ロイヤルオークはなぜ高い?高騰の背景・価格推移・人気モデルも紹介
2025年2月25日
「ロイヤルオークが高いのはなぜ?」
「以前に比べてどのくらい高くなり、現在いくらで買えるのか知りたい」
ロイヤルオークは、以前と比較して価格が高くなっています。
背景には、製造コストや需要と供給のバランスなどが考えられ、気軽に買えない価格になっているモデルも少なくありません。
本記事では、ロイヤルオークが高くなっている理由・時計の魅力・購入方法について解説します。
ロイヤルオークの購入を検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- ロイヤルオークが高い理由
- 定価と市場価格の推移
- ロイヤルオークの魅力
- ロイヤルオークの人気モデル
- 購入前のポイント
- 購入方法と注意点
オーデマ・ピゲのロイヤルオークはなぜ高い?

ロイヤルオークは、オーデマ・ピゲのラインナップのなかでも代表的なモデルです。
ラグジュアリーとスポーティを融合した特徴的なデザインとなっています。
1972年の発売当初はメンズラインのみでしたが、1976年にはレディースラインも登場しています。
幅広い層に支持されている時計ですが、一般的な高級時計と比較して高価です。
ロイヤルオークが高い理由として、以下の3つがあげられます。
ひとつずつ見ていきましょう。
理由①:製造コスト(人件費)がかかっている
ロイヤルオークの製造はほとんどが手作業で行われているため、人件費が多く発生し、価格に反映されています。
特に、特徴的な八角形のベゼル・文字盤のタペストリー模様・複雑な機構を持つトゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーなどは、高い技術力を持つ職人の手作業が必須です。
デザイン面だけでなく、機構面においても製造工程に手間がかかるため、価格が高くなっています。
理由②:需要に供給が追いついていない
需要が高い時計ですが、供給が追いついておらず、希少性が上がっているため価格も上昇しています。
オーデマ・ピゲの年間生産数は約4〜5万本と言われており、ロレックスの年間生産数約100万本と比較するとわずかです。
職人がひとつひとつ丁寧に仕上げているため、大量生産ができません。
生産数の少なさがロイヤルオークの希少性を高め、価格が高騰しています。
理由③:使用する素材が高騰している
ロイヤルオークには価格の高い貴金属が使われているため、おのずと販売価格も高くなっています。
使用されている素材は、以下のとおりです。
近年は金やプラチナの高騰を受けて、ロイヤルオークの価格も高くなっています。
ロイヤルオークの価格推移

ロイヤルオークの価格は、定価・市場価格どちらも上昇傾向にあります。
価格推移
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定価
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緩やかに上昇。20年でおよそ2〜3倍程度。
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市場価格
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定価よりも急激に上昇。過去20年で、およそ5〜7倍程度。
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中古モデルの価格も上昇しており、すべてのモデルにおいて、およそ1.5〜2倍ほどに高騰しています。
ロイヤルオークは、登場当初からデザインに大きな変更が加えられていないため、古いモデルでも根強い人気があるのです。
保存状態が良好で付属品が揃っているとプレミア価格がつくこともあります。
なお、過去1年間(2024年からの動向)だけであれば、900〜1,000万円台を行き来しています。
ロイヤルオークの魅力

