エルメスのバーキンはなぜ人気?魅力・価格・素材・サイズ・歴史を徹底網羅
2025年6月24日
「エルメスのバーキンってどんなバッグ?」
「バーキンが人気の理由や、ほかのエルメスのバッグと何が違うのか知りたい」
このように考えていませんか。
バーキンは、エルメスを代表するバッグのひとつで、世界的に人気があります。
日本国内では、正規店でも品薄な場合が多く、入手が困難と言われているバッグです。
本記事では、バーキンが人気の理由・名前の由来・使い勝手・価格・素材・サイズなどを解説します。
現行モデルの価格も紹介しているため、バーキンに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
エルメスで人気の「バーキン」とは

バーキンとは、フランスの高級ブランド「エルメス」が販売する世界的に有名なハンドバッグです。
エルメスを代表するアイテムで、デザインだけでなく収納力や使い勝手にも優れています。
エルメスのバーキンの特徴は、以下のとおりです。
ひとつずつ解説します。
名前の由来は女優のジェーン・バーキン
バーキンの名前は、女優ジェーン・バーキン氏に由来します。
1980年代、パリからロンドンへ向かう飛行機で、偶然にもエルメスの社長(当時)とジェーン・バーキン氏が隣り合わせになりました。
当時、ジェーン・バーキン氏は母親になったばかりで、エルメスの社長に荷物がたくさん入り、かつ上品で実用的なバッグがないと悩みを打ち明けました。
後日、エルメスの職人がジェーン・バーキン氏の要望に応えられる特別なバッグを製作します。
このバッグがエルメスで最初の「バーキン」です。以降、ジェーン・バーキン氏は長年に渡りバッグを愛用したとされています。
発売当初から変わらない伝統的なデザイン
バーキンは、1984年の誕生から現代に至るまで、基本的な外観デザインを変えていません。
さまざまな素材やカラーバリエーションを発表してはいますが、一目でバーキンとわかるフォルムとなっています。
バーキンのデザインの特徴は、以下のとおりです。
機能性のなかにエルメスの伝統を感じられるデザインとなっています。
バッグとしての収納力や使い勝手も一流品
バーキンは、デザイン性だけでなく機能面も充実しています。
サイドのベルトでバッグの厚みを調整でき、底が広いためしっかり安定します。
2本のハンドルには6種類の素材が使用されており、持ち運ぶときに滑りにくいように設計されているのが特徴です。
フラップは、ベルトと金具の2つで固定し、カデナ(南京錠)も取り付けられるため、セキュリティも抜群です。
内部にはオープンポケットとファスナー付きポケットがあり、小物の整理もしやすい設計となっています。
床に置いても汚れにくいよう底鋲が付けられていたり、傷みにくいよう角部分は柔らかめに仕上げられていたりなど、細かな工夫が見られます。
デザインのエレガントさだけでなく、実用性を兼ね備えた優秀なバッグです。
資産価値が高く投資対象としても優秀
バーキンは、実用アイテムとしてだけでなく、投資対象としても人気があります。
定価は年々上昇を続けており、将来的には定価以上で売却できる可能性があるためです。
実際、2023年から2025年にかけて50万円以上値上がりしており、中古市場での取引価格は定価を上回るケースも多く見られます。
『買取大吉』でも高価買取の対象としており、100万円以上の査定額となった事例もあります。
※あくまでも参考価格であり、買取価格を保証するものではありません。
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バーキンには高級な革素材が使用されている

エルメスのバーキンには、世界中から厳選された最高品質の素材が使われています。
主な入手先は、フランスのデュプイ社やアノネイ社といった有名なタンナー(皮革メーカー)です。
調達後から加工までは、自社のアトリエで温度・湿度を徹底管理するため、高品質なバッグが製造できています。
以降では、バーキンで多用されている4つの素材について解説します。
ひとつずつ見ていきましょう。
トゴ:型崩れしにくい
正式名称
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ヴォー・クリスペ・トゴ
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素材の詳細
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オスの子牛の革
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特徴
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- 深く細かいしわがある
- しわにより傷や摩擦に強い
- 型崩れしにくい
- 日常使いに最適
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トゴは、バーキンを含めたエルメス製品に多く使われている素材です。
細かく丸みのある革表面の模様(グレイン)が魅力で、製品によっては筋やしわの入り方が異なります。
使い込むほどに革らしい深みが増し、経年変化を味わえるのもトゴならではの魅力です。
トリヨンクレマンス:手触りや柔らかい
正式名称
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トリヨンクレマンス
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素材の詳細
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オスの成牛の革
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特徴
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- 手触りが柔らかい
- 傷がつきにくい
- 適度な重みがある
- 革製品らしい上質さがある
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トリヨンクレマンスは、1992年にエルメスで使用された素材です。
当時は「ムー」という名前で呼ばれていましたが、のちに「トリヨンクレマンス」へと変更されました。
エルメスのさまざまな製品で採用されており、革特有の優しく自然な光沢感や、美しい発色が魅力です。
牛の血管の痕が表面に出にくいため、見た目が均一で美しいのも特徴と言えます。
エプソン:丈夫で長く愛用できる
正式名称
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ヴォー・エプソン
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素材の詳細
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細かく型押し加工されたオスの仔牛の革
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特徴
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- 素材がしっかりとしていて丈夫
- 水分に強い
- 型崩れしにくい
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エプソンは2003年に登場した素材です。
それまで使用されていたクシュベル(牛革)の後継として採用され、以降さまざまなアイテムに使用されています。
他の素材と比較して軽く、バッグ自体の重さが軽減されるため、持ち運びしやすい点が魅力です。
スイフト:滑らかな質感
正式名称
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ヴォー・スイフト
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素材の詳細
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オスの仔牛の革
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特徴
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スイフトは、ヴォー・ガリバー(牛革)の後継として2006年に登場した素材です。
発色が良いため、カラフルなバーキンによく使用されています。
使い込むほど味わいが増し、長く愛用する楽しみがある点が魅力です。
バーキンのサイズは4種類

