決めるのではなく、他の要素も含めて総合的に判断する必要があります。
ファスナープルの作りが粗い
本物のファスナープルには「HERMÈS」の刻印がはっきりと入っています。土台からずれることなく、まっすぐに刻印されているのが本物の特徴です。
古いバッグには「H」の刻印だけが入っていることもあります。
一方、偽物のファスナープルは、刻印がなかったり文字がつぶれていたりする場合があります。
刻印の深さにムラがあったり、インクがにじんでいたりしている物も偽物の可能性が高いでしょう。
クロア
フラップを留めるための金具「クロア」にも本物と偽物に違いがあります。偽物の特徴は以下のとおりです。
それぞれ解説します。
角が尖っている
本物に取り付けられているクロアは角や縁が丁寧に面取りされているため、滑らかな触り心地で肌や衣服に引っかかりません。
内側の穴部分も滑らかに加工されているため、つまんだときに滑らかさを感じます。一方、偽物のクロアは角が鋭く、触ると痛かったり引っかかりを感じたりすることがあります。
仕上げに違和感がある
本物のクロアは細部まで丁寧に作られています。金具全体の仕上げにはムラがなく、滑らかな輝きがあるのが本物の特徴です。
また、留め具を開閉するときに少し重みのある硬さを感じます。
偽物のクロアは仕上げが粗雑なことが多い傾向です。メッキ処理にムラがあったり、不自然なほどギラついていたりすることがあります。
金具がガタついている物も偽物の可能性が高いでしょう。ただし、経年によって金具が緩んでいる場合もあるため、他の要素も考慮して総合的に判断する必要があります。
底鋲
バッグの布地が地面に接するのを防ぐ「底鋲」も要チェックポイントです。偽物の底鋲には以下の特徴が見られます。
それぞれ見てみましょう。
機械的に打ち込まれている
エルメス製品の底鋲は手作業で打ち込まれているため、一つひとつに個体差があります。また、どれも強く固定されており、付け根に少し食い込んだ跡があるのが特徴です。
一方、偽物の底鋲は機械で打ち込まれているため、不自然に均一な仕上がりになっています。
打ち込まれたのではなく単に張り付けた物もあるため、底鋲の付け根部分をよく見てみましょう。
面取りされていない
本物の底鋲は、角が丸くなるように丁寧に面取り加工が施されています。そのため、手で触っても滑らかで、衣服などに引っかかりません。
また、底鋲の根本部分は垂直に立ち上がっているのも特徴です。
一方、偽物は底鋲の面取りが不十分だったり、全く施されていなかったりします。根本部分が垂直に立ち上がっておらず、いびつな形をしている物も偽物を疑いましょう。
ビス・ネジ
エルメス製品に使われているビスは金づちで打ち込まれているため、頭がつぶれたような跡があります。
また、衣服に引っかからないよう、革に少し食い込んで固定されているのも特徴です。
一方、偽物のビスは頭が平たく、触った際に丸みが感じられません。機械的に打ち込まれていることが多く、不自然に均一な仕上がりになっている点も特徴です。
保存袋
エルメス製品に付属する保存袋は厚みのある生地で作られており、縫製も丁寧です。ロゴマークは濃くはっきりと印刷されており、品質の高さがうかがえます。
一方、偽物の保存袋は生地が薄く、高級感がありません。縫製も雑で、糸が出ていたりほつれていることもあります。
ロゴの色が薄かったり、にじんでいて輪郭がぼやけている場合も、偽物の可能性があるでしょう。
刻印がないアイテムは偽物?

エルメスのバッグには、製造年・製造場所・素材を示す刻印が施されています。
刻印は、バッグがいつどこで誰によって作られたのかを示す「身分証明書」のようなものです。しかし、すべてのエルメス製品に刻印があるとは限りません。
一部のアイテムには、刻印が施されていないことがあるのです。また、刻印はバッグの内側など目立たない場所に隠されていることが多く、見つけにくい場合もあるでしょう。
そのため、刻印がないからといってすぐに偽物だと判断するのは早計です。まずは、バッグ全体をくまなく探してみてください。
エルメスの刻印の意味

エルメス製品の刻印には、製造年・製造場所・素材の種類など、さまざまな情報が込められています。刻印の種類と製造年の関係は以下のとおりです。
- 1964〜1970年:アルファベット
- 1971~1996年:◯囲みのアルファベット
- 1997~2014年:▢囲みのアルファベット
- 2015年以降:アルファベット
ほかにも、クロコダイルの革を使用したアイテムには「Λ」、アリゲーターの革を使用したアイテムには「▢」など、素材を示す刻印もあります。
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【判別が困難】エルメスのスーパーコピー品に注意

最近の偽物は精巧に作られており、一般の人が本物と偽物を見分けるのは難しいケースがあります。偽物にはランクがあり、一般的に以下のように分類されています。
ランク |
特徴 |
N |
最高ランクのスーパーコピー品。本物の製品と区別がつかないほど精巧に作られており、素材や製造方法、細部のディテールまで忠実に再現されている。 |
SS・S |
N級品に次ぐ高ランクのスーパーコピー品。N級品ほどではないが、外見は非常に本物と酷似している。素材や縫製に多少の差があるものの、一般の方が見分けるのは困難。 |
S |
SS級品には劣るものの外見は本物と酷似しているスーパーコピー品。細部まで作りこまれているため、一般の人がひと目で見分けるのは難しい。 |
A |
細部を見れば見分けられる。粗くロゴに違和感があるものが多い。市場に多く出回っている。 |
B |
最も品質の低い偽物。見た目や作りが粗悪で、ひと目で偽物だと判断できるレベル。 |
スーパーコピー品は、正規のルートではないオンラインストアやフリマアプリなどで、あたかも本物であるかのように高額で取引されています。
そのため、エルメスの製品を購入する際は安心して購入できる場所を利用しましょう。おすすめの購入方法については次章で解説します。
安心してエルメスの商品を購入する方法

