岩倉具視500円札に価値はある?買取相場や高く売る方法を解説
2025年1月9日
「500円札の価値を知りたい」
「高く売れるの?」
このように考えていませんか。
岩倉具視の肖像がデザインされた500円札は、種類や保存状態によって額面以上の高値で取引されることがある古紙幣です。
しかし、知識がないまま売却すると思わぬ損をする可能性もあります。例えば、価値が高い500円札を見逃したり、相場よりも低い価格で売却したりするリスクです。
本記事では、500円札の概要や価値を決めるポイント、買取相場を紹介します。より高く売却したい方は、参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 500円札の概要
- 価値を決めるポイント
- 種類別の買取相場
- 高く売る方法
古紙幣に価値あり|岩倉具視500円札はどんなお札?
500円札は1951年に発行が始まり、43年後の1994年に発行終了となっています。表面には岩倉具視(いわくらともみ)の肖像、裏面には富士山が描かれた美しいデザインです。
現在も紙幣として使用可能であり、銀行などに持ち込めば額面の500円に交換できます。
ここでは、500円札のデザインに採用されている岩倉具視の人物像と、500円札の種類を解説します。
岩倉具視はどんな人?
岩倉具視は1868年の「王政復古の大号令」を画策した明治維新の立役者であり、明治政府の重要な外交官でもありました。
1871年には特命全権大使として使節団(岩倉使節団)を率いてアメリカに渡ります。その後、イギリス・フランス・ドイツ・ロシア・イタリアなど12カ国を訪問して1873年に帰国し日本の近代化に大きく貢献しました。
帰国後は故郷である京都に保勝会という団体を設立し、京都の復興・発展にも尽力しています。
1883年、京都御所保存計画のため京都に滞在中に、咽頭がんが悪化し57歳で亡くなりました。
数々の功績を称え、岩倉具視の肖像が500円札に採用されたのです。
500円札の種類
500円札にはB号券とC号券の2種類があります。表面に岩倉具視の肖像・裏面に富士山のデザインはいずれも同様です。
しかし、発行年数や細部に異なる点があります。特徴は以下のとおりです。
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B号券
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C号券
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発行時期
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1951年〜1971年
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1969年〜1994年
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サイズ
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縦76mm、横156mm
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縦72mm、横159mm
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透かしの有無
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透かしがない
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表面の左側に透かしがある
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デザイン
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全体が四角い枠で囲まれている
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枠で囲まれず、両端が開放的
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参考:日本銀行「五百円券」
また、B号券はさらに「最初期」「前期」「後期」の3種類に分けられます。見分け方は記番号や紙の色です。
B号券の種類
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特徴
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最初期
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記番号の先頭がAやBなどの1桁のアルファベット
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前期
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2桁のアルファベットで紙がクリーム色
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後期
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2桁のアルファベットで紙が白色
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一般的に発行期間が短く、発行枚数の少ないB号券のほうが希少性が高いとされています。
500円札の価値を決める5つのポイント
500円札の価値を決めるポイントは主に以下の5つです。
- 記番号
- 年代
- 500円札の状態
- エラープリント
- 福耳つき
それぞれ見ていきましょう。
記番号
記番号とは紙幣に印刷されているアルファベットと数字です。記番号の並び方によって、500円札の価値が変わる場合があります。
価値の高い記番号は以下のとおりです。
記番号の種類
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例
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ゾロ目
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111111・888888
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連番
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123456
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初号札
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000001
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最終号札
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999999
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珍しいアルファベット
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AA券・1桁のアルファベット
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サンドイッチ番号
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122221
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お手元にある500円札の記番号を確認してみるとよいでしょう。
年代
500円札は発行された年代によっても価値が異なります。前述のように、500円札はB号券とC号券に分けられ、B号券は最初期・前期・後期に分かれます。
発行年代が古いもののほうが価値が高いため、B号券最初期→前期→後期→C号券の順に価値は下がる傾向です。
区別がつきにくい場合は、鑑定士が在籍する店で査定に出してみるとよいでしょう。
500円札の状態
500円札は汚れや擦れがない美品や未使用品に近いもののほうが高い価値が認められます。年代が古く、状態のよいものほど希少性が高いため高値で取引される傾向です。
紙幣専用のケースやジッパー付きの袋などに大切に保管されている場合は、無闇に取り出さないほうが価値を下げずに済むでしょう。
エラープリント
エラープリントとは、印刷時のミスによって通常とは異なるデザインになった紙幣です。500円札にも以下のようなエラープリントが見られることがあります。
- 印刷の液だれ
- 文字や図柄のずれや滲み
- 印刷の欠損
- 文字の太さが一部異なる
エラープリントは通常の紙幣よりも希少性が高いため、高値で取引される傾向です。
福耳つき
福耳は製造過程における裁断ミスにより、紙幣の四隅いずれかに紙片が残ったものです。本来ないはずの紙の一部が存在する紙幣には、高い価値が認められています。
現在では技術の向上により、福耳つきはほとんど見られなくなりましたが、500円札が製造されていた時期は、製造技術が未熟で福耳つきが存在したのです。
福耳つきの紙幣はコレクターに人気があるため高値がつきやすい傾向です。
いくらで売れる?500円札の買取相場