ロイヤルオークには、ほかの時計には見られない魅力が存在します。
- 極薄のケースとムーブメント
- 資産価値が高く投資対象としても有効
ひとつずつ見ていきましょう。
ラグジュアリーとスポーティの融合
ロイヤルオークは、時計業界で初めて、ラグジュアリーとスポーティを融合した時計です。
ロイヤルオークが誕生したのが1972年で「週末のセーリングやドライブに使え、かつ夜の社交界でも着けられる万能な時計が欲しい」という要望により製作が始まりました。
オーデマ・ピゲはスポーティでありながらもラグジュアリーという相反する難題に挑み、ロイヤルオークを生み出しました。
ブレスレット一体型の薄型時計という革新的なスタイルは、現在に続くラグジュアリースポーツウォッチ(通称:ラグスポ)という一大ジャンルを築き上げます。
ステンレススチールなのにラグジュアリー
ステンレススチール(SS)を初めて高級時計に使用したモデルとしても知られています。
当時、時計といえばゴールドなどの貴金属を使用するのが一般的であり、SSは普及価格帯の時計に使われる素材という認識でした。
しかし、オーデマ・ピゲはロイヤルオークの外装に工夫を加えて、SSをラグジュアリーな雰囲気に進化させます。
表面全体をヘアライン仕上げ(意図的に付けた直線上の傷)にし、側面や面取りしたエッジはポリッシュ(研磨)して完璧な鏡面に仕上げました。
外装にメリハリをつけ、造形を際立たせてラグジュアリー感を高めています。
極薄のケースとムーブメント
ロイヤルオーク最大の特徴と言えるのが、薄型のケースです。
発売当初のムーブメントは3.05mmという薄さで、当時のデイト機能付き自動巻きムーブメントとしては最薄と言えるレベルでした。
ケースを含めても7.8mmという薄さであり、スポーツウォッチとしても異例の薄さです。
オーデマ・ピゲが持つ高い技術力によって、薄型でありながらも50mの防水機能も搭載しています。
資産価値が高く投資対象としても有効
ロイヤルオークは、投資対象としても注目されています。過去には定価の10倍以上になったモデルもあるほどです。
例えばロイヤルオーク・ジャンボ「15202ST」は、2011年当時の定価が約200万円でしたが、一時期は中古販売価格が2000万円にまで上昇しました。
その年々によって価格変動はあるものの、人気モデルの中古品が値上がりする傾向は続いており、資産価値が高い時計として知られています。
ロイヤルオークの人気モデル

ロイヤルオークには、さまざまなバリエーションがあります。なかでも人気のモデルは、以下の3つです。
- フライングトゥールビヨン
- パーペチュアルカレンダー
それぞれの特徴や魅力を見ていきましょう。
オートマティック
ロイヤルオークの定番モデルであり、シンプルなデザインと高い実用性が魅力です。
ステンレススチールモデルの他、ゴールドモデルやコンビモデルも存在します。
オンラインショップでの価格帯は、モデルによって大きく異なりますが、おおよそ400万円〜900万円台となっています。
フライングトゥールビヨン
機械式時計の精度を高めるための複雑な機構を搭載した時計です。
フライングトゥールビヨンをより美しく見せるための構造であり、ロイヤルオークの持つ高級感をさらに引き立てています。
非常に高額で、オンラインショップでは明記されておらず「価格要問合せ」と明記されています。中古市場でも400万円〜と、高額です。
パーペチュアルカレンダー
日付・曜日・月・閏年を自動的に表示する複雑な機構を搭載したロイヤルオークです。
美しいデザインと複雑な機構が融合した芸術品とも言える時計です。
オンラインショップでは価格が明記されておらず、中古市場では1,000万円以上で取引されています。
ロイヤルオークを選ぶポイント

