「実家の遺品整理、何から手をつければいいんだろう…」
「自分でやりたいが本当にやり切れるか不安…」
このような不安を抱えていませんか?
正しい手順と一人で抱え込まないためのコツさえ知っておけば、後悔なく故人を見送ることは可能です。
本記事では、ご自身の状況に合った遺品整理の進め方の判断基準を解説します。自分で遺品整理を行う5つの手順・失敗しないための注意点も紹介します。
遺品整理を自分で進めたいけれど、何から手をつければ良いか分からずお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 遺品整理を自分でやるか業者に頼むかの判断基準
- 後悔しないための遺品整理の具体的な5ステップ
- 処分費用を抑えプラスに変える「買取」の活用法
- 遺品整理でよくあるトラブルと具体的な回避策
チェックリストで診断!自分に合った遺品整理の進め方

後悔のない遺品整理を進めるには、まずご自身の状況に合った進め方を見極めることが大切です。
以下の簡単なセルフチェックで、「自分で進める」のが良いか、「業者への依頼を検討する」のが良いか、客観的に判断してみましょう。
「自分で遺品整理」を始める前のセルフチェックリスト
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チェック
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内容
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⬜︎
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遺品の量が多く、一人で運び出すのが難しい
(例:大型家具、段ボール20箱以上)
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⬜︎
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整理する場所が遠方で、頻繁に通えない
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賃貸の退去期限など、作業を終えるべき期限が迫っている
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仕事などが忙しく、まとまった作業時間を確保できない
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体力に自信がなく、長時間の作業や重いものの運搬が難しい
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⬜︎
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故人を思い出し、精神的に辛くて作業を進めるのが難しい
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特殊清掃や専門的な対応が必要な状態である
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⬜︎
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親族間の協力が得られず、一人で進める必要がある
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チェック数ごとに目安となる診断結果は以下の通りです。
- チェックが0〜2個だった方:自分で進められる可能性あり
- チェックが3個以上だった方:業者への依頼も検討
それぞれの内容を確認してみましょう。
チェックが0〜2個だった方:自分で進められる可能性あり
チェックの数が2個以下の方は、ご自身で遺品整理を進められる可能性が高いでしょう。
時間や体力的な負担も比較的少なく、計画的に進めることで費用を抑えながら故人との思い出を整理することが可能です。
次章の「自分で遺品整理を進める5つの手順」を参考に、具体的な計画を立ててみましょう。
チェックが3個以上だった方:業者への依頼も検討
チェックが3個以上ついた方は、業者への依頼も検討しましょう。
無理に全てを抱え込もうとすると、時間的・体力的・精神的な負担が大きくなる可能性があります。
業者に依頼すると費用はかかりますが、負担を軽減できるメリットがあります。
「価値の判断だけプロに任せる」「大型の家具の搬出だけ手伝ってもらう」など、部分的に専門業者の力を借りることも検討してみてください。
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自分で遺品整理を進める5つの手順

