「旅行の余りや遺品の外国硬貨に価値はあるのか知りたい」
「どの外国硬貨に価値があるのか、一覧でまとめて確かめたい」
このように考えていませんか?
外国硬貨は、同じ「硬貨」でも価値の決まり方が区分ごとに違います。現行の小銭と金貨・銀貨を同じように考えると、価値のあるコインを手放してしまうかもしれません。
この記事では、外国硬貨を3つの区分に分け、区分ごとの価値の決まり方と金属分の目安、国名・素材・年号での見分け方、価値がつかない硬貨の手放し方までを解説します。
読めば、手元の外国硬貨を「査定に出すもの」と「両替や寄付で手放すもの」に自分で仕分けられるようになるでしょう。
※記事内で紹介している金額は、発行元が公表する金属量と大阪取引所の金・銀の清算価格から計算した金属分の試算です。実際の買取価格とは異なり、『買取大吉』の買取価格を保証するものではありません。
<この記事でわかること>
- 外国硬貨の価値を一覧で見るときの3つの区分
- 地金型の金貨・銀貨の金属分を自分で計算する式と目安
- 1ドル銀貨が銀貨になる発行年代とならない発行年代
- 国名・素材・年号から手元の硬貨を見分ける手順
- 価値を下げない保管と、価値がつかない硬貨の手放し方
外国硬貨の価値一覧は3つの区分で見方が変わる

外国硬貨の価値は、「額面と為替で換算する流通外貨」「金・銀の量で決まる地金型」「希少性と状態で決まる収集コイン」の3つで判断軸が違います。
手元の硬貨がどの区分に当てはまるかを先に決めると、価値の調べ方も手放し方も迷いにくくなります。まずは下の早見表で、おおまかな区分を確かめてください。
| 区分 |
代表例 |
価値の見方 |
自分で確認する箇所 |
合う手放し方 |
| 流通外貨 |
米ドル・ユーロ・韓国ウォンなどの現行硬貨 |
額面を適用レートで換算した額が目安 |
発行国と、現在も使われている通貨かどうか |
電子マネーへの交換・次の渡航で使う・募金 |
| 地金型の金貨・銀貨 |
メイプルリーフ金貨・ソブリン金貨・シルバーイーグル銀貨など |
硬貨に含まれる金・銀の量と国内の金属価格 |
品位や重量の刻印と重さ |
貴金属として査定を受ける |
| 希少コイン・記念コイン |
古い銀貨・発行数の少ない年号・プルーフ貨幣など |
希少性・状態・需要で1枚ずつ決まる |
年号・ミントマーク・状態・鑑定ケースの有無 |
コインとして1枚ずつ査定を受ける |
この3区分は価値を見るための整理であり、きっちり分かれる分類ではありません。同じ1枚に金属としての価値と収集価値が重なることもあります。
流通外貨でも、希少な年号やエラー貨なら額面を超える評価が付く場合があります。区分のあいだに「どれが高い」という順位はないため、1枚ずつ「どの区分として評価されるのか」を確かめることが大切です。
外国硬貨の金額の目安と価値を決める条件一覧

※記事内で紹介している金額は、発行元が公表する金属量と大阪取引所の金・銀の清算価格から計算した金属分の試算です。実際の買取価格とは異なり、『買取大吉』の買取価格を保証するものではありません。
外国硬貨の金額の目安は、区分ごとに別の表で確認してください。流通外貨・地金型・希少コインは価値の土台が違うため、1つの表に並べると同じ条件で比べられる金額に見えてしまいます。
区分ごとの考え方は次の3つです。
- 一般的な現行硬貨は額面と為替が換算の目安
- 地金型の金貨・銀貨は重さと純度で目安が決まる
- 希少コイン・記念コインは年号と状態で1枚ずつ決まる
一般的な現行硬貨は額面と為替が換算の目安
現在も流通している一般的な外国硬貨は、額面を適用レートで換算した金額が目安になります。1ユーロ硬貨なら1ユーロ分、500ウォン硬貨なら500ウォン分が基準です。
実際に受け取れる金額は、交換サービスの手数料やレートの条件で変わり、表示レートどおりになるとは限りません。為替レートは日々動くため、この区分には金額の表を置いていません。
