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金に価値があるのはなぜ?5つの理由と歴史、価格が高騰している背景を徹底解説

金に価値があるのはなぜ?5つの理由と歴史、価格が高騰している背景を徹底解説

2025年11月27日

「金はなぜ価値があるの?」
「価格が高騰している理由を知りたい」

 

このように考えていませんか。

 

金が値上がりしているというニュースを見て、金に興味を持つ方は多いでしょう。しかし、金の価値を支える要因や価格高騰の理由がわからなければ、購入に踏み切れないかもしれません。

 

金がどのような資産なのかを理解することは、安心して金を購入するうえでとても大切です。

 

本記事では、金に価値がある理由や歴史背景・プラチナとの違い・価格高騰の要因を解説します。

 

金を購入する方法や注意点も紹介するため、金を購入したい方や投資に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

<この記事でわかること>

  • 金に価値がある理由
  • プラチナよりも金が高い理由
  • 金の価値が上がる要素
  • 金を購入する方法と注意点

金はなぜ価値があるのか?5つの理由

金

金は世界中で高く評価されており、投資対象にもなっています。

 

ここでは、金に価値がある理由を以下の5つの観点から解説します。

  • 希少性
  • 唯一無二の美しさ
  • 物理的特性
  • 工業的価値
  • 加工のしやすさ

それぞれ見ていきましょう。

希少性

金の価値の大きな柱は希少性です。地球上に存在する金の量には限りがあり、採掘可能な金の埋蔵量や年間採掘量も限界があります。

 

これまで採掘された金は2025年時点で約21万トンに達しており、オリンピックで使用されるプール約4杯分に相当します。

 

残りの埋蔵量は約5万トンとされており、年間3,000トンを採掘すると15年程度で枯渇する計算です。

 

埋蔵量に限りがあることが希少性を高め、金の価値を引き上げる要因になっています。

唯一無二の美しさ

金の美しさも価値を支える重要な要素です。金は青い光を吸収し、黄色や赤色の光を反射する性質により特有の黄金色を放ちます。

 

その不変的な輝きは古くから人々に愛され、人類の文化・芸術・装飾品の中で特別な地位を占めてきました。

 

神秘に満ちた美しさは何千年経っても色褪せない魅力があり、金を単なる金属以上の価値あるものにしています。

物理的特性

金が価値ある資産とされるもうひとつの理由は、優れた物理的特性です。

 

金は化学的に安定しており、酸・水・湿気・汗に触れてもサビたり腐食したりしません。これは金にサビの原因である酸化が起こりにくい性質があるためです。


鉄や銀は時間が経つと酸化したり変色したりしますが、金は数千年前の出土品でも美しい光沢を保っており、「永遠性」を象徴する金属として扱われてきました。

 

サビ・腐食に強い性質や柔軟性と耐久性を合わせもつ点も金の価値を担保する要因となっています。

工業的価値

金は美しさや希少性だけでなく、工業素材としても高く評価されています。

金は電気をよく通すうえに酸化や腐食が起こらないため、スマートフォンやパソコンなどの電子機器に不可欠であり、基盤やコネクターなどの重要な部品に使用されています。


また、宇宙開発の分野では耐久性と反射性を活かし、宇宙服のコーティングにも採用され、医療分野でも生体適合性の高さから、歯科治療や医療機器にも利用される素材です。

 

このように、金は装飾品や投資だけにとどまらず、特定の産業に欠かせない材料としても確かな需要があります。

加工のしやすさ

金は柔らかく、加工しやすい金属であるため、インゴットや金貨・装飾品・工業部品などさまざまな用途に利用されています。

 

1グラムの金を約3,000メートルまでのばせる優れた展延性を持っており、薄さ0.0001ミリまで加工できます。

 

加工しやすい金は金箔や工業製品にも使用され、見た目の美しさだけでなく、製品の耐用年数を上げる方法として重宝されているのです。

 

利用場面の多さは金の需要を下支えしており、価値を高める要因のひとつとなっています。

歴史で見る金の価値

金は、古代から現代に至るまで人類の歴史とともに歩んできた特別な金属です。


美しい輝きと希少性は、富と権力の象徴として王や貴族に愛され、時代を超えて価値を保ち続けてきました。

 

