「ロレックスの認定中古プログラムってどんな制度?」
「どこで購入できるの?」
「メリットやデメリットを知りたい」
このような疑問をもつ方もいるでしょう。
認定中古プログラムは2022年12月に導入が発表され、海外で先行的に実施中です。
このプログラムでは、メーカーが自ら責任をもって品質を保証するため、中古品でも安心して購入できるのが特徴です。
しかし、日本国内の正規店では導入されておらず概要はあまり知られていません。
そこで本記事では、認定中古プログラムの概要や購入可能な場所、今後の市場における影響を解説します。
<この記事でわかること>
- ロレックス認定中古プログラムの概要およびメリット・デメリット
- 購入可能な場所
- 認定中古時計と一般的な中古ロレックスの相場
- 導入が市場に与える影響
ロレックスの認定中古プログラムが気になる方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
ロレックスの認定中古プログラムがスタート
ロレックスがスタートさせた認定中古プログラムについて、以下4つのポイントから解説します。
- プログラムの概要
- 購入できるのは海外6か国
- 3つのメリット
- 3つのデメリット
それぞれのポイントを順番にみていきましょう。
プログラムの概要
ロレックスは2022年12月、認定中古プログラムの導入を発表しました。
認定中古プログラムとは、独自基準で品質や真正性(本物であること)をメーカーとして「お墨付き」を与え保証する制度です。
自動車各メーカーが導入している「認定中古車制度」をご存知の方も多いかもしれません。
独自基準で品質をメーカーが保証するという意味では、同様のものとイメージするとよいでしょう。
メーカー保証期間は2年間で、専用ギャランティ(ホワイト×グリーンの国際保証)が付属するため、品質や真正性の心配がなく安心して購入可能です。
ただし一部ヴィンテージモデルや、製造後3年以内の新しいモデルは対象外になるため注意が必要です。
購入できるのは海外6か国
ロレックスの認定中古時計は、老舗時計店で有名なBUCHERER(ブレラ)で購入できます。
ただしブレラの店舗があるのは、スイス・オーストリア・ドイツ・フランス・デンマーク・イギリスの6か国のみで、オンラインを利用した購入はできないため注意が必要です。
2023年春頃より認定中古プログラムに参入を表明した正規店でも購入が可能になる予定と言われています。
しかし、2023年5月時点では国内正規店に導入開始の発表はありません。
3つのメリット
ロレックスの認定中古プログラムのメリットを3つご紹介します。
<3つのメリット>
- 本物であることをロレックスが保証する
- 2年間の正規保証がつく
- 品質が高いものを購入できる
それぞれみていきましょう。
1.本物であることをロレックスが保証する
認定中古プログラムでは、時計が本物であることをロレックス自身が保証します。
近年ではロレックスの精巧なコピー品も市場に出回っているため、購入時に「時計が本物かどうか」が心配になる方も多いでしょう。
ロレックスが責任をもって本物であると認めた認定中古時計は、購入者に安心感を与えます。
2.2年間の正規保証がつく
ロレックス認定中古プログラムでは、専用ギャランティ(保証書)が付属し、2年間のメーカー保証が受けられます。
一般的な時計店や買取店でも1年程度の動作保証をつけるケースはあります。
一方で認定中古プログラムでは、正規保証が2年間に渡って受けられるため、購入者にとって大きなメリットと言えるでしょう。
3.品質が高いものを購入できる
認定中古プログラムでは品質の高いロレックスを購入できます。
理由として、メーカー独自の厳しい認定基準を設け、メンテナンスには必ず純正部品が使用するなど、徹底した品質管理を行った時計のみをロレックス認定中古時計として販売するためです。
認定中古プログラムでは品質にメーカーの「お墨付き」が与えられます。
品質に関して安心して中古のロレックスを購入できるのも、認定中古プログラムのメリットです。
3つのデメリット
前節ではメリットを紹介しましたが、デメリットも押さえておく必要があります。
デメリットは以下の3つです。
<3つのデメリット>
- 日本には未導入
- 高めの価格設定