ただし、現行の硬貨でも発行数の少ない年号や製造時のエラー貨には、収集価値が付く場合があります。額面どおりと決めつける前に、年号と仕様を照合してください。
円に換える窓口が限られている点にも注意が必要です。手放し方は記事の後半で整理していますので、あわせて確認しましょう。
地金型の金貨・銀貨は重さと純度で目安が決まる
地金型の金貨・銀貨は、「硬貨の総重量(g)×純度(小数)×国内の金属価格(円/g)」で金属分を計算できます。含まれている金や銀の量が評価の中心になる区分です。
純度は小数に直して掛けます。22金なら22÷24で約0.9167、銀90%なら0.90です。99.99%を99.99のまま掛けると桁がずれるため、注意してください。
発行元が純金・純銀の含有量を公表している場合は、含有量×金属価格で計算します。公表された含有量にさらに純度を掛けると、金属の量を二重に差し引くことになるため注意が必要です。
国内の金・銀の価格は、日本取引所グループの清算値段のページで、大阪取引所の先物の清算価格として毎営業日公表されています。
下の表は、2026年10月16日の清算価格(金標準先物・銀先物とも2026年10月限、金21,223円/g・銀284.9円/g、いずれも消費税を含まない)で計算した金属分の目安です。
計算の途中では丸めず、最後に金貨は1,000円未満、銀貨は10円未満を四捨五入しました。金額はいずれも1枚あたりの試算です。
| 銘柄(発行国) |
品位 |
総重量 |
計算に使う純金・純銀の量 |
金属分の計算値 |
仕様の根拠 |
| メイプルリーフ金貨 1オンス(カナダ) |
99.99% |
31.11g |
純金約31.11g(31.11g×0.9999) |
約660,000円 |
カナダ王立造幣局 |
| イーグル金貨 1オンス(アメリカ) |
91.67%(22金) |
33.931g |
純金1トロイオンス(約31.10g) |
約660,000円 |
U.S. Mint |
| ソブリン金貨(イギリス) |
91.67%(22金) |
7.98g |
純金約7.32g(7.98g×0.9167) |
約155,000円 |
英国王立造幣局 |
| シルバーイーグル銀貨 1オンス(アメリカ) |
99.9% |
31.103g |
純銀約31.07g(31.103g×0.999) |
約8,850円 |
U.S. Mint |
| モルガン1ドル銀貨(アメリカ・旧貨) |
銀90%・銅10% |
26.73g |
純銀約24.06g(26.73g×0.90) |
約6,850円 |
PCGS CoinFacts |
※金属価格は大阪取引所の2026年10月16日の清算価格、仕様は各発行元・鑑定機関の公表値(2026年10月17日確認)です。金属分の試算であり、買取価格ではありません。
実際の買取価格は、手数料・査定条件・収集価値などによって異なります。金属価格は日々変動するため、計算するときは最新の価格に置き換えてください。
上の表のうち、メイプルリーフ・イーグル・ソブリン・シルバーイーグルは地金型として発行されている硬貨です。モルガン1ドル銀貨は過去に流通した銀貨で、金属分を計算できるため同じ表に並べています。
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金属価値で評価される外国の金貨・銀貨は、図柄や刻印から銘柄を絞り込めます。仕様を発行元などの資料で確認できた銘柄を、下の一覧にまとめました。
| 銘柄 |
発行国 |
確認できた規格 |
見分ける手がかり |
評価の軸 |
| メイプルリーフ金貨 1オンス |
カナダ |
金99.99%・31.11g |
カエデの葉の図柄と「9999」の表記 |
金属価値が中心 |
| イーグル金貨 1オンス |
アメリカ |
金91.67%・33.931g・純金1トロイオンス |
「1 OZ. FINE GOLD」「50 DOLLARS」の刻印 |
金属価値が中心 |
| ソブリン金貨 |
イギリス |
金91.67%(22金)・7.98g・直径22.05mm |
