オリンピック金メダルの素材は純金ではない?中身・値段・昔との違いを解説
2026年3月18日
「オリンピックの金メダルって、全部純金でできているのかな?」
「もし金メダルを売ったら、いくらくらいの価値になるんだろう?」
このように考えていませんか?
表彰台で輝く金メダルを目にすると、その素材や価値が気になりますよね。
結論から言うと、現在のオリンピック金メダルの主成分は「銀」であり、純金ではありません。
この記事では、IOC(国際オリンピック委員会)が定めるメダルの素材規定から、最新相場に基づいた具体的な素材価値、さらには1912年まで存在した純金メダルの歴史まで詳しく解説します。
この記事を読めば、金メダルの正体や価値に関する疑問がすべて解消され、手元にあるメダルの扱いについても判断できるようになるでしょう。
※記事内で紹介している価格・素材価値などは、執筆時点の相場をもとにした目安です。市場の状況により常に変動するため、最新の情報は必ずご自身でご確認ください。
<この記事でわかること>
- オリンピック金メダルの素材規定(銀92.5%以上+金6g以上)
- 最新の金・銀相場における金メダル1枚の素材価値
- 金メダルが純金製ではなくなった歴史的背景と理由
- 東京2020大会のリサイクル金属(都市鉱山)の取り組み
- 地方大会・学校大会のメダルの素材と売却可否
オリンピック金メダルの素材は「銀92.5%以上+金6g以上」が基本

オリンピックの金メダルは、実はほとんどが銀でできています。
国際オリンピック委員会(IOC)によって、素材や純度に関する厳格なルールが定められているためです。
- IOCが定める金メダルの素材・純度・重さの規定
- 銀メダル・銅メダルの素材との違い
それぞれの詳細を確認していきましょう。
IOCが定める金メダルの素材・純度・重さの規定
IOCの規定では、金メダルは「純度92.5%以上の銀(スターリングシルバー)で作られ、少なくとも6gの純金による金メッキを施すこと」と定められています。
つまり、金メダルの正体は「銀(AG925)製メダルに金メッキ(24KGP)を施したもの」です。
また、直径は60mm以上、厚さは3mm以上というサイズ規定もありますが、全体の重さについては大会ごとに異なります。
例えば、2021年に開催された東京2020オリンピックの金メダルは約556g、2026年のミラノ・コルティナ冬季五輪では約506g(金6g+銀500g)となっています。
銀メダル・銅メダルの素材との違い
銀メダルは金メダルと同じく純度92.5%以上の銀(AG925)が主成分ですが、金メッキは施されていません。
一方で、銅メダルの素材は一般的に「丹銅(たんどう)」と呼ばれる、銅と亜鉛の合金(赤銅)が使われます。
東京2020大会では、銅約95%・亜鉛約5%の組成となっていました。
金・銀・銅という順位に応じて、使われる金属の希少性も段階的に設定されているのが特徴です。
金メダルの素材価値はいくら?最新の金相場・銀相場で計算する目安

※記事内で紹介している価格・素材価値などは、執筆時点の相場をもとにした目安です。市場の状況により常に変動するため、最新の情報は必ずご自身でご確認ください。
「金メダルを金属として売ったらいくらになるのか」という疑問は多くの人が抱くものです。
近年の貴金属相場高騰により、その価値は驚くほど上昇しています。
- オリンピック金メダル1枚の素材価値を計算する方法
- ミラノ・コルティナ大会が東京2020より高額になった背景
現在の相場をもとに、具体的な数字を見ていきましょう。
オリンピック金メダル1枚の素材価値を計算する方法
金メダルの素材価値は、「純金6gの価格 + 残りの銀重量の価格」で算出できます。
2026年3月現在の国内相場(目安:金1gあたり29,450円、銀1gあたり480円)で、東京2020大会の金メダル(約556g)を計算すると以下のようになります。
- 純金部分(6g):6g × 29,450円 = 176,700円
- 銀部分(550g):550g × 480円 = 264,000円
- 合計:440,700円
かつては「数万円程度」と言われていた金メダルですが、現在の記録的な金高騰により、1枚で40万円を超える資産価値を持つようになっています。
ミラノ・コルティナ大会が東京2020より高額になった背景
2026年のミラノ・コルティナ冬季五輪のメダルは、素材価値が東京2020大会の約4倍に達したと報じられています。
地政学リスクの増大により、安全資産としての金に資金が集中したことが主な原因です。
大会開幕時のレート比較では、東京大会時に約8万8000円だった金メダルの価値が、ミラノ大会では約34万5000円まで跳ね上がりました。
2026年3月現在では、さらに相場が上昇しているため、メダリストが手にする「重み」は経済的にも非常に大きくなっていると言えます。
昔の金メダルは純金製だったが、現在は銀製が主流