遺品整理を「自分でやる」と決めたら、まずは全体像を把握し、計画的に進めることが大切です。
以下の5つの手順に沿って進めれば、トラブルを防ぎながら効率的に作業を進められます。
- 【計画】スケジュールと役割分担を決める
- 【仕分け】「捨ててはいけないもの」を最優先で確保
- 【価値の確認】処分する前に「買取査定」も検討する
- 【処分・寄付】自治体ルールと供養の方法
- 【清掃】賃貸・持ち家別のポイント
順番に見ていきましょう。
【計画】スケジュールと役割分担を決める
遺品整理をスムーズに進めるには、「いつまでに終えるか」という目標を決め、具体的なスケジュールを立てましょう。
以下の道具を準備しておくと、作業効率が上がります。
- 軍手・マスク
- ゴミ袋(自治体指定のもの)
- ダンボール、養生テープ
- マジックペン
- 雑巾などの清掃用具
親族とのトラブルを避けるためにも、作業開始前に関係者全員で話し合い、日程や役割分担を明確にしておくことが重要です。
【仕分け】「捨ててはいけないもの」を最優先で確保
仕分け作業では、通帳や権利書といった「捨ててはいけないもの」を最優先で確保しましょう。
誤って処分してしまうと、相続などの法的な手続きに支障が出たり、親族間のトラブルに繋がったりする可能性があるためです。
全ての遺品を以下の4種類に仕分けするのがおすすめです。
- 貴重品・重要書類(捨ててはいけないもの)
- 形見として残すもの
- 価値が不明なモノ(買取・リサイクル候補)
- 処分するもの
中でも特に重要な「1.貴重品・重要書類」には、以下表のようなものがあるため、仕分け作業時は注意しましょう。
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分類
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項目
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金融資産関連
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預貯金通帳・印鑑・クレジットカード・有価証券
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不動産関連
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土地や建物の権利書
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保険・年金関連
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保険証券・年金手帳
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本人確認書類
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運転免許証・パスポート・健康保険証
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その他
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遺言書・エンディングノート・賃貸契約書・ローン契約書
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【価値の確認】処分する前に「買取査定」を受けることも検討
仕分けで出た「価値が不明なモノ」は、処分を決める前に一度プロによる買取査定を受けることをおすすめします。
「古いから価値がない」と思い込んでいた品に、思わぬ高値が付くことも少なくありません。
査定を依頼する一手間が、処分費用を削減し、時にはプラスの収入を生むことにも繋がります。
遺品整理で「買取」を利用するメリットは次章で紹介します。
【処分・寄付】自治体ルールと供養の方法
価値がつかなかった品物は、ルールに沿って処分します。
お住まいの自治体の分別方法や収集日を確認し、タンスや机などの粗大ゴミは事前に申し込みましょう。
ただし、エアコン・テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象品目であり、自治体の粗大ゴミとしては回収できないため注意が必要です。
故人の写真や人形など、そのまま捨てるのが忍びない品は、神社でのお焚き上げやNPO団体への寄付といった方法もあります。
ご自身の気持ちが安らぐ方法を選んでください。
参考:
経済産業省「家電リサイクル法とは」
環境省「家電リサイクル法対象製品の処理」
祐徳稲荷神社「神社のお焚き上げ」
NPO法人セカンドライフ「寄付して欲しいもの」
【清掃】賃貸・持ち家別のポイント
全ての遺品を搬出したら、最後に部屋を清掃します。清掃の目的とポイントは、物件が賃貸か持ち家かによって大きく異なります。
賃貸物件の場合は、契約書で定められた「原状回復」が求められます。退去時に敷金をできるだけ多く返還してもらうためにも、重要な作業です。
長年の生活でついた汚れやホコリは、できる限り綺麗にしておきましょう。
特に、キッチン周りの油汚れ、浴室やトイレの水垢・カビ、窓ガラスやサッシの汚れなどは念入りに掃除してください。
一方、持ち家の場合は今後の活用方法によって清掃のレベルを決めます。
建物を売却・賃貸する予定なら、ハウスクリーニング業者に依頼して隅々まで綺麗にすると、物件の印象が良くなり、価値の向上にも繋がります。
親族が住む場合は、皆で話し合いながら必要な範囲の清掃を行えば良いでしょう。
処分費用がプラスに?遺品整理で「買取」を利用するメリットと具体例

遺品整理で出た不用品を買取に出すと、処分費用を削減できるだけでなく、思わぬ収入に繋がる可能性があります。
本章では以下の2点からメリットと具体例を紹介します。
- 遺品整理で買取を利用する2つのメリット
- 【具体例】こんな遺品に思わぬ価値が?高価買取が期待できる品物リスト
それぞれ見ていきましょう。
遺品整理で買取を利用する2つのメリット
買取の活用は、金銭的・精神的負担を軽減する2つのメリットがあります。
メリット1:処分費用を削減できる
遺品整理全体でかかる費用負担を軽減できるのが、買取を利用する最大のメリットです。
粗大ゴミの処分には手数料がかかりますが、買取なら費用がかからないどころか収入になる可能性があります。
メリット2:故人の大切な品を次の持ち主へ繋げられる
「ゴミとして捨てるのは忍びない」と感じる品も、買取なら次の持ち主へと思いを繋げられます。
故人が大切にしていた品の価値を専門家が認め、次に必要とする人へ橋渡しすることは、新しい供養の形とも言えるでしょう。
【具体例】こんな遺品に思わぬ価値が?高価買取が期待できる品物リスト
ご自身では価値がないと思い込んでいた品物に、思わぬ高値が付くケースは少なくありません。
遺品整理で出てきた品物の中でも、以下のような品物が高価買取に繋がりやすい傾向があります。
- 古いカメラ・オーディオ機器
- 昔のブランドバッグ
- 動かなくなった時計
- 記念硬貨や古い切手のコレクション
- 昔のおもちゃ(ブリキ・超合金など)
- 贈答品の商品券や金券類
- 骨董品・絵画・掛け軸
- 着物・アクセサリー・貴金属
上記の品物以外にも、趣味で集めていたコレクションや専門的な道具など、価値を見出すのが難しいものは数多く存在します。
処分に迷うものがあれば、まずは買取専門店の鑑定士に相談してみることが大切です。
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遺品整理の買取なら『買取大吉』がおすすめできる理由