ここでは金の歴史から見る価値を以下の2点から解説します。

  • 古代文明における富と権力の象徴
  • 金本位制

それぞれ見ていきましょう。

古代文明における富と権力の象徴

金の歴史は非常に古く、紀元前4000年ごろに築かれたメソポタミア文明で装飾品などに使用されていたと言われます。

 

その後、紀元前3000年ごろから繁栄したエジプト文明では金の価値はさらに高まりました。

 

エジプトでは太陽神ラーを中心とした太陽信仰が盛んで、太陽のように光輝く金は「神々の金属」として崇拝され、ファラオの権力を象徴する存在となりました。ツタンカーメン王の黄金のマスクはその代表例です。

 

また、金の価値は大陸を越えて広まり、中世ヨーロッパの大航海時代には、各国が交易や国力の象徴として金を積極的に求めました。


南米のインカ帝国は、豊富な金資源を背景に高度な文明を築きましたが、莫大な金が原因で侵略を受け、1533年に滅亡へ追い込まれた歴史もあります。

 

このように、金はさまざまな文明で富・権力・神聖性の象徴として扱われ、その価値は時代や地域が変わっても揺らぐことがありませんでした。


古代から現代まで一貫して人々を惹きつけてきた金は、唯一無二の美しさと永続する価値を象徴していると言えます。

金本位制

時代が進むにつれ、金は「権力の象徴」から「経済の基盤」へと役割を変えていきました。


19世紀になると、多くの国で金本位制(きんほんいせい)が導入され、国家の通貨は保有する金の量によって裏付けられる仕組みができたのです。

 

金本位制は通貨の信用を金という絶対的な価値に結びつけることで、国際貿易や経済の安定を図る目的があり、イギリスが1816年に正式に採用したのを皮切りに、世界中へ広がりました。

 

日本も1897年(明治30年)に金本位制を確立し、円の価値を金によって支える仕組みを整えました。


1929年の世界恐慌により金本位制は崩壊し、管理通貨制度に移行しましたが、「金は信用の象徴である」という概念は今もなお根強く残っています。

 

通貨と紐づけられるほど確かな価値を担ってきた金は、他の貴金属とは一線を画す存在です。

プラチナよりも金が高い理由

金

プラチナは金より産出量が少なく希少性が高いにもかかわらず、市場価格では金が上回る状況が続いています。その理由は主に以下の3つです。

  • 金は安全資産としての需要が高い
  • プラチナは工業需要への依存度が高く、景気に左右されやすい
  • 金は流通量・市場規模が大きく、どこでも換金しやすい

金は「有事の金」と言われるほど、世界情勢が不安定になると需要が高まる安全資産です。株価が下落し、経済に不安が生じるほど、金は買われやすく価格が安定しやすい特徴があります。

 

一方、プラチナは主に自動車の排ガス浄化触媒など工業用途に依存しています。そのため、景気後退やディーゼル車の減少、電気自動車の普及といった産業構造の変化によって需要が落ちやすく、価格も変動しやすい傾向があります。

 

さらに、金は世界中の投資家・中央銀行が保有し、国際市場での取引量も豊富です。どの国でも換金しやすく、流動性が高いことも金が支持される理由です。

 

このように、投資需要の強さ・経済への安定性・流通の広さから、プラチナよりも金の価値が高く維持される背景にあります。

金の価値が上がる要素

金インゴット

金の価値を押し上げる代表的な要因には、以下の4つがあります。

  • インフレ懸念
  • 地政学リスク(戦争・紛争)
  • 円安
  • 需要の拡大

ひとつずつ解説します。

インフレ懸念

インフレが進むと、現金の価値は目減りし、預金では資産を守れなくなります。このような状況では「価値が落ちにくい金などの資産」へ資金が移動する傾向です。

 

金は中央銀行が発行する通貨と違い、容易に流通量を増やせないため、実質金利が低下する局面では買われやすく、価格を押し上げる要因になります。

 

近年の世界的な物価上昇の局面でも金価格が上昇した背景には、こうしたインフレヘッジ需要が強く働いているのです。

地政学リスク(戦争・紛争)

戦争・紛争・政治的不安が高まると、株式や通貨などのリスク資産は避けられ、金が買われる傾向があります。

 

金は「有事の金」と呼ばれ、世界各国で価値が共通のため、国境や信用リスクに左右されにくい資産です。

 

