「ホワイトゴールドはどのような金属?」
「ホワイトゴールドとプラチナって何が違うの?」
このような疑問はありませんか?
ホワイトゴールドは貴金属のひとつです。美しい白銀色をしており、ジュエリーの素材に多く使用されています。
名前は広く知られていますが、どのような金属なのか知らない人は少なくありません。
この記事では、ホワイトゴールドの特徴・プラチナとの違い・長く使うためのお手入れ方法などを解説します。
扱う際の注意点も紹介するため、購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- ホワイトゴールドの特徴
- ホワイトゴールドを扱う際の注意点
- ホワイトゴールドとプラチナの違い
ホワイトゴールドとは

ホワイトゴールドとは、純金に他の金属(割金)を混ぜて作られた、カラーゴールドと呼ばれる合金の一種です。
純金は非常に柔らかくジュエリーには不向きなため、耐久性を高める目的で他の金属を混ぜ合わせます。
18金ホワイトゴールドの場合、金が75%を占め、残りの25%にパラジウムや銀などが含まれているのが特徴です。
ホワイトゴールドの特徴

ホワイトゴールドの特徴は以下のとおりです。
- 美しい白銀色
- 刻印に「WG」の文字がある
- 高い硬度を持つ
- メッキを施している
- ジュエリーに多く使用されている
- アレルギーが生じる可能性がある
- 変色・錆びが生じる可能性がある
それぞれ解説します。
美しい白銀色
ホワイトゴールドは美しい白銀色に輝く点が最大の魅力です。純金に白系の金属である銀・パラジウム・ニッケルなどを混ぜることで、白く輝いています。
割金を混ぜただけでは黄色味が残るため、最終的にはロジウムでメッキ処理を施し、プラチナのような美しい白銀色となるのです。
見た目はプラチナとほとんど同じであり、ひと目では見分けがつきません。
刻印に「WG」の文字がある
ホワイトゴールドのジュエリーには「White Gold」の頭文字である「WG」という刻印が打たれています。
たとえば、18金であれば「K18WG」、14金であれば「K14WG」と表記され、金の純度をひと目で判断可能です。
高い硬度を持つ
ホワイトゴールドは、純金と比べて高い硬度を持つのが特徴です。
材料の硬度を表す指標にビッカーズ硬度というものがあります。純金の場合、25Hv前後と柔らかく傷つきやすい性質があるのに対して、18金ホワイトゴールドの硬度は120~260Hv程度です。
硬度が高いため、日常使いするジュエリーでも傷つきにくく美しい状態を長く楽しめます。
メッキを施している
ホワイトゴールドは、ロジウムを表面にメッキ処理する場合がほとんどです。
ホワイトゴールドの美しさを際立たせる重要な要素ですが、長期間の使用や摩擦によって剥がれて、下の地金の色が現れる可能性があります。
地金がわずかに黄色みを帯びた色のため、元の輝きが失われたように感じるでしょう。
メッキが剥がれた場合は、専門業者に依頼して再度メッキ処理を施せば美しい輝きを取り戻せます。
ジュエリーに多く使用されている
ホワイトゴールドは、ネックレスや指輪など幅広いジュエリーの素材として人気です。
人気の理由として、美しい白銀色は日本人の肌になじみやすく、男女問わずに身に着けやすい点が挙げられます。
さらに、シンプルで上品な輝きから、フォーマルからカジュアルまでTPOを選ばずに身に着けられる点も評価されています。
アレルギーが生じる可能性がある
ホワイトゴールドによって金属アレルギーが生じる可能性があります。
純金はアレルギーの心配が少ない金属ですが、ホワイトゴールドに含まれている金以外の金属が反応を起こすのです。
特に、割金としてアレルギーの原因になりやすいニッケルが含まれている場合は注意しなくてはいけません。
このため、肌が弱い方は、ホワイトゴールドにどのような金属が使われているか事前に確認しておくと安心です。
変色・錆びが生じる可能性がある
ホワイトゴールドは、変色したり錆びたりする可能性があります。金に混ぜられている銀や銅などの割金が、周りの成分と化学反応を起こすためです。
特に温泉の成分である硫黄は、割金と化学反応を起こして変色させる大きな原因となります。
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ホワイトゴールドを長く楽しむためのお手入れ方法