『買取大吉』では以下のような理由から、遺品整理で出てきた大切な品々の買取先としておすすめです。
- 【荷物の量が多くても安心】出張買取が利用できる
- 【まとめて全部お任せ】ジャンル不問の「豊富な買取品目」
- 【初めてでも安心】売るか迷っていても無料で相談できる「丁寧な査定」
順番に紹介します。
※『買取大吉』は遺品整理の作業そのものを行う業者ではありません。あくまで「買取」を通じて遺品整理費用の負担軽減をサポートする位置付けである点をご理解ください。
【荷物の量が多くても安心】出張買取が利用できる
『買取大吉』では、鑑定士がご自宅まで無料で伺う「出張買取」を利用できます。
「品物の量が多すぎて運べない」「価値がわからないものを持ち運ぶのが不安」といった遺品整理特有の悩みも、自宅で解決できるのが大きなメリットです。
また、出張買取以外にも以下の買取方法も用意しています。
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買取方法
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特徴
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おすすめできる方
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店頭買取
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お近くの店舗に直接持ち込み、その場で査定・買取が完了
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すぐに現金化したい方
専門家と対面でじっくり相談したい方
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宅配買取
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品物を箱に詰めて送るだけで査定
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対面せずに自分のペースで進めたい方
忙しくて時間が取れない方
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状況に合わせて最適な買取方法を選べるため、どなたでも安心してご利用いただけます。
【まとめて全部お任せ】ジャンル不問の「豊富な買取品目」
『買取大吉』の強みは、圧倒的に豊富な買取品目にあります。
遺品整理では貴金属・骨董品・カメラ・切手など様々な品物が出てきますが、ジャンルごとに専門店へ持ち込むのは大変です。
『買取大吉』なら、ジャンルの異なる品物も一度に査定できるため、複数の店舗を回る必要がなく、時間と労力を軽減できます。
さらに、複数の品物を一緒に査定する「おまとめ査定」が適用されると、単品での査定よりも高い金額が付く可能性もあります。
幅広い品物を一度に査定できる『買取大吉』ならではのメリットです。
【初めてでも安心】売るか迷っていても無料で相談できる「丁寧な査定」
『買取大吉』では、売るか迷っている品物も無料で相談できます。
経験豊富な鑑定士が故人の品物を丁寧に査定し、提示額に納得できない場合は、その場で売る必要は一切ありません。
査定料・出張料・キャンセル料もすべて無料で、強引な買取もないため、「まずは価値を知りたいだけ」という方も安心してご利用いただけます。
失敗しないための注意点|心・お金・デジタル・法律のトラブル回避策