- 品揃えが限定的
それぞれのデメリットも確認し認定中古プログラムの特徴を把握しましょう。
1.日本には未導入
現時点では、認定中古プログラムは日本には未導入です。前述した海外6か国にあるブレラで購入するしか方法がありません。
ちなみにブレラはオンラインでの購入はできず、直接海外の店舗を訪れなければなりません。
ただし、ロレックス公式サイトでは認定中古プログラムに関する日本語ページが存在します。つまり、日本の正規店でも導入される可能性を示唆しています。
国内正規店の発表に注目しましょう。
2.高めの価格設定
ロレックスに限らず、メーカーの認定中古時計は一般的な中古に比べると価格が高くなる傾向があります。
認定中古時計は、厳しい自社基準があり純正パーツのみを使ってメンテナンスを受けるため品質が保証されています。
その分コストが価格に上乗せされているのが理由です。
3.品揃えが限定的
認定中古時計は、一般的な中古ロレックスと比べると品揃えが限定的です。
希望するモデルが在庫にない可能性もあるでしょう。
ただし2022年12月に始まったばかりの制度ということもあり、今後ラインナップが増える可能性もあります。
【徹底比較】ロレックス認定中古時計の相場は?
デメリットで紹介したように、国内の一般的な中古ロレックスと比べると認定中古時計の価格はやや高めに推移しています。
実際にブレラでの販売価格を参考に比較してみましょう。
状態や年式にもよりますが、国内の一般的な中古品と比べ100万円前後高く売られている場合があります。
認定中古時計の価格が高めである理由はコスト面での上乗せです。
メーカーによって高い品質のもののみが販売され正規保証が2年間あるため、一般的な中古品に比べ安心感がある分価格は高くなる傾向があります。
ロレックスの認定中古プログラムが与える影響とは?
ロレックス認定中古プログラムが開始されたことより、中古市場では以下のような影響が考えられます。
- ロレックスマラソン終焉の可能性
- 市場で認定中古時計が高く売買される可能性
- コピー品が一掃される可能性
それぞれみていきましょう。
ロレックスマラソン終焉の可能性
認定中古プログラムの導入で、ロレックスマラソンが終焉する可能性があります。
ロレックスは、世界的に高まる需要に対して供給が追いつかず、人気モデルは正規店でも入手できないケースが多いのです。
それでも「ロレックスをどうしても入手したい」という方が正規販売店を何店舗も巡る、いわゆる“ロレックスマラソン”という現象が生じています。
認定中古時計としてロレックスが中古市場に加われば、品質が保証された中古品が市場に供給されるようになります。
これによりブランドの価値を守りながら、在庫不足の問題を解決しロレックスマラソンが終焉に向かう可能性が示唆されているのです。
市場で認定中古時計が高く売買される可能性
認定中古時計は一般的な中古品に比べ、付加価値(メーカー保証やタグ、純正部品のみでのメンテナンスなど)がつくため、二次流通の市場で高く売買される可能性があります。
また認定中古プログラム自体が起爆剤となり、さらにロレックスの人気が上昇し、結果として中古市場全体の相場高騰の引き金になることも考えられています。
コピー品が一掃される可能性
認定中古プログラムにより、中古市場からコピー品が一掃される可能性があります。
メーカーとして品質や真正性を保証した商品を市場に投入することで、中古市場におけるブランドの価値が守られます。
このことにより“認定中古時計=高品質な本物のロレックス”という信頼が形成され、次第に品質を求める層からは市場に出回るコピー品は求められなくなり、安心して中古のロレックスを購入できるようになるでしょう。
ロレックス認定中古プログラムの動向は今後も目が離せない
この記事では、2022年12月より海外6か国でスタートしたロレックス認定中古プログラムについて紹介しました。
今後は国内正規店でも導入される可能性があります。
認定中古時計は本物であることをメーカーが保証するため、偽物かどうか心配せずに購入できるでしょう。
ただし市場にもさまざまな影響を与えることが考えられます。
今後の日本への導入を含めた動向に注目していきましょう。
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