【価値が分かる】金刻印の種類と意味について解説!ない商品は偽物!?
2023年11月19日
「金には色んな刻印があるけど、どういう意味があるの?」
「刻印がないのは偽物?」
と考えていませんか?
刻印には、金の純度や品質をチェックをした機関などさまざまな情報が含まれています。
刻印の意味を理解すると、自分が持っている金アイテムの価値の判断ができるようになるでしょう。
本記事では、金の刻印の見方や刻印がないアイテムについて解説します。
金の価値を判断したい方や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事で分かること>
- 金に刻印する理由
- 刻印の種類と意味
- 刻印がない金製品が偽物とは限らない理由
金に刻印する2つの理由とは?
金製品に刻印する理由は、以下の2つです。
- 金の純度を一目で分かるようにするため
- 偽物との区別をつけるため
それぞれ解説します。
金の純度を一目で分かるようにするため
金の純度は見た目では分からないことが多く、専用の機械で比重を測定したり、磁石を使用して磁気に反応するか調べたりしなければなりません。
金の刻印は、上記のような検査をしなくても金の純度が分かるように、施されています。
また、純度のほかに、以下のような意味を示す刻印が施されているため、確認してみましょう。
- 品質検査を行った機関や場所
- 製造したメーカーのシンボル
- 製造年月日
すべての金製品に施されているわけではないため、刻印がなくても心配は不要です。
偽物との区別をつけるため
金の純度を偽った製品が出回るようになり、品質を担保するために刻印が用いられるようになりました。
しかし、以下の理由から刻印のない金製品も存在します。
- 刻印する前の時代から金は流通している
- 現在でも古くから出回っている刻印のない本物の金製品がある
刻印があっても真似て作られた偽物の可能性があるため注意が必要です。
純度を表す刻印の種類
金製品の刻印にはいくつか種類があります。ここでは、金の純度を表す刻印の種類を3つ紹介します。
- 1000分率|100分率よりも更に細かく成分の割合を示している
- 24分率|見かける機会が多いカラット(K)表示のこと
- 中国の刻印
それぞれ見ていきましょう。
1000分率|100分率よりも更に細かく成分の割合を示している
金製品を1000分率で示す際は「金製品全体を1000として、金はどれくらい含まれているか?」を数字で示します。
金の純度は以下の6段階に分類されています。
1000分率で示す刻印の種類
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金の含有率
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999
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99.9%
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916
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91.6%(金以外の成分8.4%)
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750
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750%(金以外の成分25%)
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585
|
58.5%(金以外の成分41.5%)
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416
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41.6%(金以外の成分58.4%)
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375
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37.5%(金以外の成分62.5%)
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金以外の成分がない金商品でも、科学的・理論的な側面から100%金商品であると証明できないとされており、1000表示は使用できない決まりがあります。
そのため、限りなく1000に近い純金であるとして、最大値が999(99.9%)と表記されています。
24分率|見かける機会が多いカラット(K)表示のこと
24分率は、金製品の全体を24として考え、金の含有率を示しています。
100分率の概念がなかった時代は24分率で金の純度を示していました。現在は1000分率が主流ですが、24分率も使われています。
24分率で示す刻印の種類と金の含有率、1000分率との対応をまとめた表を確認してみましょう。
24分率で示す刻印の種類
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金の含有率
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1000分率で示す刻印の種類
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K24
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99.9%
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999
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K22
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91.6%(金以外の成分8.4%)
|
916
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K18
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75%(金以外の成分25%)
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750
|
K14
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58.5%(金以外の成分41.5%)
|
585
|
K10
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41.6%(金以外の成分58.4%)
|
416
|
K9
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37.5%(金以外の成分62.5%)
|
375
|
例えば【K24】と【999】の刻印は別物に見えますが、どちらも金の含有率が99.9%であることを示しています。
金の刻印や種類別の買取相場などは、以下の記事でも解説しているため、併せてご参照ください。
買取大吉
https://daikichi-kaitori.jp/gold/gold-kokuin
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中国の金の刻印
中国で製造された金製品の純度は、24分率や1000分率ではなく、独自の刻印で示されています。代表的な刻印は、以下の3種類です。
刻印の種類
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24分率の表記で該当する刻印
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万足金(まんたるきん)
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K24相当