遺品整理を滞りなく終えるには、起こりうるリスクと回避策を知っておくことが重要です。
本章では注意点を「心」「お金」「デジタル」「法律」の4つの観点から解説します。
- 【心の負担】「つらい」「捨てられない」気持ちとの向き合い方
- 【親族トラブル】形見分けや費用分担のルールを事前に決める
- 【見落とし注意】放置すると危険な「デジタル遺品」について
- 【法的な注意点】相続財産の扱いは慎重に
順番に見ていきましょう。
【心の負担】「つらい」「捨てられない」気持ちとの向き合い方
「作業がつらい」「何も捨てられない」と感じる時は、無理に作業を進める必要はありません。
故人を思う気持ちからそう感じるのは自然なことです。
一日で終わらせようとせず、まずは思い出の品を保管する箱を用意するなど、小さなことから始めてみましょう。
また、前述の買取サービスを通じて「故人の想いを次の持ち主に繋ぐ」と考えることも、気持ちの整理をつける一つの方法です。
捨てる罪悪感を和らげ、前向きな一歩に繋がるかもしれません。
【親族トラブル】形見分けや費用分担のルールを事前に決める
遺品整理で最も多いのが親族間のトラブルです。避けるためには作業開始前に相続人全員で話し合い、ルールを決めておくことが重要です。
特に「誰が何をもらうか(形見分け)」と「作業にかかった費用は誰が負担するか」は、揉め事の原因になります。
後から「勝手に捨てた」「費用を払ってほしい」といった問題にならないよう、事前のコミュニケーションを徹底しましょう。
【見落とし注意】放置すると危険な「デジタル遺品」について
スマートフォンやパソコン内のデータ、ネット上の契約といった「デジタル遺品」の放置は危険です。
月額料金の支払いが続いたり、個人情報が流出したりするリスクがあるため、物理的な遺品とあわせて必ず確認しましょう。
スマホのロック解除はどうする?パスワード不明時の対処法
故人のスマホのパスワードが不明な場合は、まず携帯キャリアショップに相談しましょう。
契約者本人の死亡を証明する書類(死亡診断書・戸籍謄本など)と来店者の本人確認書類を持参すれば、解約などの手続きについて案内してもらえます。
データの取り出しを希望する場合は専門業者に依頼する方法もありますが、高額な費用がかかる点には注意が必要です。
サブスクの解約は?ネット銀行やSNSアカウントの死後手続き
サブスクリプションサービスは、まずクレジットカードの利用明細を確認し、契約中のサービスを洗い出すのが効率的です。
ネット銀行やSNSアカウントも含め、各サービスの公式サイトから死亡による解約・死後手続きを進めましょう。
手続きには死亡診断書などの提出を求められることが一般的です。
参考:NHK ONE 東京「“デジタル終活” 死後のネット銀行やサブスク解約に備えを」
【法的な注意点】相続財産の扱いは慎重に
遺品はすべて「相続財産」であるため、慎重に扱う必要があります。
もし故人に多額の借金があった場合、遺品を勝手に処分・売却してしまうと「相続を承認した」と見なされ、借金も引き継ぐことになりかねません。
借金などマイナスの財産が多い場合に検討する「相続放棄」の期限は、民法により「自己のために相続の開始があったことを知ったときから3か月以内にしなければならない」と定められています。
遺品の扱いに不安がある場合は、弁護士などの専門家に相談しましょう。
参考:裁判所ウェブサイト「相続の放棄の申述」
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【Q&A】遺品整理に関するよくあるご質問

遺品整理に関する疑問やお悩みについて、Q&A形式でお答えします。
- Q. 実家の片付けに100万円かかるって本当?
- Q. 亡くなった人の物は処分した方がいいですか?
- Q. 遺品整理はいつから始めるのが一般的ですか?
それぞれ見ていきましょう。
Q. 実家の片付けに100万円かかるって本当?
A.結論として、ケースによります。
業者に依頼し、家が非常に広く物の量が膨大だったり、特殊清掃が必要だったりする場合には100万円以上かかる可能性はあります。
しかしご自身で整理を進め、不用品を買取に出すことで費用を抑えることも可能です。
【関連記事】
Q. 亡くなった人の物は処分した方がいいですか?
A.無理にすべてを処分する必要はありません。ご自身の気持ちの整理がつくことが最も大切です。
「形見分けで残す」「思い出の品として保管する」「買取を通じて次の持ち主に想いを繋ぐ」など、様々な選択肢があります。
焦らず、ご自身のペースで故人との思い出と向き合いましょう。
Q. 遺品整理はいつから始めるのが一般的ですか?
A.法的な決まりはないため、ご遺族の気持ちが落ち着いてからでも問題ありません。
親族が集まりやすい四十九日の法要後などを一つの区切りとされる方が多いですが、あくまで目安です。
賃貸物件の退去期限といった事情がなければ、ご自身のタイミングでゆっくり始めましょう。
まとめ:後悔しない遺品整理は「できる範囲で自分で+買取で賢く負担軽減」

遺品整理を自分で行うことは費用を抑え、故人を偲ぶ大切な時間になります。
しかし、価値の判断が難しい品物や量の多さに直面すると、一人で限界を感じることも少なくありません。
処分に迷う品物が一点でもあれば、まずは『買取大吉』の無料査定で価値を確かめてみませんか?
査定料や出張料は一切かかりません。故人の大切な遺品を次の価値へと繋ぐ第一歩として、ぜひお気軽にご相談ください。
どんなお品物でも、どんな状態でも喜んで査定させていただきます。他社様で断られた物もがんばってお買取致します。こちらに載っていないものでもお気軽にお持ちください。