エルメスのイメージカラーがオレンジなのはなぜ?12種類のオレンジ色の特徴も紹介
2023年10月29日
「エルメスのイメージカラーがオレンジなのはどうして?」
「エルメスのオレンジ色は何種類ある?」
このような疑問はありませんか?
エルメスといえば、明るくて上品なオレンジ色を想像する人は多いでしょう。一方で、イメージカラーがオレンジになった理由を知っている人は多くありません。
この記事では、エルメスがオレンジをイメージカラーにした理由や、オレンジ色のラインナップを紹介します。ぜひエルメスアイテムを購入する際の参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- エルメスがオレンジを採用した理由
- エルメスが展開するオレンジ色の特徴
- オレンジ色が与える効果
エルメスがイメージカラーをオレンジにした理由
エルメスがイメージカラーをオレンジにした理由は、創業者が好きな色だからでも、心理学的な効果を考慮したからでもありません。初めは仕方なくオレンジ色を選んだのです。どのような物語があったのか以下の点を紹介します。
- 昔のイメージカラーはオレンジ色ではなかった
- オレンジ色を決定付けたのはエルメス愛用者の声
それぞれ確認してみましょう。
昔のイメージカラーはオレンジ色ではなかった
エルメスが創業したのは1837年。馬車での移動が主流であった当時、エルメスは高い技術が評価され、馬具専門店として徐々に知名度が広がります。
馬車から自動車へ需要が変化した際もバッグや手袋などの革製品も展開して機転をきかせ、エルメスという名はヨーロッパ中に知られるようになりました。
しかし、順風満帆にことが進んでいたエルメスも1939年に起こった第二次世界大戦により状況が一変します。多くの国を巻き込んだ大戦により、資材は生活必需品や軍事産業に注ぎ込まれたのです。
エルメスも資材の調達が難しくなり、今まで使用していたゴールドの装飾を施した白いボックス・ベージュ色の包装紙はどこへ行っても手に入らなくなりました。
唯一入手できたのが、オレンジ色の包装紙のみ。
エルメスは、それまでイメージとして確立していたベージュの包装紙・白いボックスとは全く異なる
オレンジ色を苦肉の策として選んだのです。
オレンジ色を決定付けたのはエルメス愛用者の声
1945年に第二次世界大戦が終結しました。大戦の余波も徐々に落ち着き、多くの人が日常を取り戻しつつある頃、エルメスもベージュ色の包装紙と白いボックスの調達ができるようになります。
エルメスも元通りになると思われていましたが、意外な所から声が上がりました。
エルメス愛用者が「オレンジ色の方がいい」と口を揃えて言ったのです。エルメスはそれらの声を尊重し、引き続きオレンジ色の包装を使いました。
そして、
1960年代にはエルメスのイメージカラーとして正式に採用。パリの日常がすっかり元に戻る頃には、太陽のようなオレンジ色を手に提げて歩く人の姿が街に溶け込むようになりました。
その後もエルメスはオレンジ色をイメージカラーとしてアイテムを展開し続け、今では「エルメス・オレンジ」と呼ばれるようになったのです。
エルメスのオレンジ色は12種類ある
エルメスにとって思い入れのあるオレンジ色はバッグや財布などの革製品にも採用するようになりました。徐々にオレンジ色の種類が増えていき、今では12種類ものカラーを展開しています。
- Orange(オレンジ)
- Feu(フー)
- Mango(マンゴー)
- Capucine(カプシーヌ)
- Orange Poppy(オレンジポピー)
- Sanguine(サンギーヌ)
- Terre Battue(テールバテュー)
- Potiron Orange(ポティロン)
- Moutarde(ムタード)
- Pain d’épice(パンデピス)
- Abricot(アプリコット)
- Orange Minium(オレンジミニウム)
それぞれの色と特徴を紹介します。
Orange(オレンジ)
果物のオレンジをイメージさせる
ストレートな色合いが特徴です。見る人に元気と暖かい優しさを印象付けられます。
