海外で購入した金を日本で売却すると儲かる？利益が出る仕組みを解説

「海外で金を購入して日本で売ったら儲かるって言われているのはなぜ？」
「金を安く買える国や、日本で売るまでの具体的な手順を知りたい」

 

このように考えていませんか。

 

海外で購入した金を日本で売却すれば、利益が出るのは事実です。

 

しかし、莫大な利益は得られません。

 

本記事では、金を日本で売ると利益が出ると言われている理由や、購入から売却までの具体的な手順を解説します。

 

海外に行く予定で、金の購入を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

海外で購入した金を日本で売却しても儲からない

「海外で金を買って日本で売れば儲かる」と言われていますが、事実ではありません。

 

儲かると誤認されている理由は、日本では金の購入・買取どちらに対しても消費税（10%）が発生するためです。

 

一方、海外には金に対して税がかからない国があり、2つの情報が組み合わされて儲かるとされています。

 

間違って認識されている手順をまとめました。

 

 

しかし、上記の手順は現実的ではありません。理由は以下のとおりです。

 

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

入国時に金に対して消費税が発生する

海外から日本へ金を持ち込む際には、原則として消費税がかかります。

 

厳密には、持ち込む金の量や種類によっては税金がかからないケースもあります。

 

しかし、儲けを期待して大量の金を持ち込む場合には、ほぼ確実に消費税の支払い（10%）が必要です。

 

海外にて非課税で購入した金であっても、日本に入国する際に消費税を支払うため、結果的に莫大な利益を得ることは難しいのです。

 

入国時の手続きについては、本記事の「日本に金を持ち込む際のルール」で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

日本では海外製の金が売れにくい

近年、密輸が増加している影響で、海外製の貴金属の買取を拒否する買取業者が増えています。

 

買取可能な場合でも、相場よりも低い金額でしか買い取ってもらえないケースが多い傾向です。

 

特にインゴットは密輸される事例が多いため、買取を断られる場面がよくみられます。

 

世界的に品質が保証されているグッド・デリバリー・バーも、相場よりも低い価格でしか買い取ってもらえない可能性があります。

 

グッド・デリバリー・バー（GDB）とは ロンドン金属市場協会（LBMA）のチェックをクリアした企業が精錬するインゴットを「グッド・デリバリー・バー」と言います。 LBMAに認められるのは、世界的な信頼を獲得するのと同義です。 日本では、田中貴金属工業や三菱マテリアルなどが認定を受けています。

 

インゴットの買取については、以下の記事で紹介しています。気になる方は参考にしてみてください。

 

 

日本で購入した金を海外で売却するのも現実的ではない

「日本で金を買って、税金の高い国で売れば、その差額が利益になる」と考える方もいるかもしれません。

 

実際、日本よりも税率が高い国があるため、計算としては成り立ちます。

 

しかし、この方法も現実的ではありません。理由は以下のとおりです。

 

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

入国先で税金が取られる可能性がある

金を他国へ持ち込む際、入国先で定められている税関手続きが必要です。持ち込む金の量によっては、税金がかかる場合があります。

 

税金の金額は入国先の法律によって異なり、日本よりも高い税率を設定している国も存在します。

 

思わぬ税金を支払う可能性があるため、結果的に利益を得るのは難しいのです。

 

なお、日本から無申告で持ち出せる金の量は1kgまでと決められています。オーバーすると「支払い手段の携帯輸出申告書」の提出が必要です。

 

金の量が多い場合は、貿易と同じ輸出手続きが必要となるため、大きな手間が発生します。

 

参考：税関「現金等の持出し（持込み）」

 

海外で売却した金の利益にも税金が発生する

海外で金製品を売却して得た利益は、原則として日本の所得として扱われます。

 

日本に居住している人は、国内外に関わらず全世界所得に対して課税されると法律で決められているためです。

 

つまり、日本で買った金を海外で売った利益に対しても、日本の税金を支払う必要があります。

 