バーキンは、主に4つのサイズで展開されています。
サイズが1種類ではないため、自身の体格や用途に合わせて選択できる点が魅力です。
以降では、それぞれのサイズの特徴や使い勝手を紹介します。
なお、現在はほとんど生産されていませんが、過去には「バーキン50」というサイズも発売されていました。
旅行用のボストンバッグほどの大きさで、普段使い用としては不向きなサイズです。
このように、バーキンでは、通常サイズ以外のサイズも展開するケースが時折見られます。
バーキン25:ミニバッグとして人気急上昇中
バーキン25は、現行品のなかで最も小さいサイズです。
ミニバッグほどの大きさなため、フォーマルな場面よりもカジュアルなコーディネートに適しています。
近年はミニバッグが流行しているため、人気の高いサイズです。
バーキン30:日本人向けのサイズと言われている
バーキン30は、プライベートのお出かけに最適なサイズです。
ノートやファイルなどは入りませんが、長財布・ポーチ・タブレットのような日用品は十分に収納できます。
一説には、日本人の体型に合わせて作られたとも言われているサイズです。
バーキン35:日常使いに最適なサイス
サイズ(多少の誤差あり)
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収納できるものの例
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- A4サイズのノート
- ノートPC(13インチ)
- 500mlのペットボトル
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バーキン35は、日本で最も人気の高いサイズです。
A4サイズの書類・ノートPC・500mlのペットボトルなど、さまざまなアイテムを収納できます。
普段使いはもちろん、ビジネスバッグとしても活用可能です。
バーキン40:マザーズバッグとして活用できる
サイズ(多少の誤差あり)
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収納できるものの例
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- A4サイズのノート
- ノートPC
- 500mlのペットボトル
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バーキン40は、現行品のなかで最も大きなサイズです。
「なんでも入る」と言われているほど収納力があり、1泊2日程度の宿泊ならカバーできます。
マザーズバッグとしての活用も可能で、名前の由来となったジェーン・バーキン氏が愛用していたサイズでもあります。
【2025年】バーキンの定価|高額な理由も解説

バーキンの定価は、使用されている素材やサイズによって異なります。2025年の定価は、以下のとおりです。
バーキンの定価
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バーキン25
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1,705,000円〜
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バーキン30
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1,870,000円〜
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バーキン35
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1,991,000円〜
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バーキン40
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2,222,000円〜
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表のとおり、バーキンの定価は最低でも170万円を超えるほど高額です。
バーキンが高額で販売されている背景には、以下の理由が関係しています。
ひとつずつ見ていきましょう。
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理由①:希少で高価な素材を使用している
バーキンには希少で高価な素材を使用しているため、その分、定価が高額になっています。
バーキンだけでなく、エルメスは基本的に品質の高い素材しか使用しません。
代表的な素材は、本記事の「バーキンには高級な革素材が使用されている」で解説したとおりです。
もともと供給量が限られている貴重で高価な素材を使用しているため、素材の価格が定価に反映されています。
理由②:生産数が少なく需要に間に合っていない
バーキンは、お金があっても手に入らないバッグであるため、希少価値によって定価が高くなっているとされています。
希少価値が高い理由は、以下のとおりです。
需要と供給のバランスと、職人の技術費が定価に反映され、高額な商品となっています。
理由③:エルメスのブランド力が加味されている
エルメスというブランド自体が持つ高い価値も、バーキンの定価に影響しています。
エルメスは1837年の創業以来、品質・デザイン・機能性を追求し続け、高級ブランドとしての地位を確立してきました。
多くの著名人やセレブに愛用されてきた実績もあり、エルメスという名前だけで、アイテムに価値が生まれます。
このようなブランド自体の価値も、バーキンの定価を上げる要因となっています。
理由④:高品質なアフターサービスを維持するため
エルメスの手厚いアフターサービスを維持するための必要経費も、バーキンの定価に反映されていると言われています。
エルメスでは、購入後も長く愛用してもらえるよう、以下のアフターサービスが用意されています。
バッグの場合は、刻印されたIDから製品を製作した職人を特定し、可能な限り同じ職人が修理を担当する仕組みがあります。
このような高品質なアフターサービスを維持するためのコストも、定価に反映されています。
参考:エルメス公式サイト
バーキンとケリーの違い

