「100円銀貨の種類が知りたい」
「現代ではどくれらいの価値があるの?」
このように考えていませんか?
2024年時点で発行されている100円玉は「100円白銅貨」という名称で、銅とニッケルの合金で作られています。しかし、約60年前までは銀で作られた100円銀貨が当たり前に使われていました。
100円銀貨は現在発行されていないため、価値があるのか気になる人もいるでしょう。この記事では、100円銀貨の種類や価値や高く売るコツを紹介します。
売却を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 100円銀貨の種類・価値
- 本物と偽物を見分けるポイント
- 高く売る3つのコツ
100円銀貨は3種類ある

日本で発行された100円銀貨は以下の3種類のみです。
- 鳳凰100円銀貨幣
- 稲100円銀貨幣
- 東京オリンピック記念100円銀貨幣
1982年(昭和57年)までは500円玉がなかったため、100円銀貨が最高額面の硬貨でした。
それまでの100円通貨は紙幣でしたが、景気が回復するにつれて「日常使いする通貨を紙幣から硬貨にしてほしい」との需要が高まり、発行される運びとなったのです。
その後、銀の100円玉は1957~1966年(昭和32~41年)のわずか10年のみ流通しました。
1967年(昭和42年)からは、銅とニッケルの合金である100円白銅貨が登場します。銀貨が発行されなくなった理由は、銀貨の需要増加と、銀の価格高騰です。
高度経済成長期の真っ只中で物価が上昇しているうえに自動販売機の普及が進み、100円銀貨の需要は増加する一方でした。
銀が大量に必要になった矢先、世界中で銀が不足するようになり、価格が高騰します。そのため、比較的安価に手に入れられる銅とニッケルを混ぜた100円白銅貨が発行されるようになったのです。
次の章以降からは、3種類ある100円銀貨の特徴を紹介します。
鳳凰100円銀貨幣の特徴

鳳凰100円銀貨幣について以下の点を解説します。
それぞれ見てみましょう。
規格
素材 |
銀60%・銅30%・亜鉛10% |
直径 |
22.6mm |
量目 |
4.8g |
発行年 |
1957年~1958年(昭和32~33年) |
鳳凰100円銀貨幣は純銀ではなく、銅と亜鉛を混ぜた合金です。大きさと重さは現行貨幣である100円白銅貨幣と同じであり、現在でも通貨として使用できます。
デザイン
鳳凰100円銀貨幣はその名前のとおり、鳳凰の姿が描かれています。
片面には大きな両翼を広げている鳳凰の姿と「日本国」「百円」の文字が、もう片面には中心の朝日を囲むように配置された桜の花と「昭和〇〇年」「100」「YEN」の文字がレリーフされているのが特徴です。
価値
鳳凰100円銀貨は発行期間が2年のため、希少性が高く価値があると思うかもしれません。しかし、実際は以下のように計10万枚発行されており、希少性は高くありません。
- 1957年(昭和32年):3,000万枚
- 1958年(昭和33年):7,000万枚
買取相場は~400円です。買取に出した際は発行枚数の少ない1957年の方が高値で取引される傾向ですが、高額査定は期待できません。
ただし、エラーが見られる場合は高値がつく可能性があります。鳳凰100円銀貨幣には「串刺し」と呼ばれる特有のエラーが確認されています。
串刺しは、裏面の朝日に見られるエラーです。朝日から放射状に伸びる光の線を串刺しにするかのように、1本の線が入っています。
串刺しのエラーコインは珍しいため、高値が期待できるでしょう。ほかにも、デザインのズレ・表裏のデザインが同じ・表面がめくれているなどのエラーが見られる硬貨も高値がつきます。
稲100円銀貨幣の特徴

