プラチナ価格はこれからどうなる?価格上昇や下落する要因と今後の価値を予測
2024年7月30日
「プラチナ投資をしたい」
「今後の値動きが気になる」
このように考えていませんか?
近年、金の高騰が騒がれているなか、プラチナの価格も過去最高水準にまで上昇しています。
そのため、プラチナ投資を検討する方が増え、需要が高まっている状況です。
しかし、プラチナの価格がどのように決まるのかわからず、今後の値動きが気になる方も多いでしょう。
本記事では、プラチナの価格が変わる要件や価格推移、投資方法を紹介します。
<この記事でわかること>
- プラチナの価格が決まる要因
- プラチナの価格推移
- プラチナの投資方法
プラチナ投資を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
プラチナと金|価値があるのはどっち?
現在、プラチナは金に比べて価値が低い状況が続いています。
しかし、プラチナは金に比べ希少価値が高く、過去には金よりも高価とされていました。
理由としては、プラチナの需要が不安定である点が挙げられます。
金は宝飾品や投資など多岐にわたる用途で需要がありますが、プラチナは主に自動車や医療器具などの工業用途が約6割を占めています。
そのため、プラチナの価格は産業の動向によって価格が変動しやすいことが特徴です。
2008年のリーマンショック以降、プラチナの需要が減少し、金の投資需要が増加したため、プラチナと金の価格に差が生じています。
プラチナの価格が決まる3つの要因
プラチナの価格が決まるポイントは以下の3つです。
- 需要による影響
- 生産地の動向
- 消費量の多い国の景気による影響
それぞれ詳しく見ていきましょう。
需要による影響
プラチナの価格は需要によって変わり、なかでも自動車産業に大きく左右されます。
自動車産業では、ディーゼル車の排気ガスを浄化するために「プラチナ触媒」が使われています。
近年需要が高まる、燃料電池自動車(FCV)は水素と酸素の化学反応で電気を生成する過程でプラチナ触媒が必要です。
つまり、環境規制が厳しくなるほど燃料電池自動車(FCV)の需要が増加し、プラチナ触媒が多く必要となります。
カーボンニュートラルを目指す現代社会では、プラチナは今後も重要な資源となるでしょう。
また、ジュエリー市場・工業用途・投資目的での購入も需要を押し上げる要因となります。
投資家がプラチナを資産の一部として保有する動きが強まると、市場での需要が増加し、プラチナの価格が上昇します。
生産地の動向
プラチナの主な生産国は南アフリカ共和国とロシアです。
生産国の政治的・経済的な状況や、鉱山の運営状態がプラチナの供給に大きな影響を与えます。
例えば、南アフリカでの労働争議や鉱山の閉鎖はプラチナの供給を減少させ、市場価格を押し上げる要因です。
新しい採掘場の発見や採掘技術の進展も供給量に大きな影響があります。
そのため、プラチナの価格を知るには生産地の動向を知っておく必要があるのです。
消費量の多い国の景気による影響
プラチナの消費量が多い国、特に中国やインドなどの新興国の経済状況も価格に大きく影響します。
経済成長に伴ってジュエリーや自動車の需要が増加するため、プラチナの消費も増えるためです。
経済が好調な時期には需要が高まり、プラチナの価格も上昇しますが、経済が停滞すると需要が減少し、価格は下落します。
各国の投資需要を通じてプラチナの価格に影響を与えるため、消費量の多い国の景気動向は重要なポイントです。
過去5年間のプラチナ価格の推移
参照:田中貴金属「プラチナ価格推移」
2024年7月25日時点で、プラチナは1gあたり「5,113円」で取引されています。
2008年以降、低迷を続けてきましたが、2021年からは右肩上がりです。
2008年には、1gあたり5,000円台で取引されていたことがあり、過去最高水準の状況といえるでしょう。
プラチナを売却するなら今がチャンスです。
【大胆予測】今後のプラチナ価格を予想
プラチナの価格は、需要の高まりから、短期的には高値を維持すると予想されています。
特にコロナ禍の収束と世界経済の回復に伴う自動車生産台数の増加が要因です。
また、近年の脱炭素社会への移行が進む中で、燃料電池自動車の分野でもプラチナの需要が高まっています。