世界情勢の先行きの不透明さが増すほど、金の価値は上がりやすくなります。一方で、地政学リスクは一時的に金価格に影響するものの限定的であるという見方もあるため慎重な見極めが必要です。

円安

日本では、円安が進むと国内の金価格は上昇しやすくなります。金は世界の基軸通貨である米ドルで取引されており、円の価値が下がると、同じ金でも円換算すると高くなるためです。

 

また、通貨価値が下がる局面では「円を持っていても目減りする」という心理が働き、資産分散の一環で金を購入する人も増えます。

 

そのため、円安が続くと金の需要が高まり、国内相場が上昇しやすい状況が生じるのです。

 

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需要の拡大

金はジュエリー・投資用資産だけでなく、電子部品・医療分野・中央銀行の外貨準備など多様な分野で利用されています。

 

特に中国やインドでは結婚や贈答文化と結びついたジュエリー需要が大きく、金の消費も拡大傾向です。

 

また、各国の中央銀行が通貨安リスクに備えて金を買い増す動きも需要を押し上げています。こうした世界的な需要の広がりが、長期的に金の価値を支える大きな要因となっています。

なぜ金の価格が高騰している?過去の価格推移から検証

金価格推移グラフ

参考:田中貴金属工業「金価格推移」

 

2000年以降の金価格は、世界情勢の不安や金融危機を背景に大きく上昇してきました。グラフを見ると、2000年代初頭の1gあたり1,000円台から、2025年には19,828円へと約20倍まで高騰しています。

 

まず、2008年のリーマンショックが大きな転機でした。金融市場が混乱し、株式や不動産の信用が揺らぐなか安全資産として金が買われ、2010年には3,400円台となり、2011年には4,000円以上に上昇しました。


その後しばらくは横ばいが続きましたが、2020年のコロナショックで再び金価格は急上昇します。

 

世界的な景気悪化・金融緩和・インフレ懸念が強まり、金価格は6,000円台へ上昇しました。

 

さらに2022年以降は、ロシア・ウクライナ情勢、世界的なインフレ、記録的な円安が重なり、金価格は加速的に上昇し、2025年11月13日時点で史上最高値の20,724円(税抜)に到達しました。

 

このように、金価格は「経済不安・通貨安・地政学リスク」といった局面で急上昇する特徴があります。世界が不透明になるほど、金の需要は強まり価格が高騰しやすくなるのです。

 

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金を購入する方法

金

金を購入する方法は大きく3つあり、それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なります。

  • 現物購入
  • 金ETF
  • 純金積み立て

特徴を理解したうえで、自分に合った方法を選びましょう。

現物購入

現物購入は、インゴット(金地金)や金貨を貴金属店などで金そのものを直接手にする方法です。


最大のメリットは、実物資産として手元に残る安心感と優越感が得られる点ですが、現物ならではの注意点もあります。自宅で管理する場合は盗難対策が必要で、金庫や貸金庫の利用を検討する方も多くいます。

 

購入時には販売手数料がかかり、売却時にもインゴットのサイズや状態によっては検査料や追加手数料が発生する場合もあるのです。

 

特に大手の貴金属専門企業では買い取った金は溶解・検査後に地金に製造し直して再販しており、小さいサイズの地金や国外製インゴットほど費用が割高になるため手数料も高くなります。

 

現物購入には管理や手数料の手間があることを理解しておきましょう。

金ETF

金ETFは、金価格に連動した運用を目指す上場投資信託で、証券会社の口座があれば株式と同じように売買できます。

 

現物を保有しないため、盗難・保管・管理の手間が一切不要で、金投資の中でも特に手軽な方法です。

 

1万円前後など少額から投資できる点も魅力で、分散投資の一部として取り入れやすい特徴があります。

 

一方、信託報酬や管理・運営費用といったランニングコストが発生するデメリットもあります。

 

利用する際は、購入の手軽さとコストを理解しておくことが重要です。

純金積み立て

純金積み立ては、毎月一定額を積み立てて金を購入する方法です。買い付け金額を自分で設定できるため、「少額からコツコツ積み立てたい」人に向いた方法といえます。

 

価格が高い時も低い時も一定額で購入する「ドルコスト平均法」が働くため、購入価格が平準化しやすい特徴があり、長期的に金を保有したい人にとって、無理なく続けやすい投資手法です。

 