結果的に、買った時の金額と利益に対して税金を支払うため、儲けが相殺される可能性が高くなります。

 

渡航の手間と手元に残る金額を考えると、割に合うとは言えません。

 

参考：国税庁「居住者が海外で株式等を売却した場合の課税関係等」

 

おこづかい程度であれば利益になる

日本で海外製の金を売却しても大きな利益にはなりませんが、ちょっとしたお小遣い程度であれば稼げます。

 

持ち込む金の量を免税の範囲（20万円以内）に収めれば入国時に税金が発生しません。

 

つまり、20万円以内の金であれば、税金を取られずに国内へ持ち込めるのです。

 

利益を得る手順は以下のとおりです。

 

 

ただし、その日の為替によっては利益にならない可能性もあります。必ずプラスになる方法ではない点だけ、覚えておきましょう。

 

1.海外で金を購入

金の価格が比較的安い国で購入します。代表的なのは、台湾・ドバイ・シンガポールです。

 

3カ国の詳細は、本記事の「金が安く購入できる国」をご参照ください。

 

免税となるのが20万円以内なので、購入する品物は限定されてきます。

 

大きな金製品は選択できないため、アクセサリー・インゴット・コイン・金貨などがおすすめです。

 

2.税関で適切に申告

日本へ帰ってきたときに、正しい手続きを踏んで金を持ち込みます。

 

詳しい手続き方法は、本記事の「日本に金を持ち込む際のルール」を参考にしてみてください。

 

手続きを怠ると「密輸」になってしまうため、忘れずに申告しましょう。

 

3.日本で売却

海外製の金を買取してくれる業者に売却します。

 

海外製の金の査定を断る業者も多いため、売却を依頼する前に買取可能か聞いてみるのがおすすめです。

 

『買取大吉』では、海外製の金も査定可能です。

 

刻印がない品物を査定してきた経験もあるため、売却を検討している方は、気軽にご相談ください。

 

 

金が安く購入できる国

金が安く購入できる国として有名なのが、以下の3カ国です。

 

 

どの国に行く場合でも、購入前に当日の金相場を調べるのがおすすめです。

 

金相場を知らずに店舗へ訪れた場合、割高な価格で売られる可能性があります。

 

台湾

台湾は日本から近く、移動費が安いのも魅力です。金製品のラインナップも豊富で、インゴットであれば、銀行で簡単に購入できます。

 

購入時には氏名・住所・パスポート番号・電話番号などが必要です。パスポートは忘れずに持ち歩きましょう。

 

ドバイ

ドバイは、金の純度によって税率が異なり、純金は非課税ですが、純金以下だと付加価値税（VAT）が課せられます。

 

ドバイの金は、ほとんどがK22（純度91.7%）のため、購入時には税金の支払いが必要と思っておいてよいでしょう。

 

とはいえ、付加価値税の税率は5%と日本の半分で、ドバイを出国する際に一部の金額が払い戻しされる場合もあります。

 

購入する際は、ドバイ政府が管理している金の青空市「ゴールド・スーク」がおすすめです。

 

ゴールド・スークであれば、日本人観光客も安心して買い物ができます。

 

シンガポール

シンガポールは、さまざまな金製品がカジュアルに売られているのが特徴です。メインの純度はK22（純度91.7%）となっています。

 

金を購入するスポットとしては「リトルインディア」と呼ばれるエリアが有名です。

 

幅広い金製品を始め、レストランや民族衣装店も立ち並んでおり、観光スポットとしても楽しめます。

 

シンガポールは金の加工費用が安いため、ほぼ原価に近い価格で購入できるのがメリットです。

 

とはいえ、店舗によって単価は異なるため、複数店を見て回り決めるのがおすすめです。

 

日本に金を持ち込む際のルール

日本に金を持ち込む際には、以下のルールを守る必要があります。

 

 