現在の金メダルは「銀に金メッキ」が標準ですが、歴史をさかのぼると、かつては混じり気のない「本物の純金メダル」が授与されていた時代がありました。
- 1912年までの純金メダルと近代オリンピックの変遷
- 開催国のコスト負担を抑えるため純金ではなくなった
- 競技数の増加で純金メダルの大量製造が難しくなった
- 安全性や管理面の観点でも銀製のほうが現実的
なぜ現在の仕様に変わったのか、その背景を解説します。
1912年までの純金メダルと近代オリンピックの変遷
1912年のストックホルム大会までは、金メダルは実際に純金で作られていました。
しかし、当時のメダルは現在のものよりもはるかに小さく、軽量でした。
オリンピックが世界的な巨大イベントへと成長するにつれ、メダルのサイズも大きくなり、それに伴って素材の見直しが必要となったのです。
開催国のコスト負担を抑えるため純金ではなくなった
純金製メダルを廃止した最大の理由は「コスト」です。
金は非常に高価な貴金属であり、すべての優勝者に純金メダルを授与すると、開催都市の財政負担が膨大になります。
現在のように500gを超えるサイズのメダルをすべて純金(24金)で作った場合、1枚あたりの素材費だけで1,500万円近く(金29,000円換算)に達する計算です。
競技数の増加で純金メダルの大量製造が難しくなった
近代オリンピックでは実施競技数や種目数が大幅に増加し、用意すべきメダルの数も数千枚規模に達します。
これほどの量をすべて純金で確保・製造することは、資源確保の観点からも極めて困難です。
こうした背景から、銀を主体とした現在の規定が普及しました。
安全性や管理面の観点でも銀製のほうが現実的
純金は非常に柔らかい金属であり、大きなメダルを純金で作ると変形しやすいという欠点があります。
耐久性の高い銀をベースにすれば、メダルの形状を長期にわたって保てます。
また、あまりにも高額な純金メダルは盗難などの防犯リスクも伴うため、銀製に金メッキを施す現在の形式が合理的な解決策として定着したといえます。
東京2020以降の金メダル素材はリサイクル金属にも注目

近年のオリンピックでは、素材の「価値」だけでなく「出どころ」にも注目が集まっています。
その象徴となったのが、東京2020大会です。
- 東京2020の「都市鉱山メダルプロジェクト」とは
- 近年のオリンピックで重視されるサステナビリティ
新しいメダルのあり方について見ていきましょう。
東京2020の「都市鉱山メダルプロジェクト」とは
東京2020大会では、日本全国から回収された使用済みスマートフォンや小型家電から抽出したリサイクル金属で、すべてのメダルが作られました。
これは「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」と呼ばれ、約7万8985トンの家電、約621万台の携帯電話が回収されました。
そこから金約32kg、銀約3,500kg、銅約2,200kgが抽出され、約5,000個のメダルへと生まれ変わったのです。
近年のオリンピックで重視されるサステナビリティ
東京大会の成功以降、オリンピック運営における「持続可能性(サステナビリティ)」は欠かせない要素となりました。
ミラノ・コルティナ大会など後続の大会でも、環境負荷の低い素材選定やリサイクル技術の活用が続けられています。
メダルは単なる勝利の証にとどまらず、地球環境への配慮を示す象徴としての役割も担うようになっているのです。
金メダルの価値は素材だけではない

金メダルの価値を語る際、金属としての「素材価値」はあくまで一面にすぎません。
歴史的意義や希少性が加わると、その価格は天文学的な数字に跳ね上がります。
- ジェシー・オーエンス氏のように高額落札された事例
- 表彰メダルと記念メダルは価値の決まり方が異なる
市場における「メダルの価値」の奥深さを紹介します。
ジェシー・オーエンス氏のように高額落札された事例
1936年ベルリン大会で4冠を達成したジェシー・オーエンス氏の金メダルは、オークションにて約1億5100万円(146万ドル)で落札されたことがあります。
歴史を変えた伝説のアスリートが手にしたという「物語」が付加されることで、数千倍、数万倍の価値がつくケースがあるのです。(参照:AFP BB News)
表彰メダルと記念メダルは価値の決まり方が異なる
選手に授与される「表彰メダル」に対し、一般向けに販売される「記念メダル」は、価値の決まり方が明確に異なります。
記念メダルは、純金製であればその日の金相場が価格のベースとなりますが、発行枚数やデザインの人気によって、相場以上のプレミアがつくことも珍しくありません。
一方で、非貴金属(メッキ品)の記念メダルは、素材価値としての買取は難しい傾向にあります。
地方大会や学校大会の金メダルは何製?売れる?相場の考え方