直径約2.2cmの小型の金貨 |
金属価値が中心。発行年・状態で収集価値が加わる場合もある |
| シルバーイーグル銀貨 |
アメリカ |
銀99.9%・31.103g・額面1ドル |
「1 OZ. FINE SILVER」「ONE DOLLAR」の刻印 |
金属価値が中心。プルーフ版は仕上げ・付属品も見られる |
| モルガン・ピース1ドル銀貨(旧貨) |
アメリカ |
銀90%・26.73g |
女性の横顔の図柄と、裏面のミントマーク |
銀の金属価値に、年号・造幣所・状態の収集価値が加わる |
※規格は各発行元・鑑定機関の公表値(2026年10月17日確認)です。同じ銘柄でも発行年や仕様違いの製品があるため、現物の刻印と照合してください。
ほかにも、ウィーン金貨やクルーガーランド金貨など、金属価値で評価される地金型の銘柄があります。計算するときは、発行元が公表する純金量と現物の刻印を照合しましょう。
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希少コイン・記念コインは年号と状態で1枚ずつ決まる
希少コイン・記念コインは、発行枚数・年号・状態・鑑定の有無によって1枚ずつ評価が決まります。同じ銘柄・同じ年号でも状態によって評価が変わるため、一律の相場を示せない区分です。
この区分で確認するのは、金額よりも「何で価値が決まるか」です。下の表の項目を、手元のコインに当てはめてみてください。
| 価値を決める要素 |
確認する場所 |
評価に影響する条件 |
| 発行枚数 |
年号と造幣所の組み合わせをカタログで照合 |
発行枚数が少ない年号・造幣所の組み合わせ |
| 年号 |
表面または裏面に刻まれた年の表記 |
年号ごとの発行数・需要・状態を照合して判断する |
| 状態(グレード) |
傷・摩耗・光沢の残り方 |
摩耗が少なく、流通していない状態に近いもの |
| 鑑定の有無 |
PCGS・NGCなどの鑑定ケースに入っているか |
第三者機関のグレードが付いた状態のまま保管されているもの |
| 仕上げ・付属品 |
プルーフ仕上げかどうか、ケースや証明書が残っているか |
造幣局のケース・証明書がそろったプルーフ貨幣 |
※上記は価値を決める要素の一覧で、金額は掲載していません。希少コイン・記念コインの評価は1点ごとに決まり、状態・付属品・市場動向によって変動します。
照合が必要になる代表例は、モルガン1ドル銀貨のカーソンシティ造幣局製や、フランスのナポレオン金貨などです。いずれも年号・造幣所・状態の組み合わせで評価が変わるため、この記事では金額を示していません。
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なお、記念貨やプルーフ貨だからといって、必ず希少・高額になるわけではありません。発行枚数が多い年や、人気の落ち着いたテーマもあります。
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また、中国や朝鮮半島の古銭も外国硬貨に含まれます。漢字が刻まれた円形の銭貨は、日本の古銭と一緒に保管されている場合もあるため、分けて確認してください。
1ドル銀貨の価値は発行年代で銀貨かどうかが分かれる

「1ドル銀貨」と呼ばれるアメリカの1ドル硬貨のうち、手元でよく見かける銀90%の旧貨は、1935年までに発行されたモルガン・ダラーとピース・ダラーです。1971年以降に流通用として発行された1ドル硬貨は、銀を含まないものが多くあります。
2021年以降には、モルガン・ピースの収集家向けの復刻貨が銀99.9%で発行されています(U.S. Mint)。名称が同じでも、旧貨とは品位が異なります。
モルガン1ドル銀貨(旧貨)の金属分は約6,850円です(大阪取引所の2026年10月16日の銀先物の清算価格で計算)。銀の量から求めた試算で、買取価格でも最低保証額でもありません。
発行年代ごとの違いは下の表のとおりです。