稲100円銀貨幣に関する以下の点について解説します。
ひとつずつ見てみましょう。
規格
素材 |
銀60%・銅30%・亜鉛10% |
直径 |
22.6mm |
量目 |
4.8g |
発行年 |
1959年~1966年(昭和34~41年) |
稲100円銀貨幣の素材・サイズ・重さは、鳳凰100円銀貨幣と同等です。ただし、発行期間は8年と100円銀貨幣のなかで最も長い歴史を持ちます。
また、1962年(昭和37年)のみ、発行されなかった経緯がある点も特徴といえるでしょう。現在は発行されていませんが、貨幣として使用できます。
デザイン
稲100円銀貨幣は、稲がデザインされた銀貨です。表にはたわわに実った稲穂と「日本国」「百円」の文字が、裏面には「昭和〇〇年」「100」の文字がレリーフされています。
日本の農業を象徴する稲のデザインは、一般公募により決められたものです。
価値
稲100円銀貨幣は発行期間が長く、発行枚数も多いためプレミア価格は期待できません。
買取相場は~400円です。しかし、発行枚数が比較的少ない1960~1964年のものは、保存状態が良好であれば、ほかの年号の貨幣より高値がつく可能性があります。
- 1959年(昭和34年):1億1,000万枚
- 1960年(昭和35年):5,000万枚
- 1961年(昭和36年):1,500万枚
- 1962年(昭和37年):0枚
- 1963年(昭和38年):4,500万枚
- 1964年(昭和39年):1,000万枚
- 1965年(昭和40年):6,250万枚
- 1966年(昭和41年):9,750万枚
また、鳳凰100円銀貨と同じように、エラーが見られる場合は通常よりも高値で取引される傾向です。硬貨のエラーについては後ほど解説します。
東京オリンピック記念100円銀貨幣の特徴

東京オリンピック記念100円銀貨幣について、以下のポイントごとに解説します。
ひとつずつ見てみましょう。
規格
素材 |
銀60%・銅30%・亜鉛10% |
直径 |
22.6mm |
量目 |
4.8g |
発行年 |
1964年(昭和39年) |
東京オリンピック記念100円銀貨幣は、1964年の東京オリンピックの開催を記念して発行されました。
素材・直径・量目は鳳凰100円銀貨や稲100円銀貨と同等ですが、発行されたのは1年のみです。記念貨幣ですが、現行の100円玉と同じように使用できます。
デザイン
東京オリンピック記念100円銀貨幣は、オリンピックをイメージさせるデザインが特徴です。
表に聖火台と五輪マーク、周囲に「日本国」・「百円」の文字が描かれています。裏には太陽と、「100」「昭和39年」「TOKYO 194」の文字がレリーフされています。
価値
東京オリンピック記念100円銀貨幣の発行枚数は8,000万枚と決して少なくありませんが、買取相場は~400円と4倍の価格で取引されています。
東京オリンピックの記念として発行された歴史を示す硬貨のためコレクション需要もあり、高価買取されているのです。
本物と偽物を見分けるポイント

100円銀貨は保存状態や年号によっては高価買取されるため、不当な利益を得ようと偽物を製造・販売している人もいます。
精巧な作りですが、以下のポイントをチェックすれば本物と偽物を見分けられるため、ぜひチェックしてみてください。
本物の100円銀貨は4.8gです。規定の重さより大きくずれている場合は偽物の可能性があります。
また、本物は直径も22.6mnmと3種類すべて同じなため、大きさがズレていないか確認してみてください。
磁石を近づけても本物か偽物か見分けられます。本物の100円銀貨は銀・銅・亜鉛で作られており、いずれも磁力に反応しません。
もし磁石を近づけて引き寄せられるようなら、中身が別の金属で作られている偽物の可能性が高いでしょう。
さらに、デザインでも見分けられる場合があります。デザインの細部の彫りが浅かったり、デザインが不鮮明だったりすれば低品質な偽物かもしれません。
100円銀貨の価値を決める3つのポイント