ホワイトゴールドを長く楽しむために以下のお手入れ方法を実践しましょう。
- 日頃のお手入れ方法
- 黒ずみ・くすみが見られる場合の対処法
それぞれ解説します。
日頃のお手入れ方法
ホワイトゴールドの輝きを長く保つためには、こまめなお手入れが重要です。
日頃からお手入れしなければ、皮脂・汗・化粧品などが付着したままになり、変色やくすみの原因になります。
ジュエリーを外した際には、ジュエリークロスなどの柔らかい布で汚れや水気を優しく拭き取りましょう。
特に、肌に直接触れる部分は、念入りに拭き取るように心がけてください。簡単にケアするだけで、美しい状態を長く維持できるでしょう。
黒ずみ・くすみが見られる場合の対処法
黒ずみやくすみが見られる場合は、ぬるま湯と中性洗剤を使って洗浄できます。ぬるま湯に中性洗剤を少量溶かし、柔らかいブラシで優しく汚れを払い落としましょう。
その後は流水でよく洗い流し、水分を柔らかい布で丁寧に拭き取ってください。
ただし、メッキの剥がれや深い傷が生じている場合は、専門業者や購入店に相談することをおすすめします。
ホワイトゴールドを扱う際の注意点

ホワイトゴールドを扱う際は以下のポイントに注意しましょう。
- 温泉に触れると変色する可能性あり
- 仕切りのあるケースで保管する
- 肌に異常が生じたら着用をやめる
それぞれ解説します。
温泉に触れると変色する可能性あり
ホワイトゴールドのジュエリーは、温泉に触れると変色する可能性があるので注意しましょう。
温泉に含まれる硫黄成分が、ホワイトゴールドの割金と化学反応を起こすためです。
温泉に直接触れれば、簡単に落ちない黒ずみが生じたり、メッキが剥がれたりします。そのため、温泉に入る際は、事前にジュエリーを外しておくことをおすすめします。
仕切りのあるケースで保管する
ホワイトゴールドのジュエリーは、仕切りのあるケースに保管しましょう。複数のジュエリーが触れ合うと、摩擦によって表面のコーティングが剥がれる可能性があるためです。
特に、ダイヤモンドなど硬い宝石や金属と接触すれば傷がつく場合もあります。ひとつずつ個別に保管することで、傷やメッキの剥がれを防ぎ、美しい輝きを保てるでしょう。
肌に異常が生じたら着用をやめる
ホワイトゴールドを身に着けていて、かゆみやかぶれなど肌に異常を感じたら、金属アレルギーを発症している可能性があるため、すぐに着用を中止してください。
特に夏場や運動時は汗をかきやすいため金属アレルギーが生じやすくなります。そのため金属アレルギーの方は、汗をかく前に取り外すなどの対応を取りましょう。
症状が治まらない場合は、皮膚科などの専門医に相談し、適切な処置を受けてください。
ホワイトゴールドとプラチナの違い

ホワイトゴールドとプラチナは見た目がよく似ていますが、特徴には多くの違いがあります。ホワイトゴールドとプラチナの違いをまとめた表は以下のとおりです。
|
ホワイト
ゴールド
|
プラチナ |
素材 |
金+銀+パラジウム…など |
プラチナ+パラジウム…など |
色合い |
白銀色 |
白銀色 |
刻印 |
K18WG・K14WG…など |
Pt950・Pt900…など |
強度 |
プラチナより硬い |
ホワイトゴールドより柔らかい |
メッキ |
ロジウム |
なし |
用途 |
ジュエリー |
ジュエリー
工業用品など
|
買取価格 |
12,901円 /g
※純度75%(K18)
|
6,723円 /g
※純度90%(Pt900)
|
変色 |
プラチナより生じやすい |
ホワイトゴールドよりしにくい |
アレルギー |
プラチナより生じやすい |
ホワイトゴールドよりしにくい |
※上記は2025年7月時点の買取価格です。
ホワイトゴールドは、金に他の金属を混ぜて白銀色を表現している金属ですが、プラチナは何も混ぜなくても白銀色に輝く金属です。
ただし、プラチナも硬度を高めるためにパラジウムなどの割金を少量混ぜている場合があります。
見た目が似ている2つですが、素材そのものが異なるため、表のように硬度・変色やアレルギーの生じやすさが異なるのです。
見た目は似ていても異なる性質を持つ貴金属であることを覚えておきましょう。
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ホワイトゴールドとイエローゴールドの違い