安心してエルメスの商品を購入したい人は、以下の方法がおすすめです。
- エルメスの正規販売店を利用する
- 信頼できる中古品取扱店を利用する
それぞれ解説します。
エルメスの正規販売店を利用する
エルメス製品を安心して購入する最も確実な方法は、エルメスの正規販売店を利用することです。正規販売店とは、エルメスのブティックや公式オンラインストアを指します。
正規販売店では本物のエルメス製品のみが販売されており、偽物の心配は一切ありません。
最新のデザインから定番のアイテムまで、幅広いラインナップの中からお気に入りのアイテムを選べるでしょう。購入時・購入後ともに安心してエルメス製品を使いたい人におすすめです。
信頼できる中古品取扱店を利用する
「新品は手が出せないけれど本物のエルメスバッグが欲しい」と考えている人には、中古品取扱店がおすすめです。
ただし、中古市場には偽物が混じっている可能性があるため、信頼できるお店を選ぶ必要があります。
お店が「古物営業許可」を取得しているか、買取実績や鑑定士の専門知識が豊富かどうかを確認しましょう。
信頼できるお店は本物のみを扱っている可能性が高く、安心して利用できます。
安心して買い物するなら正規販売店がおすすめ!購入資金が必要なら『買取大吉』へ

エルメス製品を安心して購入したい方は、正規販売店の利用をおすすめします。
しかし、人気アイテムは手に入りにくいうえに高価なため、すぐに購入するのが難しい場合もあるでしょう。
購入資金が必要だと感じたなら『買取大吉』の査定をご利用ください。『買取大吉』はブランド品・貴金属・時計・洋服・ジュエリーなどの不要品を買取しています。
自宅に眠っている不要品を売却すれば、エルメス製品の購入資金にあてられます。査定は無料のため、ぜひお気軽にお試しください。
『買取大吉』をおすすめする理由

不要品の売却は『買取大吉』におまかせください。『買取大吉』は以下の特徴があり、お客様の品物を高価買取します。
- 幅広い品物を買取可能
- 買取実績が豊富
- 買取方法を選べる
ひとつずつ紹介します。
幅広い品物を買取可能
『買取大吉』ではエルメス製品だけでなく、さまざまな品物を買取可能です。貴金属・ブランド品はもちろん、時計・切手・古銭・骨董品など幅広いアイテムに対応しています。
買取品目以外の品物でも買取できる可能性があります。どのような状態でも大歓迎のため、不要品をお持ちの人は査定をお試しください。
買取実績が豊富
『買取大吉』は、買取実績が豊富な点も大きな強みです。以下のボタンから、これまでに買取した商品の情報や価格をご覧いただけます。
査定経験が豊富な鑑定士が在籍しているため、売れるか分からない物・保存状態が悪い物・他社では売れなかった物などでも、適正な価値を判断可能です。
買取方法を選べる
『買取大吉』では、お客様のご都合にあわせて3つの買取方法を用意しています。
買取方法 |
特徴 |
店頭買取 |
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来店予約は不要
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その場で現金を支払い
|
出張買取 |
鑑定士が自宅へ訪問して査定を受ける方法
品数が多くても対応可能
玄関先でも査定可能
その場で現金を支払い
|
宅配買取 |
店舗へ品物を送って査定を受ける方法
非対面で査定を試せる
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|
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【Q&A】エルメスの偽物の見分け方に関するよくある質問

エルメスの偽物の見分け方に関するよくある質問は以下のとおりです。
- Q.エルメスの刻印のZとは何ですか?
- Q.エルメスのΩマークの意味は?
- Q.エルメスのロゴに馬が描かれているのはなぜですか?
ひとつずつ回答します。
Q.エルメスの刻印のZとは何ですか?
A.エルメスの刻印の「Z」は製造年を表す記号です。
1970年または2021年に製造されたアイテムに刻印されています。1996年に製造されたアイテムには丸で囲まれた「Z」が刻印されています。
Q.エルメスのΩマークの意味は?
A.オーダーメイド品であることを示す蹄のマークです。
馬の蹄を意味しており、特別な顧客からの注文を受けて作られた製品に刻印されます。
Q.エルメスのロゴに馬が描かれているのはなぜですか?
A.エルメスのロゴに馬が描かれているのは、ブランドが馬具工房として始まったことに由来します。
馬具を専門に扱っていた当初からも高い品質の商品を提供しており、高い人気がありました。
まとめ:エルメスは高品質な偽物があるため購入時は信頼できるお店を利用しよう

エルメスには、本物と見分けがつかないほど精巧なスーパーコピー品が存在します。安心して本物を手に入れるためには、正規販売店や信頼できる中古品取扱店がおすすめです。
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