燃料電池自動車に使用するグリーン水素の生成や発電装置などの技術にプラチナが活用されているため、すぐに下落することは考えにくいでしょう。
しかし、アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)がインフレを抑えるために金利を引き上げている状況から、プラチナ価格に影響を与える可能性もあります。
2023年12月の時点で金利の据え置きが決定しましたが、高金利が維持される場合、プラチナ価格に下落圧力がかかる可能性もあるのです。
金利が高いと景気が悪くなり、消費者や企業の支出が抑制される傾向があります。
つまり商品需要が低迷し、自動車などプラチナを必要とする製品の生産が減少する可能性があるのです。
自動車産業はプラチナ需要の大部分を占めているため、自動車の生産減少はプラチナ価格に直接影響を与えるでしょう。
プラチナの投資方法
プラチナの価値が上がっていることで、投資を検討している方も増加しています。
プラチナ投資の方法を紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
現物取引
現物取引は、現在の価格でプラチナを購入し、自分で保有する方法です。
金のインゴットやコインを所有するように、プラチナも資産として保持できます。
価値が上がったタイミングや緊急時に売却して現金化が可能です。
ただし、保管場所には注意が必要で、盗難や紛失のリスクを考慮する必要があります。
積み立て
プラチナ積み立ては、一定額分のプラチナを定期的に自動購入し、積み立てる投資方法です。
手軽に始められるのが特徴で、1,000円程度からスタートできます。
また、積み立てたプラチナは地金やコインにして保有することも可能です。
少額で始められるため、価格変動のリスクを軽減でき、投資初心者におすすめの投資方法といえます。
ETF
プラチナETFは、インターネット上で簡単に取引ができる投資方法です。
ETF(上場投資信託)は現物の市場価格に連動して値動きするため、少額から投資を始められます。
プロに運用を任せるため手間がかからず、一定数以上保有すると実物と交換できる場合もあります。
ただし、運用代行手数料が必要になることもあるため注意しましょう。
先物取引
先物取引は、将来の売買金額や量を現時点で決めて購入する投資方法です。
自己資金の約50倍もの金額で取引が可能で、将来のプラチナ価格によっては大きな利益を得ることもありますが、同時に大きな損失を被るリスクもあります。
ハイリスク・ハイリターンのため、投資初心者にはおすすめできませんが、投資経験が豊富な方に適した方法です。
プラチナは希少性が高く今後価値が高まる可能性大
プラチナの価格動向は、誰にも予測ができません。
しかし、先述したとおり今後の世界動向を考えると、プラチナの価格は少しずつ上昇する可能性が高いと考えられます。
理由のひとつに、アフターコロナに向けた経済政策として、各国が経済の正常化を目指して積極的に動いているためです。
経済政策により市場の消費が活発化すれば、プラチナの価格も上昇していくでしょう。
また、脱ディーゼル車の流れで燃料電池自動車の生産が進めば、プラチナの需要がさらに増え、価格も上昇します。
ディーゼル車に代わる技術として期待されている燃料電池自動車は、約10倍のプラチナが必要です。
ただし、あくまでも予想であり、確実なものではありません。
主要消費国の経済情勢の変化や、プラチナに代わる新たな素材の発見などがあれば、プラチナの価格が下落する可能性もあります。
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プラチナは金に比べて希少価値が高く、今後の価格上昇が期待される貴金属です。
そのため、プラチナ投資を検討する方が増えています。
プラチナの価格は需要や生産地、消費国の景気動向によって変動するため、それぞれの動向を確認して最適なタイミングを見計らうと良いでしょう。
投資方法としては、現物取引・積み立て・ETF・先物取引などがあり、特徴が異なります。
今後、脱炭素社会の進展や経済の正常化に伴う需要増加が予想されるため、プラチナの価値はさらに高まる可能性があります。
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