Feu(フー)
フランス語で「火」を意味するFeuは、
暖炉でゆらゆらと揺れる小さな炎をイメージさせる色が特徴的。華麗ながらも落ち着きのある大人っぽさを演出できるカラーです。
Mango(マンゴー)
南国で採れるマンゴーをイメージさせる暖色です。甘く優しい印象を与えられるため、
コーデに可愛らしさをプラスしたいときに活躍するカラーといえるでしょう。
Capucine(カプシーヌ)
Capucineは、フランス語で金蓮花(きんれんか)を意味する語です。花言葉は「困難に打ち勝つ」「勝利」であり、
前向きな気持ちにさせる色合いが特徴的。
濃いめのオレンジは目立つため、ワンポイントカラーとしてコーデに取り入れてもよいでしょう。
Orange Poppy(オレンジポピー)
可愛らしさとインパクトを兼ね備えたオレンジ色です。オレンジ色の花を咲かせるポピーの花言葉は「思いやり」「陽気で優しい」など。落ち込んだときに身に着ければ、元気が出てくるかもしれません。
Sanguine(サンギーヌ)
オレンジにブラウンを少し混ぜたような色合いが特徴なカラーです。光の当たり方によってはオレンジよりブラウンに見える場合があります。
落ち着きをイメージさせるカラーは大人っぽさを演出できるでしょう。
Terre Battue(テールバテュー)
「オレンジ色を取り入れたいけど派手すぎるのは避けたい」という人には品格の感じられるTerre Battueがおすすめです。
上品さが強く表現されている色のため、ロマンチックな雰囲気にぴったりでしょう。
Potiron Orange(ポティロン)
Potiron Orangeは、フランス語でカボチャを意味する言葉です。
爽やかな印象を与える色合いは、見る人をハッピーな気分にさせてくれます。
Moutarde(ムタード)
Potiron Orange(ポティロン)よりも暖色に近いカラーが特徴的。Moutardeは、フランス語でマスタードを意味する語であり、
透明感のある色は見る人を明るい気持ちにさせるでしょう。
Pain d’épice(パンデピス)
壁一面に積まれたレンガや、夕焼けの砂漠をイメージさせる
ミステリアスな雰囲気が特徴のカラーです。深みのあるオレンジ色はポジティブで活動的な印象を与えます。
Abricot(アプリコット)
2018年にエルメス・オレンジとしてラインナップされたカラーです。
明るいオレンジ色ですが、派手すぎることはないため、プライベートだけではなくフォーマルなシーンでも活躍します。
Orange Minium(オレンジミニウム)
エルメスの新カラーとして2023年に登場したOrange Minium。
鮮やかな色が特徴的で、コーデに華やかさ・明るさをプラスしたいときに重宝するでしょう。
オレンジ色が与える効果
色には、見た人の心情を揺れ動かす効果があります。赤は情熱、青は冷静など、人は色から影響を受け心理・行動に変化が生じるのです。オレンジ色は
「暖かい」「明るい」「元気」「活発」など前向きなイメージを与えます。
エルメス愛用者がオレンジ色を選んだのは、心理的効果が働いたからだともいわれています。
戦争が続き、辛い生活が続いていたからこそ、見る人の心を暖かくし、ポジティブな印象を与えるオレンジ色は多くの人の希望となったかもしれません。
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昔のエルメスのイメージカラーは高級感のあるベージュ・ホワイトなどでした。
しかし、第二次世界大戦によりやむを得ずオレンジ色を採用。暖かな色合いに惹かれ多くの人が支持するようになり、現在は「エルメス=オレンジ色」という印象がつきました。
そのため、エルメスがイメージカラーにオレンジが採用されたのは偶然の賜物といえるでしょう。
現在は、エルメスのオレンジ色は12種類もあり、それぞれ特徴や受ける印象が異なります。お気に入りのオレンジ色を使ったアイテムを探すのも楽しいかもしれません。
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