自分にぴったりの一本を選ぶためには、以下のポイントを押さえておく必要があります。
ひとつずつ見ていきましょう。
サイズ
日本人の男性にぴったりのサイズは、36mmから38mmと言われています。
無難なサイズを選びたいのであれば、36mm〜38mmの間で選ぶのがおすすめです。
また、時計のサイズは持ち主の印象も左右します。
薄めで小さめの時計はフォーマルでエレガントな印象、厚めで大きめの時計はスポーティーでカジュアルな印象を与えます。
仕事用なら薄めのサイズ、普段使いなら重厚感のあるサイズを選ぶのもよいでしょう。
素材
ロイヤルオークに使われている素材は、主にチタン・セラミック・ゴールドの3種類です。それぞれ、金属の持っている特徴が異なります。
素材の特徴
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チタン
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・金属アレルギーを起こしにくい
・鏡面仕上げが美しい
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セラミック
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・傷つきにくい
・見た目が美しい
・衝撃で割れる場合がある
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ゴールド
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・資産価値が高い
・高級感がある
・カラーゴールドでバリエーションが出せる
・比較的傷がつきやすい
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それぞれの素材には、メリットとデメリットがあります。ご自身のライフスタイルや好みに合わせて素材を選びましょう。
バンド
ロイヤルオークには、メタルブレスレット・皮革バンド・ラバーストラップといったさまざまなバンドオプションがあります。
バンドオプションの特徴
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メタルブレスレット
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・装着感がよい
・ステンレススチール製は、軽量で耐久性にも優れている
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皮革バンド
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・クラシックで上品な印象を与える
・エレガントなシーンに最適
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ラバーストラップ
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・カジュアルでスポーティな印象を与える
・耐水性に優れている
・日常使いやアウトドアシーンに適している
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用途に合わせて選択するのもよいでしょう。
機能
ロイヤルオークは、単に高級感だけでなく機能性にもこだわっています。
さまざまな機能があるため、装着シーンを想像して機能面で選ぶのもよいでしょう。
特に人気の機能は、以下の2つです。
ロイヤルオークで人気の機能
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防水
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50mから300m防水モデルまであり、日常生活の水仕事には十分対応できます。ただし、ダイビングなどの専門的な使用を考える場合は、ダイバーモデルを選ぶ必要があります。
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クロノグラフ
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クロノグラフ機能は、複雑な機能が好きな人におすすめです。タイムアタックなどに利用できるため、機能面でも優れています。
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ほかにもさまざまな機能が搭載されています。
着用シーン
時計は、着用するシーンによってふさわしいモデルが異なります。
結果的には自分の好みのモデルを購入するのが一番ですが、シーンに合わせて選びたい方は、以下の基準を参考にしてみるのもよいでしょう。
シーン別のおすすめのモデル
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ビジネスシーン
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ステンレススチール製のロイヤルオーク・オートマティック
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フォーマルなシーン
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金無垢のロイヤルオーク・オートマティック
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カジュアルシーン
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クロノグラフ機能付きのものや、ラバーストラップが付いたモデル
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ロイヤルオークは基本的にさまざまなシーンに合わせやすい時計です。
そのため、上記の表を参考にしつつ、自分の好みで時計を選ぶのがおすすめです。
ロイヤルオークの購入方法

ロイヤルオークは人気が高く、購入の難易度が高い時計のひとつです。
手に入れるためには、以下の方法がありますが、それぞれにメリットとデメリットが存在します
それぞれの購入方法の特徴と、メリット・デメリットを見ていきましょう。
正規店:購入までの難易度が高い
正規店で購入するメリットは、正規品を定価で購入できる点です。
しかし、正規店での購入は難易度が高く、在庫があれば買えるという訳ではありません。
予約を受け付けてない店舗もあり、購入するためには、以下の条件を満たす必要があるとされています。
また、店員との関係性を構築したり、新作予約のタイミングを逃さないようにしたりなど、根気のいるプロセスが必要です。
ロレックスの正規店購入と似た状況と言えるでしょう。
中古市場:公式価格より高騰している
中古市場で購入するメリットは、廃盤になったモデルを購入できる可能性がある点です。
しかし、中古市場には以下のデメリットも存在します。
ロイヤルオークは高く売れるため、偽物も多く流通しています。
また、中古の市場価格も高騰しており、定価を超えるケースも少なくありません。
例えば3針日付モデル「Ref. 15510ST.OO.1320ST.06」の場合、定価は396万円ですが、中古未使用品をWeb検索すると933万円で販売されており、定価との差額は537万円にもなります。
それ以外のモデルの中古市場価格もおよそ400〜800万円と高額です。
転売目的で購入する人が後を絶たないのも、価格高騰が理由のひとつに挙げられます
海外の正規店:アフターフォローの保証がない
海外の正規店で購入するメリットは、日本より安く買える可能性がある点です。
特に貴金属を使用しているモデルは、為替レートの違いによって安く購入できる場合があります。
ヨーロッパやアジアの正規店であれば、日本よりも安く購入できる可能性があるでしょう。
また、日本で展開していないデザインのモデルも手に入れられるチャンスがあります。
しかし、海外で購入した場合、日本の正規店でアフターフォローが受けられない、もしくは制限される場合がある点がデメリットです。
海外で購入する際は、保証がつかないのを覚悟して購入しましょう。
『買取大吉』ではロイヤルオークの買取に対応