エルメスを代表するバッグとして、バーキンと並んで人気が高いのが「ケリー」です。
2つのバッグには、以下の違いがあります。
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バーキン
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ケリー
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デザイン
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カジュアル
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フォーマル
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ハンドル
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2本
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1本
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開閉方式
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フラップ+ベルト
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フラップ+留め具
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持ち方
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ハンドバッグ
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ハンドバッグ
ショルダーバッグ
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誕生年
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1984年
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1935年
(ケリーと命名されたのは1956年)
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定価はバーキンの方が若干高価ですが、大きな差はありません。
資産価値は、2025年6月時点ではノーマルサイズのモデルであればバーキン、ミニサイズのモデルであればケリーの方が高い傾向です。
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芸能人にもバーキンの愛用者は多数存在

エルメスのバーキンは、日本だけでなく世界中の有名人に愛用されています。
バーキンを愛用している方の一例は、以下のとおりです。
海外での愛用者
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女性有名人
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- ヴィクトリア・ベッカムさん
- ジェニファー・ロペスさん
- ミランダ・カーさん
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男性有名人
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世界的デザイナーのマーク・ジェイコブさんが愛用している実例を見ると、プロが認めるバッグと言えます。
エルメスのバーキンは年収3,000万円以上の方が購入する傾向

エルメスのバーキンは、定価が150万円を超えるほど高額です。
そのため、購入するのは年収が3,000万円以上の高所得者層と言われています。
具体的な職業には、不動産や株式などの投資・経営者・年収が高い営業職・医療関係者などが挙げられます。
しかし、年収が3,000万円以上でなければ購入できないかと言われると、そうとも限りません。
エルメス公式では、顧客の年収にボーダーラインを設けていないためです。
購入資金があり、偶然にもバーキンを入荷したタイミングに来店できた場合、購入できる可能性はあります。
とはいえ高額であるのに変わりはないため、ご自身の収入や貯蓄状況などを考慮し、無理のない範囲で購入するのがおすすめです。
初めてのバーキンとしておすすめの種類

バーキンを購入したいけれど、どのような素材やカラーを選べばいいかわからない方には、以下のタイプがおすすめです。
初めてのバーキンとしておすすめの種類
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カラー
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- ・ブラック
- ・エトゥープ(グレージュ系の色)
- ・トルティエールグレー(淡いグレージュ)
- ・エタン(薄く明るめのグレー)
- ・ゴールド(キャラメル色に近い色)
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サイズ
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素材
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カラーは、定番色の5つがおすすめです。
上記のなかでも迷うのであれば、オールマイティで使えるブラックで探してみてください。
サイズは、荷物がそれほど多くなければバーキン25を、荷物が多くなる方であればバーキン30を検討してみるとよいでしょう。
エルメスのバーキンが購入できる場所

バーキンの購入場所としておすすめなのが、以下の2つです。
正規店は新品のバーキンが手に入りますが、そもそも店頭に陳列されている確率が低いため、難易度が高い方法です。
新規の顧客には販売してもらえないという噂もあり、購入するには、常連客になるか入荷のタイミングに偶然来店するしかないとされています。
一方、ブランド専門のリユースショップは、正規店よりもバーキンを購入できる確率が高い方法です。
基本的には使用済みしか売られていませんが、タイミングによっては新品未使用や、未使用に近いユースド品が手に入るかもしれません。
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世界的に人気なバッグ・バーキンを作ったエルメスの歴史

本章では、世界中から愛されているバーキンを生み出したエルメスの歴史を紹介します。
<1837年に創業>
1837年に馬具職人のティエリ・エルメスがパリに開いた馬具工房から始まりました。
当時から高い技術力で高品質なアイテムを製造していたティエリ・エルメスは、馬具工房として高い評価を得ています。
<バーキンの前身を発表>
1892年に馬の鞍を収納するためのバッグ「オータクロア」を発表します。
バーキンの原型と言われているバッグで、旅行用として富裕層に愛用されました。
<馬具からの事業転換>
20世紀に入り自動車が普及すると、馬具の需要は減少していきました。
そこで、馬具製作で培った革加工技術を活かし、バッグ・財布・ベルト・時計、アクセサリーといった革小物の製作へと事業を転換します。
<現代のエルメスへ発展>
事業転換によって、エルメスは順調に事業を拡大していきました。
現在では、香水や食器など、バッグ以外にも幅広い製品を取り扱う世界的なブランドへと発展しています。
まとめ:バーキンはエルメスを代表する世界的に人気のバッグ

バーキンは、女優ジェーン・バーキン氏の悩みがきっかけで誕生したバッグです。
発売当初から変わらない伝統的なデザインと機能性で、現在でも多くの方々に愛用されています。
また、希少性が高く中古市場でも高額で取引されているため、投資対象として人気があるのもバーキンの特徴です。
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