| 名称 |
発行年 |
素材 |
価値の見方 |
根拠 |
| モルガン・ダラー(旧貨) |
1878〜1904年・1921年 |
銀90%・銅10%(26.73g) |
銀の金属価値。年号・造幣所・状態で収集価値が加わる |
PCGS・U.S. Mint |
| ピース・ダラー(旧貨) |
1921〜1928年・1934〜1935年 |
銀90% |
銀の金属価値。年号・造幣所・状態で収集価値が加わる |
U.S. Mint |
| モルガン・ピースの復刻貨 |
2021年〜 |
銀99.9% |
収集家向けの現行製品。旧貨の重量・品位を当てはめない |
U.S. Mint |
| アイゼンハワー・ダラー(流通用) |
1971〜1978年 |
銅ニッケルのクラッド(銀を含まない) |
額面が基本 |
NGC |
| アイゼンハワー・ダラー(収集家向けの銀入り) |
1971〜1974年・1976年 |
銀40%(サンフランシスコ造幣局製) |
銀の金属価値と収集価値。同じ年に銀を含まない版もあるため要照合 |
PCGS・NGC |
| シルバーイーグル銀貨 |
1986年〜 |
銀99.9%(31.103g) |
地金型として金属価値で評価 |
U.S. Mint |
| 記念1ドル銀貨 |
1980年代〜 |
2018年までは銀90%、2019年以降は銀99.9% |
銀の金属価値と、発行年・テーマごとの需要 |
NGC |
| 現在の流通用1ドル硬貨(金色の小型1ドル) |
現行 |
銅88.5%・亜鉛6%・マンガン3.5%・ニッケル2% |
額面が基本 |
U.S. Mint |
手元の1ドル硬貨は、まず年代で候補を絞り、そのうえで銘柄・仕様・重量を照合して判断します。年号と肖像だけでは、同じ年に発行された素材違いを見分けられません。
- モルガン・ピース1ドル銀貨は銀90%で地金価値がある
- 1971年以降の1ドル硬貨は銀を含まないものが多い
モルガン・ピース1ドル銀貨は銀90%で地金価値がある
モルガン・ダラーの旧貨は、銀90%・銅10%の合金で作られた重さ26.73gの銀貨です。PCGS CoinFactsの公表値から計算すると、純銀量は約24.06g(26.73g×0.90)になります。
モルガン・ダラーは1878年から1904年までと1921年、ピース・ダラーは1921年から1928年までと1934年から1935年まで発行されました(U.S. Mintの銀貨100年の解説)。
よく見かける年号のものは、銀の金属価値が評価の土台です。発行枚数の少ない年号・造幣所の組み合わせや、摩耗の少ない状態の良いものには、収集価値が加わる場合があります。
注意したいのは、2021年以降に発行されたモルガン・ピースの復刻貨です。銀99.9%の収集家向け製品のため、26.73g・銀90%という旧貨の数値を当てはめて計算しないでください。
モルガン1ドル銀貨の歴史や見分け方は、次の記事で詳しく解説しています。
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1971年以降の1ドル硬貨は銀を含まないものが多い
1971年に発行が始まったアイゼンハワー・ダラーは、流通用が銀を含まないクラッド貨で、収集家向けに銀入りの版が別に作られました。銀入りの版は1971〜1974年と1976年の発行です(NGCのアイゼンハワー・ダラー解説)。
PCGS CoinFactsによると、銀入りの版は銀40%で、サンフランシスコ造幣局だけで作られています。
ただし、同じ年には銀を含まない版も発行されています。年号や肖像だけでは銀入りかどうかを断定できないため、該当年の銀版とクラッド版の仕様を専門カタログで照合してください。
現在の流通用1ドル硬貨は、U.S. Mintの硬貨仕様で銅・亜鉛・マンガン・ニッケルの合金と公表されており、銀は含みません。
金色に見えるのは合金の色で、金も銀も含まれていません。こうした流通用の1ドル硬貨は、基本的に額面どおりの価値になります。