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千足金(せんそくきん)
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K21.6~K23相当
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足金(そくきん)
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K20相当
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中国の金製品は純度が不規則であり、刻印通りの純度とは限りません。
万足金の刻印が刻まれていても、品質チェックを行ったところK21相当だったという可能性があるのです。
上記のような刻印が刻まれている金製品をお持ちの方は、専門知識を持つ鑑定士に詳しく調べてもらう事で価値が分かります。
静岡市清水区内では『買取大吉』で詳しく調べられますので、ぜひ一度お問い合わせください。
ホールマークの意味
金の刻印には、純度を示すもののほかにホールマークが刻まれている場合があります。
ホールマークとは、品位検査を行った金製品に刻印される印です。ここでは、ホールマークの種類について解説します。
- 日本のホールマークは国旗が描かれている
- ホールマークは国によって異なる
ホールマークが刻印された金製品は、質が保証されているといえます。
ホールマークの種類を確認して、お手持ちの金製品にホールマークがあるか確認してみましょう。
日本のホールマークは国旗が描かれている
上記の画像は日本のホールマークであり、特徴は以下の通りです。
ひし形内に記されている数字は純度を示しています。品位検査を行っている造幣局は貨幣や褒章・勲章などを製造している機関です。
日本では金製品の品位検査は任意であるため、ホールマークがない金製品も存在します。
品位検査を受けていない金製品は偽物とは言い切れません。ホールマークは「第三者の厳しい品質チェックに合格した証」であることを覚えておきましょう。
ホールマークは国によって異なる
品位検査を行う国によって刻印されるホールマークは異なります。ここでは、金製品でよく見かける海外のホールマークを紹介します。
フランス【世界でも刻印制度の歴史が長い】
フランスでは、金製品すべてに刻印するよう決められており、種類もさまざまです。代表的なホールマークを一覧でまとめたものをご参照ください。
刻印の種類
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特徴
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鷲の頭
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18金以上に刻印されている ・1838年から現在にかけて使われている ・デザインが3回変わっている ・地域限定で使われた刻印がある
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馬の頭
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1838年~1919年に使用された ・年代が比較的短いことから馬の頭の刻印が刻まれた金商品の製造年代が特定しやすい
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サンジャック貝
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ホタテ貝の刻印 ・14Kの金商品に刻印されている ・動物の頭の刻印が多い中で貝の刻印は珍しく、特定しやすい
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フクロウ
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海外の金商品をフランスで品位検査したときに使用される刻印 ・製造元が不明瞭な金商品をフランスで品位検査したときも使用される
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フランスの刻印は輸入品や自国で製造販売されるものなどで使い分けられているのが特徴です。
イギリス【ホールマーク制度の始まりの国】
イギリスは1300年代からホールマークを刻印するようになったと言われています。
現在でも金製品すべてに刻印するよう決められており、製造元・刻印した年代・場所などが分かるようになっています。イギリスの刻印の種類は以下の通りです。
刻印の名称
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刻印の種類
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刻印の意味
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スポンサーマーク
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2~4文字のローマ字と図形
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製造元
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メタルファインネス・マーク
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王冠と純度を示す数字
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素材と純度
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アセイオフィス・マーク ※アセイオフィスとは品位検査を行う公的機関のこと
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・ライオン ・船のいかり ・城など
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アセイオフィスの場所
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デイト・レター
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【q】2015年 【r】2016年 【s】2017年 【t】2018年 【u】2019年
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製造年代
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デューティーマーク
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王の横顔
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税金を納めた証
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上記刻印のほか、イギリス王室の記念イベントが行われた年に製造された製品には、特別な刻印が刻まれています。
刻印の始まりとされているイギリスの歴史については、下記の記事で詳しく解説していますので、併せてご参照ください。
イタリア【金のアクセサリーを初めて製造】
イタリアのホールマークは【星+数字+ローマ字】です。それぞれの意味について以下の表をご参照ください。
刻印の種類
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刻印の意味
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星