ホワイトゴールドとイエローゴールドは、どちらも金がベースのカラーゴールドです。混ぜる割金の種類や割合を変えることで色合いや硬度に違いを持たせています。
ホワイトゴールドとイエローゴールドの違いをまとめた表は以下のとおりです。
|
ホワイト
ゴールド
|
イエロー
ゴールド
|
素材 |
金+銀+パラジウム…など |
金+銀+銅…など |
色合い |
白銀色 |
黄色 |
刻印 |
K18WG・K14WG…など |
K18YG・K14YG…など |
強度 |
イエローゴールドより硬い |
ホワイトゴールドより柔らかい |
メッキ |
ロジウム |
なし |
用途 |
ジュエリー |
ジュエリー |
買取価格 |
12,901円 /g
※純度75%(K18)
|
12,901円 /g
※純度75%(K18)
|
※上記は2025年7月時点の買取価格です。
ホワイトゴールドは銀やパラジウムを混ぜて白銀色を出すのに対し、イエローゴールドは銀や銅を混ぜて金色を濃くしています。
どちらも金がベースとなっているため、同じ18金であれば買取価格は基本的に同額になるでしょう。
ホワイトゴールド以外のカラーゴールド

ホワイトゴールド以外にも、金に他の金属を混ぜたさまざまなカラーゴールドが存在します。代表的なカラーゴールドと特徴をまとめた表は以下のとおりです。
名称 |
特徴 |
イエローゴールド |
華やかで温かみがある
金本来の色に近い色合い
|
ピンクゴールド |
銅の配合が多い
肌なじみの良い柔らかな色合い
|
グリーンゴールド |
銀の配合が多い
緑がかった落ち着く色合い
|
ブラックゴールド |
クールな印象
個性的な輝きが特徴
|
レッドゴールド |
銅の割合が非常に多い
赤みが強いのが特徴
|
パープルゴールド |
硬度が高い
特徴的な珍しい色合い
|
カラーゴールドは色によって印象や特徴が異なるため、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。
ホワイトゴールドの今後の価値

ホワイトゴールドの価値は、主成分である金の価値に大きく左右されます。近年は、金の価値が高く、1gあたりの買取価格は約17,000円(税抜)です。
K18WGなど金の含有量が多い種類は、ジュエリーとして加工されていても、高い価値を誇ります。
ホワイトゴールドはファッションアイテムとして身に着けられるだけではなく、資産としても期待できるのです。
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【Q&A】ホワイトゴールドに関するよくある質問

ホワイトゴールドに関するよくある質問を紹介します。
- Q.ホワイトゴールドとプラチナはどっちが価値がありますか?
- Q.ホワイトゴールドの欠点は何ですか?
- Q.ホワイトゴールドは金ですか?
ひとつずつ回答します。
Q.ホワイトゴールドとプラチナはどっちが価値がありますか?
A.現在はホワイトゴールドの方が高い傾向です。
2025年7月時点において、主成分である金の価格はプラチナの価格を上回っています。ただし、買取価格は日々変動するため、売却する際は最新の相場を参考にしましょう。
Q.ホワイトゴールドの欠点は何ですか?
A.メッキが剥がれる可能性がある点です。
長期間の使用で、表面のロジウムメッキが薄くなり、地金の色が現れる場合があります。しかし、再度メッキを施せば元の輝きを取り戻すことが可能です。
Q.ホワイトゴールドは金ですか?
A.ホワイトゴールドは金です。
純金に銀やパラジウムなどの白い金属を混ぜて作られています。そのため、見た目はプラチナのような白銀色ですが、金に分類されるのです。
ホワイトゴールドは金に割金を混ぜたカラーゴールド

ホワイトゴールドとは、純金に銀やパラジウムなどを混ぜて作られたカラーゴールドです。プラチナのような白銀色の美しさが特徴で、ジュエリーの素材として人気があります。
近年の金は価格が高く、高純度の金を含んだホワイトゴールドは高値で取引される傾向です。そのため、購入にはまとまった資金が必要になります。
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