例外の1つ目は、1986年から発行されているシルバーイーグル銀貨です。額面1ドルでありながら銀99.9%の銀貨で、前の見出しで解説した地金型の区分として評価されます。
例外の2つ目は、収集家向けに発行されている記念1ドル銀貨です。NGCの解説によると、アメリカの現代の記念銀貨は銀90%で作られてきましたが、2019年から銀99.9%へ変更されています。
外国硬貨は国名・素材・年号の3点で見分ける

手元の外国硬貨は、国名・素材・年号の3点を順に確認すれば区分の見当がつきます。国名が分かればカタログで照合でき、素材で地金型かどうか、年号で収集価値の可能性が見えてきます。
確認する順番は次の3つです。
- 国名は硬貨に刻まれた表記から特定する
- 素材は品位の刻印と重さで見当をつける
- 年号とミントマークで発行時期と造幣所を確かめる
国名は硬貨に刻まれた表記から特定する
外国硬貨の国名は、表面または裏面に、その国の言語やラテン語で刻まれていることがあります。英語表記ではないために読み取れないことも多く、代表的な表記を知っておくと特定が早いでしょう。
ただし、国名そのものが刻まれていない硬貨や、アラビア文字・漢字・キリル文字などで表記された硬貨もあります。下の表は、ヨーロッパ・東アジアで見かける表記の例です。
| 硬貨の表記 |
発行国 |
表記の由来 |
| HELVETIA/CONFOEDERATIO HELVETICA |
スイス |
ラテン語の国名表記 |
| DEUTSCHLAND/BUNDESREPUBLIK DEUTSCHLAND |
ドイツ |
ドイツ語の国名表記 |
| ESPAÑA |
スペイン |
スペイン語の国名表記 |
| REPUBBLICA ITALIANA |
イタリア |
イタリア語の国名表記 |
| KONINGIN(KONING)DER NEDERLANDEN |
オランダ |
オランダ語の国名表記 |
| REPUBLIK ÖSTERREICH |
オーストリア |
ドイツ語の国名表記 |
| SUOMI |
フィンランド |
フィンランド語の国名表記 |
| SVERIGE |
スウェーデン |
スウェーデン語の国名表記 |
| 한국은행(韓國銀行) |
韓国 |
発行機関(韓国銀行)の名称 |
| 中国人民银行 |
中国 |
発行機関(中国人民銀行)の名称 |
※表記は発行時期・額面によって異なり、国名が刻まれていない硬貨もあります。
ユーロ硬貨は、共通面と国別面の2つの面で構成され、国別面で発行国が分かります(欧州中央銀行)。国を知りたいときは、額面のデザインではない側を見てください。
国名が読み取れない場合も、額面の数字・肖像・紋章が手がかりになります。これらの情報と年号を組み合わせて、カタログで照合する流れです。
素材は品位の刻印と重さで見当をつける
地金型の金貨・銀貨には、「9999」「FINE GOLD」「1 OZ」のように品位や重量が刻まれていることがあります。こうした刻印があれば、地金型の候補として金属量から目安を計算できるでしょう。
刻印がない場合は、キッチンスケールで重さを量り、磁石を近づけてみる方法が目安になります。金と銀は磁石に付かないため、強く引き寄せられるなら鉄やニッケルを含む硬貨と考えられます。
ただし、磁石や重さだけで素材を断定しないでください。磁石に付かない合金も多く、メッキが施された硬貨もあります。
金色・銀色という見た目も決め手にはなりません。真鍮や白銅の硬貨は、金貨・銀貨とよく似た色をしています。
刻印・磁石・家庭用の秤でできるのは、候補を絞り込むところまでです。真贋の確定や含有量の測定はできないため、確かめたいときは刻印と重さの情報をそろえて査定を受けましょう。
なお、削る・薬品に浸す・分解するといった方法は、硬貨を傷めて評価を下げる原因になります。自分で試さないようにしてください。
年号とミントマークで発行時期と造幣所を確かめる