500円札は種類によって価値が異なります。種類別の買取相場は以下のとおりです。
500円札の種類
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買取相場(参考)
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B号券
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5,000〜2万円
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C号券
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3,000〜1万5,000円
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珍しい記番号
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5,000円〜3万円
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エラープリント
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1万円〜5万円
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福耳つき
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数十万円
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エラープリントや福耳つきは希少性の高さが認められており、買取相場も高い傾向です。
見た目にはわかりにくくてもプレミアがつく場合もあるため、現在の価値を知るために査定に出すとよいでしょう。
なお、買取相場はあくまで参考であり、実際の買取価格を約束するものではありません。
500円札を高く売る方法
500円札を高く売る方法は主に以下の3つがあります。
- そのままの状態で売る
- まとめて売る
- 信頼できる買取店で売る
実践しやすいものを試してみましょう。
そのままの状態で売る
500円札をはじめ、お札は湿気に弱く、お手入れ方法を間違えると状態が悪化する場合があります。状態が悪くなると査定での評価も下がるため、無理にお手入れせず、そのままの状態で売るのが賢明です。
保管ケースなどに入っている場合も、中身を取り出さずに査定に出すとよいでしょう。
まとめて売る
500円札を他の古銭や古紙幣とまとめて売ると、全体の買取価格アップにつながります。
『買取大吉』では、500円札以外にも豊富な買取品目があり、貴金属や宝石類の買取も大歓迎です。
不要品をまとめて『買取大吉』までお持ちください。
信頼できる買取店で売る
信頼できる買取店で売却することも高く売るために重要です。古紙幣の知識がないリサイクルショップなどで売却すると相場よりも低い価格で買取される可能性があります。
『買取大吉』には、豊富な経験を持つ鑑定士が在籍しているため、品物を一つひとつ丁寧に査定いたします。
500円札の買取なら『買取大吉』にお任せください。
500円札以外に価値のある古紙幣
500円札以外にも価値のある古紙幣は存在します。ここでは、以下の3つを紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
旧千円札
旧千円札には複数の種類があり、以下のように分けられます。
種類
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発行年
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デザイン
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甲号券
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1942年~1946年
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表面:日本武尊と建部神社
裏面:彩紋
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B号券
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1950年〜1965年
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表面:聖徳太子
裏面:法隆寺夢殿・NIPPON GINKOの文字
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C号券
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1963年〜1986年
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表面:伊藤博文
裏面:日本銀行
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D号券
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1984年〜2007年
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表面:夏目漱石
裏面:タンチョウ
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参考:日本銀行「千円券」
種類ごとに価値は異なり、希少性の高いものや状態のよいものは高値で取引されています。
旧五千円札
旧五千円札には以下の2種類があります。
種類
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発行年
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デザイン
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C号券
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1957年〜1986年
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表面:聖徳太子
裏面:日本銀行
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D号券
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1984年〜2007年
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表面:新渡戸稲造
裏面:逆さ富士
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参考:日本銀行「五千円券」
旧五千円札は、額面以上の価値がつくことは少ないですが、エラープリントや福耳の場合は額面以上の価値が認められるケースがあります。
旧五千円札については、こちらの記事も参考にしてみてください。
旧一万円札
旧一万円札は以下の2種類があります。
種類
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発行年
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デザイン
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C号券
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1958年〜1986年
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表面:聖徳太子
裏面:鳳凰
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D号券
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1984年〜2007年
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表面:福沢諭吉
裏面:きじ
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参考:日本銀行「一万円券」
旧一万円札も種類によって価値が異なり、聖徳太子が描かれたC号券のほうがコレクションとしての需要は高い傾向です。
買取相場は品物の状態によっても異なります。
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古紙幣や古銭の買取実績を知りたい方は、こちらのページも参考になります。
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本記事では500円札の概要や価値を決めるポイント、種類別の買取相場を紹介しました。
500円札は岩倉具視の肖像がデザインされた古紙幣で、額面をはるかに超える価値が認められる場合があります。
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