ただし、純金積み立ては、一般的に毎月の積立額に応じて購入手数料が発生するデメリットも存在します。

 

また、積み立てた金を「現物(金貨・インゴット)」として引き出す場合は追加手数料が必要なケースが多く、コスト面は金ETFより高くなる傾向があります。

 

「手軽に積立できるが、手数料は比較的高い」という特徴を理解することが大切です。

金を購入するときの注意点

金を購入する際には、いくつか押さえておきたいポイントがあります。具体的には以下の3つに注意しましょう。

  • 税金や手数料が発生する場合がある
  • インカムゲインは得られない(株式・債券のように配当や利息はつかない)
  • セキュリティ上のリスクがある

購入方法によっては販売手数料・売却手数料・保管料などのコストが発生する場合があります。金を売却して利益が出た場合は、譲渡所得として課税される可能性があるため、税金面の理解も必要です。

 

また、金は株式や債券のように配当金や利息が発生しないためインカムゲインが得られず、価格が上がらなければ利益につながりません

 

長期保有を前提とした「値上がり益(キャピタルゲイン)」一本でリターンを狙う資産である点を理解しておきましょう。

 

さらに、現物(金貨・インゴット)を保有する場合は、紛失・盗難などのセキュリティリスクも考慮する必要があります。自宅保管では防犯対策が欠かせず、貸金庫を利用する場合は年間費用がかかります。

 

購入前には、「保管方法」と「万が一の備え」まで含めた検討が大切です。金を購入する際は事前にしっかり理解したうえで、自分に合った方法で進めましょう。

 

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【Q&A】金の価値に関するよくある質問

金を購入する際によくある疑問についてお答えします。

  • Q.なぜ金に需要があるのでしょうか?
  • Q.金は20年後に何倍になりますか?
  • Q.金を買ったら税務署にバレますか?

それぞれ見ていきましょう。

Q.なぜ金に需要があるのでしょうか?

A.金に需要がある理由は、希少性・資産価値の安定性・用途の広さなどが挙げられます。

 

金は地球上に存在する量が限られており、急に供給量が増えることがありません。そのため、株式や通貨のように価値が大きく変動しない「安全資産」として世界中で支持されています。

 

さらに、宝飾品だけでなく電子部品・医療・宇宙産業などでも使用されており、現代でも安定した需要が続いています。

 

経済不安やインフレ時に買われやすいという特性も、金の需要を支えている要因です。

Q.金は20年後に何倍になりますか?

A.金が「何倍になる」とは断言できません。金価格は、為替(円安)・インフレ率・世界情勢・金需要の増減など多くの要因で変動するためです。

 

過去20年を見ると金価格は10倍以上に上昇しています(2005年:1,600円台/g→2025年:19,000円台/g)。


今後もインフレ懸念や地政学リスクが続く限り、金が長期的に価値を維持しやすいという見方はありますが、確実に倍増する保証はありません

 

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Q.金を買ったら税務署にバレますか?

A.金を「購入しただけ」では税務署に通知されません。しかし、税務署は通帳の入出金履歴を調べられるため、金の取引を税務署が確認すればバレる可能性があります。

 

売却してその年の利益(譲渡所得)が50万円を超えた場合は、確定申告が必要です。また、1回の売却額が200万円を超える場合、買取店は本人確認が必要になるため、記録が残る場合があります。

 

購入が税務署にバレてもペナルティはありませんが、売却で一定以上の利益が出た場合は、確定申告が必要なことは理解しておきましょう。

 

参考:国税庁|金地金の譲渡による所得

参考:田中貴金属工業|税金・支払調書

 

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まとめ:金の購入資金をつくるなら『買取大吉』へ

金

本記事では金に価値がある理由や金を購入する方法を解説しました。金は希少性や歴史的背景によって価値を保ち続けてきた資産です。

 

特に2000年以降は世界情勢の変化やインフレ、円安の影響を受けて価格が大きく上昇し、「資産を守る手段」として改めて注目が高まっています。

 

金の購入を考える方は、注意点を踏まえたうえで自分にあった方法を選びましょう。

 

『買取大吉』では、貴金属やブランド品・時計などさまざまな品物を買取しています。ご自宅に眠る不要品を売却して、金を購入する資金に充ててみてはいかがでしょうか。

 

ぜひ、『買取大吉』の無料査定をご利用ください。

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