同じ銘柄の硬貨でも、年号と造幣所の組み合わせによって評価が変わる場合があります。米国の硬貨では、年号は4桁の数字で、造幣所を示すミントマークは小さなアルファベットで刻まれているのが一般的です。
国によってはイスラム暦などの独自の紀年法が使われ、西暦と一致しない表記もあります。刻印の位置も銘柄ごとに異なるため、カタログの図版と見比べてください。
モルガン・ダラーは、フィラデルフィアのほか、サンフランシスコ・カーソンシティ・ニューオーリンズなどの造幣局で作られました(U.S. Mint)。造幣所の違いは、ミントマークで見分けます。
ミントマークが入らない造幣所もあるため、刻印がないことだけで偽物とは判断できません。
年号とミントマークがそろったら、PCGS CoinFactsなどのカタログで照合します。英語のサイトで、掲載されている価格は米国市場のものです。
日本国内の買取価格とは水準が異なるため、国内で売る金額の目安としてはそのまま使えません。「希少性の高い年号かどうか」を知る手がかりとして活用しましょう。
外国硬貨の価値を下げないために磨かずそのまま査定へ出す

外国硬貨は、洗浄や研磨をせず、ケースや付属品ごと査定に出してください。きれいにしたほうが高く評価されそうに思えますが、収集価値のあるコインでは評価を下げる原因になります。
査定前に気をつける点は次の2つです。
- 洗浄や研磨は収集価値を下げる
- 鑑定ケースや保証書は外さずにまとめておく
洗浄や研磨は収集価値を下げる
収集価値のある外国硬貨は、表面の傷や光沢の変化が評価に影響します。研磨剤や歯磨き粉で磨くと細かい傷が入り、長い時間をかけて生まれた表面の質感が失われてしまうのです。
コインの世界では、人の手が加わった状態を本来の状態と区別して扱います。汚れが落ちても、元の表面には戻りません。
土や汚れが気になる場合も、乾いた柔らかい布で軽くほこりを払う程度にとどめてください。水洗いや薬品の使用は避けましょう。
鑑定ケースや保証書は外さずにまとめておく
鑑定ケースや証明書は、そのままの状態で査定に出してください。PCGS・NGCなどの鑑定機関のケースは第三者がグレードを判定した記録で、取り出すとその記録と結び付けられなくなります。
ただし、鑑定ケースや証明書があっても、価値や真贋が無条件に保証されるわけではありません。気になる場合は、ケースに記載された鑑定番号を鑑定機関のサイトで照合できます。
造幣局が販売したときのケース・証明書・外箱も、そろっていれば判断材料になります。記念コインやプルーフ貨幣では、付属品の有無も確認される項目です。
保管するときは、国別・種類別に分けて小袋やコインホルダーに入れておくと、査定時の確認がスムーズに進みます。硬貨同士が擦れると傷の原因になるため、まとめて袋に入れたままにしないよう注意しましょう。
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査定を受ける前に、次の情報を控えておくと確認が進めやすくなります。
- 国名(読み取れない場合は表と裏の写真)
- 年号とミントマーク
- 品位や重量の刻印
- 鑑定ケース・証明書・外箱の有無
銀行で両替できない外国硬貨は電子マネー交換や寄付で手放す

現行の外国硬貨は、電子マネーへの交換・次の渡航で使う・募金箱への寄付のいずれかで手放す方法があります。外貨両替を取り扱わない金融機関もあるためです。
たとえばみずほ銀行のよくあるご質問では、外貨両替を取り扱っている店舗はないと案内されています(2026年10月17日確認)。
取り扱いの有無は金融機関ごとに異なります。利用したい窓口で、外国硬貨を受け付けているかどうかを事前に確認してください。
硬貨の手放し方としては、外貨を電子マネーやギフトコードへ交換できる端末を使う方法があります。
ポケットチェンジの対応通貨ページによると、硬貨にも対応しているのは米ドル・ユーロ・中国元・韓国ウォンの4通貨です(2026年10月17日確認)。
非対応の硬貨や読み取れなかった硬貨は、返却か寄付かを選べると同ページに記載されています。交換レートと設置場所は変わることがあるため、利用前に公式サイトで確かめましょう。