「物置から出てきた昔の大会の金メダル、これって売れるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。
私たちが日常的に目にするメダルの多くは、オリンピックメダルとは素材が大きく異なります。
- 一般的な表彰メダルは亜鉛合金・真鍮・丹銅にメッキ加工が多い
- 地方大会のメダルは素材価値が低く、買取は難しいケースが多い
- 純金・純銀の記念メダルや刻印入りメダルは売れる可能性がある
一般的なメダルの買取事情について解説します。
一般的な表彰メダルは亜鉛合金・真鍮・丹銅にメッキ加工が多い
地方のスポーツ大会や学校の表彰で授与される金メダルの多くは、亜鉛合金や真鍮(しんちゅう)に金色のメッキを施したものです。
これらは見た目こそ金色に輝いていますが、中身に貴金属(金や銀)を含んでいないため、金属としての価値はほとんどありません。
重みがあっても、それは鉄や銅などの卑金属の重さである場合が大半です。
地方大会のメダルは素材価値が低く、買取は難しいケースが多い
残念ながら、メッキ製の表彰メダルは多くの買取店で「買取対象外」となります。
リサイクルショップなどで数百円程度の値がつく可能性はゼロではありませんが、資産としての価値はほぼ期待できないのが現実です。
ただし、歴史的に非常に貴重な大会のものや、有名な彫刻家がデザインしたものについては、その限りではありません。
純金・純銀の記念メダルや刻印入りメダルは売れる可能性がある
一方、造幣局が発行する公式の「記念メダル」の中には、純金(K24)や純銀(SV1000)で作られたものが多数あります。
これらはメダルの裏面や縁に「純金」「千分付」などの刻印が入っているのが特徴です。
こうしたメダルはオリンピックメダルと同様(あるいはそれ以上)の素材価値を持ち、高価買取が期待できます。
お手元のメダルに刻印がある場合は、一度プロの査定を受けてみることをおすすめします。
金メダルの査定・買取は『買取大吉』にお任せ

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それぞれの方法を詳しくご紹介します。
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自分のペースで手続きを進めたい方に適しています。
【Q&A】金メダルに関するよくある質問

金メダルの素材や扱いについて、よくある質問と回答をまとめました。
- Q.オリンピックの金メダルは純金ですか?
- Q.金メダルを噛むと歯型がつくのは本物の金だからですか?
- Q.東京2020大会の金メダルはリサイクル素材で作られたのですか?
- Q.銀メダルや銅メダルの素材は何でできていますか?
Q.オリンピックの金メダルは純金ですか?
いいえ、純金ではありません。
IOCの規定により「92.5%以上の銀に、6g以上の純金メッキ」を施したものと決まっています。
1912年のストックホルム大会までは純金製でしたが、現在は銀製が主流です。
Q.金メダルを噛むと歯型がつくのは本物の金だからですか?
半分正解で半分間違いです。
純金は非常に柔らかいため、強く噛めば歯型がつきます。
しかし、現在のメダルの主成分である「銀」も比較的柔らかい金属であり、また表面を覆っているのは本物の純金であるため、噛めば跡がつく可能性はあります。
ただし、メダルの損傷につながるため、現在は推奨されていません。
Q.東京2020大会の金メダルはリサイクル素材で作られたのですか?
はい。
日本全国から回収された約621万台の携帯電話や小型家電などの「都市鉱山」から抽出されたリサイクル金属が100%使用されています。
これはオリンピック史上初の試みとして世界的に注目されました。
Q.銀メダルや銅メダルの素材は何でできていますか?
銀メダルは、金メダルと同じく純度92.5%以上の銀(スターリングシルバー)で作られています。
銅メダルは、銅と亜鉛の合金である「丹銅(赤銅)」が一般的です。
まとめ:金メダルの素材は銀が主体で、価値は相場と希少性の両方で決まる

※記事内で紹介している価格・素材価値などは、執筆時点の相場をもとにした目安です。市場の状況により常に変動するため、最新の情報は必ずご自身でご確認ください。
オリンピック金メダルの正体は「銀に金メッキ」という意外なものでしたが、近年の金相場高騰により、素材価値は1枚40万円を超える水準に達しています。
歴史的な背景やリサイクル素材の活用など、メダルには単なる金属以上の価値が詰まっているのです。
お手元にある記念メダルや表彰メダルの価値が気になったら、ぜひ『買取大吉』へご相談ください。
貴金属としての素材価値はもちろん、品物が持つ歴史や希少性もしっかりと査定いたします。
まずはお気軽に無料査定をお試しください。