『買取大吉』では、ロイヤルオークの持ち込みを歓迎しています。『買取大吉』の特徴は、以下のとおりです。
ロイヤルオークは価格の高騰により、買取価格も年々上昇しています。今売却すれば、プレミア価格になる可能性もあります。
オーデマ・ピゲの買取については、以下のページから詳細の確認が可能です。
古いモデルでも買取可能
ロイヤルオークは、最新モデルだけでなく、古いモデルにも需要があります。
モデルや状態によっては、数十年前のものでも高価で買取されるケースがあるため、思わぬ金額になる可能性も少なくありません。
『買取大吉』では、古いモデルでも、査定時点の最高値で買取いたします。
古いロイヤルオークをお持ちで、売却を検討されている方は、気軽に『買取大吉』へご相談ください。
状態に関わらず査定可能
ロイヤルオークは、どのモデルも需要も比較的高いため、状態に関わらず査定が可能です。
以下の状態であっても、価格がつく可能性があります。
『買取大吉』では、時計の状態を細かくチェックし、少しでも価値がある場合は、査定・買取が可能です。
ボロボロで売れそうにない時計をお持ちの方も、安心してお持ち込みください。
3つの買取方法から選べる
『買取大吉』では、3つの買取方法を用意しています。
『買取大吉』3つの買取方法
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店頭買取
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・予約不要で来店可能
・すぐに査定し買取価格を提示
・成約となったら即日現金渡しが可能
・キャンセルしても手数料は無料
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出張買取
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・鑑定士が無料で自宅へ訪問
・当日の現金手渡しが可能
・1点からの申し込みにも対応
・玄関先での査定に対応
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宅配買取
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・自宅にいながら査定が可能
・無料の宅配キットの用意あり
・買取価格は口座振り込み
・キャンセル時の返送料も無料
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いきなり査定を依頼するのが不安な方は、画像を送るだけでおおよその価格がわかる「LINE査定」もおすすめです。
使わなくなった時計をお持ちの方は、気軽に『買取大吉』へご相談ください。
【Q&A】ロイヤルオークに関してよくある質問

ロイヤルオークに関してよくある質問をまとめました。
- Q.ロイヤルオークとロイヤルオークオフショアの違いはなんですか?
ひとつずつ回答します。
Q.ロイヤルオークとロイヤルオークオフショアの違いはなんですか?
A.ロイヤルオーク オフショアは、ロイヤルオークを大型化させたモデルです。
ロイヤルオーク オフショアは、ロイヤルオーク誕生20周年(1993年)に発売されました。
迫力のあるデザインで人気に火がつき、現在では主要コレクションのひとつとなっています。
Q.オーデマピゲが買える人の年収はいくらですか?
A.年収が1,000万円以上、もしくは経済的に余裕のある人が購入できる時計と言えるでしょう。
理由は、時計本体の価格が高額なだけでなく、オーバーホール代などの維持費もかかるためです。
オーデマピゲが買える人の特徴については、以下の記事でも解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ:ロイヤルオーク高いのは素材や人件費の高騰がひとつの要因

ロイヤルオークが高くなった理由のひとつとして、素材や人件費の高騰があげられます。
さらに、オーデマ・ピゲは大量生産をせず、高度な技術を持つ職人による少量生産を貫いています。
そのため、高い品質が保証される一方で、希少性の上昇により価格が高くなっているのが現状です。
ロイヤルオークは、数年前の価格では買えない時計となっています。
「買いたいけれど高くて悩んでいる」という方は『買取大吉』の無料査定を試してみてはいかがでしょうか。
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