硬貨の出口は、下の表のとおり3つの方向に整理できます。
| 手放し方 |
対象 |
注意点 |
確認先 |
| 電子マネー・ギフトコードへの交換 |
硬貨は米ドル・ユーロ・中国元・韓国ウォンの4通貨 |
非対応や読み取れない硬貨は返却か寄付を選ぶ。交換レート・設置場所は変わる |
ポケットチェンジの対応通貨ページ |
| 銀行・両替窓口 |
窓口ごとに異なる |
外貨両替を取り扱わない金融機関もある |
みずほ銀行のよくあるご質問ほか各金融機関の案内 |
| 募金箱への寄付・次の渡航で使う |
現在も流通している通貨 |
対象通貨・回収場所は設置主体ごとに異なる。廃止された通貨は使えない |
募金箱の設置主体・発行国の中央銀行 |
ユーロ導入前の旧通貨のように、すでに廃止された通貨もあります。交換できるかどうかは発行国の中央銀行の制度によって決まるため、通貨ごとに個別の確認が必要です。
使い道が決まらないうちは、無理に処分しなくても構いません。次に同じ国へ行く予定があるなら、そのまま持っておく選択もあります。
ここで注意したいのは、地金型の金貨・銀貨や希少コインが混ざっている可能性です。両替や寄付に回す前に、金貨・銀貨らしいものや古い年号のものは査定で確認してください。
先に確認しておけば、額面以上の価値があるコインを額面分として手放してしまうのを防げるでしょう。
外国硬貨の査定・買取は『買取大吉』にお任せ

区分が分からない外国硬貨も、まとめて無料査定に出せます。『買取大吉』では、キズやサビなどの汚れがある外国銭も丁寧に査定しています(外国銭の買取ページ)。
『買取大吉』では、ライフスタイルに合わせて選べる3つの買取方法を提供しています。
いずれの方法も査定料は無料です。店頭買取は予約不要、出張買取は出張料・キャンセル料無料、宅配買取は全国から利用でき、発送料・返送料もかかりません。
- 店頭買取|予約不要で気軽に来店できる
- 出張買取|自宅でそのまま査定でき出張料も無料
- 宅配買取|全国対応で送料無料
上記は一般の品物に関する買取条件です。現在も使われている外国の硬貨・紙幣は送付方法に制限があるため、宅配買取を検討する場合は申し込む前に利用できる方法を確認してください。
それぞれの方法を詳しくご紹介します。
店頭買取|予約不要で気軽に来店できる
査定無料・予約不要で相談でき、成約時はその場で現金を受け取れるのが店頭買取の強みです。
「すぐに現金を手にしたい」「鑑定士と直接話しながら評価の理由を聞きたい」という場合は、店頭買取が向いています。最寄りの『買取大吉』の各店舗へ外国硬貨を持ち込むだけで、予約なしで査定を受けられます。気軽にご来店ください。
出張買取|自宅でそのまま査定でき出張料も無料
査定料・出張料・キャンセル料が無料で、自宅や玄関先で相談できるのが出張買取の強みです。
鑑定スタッフが自宅を訪問し、玄関先などで査定から買取手続きまでを行います。査定額に納得できず不成立になった場合も、査定料・出張料・キャンセル料はかかりません。
缶や袋にたまった大量の外国硬貨など、持ち運びが難しい場合にも適した方法でしょう。訪問できる地域かどうかは、申し込み時に確認してください。
宅配買取|全国対応で送料無料
宅配買取は全国から利用でき、一般の品物であれば発送料・査定料に加えて、査定額に納得できない場合の返送料も無料です。
ただし、現在も使われている外国の硬貨・紙幣を宅配便で送る場合は注意が必要です。日本郵便はゆうパックで送ることができないものに「現金(外貨を含みます。)」を挙げています。
ヤマト運輸も宅急便等で送れないものに現金を含めています(いずれも2026年10月17日確認)。手持ちの箱や宅配キットに入れて送ってよいとは限らないため、受付の可否と送付方法を先に確かめましょう。
【Q&A】外国硬貨の価値に関するよくある質問

外国硬貨の価値について、記事を読んだあとに残りやすい疑問をまとめました。
- Q.外国硬貨の価値は自分でどこで調べられますか?