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イタリアである印
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数字
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金商品の製造元として国に認可された際に与えられる番号
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ローマ字
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製造された地域の名称 ・FI:フィレンツェ ・RM:ローマ ・NA:ナポリ ・MI:ミラノなど
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イタリアのホールマークは、製造元の地域やブランドが分かります。イタリアは日本と同様に刻印するかしないかは自由であるため、ホールマークがない金製品もあります。
純度やホールマーク以外の刻印
刻印には純度やホールマークのほかに、以下の素材を示す刻印があります。
それぞれについて詳しく解説します。
カラーゴールド
カラーゴールドとは、金にほかの貴金属を混ぜて色調を変えたものを指します。代表的なカラーゴールドの刻印は以下の通りです。
カラーゴールドの種類
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刻印
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ホワイトゴールド
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WG
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イエローゴールド
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YG
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レッドゴールド
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RDG
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グリーンゴールド
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GRG
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ピンクゴールド
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PG
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上記に加えて、金の純度が刻印されている場合は以下のような表記になります。
このような刻印を見れば、金商品に使用されている素材が分かります。
金メッキ
金メッキとは、金以外の貴金属に薄い金の膜を貼ったものを指します。純度の高い金製品と比較すると低価格で購入できるのが特徴です。
一方で、貼り付けた金の膜が変色したり擦れてはがれてしまったりするため、金メッキ製の製品を長く楽しむことは難しいでしょう。
金メッキ製品と分かる刻印は、以下の通りです。
- GF:金の膜を加熱して貼り付けた製品に刻印される
- GP:電気を通して金の膜を貼り付けた製品に刻印される
- M+数字:Mはミクロンを示す。M1で【1ミクロンの金の膜を使用している】ことを示している
刻印の種類によって、金メッキの製造方法や使用された金の膜の厚さが分かります。
例えば【18KGP】と刻印されている製品は【18金の電気メッキ】を表しています。
金と金メッキの見分け方について、以下の記事でも詳しく解説しているため、併せてご参照ください。
シルバー
シルバーの刻印は【SILVER】や【SV】と表記されています。シルバーの純度を示す刻印は、以下の5段階に区分されています。
刻印の種類
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純度
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シルバー999 ・SILVER999
|
99.9%
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シルバー950 ・SILVER950
|
95%
|
シルバー925 ・SILVER925
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92.5%
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シルバー900 ・SILVER900
|
90%
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シルバー800 ・SILVER800
|
80%
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金と同様に、造幣局の品位検査を行うとホールマークが刻印されます。
プラチナ
プラチナの刻印には【PT】や【pt】に加え、純度を示す数字が刻印されています。プラチナの純度は以下の4段階に分けられています。
刻印の種類
|
純度
|
PT999 ・pt999
|
99.9%
|
PT950 ・pt950
|
95%
|
PT900 ・pt900
|
90%
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PT850 ・pt850
|
85%
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上記のあとに【PP】や【PTP】などの刻印がある場合は、プラチナプレートを使用した製品であることを示しています。
プラチナではない貴金属に、プラチナをコーティングしているという意味です。
刻印がない金商品は金じゃない?
刻印がない金製品でも、純度の高い金で作られていることが多々あるため、刻印の有無で金製品の価値を判断するのは難しいでしょう。
刻印がない金製品が流通しているのは、以下の2つの理由が考えられます。
- 金製品に刻印するのは自由としている国がある
- 刻印制度が始まる前から存在している金製品がある
また、刻印があったとしても、その通りの品位かは実際に製品を調べてみなければわかりません。
以上のことから、刻印がない金製品は金ではないとは言い切れないため、専門知識を持つ鑑定士に調べてもらうのがおすすめです。
金の価格が過去類を見ない勢いで高騰中
金の価格は、2020年頃より高騰しており、過去類を見ない勢いで更新し続けています。
金製品をお持ちの方は、今が売却のチャンスです。
2024年11月時点では、純金1g=14,000円以上の価格で取引されています。
金の価値がいつまで維持されるかは誰にもわからないため、できるだけ早めの売却がおすすめです。
参照:田中貴金属工業「金の価格推移(年次)」
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まとめ:金の刻印には純度や品質チェックをした機関が分かる重要な情報が含まれている
金の刻印には、純度や品質検査を受けた証明など、さまざまな種類や意味があります。
ホールマークは品質検査に合格した金製品に刻印されるもので、信頼の証ともいえるでしょう。
刻印がなくても純度の高い金製品も多く流通しているため、金の質を確認したい場合は、専門知識を持つ鑑定士に依頼するのがおすすめです。
『買取大吉』には、金製品の質を見極める専門知識を持った鑑定士が在籍しています。
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