100円銀貨は以下のポイントで価値が決まるため、同じ種類の硬貨でも価格が異なる場合があります。
ひとつずつ見てみましょう。
発行枚数
貨幣は発行枚数が少ない年号ほど希少性が上がり価値が高まります。
鳳凰100円銀貨であれば1957年(昭和32年)のものが、稲100円銀貨であれば1960~1964年(昭和35~39年)の硬貨が通常よりも高値がつきやすいでしょう。
参考:造幣局|年銘別貨幣製造枚数
保存状態
保存状態も価値を左右する大切なポイントです。コレクション需要のある100円銀貨は保存状態が良いものほど高値がつく傾向があります。
反対に、発行枚数の少ない年号の貨幣であっても、保存状態が悪ければ価値が下がってしまうのです。
ニーズ
100円銀貨はニーズが高ければ買い手が多くなり、買取価格が高くなる傾向です。反対に、珍しい硬貨でもニーズが低い種類は買い手がつかず、額面以上で取引されるかの王政が低くなります。
現在は硬貨をコレクションする人の数が少なくなり、ニーズが徐々に低下している状況です。今後さらに低下すれば、価値ある硬貨も高値で買取できなくなる可能性があるでしょう。
そのため、100円銀貨の売却を考えているなら、一定のニーズがある今が買取に出すチャンスといえます。
エラーの有無
硬貨にエラーが生じていれば年号に関係なく高価買取される傾向があります。100円銀貨に生じる可能性のあるエラーは以下のとおりです。
エラー内容 |
特徴 |
刻印ずれ |
・刻印がはみ出している |
傾打エラー |
・図柄の角度にズレがある
・表面と裏面の図柄角度にズレがある
|
影打ち |
・表面と裏面の図柄が同じ
・片面の図柄がうっすら見える
|
ヘゲエラー |
・面にめくれやシワが生じている |
エラーの程度によっては目立たないものもあります。「これってエラーかな?」と思うような硬貨があれば『買取大吉』にご相談ください。
『買取大吉』の鑑定士がエラーの有無を細かくお調べし、査定額を提示いたします。査定料は無料のため、ぜひお気軽にお試しください。
高く売る3つのコツ

100円銀貨を高く売るには3つのコツを押さえましょう。
- 銀地金が高いタイミングを狙う
- 付属品を揃える
- 自分で磨かない
ひとつずつ解説します。
銀地金が高いタイミングを狙う
100円銀貨の買取価格は、銀地金の価格相場と連動しています。銀地金とは、銀インゴットや銀の延べ棒を意味する語です。
銀地金の価格相場が高くなれば、100円銀貨も高値で売れます。そのため、定期的に銀地金の価格相場をチェックしておきましょう。
『買取大吉』では、銀地金の買取相場を毎日更新しています。今日の買取相場が知りたい方は、ぜひ下のボタンをチェックしてみてください。
付属品を揃える
100円銀貨はコレクションとしての需要があるため、付属品が揃っていれば価値が上がり、高価買取されやすくなります。
購入したときのブリスターケース・クリアケース・箱などをお持ちであれば、一緒に査定に出してみてください。
自分で磨かない
100円銀貨は保存状態が良好なものほど高値がつく傾向です。しかし、きれいにしようと自分で磨けば、キズがついて反対に価値が下がる可能性があります。
そのため、100円銀貨のメンテナンスは柔らかい布でほこりを落とす程度にとどめましょう。
『買取大吉』は古銭・貨幣の買取実績が豊富

100円銀貨を買取に出す予定なら『買取大吉』におまかせください。『買取大吉』は今までに貨幣や古銭を数多く買取した実績があります。
「高く売れるかわからない」「汚れやキズが多い」という品物でも問題ありません。査定経験が豊富な鑑定士がひとつひとつ丁寧に査定するため、本来の価値を見極められます。
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『買取大吉』の買取方法

『買取大吉』は以下の買取方法を実施しています。
買取方法 |
特徴 |
店頭買取 |
- お店に持っていくだけ
- 目の前で査定
- 現金でお支払い
- 来店予約は不要
|
宅配買取 |
- 『買取大吉』へ品物を送るだけ
- 結果は電話やメールでお知らせ
- 指定の口座に振込
- 全国どこでも利用可能
|
出張買取 |
- 自宅で鑑定士を待つだけ
- 目の前で査定
- 現金にてお支払い
- 玄関での査定も可能
|
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100円銀貨を売るなら『買取大吉』へ

100円銀貨は、鳳凰100円銀貨幣・稲100円銀貨幣・東京オリンピック記念100円銀貨幣の3種類が発行されました。
いずれも現在は発行されておらず、コレクション需要のある硬貨です。年号やエラーの有無によっては高価買取できる可能性があります。
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