- Q.1ドル銀貨はいくらになりますか?
- Q.大量の外国硬貨はまとめて査定に出せますか?
- Q.外国の紙幣も一緒に査定してもらえますか?
Q.外国硬貨の価値は自分でどこで調べられますか?
国名・年号・額面の3点がそろえば、コインのカタログサイトで調べられます。PCGS CoinFactsなどでは、銘柄ごとに年号・造幣所・グレード別の情報を確認できます。
注意したいのは、カタログに載っている価格を国内の買取価格と混同しないことです。米国市場の価格が英語で掲載されているため、希少性の高い年号かどうかを知る手がかりとして使ってください。
Q.1ドル銀貨はいくらになりますか?
発行年代と状態で変わります。モルガン・ピースの旧貨は銀90%のため、モルガン1ドル銀貨なら銀の金属分として約6,850円が計算上の目安です(大阪取引所の2026年10月16日の銀先物の清算価格で計算)。買取価格ではありません。
1ドル硬貨は、銀を含まないクラッド貨や合金貨、銀40%のアイゼンハワー・ダラー、銀90%の旧貨や2018年までの記念銀貨、銀99.9%の現代の銀貨で土台が分かれます。まずは年代と素材を確かめてください。
発行枚数の少ない年号・造幣所の組み合わせや、摩耗の少ない状態の良いものには、収集価値が加わる場合があります。
Q.大量の外国硬貨はまとめて査定に出せますか?
はい、まとめて査定に出すことが可能です。『買取大吉』の外国銭の買取ページでは、一度に大量に売りたい場合も問題ないとご案内しています。
持ち込む前に、国別・種類別に分けておくと確認がスムーズに進みます。国名が分からない硬貨は、表と裏の写真を撮っておくと照合が早くなるでしょう。
量が多くて持ち運びが難しい場合は、出張買取もご利用ください。
Q.外国の紙幣も一緒に査定してもらえますか?
外国の紙幣は、通貨や状態によって受付の可否が異なります。硬貨と一緒に売りたい場合は、お持ちの紙幣の通貨を伝えて事前にご相談ください。
紙幣は折り目・破れ・汚れが評価に影響するため、伸ばしたり貼り直したりせず、そのままの状態で保管しておきましょう。
なお、査定を受けられることと、値段が付いて買取が成立することは別です。気になる紙幣がある場合は、現物を見せたうえで確認してください。
まとめ:外国硬貨は区分ごとに価値を確かめてから手放そう

外国硬貨の価値は、流通外貨・地金型の金貨と銀貨・希少コインの3区分で決まり方が違います。一覧で比べるときは、区分をそろえてから金額を見てください。
一般的な流通外貨は、額面を適用レートで換算した額が目安です。希少な年号やエラー貨は例外になり得るため、年号と仕様を照合しておきましょう。
地金型の金貨・銀貨は「総重量×純度×国内の金属価格」で金属分を計算できます。2026年10月16日の大阪取引所の清算価格で計算すると、メイプルリーフ金貨1オンスは約660,000円、モルガン1ドル銀貨(旧貨)は約6,850円です。
希少コイン・記念コインは、発行枚数・年号・状態・鑑定の有無によって1枚ずつ評価が決まります。一律の相場はないため、個別の査定で確かめる必要があるでしょう。
手元の硬貨を見分けるときは、国名の表記、品位の刻印と重さ、年号とミントマークの順に確認します。価値がありそうなものは磨かず、ケースや証明書もそのまま残しておきましょう。
区分の判断に迷う外国硬貨は、『買取大吉』の外国銭の買取ページから無料査定をしてみてはいかがでしょうか。両替や寄付に回す前に確かめておけば、価値を確認したうえで手放せます。
どんなお品物でも、どんな状態でも喜んで査定させていただきます。他社様で断られた物もがんばってお買取致します。こちらに載っていないものでもお気軽にお持ちください。