2つを守らなかった場合、消費税法違反・地方税法違反・関税法違反として、懲役刑や罰金が課せられる可能性があります。

 

金の密輸については、以下の記事で解説しているため、気になる方は、ぜひ読んでみてください。

 

申告に関するルール

日本に入国する際は、所持品によって適切な書類を提出する必要があります。必要な提出書類を以下の表にまとめました。

 

対象者	提出書類
入国する全員が対象	・携帯品・別送品申告書
金を1kg以上（純度90%以上）を持ち込む人が対象	・携帯品・別送品申告書 ・支払手段等の携帯輸出・輸入申告書

 

「携帯品・別送品申告書」とは、持ち込み禁止の物を所持していませんか？などの設問に答えるシートです。機内・船内で手に入ります。

 

「支払手段等の携帯輸出・輸入申告書」とは、1kg以上の金（純度90%以上）を持っている方が提出する書類です。

 

100万円以上の現金を持っている方も対象となっています。空港の税関で入手可能です。

 

参考：税関「入国時の税関手続」

 

納税に関するルール

20万円以上の品物を持ち込む方は、納税が必要です。「20万円」のくくりは細分化されているため、以下の表を参考にしてみてください。

 

「20万円以上」のくくり	課税対象
金製品とその他の購入品の合計が20万円以上	20万円を超過した分に課税
金製品1個の価格が20万円以上	金製品1個に対して全額課税

 

金額は、海外における小売価格で計算します。

 

前項で解説した申請書類をもとに税関が税額を計算し、検査場内の銀行窓口で納付する流れです。

 

参考：税関「海外旅行者の免税範囲」

 

『買取大吉』なら海外製の金も買取可能

『買取大吉』では、他社で買取を断られた金製品も査定できる可能性があります。

 

また、以下の理由により、安心してご利用いただけるのも特徴です。

 

 

ひとつずつご紹介します。

 

最高水準の買取価格

金の買取は、基本的に「査定当日の金相場・純度・重量」によって決まります。

 

しかし、『買取大吉』では基本的なポイントに加えて、以下の点も買取価格に含められるのが特徴です。

 

 

また、『買取大吉』では国内外に幅広い再販ルートを持っており、より高く売れる販路を基準に買取するため、相場より高く買取できる場合もあります。

 

お手持ちの金製品を少しでも高く売りたい方は、ぜひ『買取大吉』へご相談ください。

 

 

複数ジャンルの金製品に対応

金製品であれば、基本的にどのようなものでも買取可能です。また、以下のように状態が悪いものも査定・買取しております。

 

 

他社で査定を断られたものも『買取大吉』であれば、買取できる可能性があります。

 

状態が悪くて売るのを諦めている方は、ぜひ『買取大吉』へご相談ください。

 

Googleマップの評価が★4.5以上

『買取大吉』は、神奈川県・静岡県に7店舗を構えており、全店舗でGoogleマップ★4.5以上の評価をいただいています。（2024年10月時点）

 

一例として『買取大吉』イトーヨーカドー静岡店の評価と口コミを一部ご紹介します。

 

よく使わせていただいてます。 金もブランドも他店より高く買い取っていただけるのでとても良いお店です。 引用元：Googleマップ

 

何度かお世話になっています。 対応もよく説明が丁寧なので納得して手放すことができます。 今後も利用していきたいです。 引用元：Googleマップ

 

初めて利用しましたが、店員さんの対応がとても親切でそれだけでもまた行きたくなりました！ 買取金額も思っていたよりも高かったので嬉しかったです！！ また、小遣い欲しくなったら売りに行きます！ 引用元：Googleマップ

 

『買取大吉』では、初めてのお客様も不安なくご利用いただける環境づくりに努めています。

 

初めて買取専門店を利用する方も、他社で断られて不安を感じている方も、気軽にご相談ください。

 

まとめ：金を海外で購入して日本で売却しても儲からない

日本では金の購入・買取に対して消費税10%が課せられます。

 

そのため、海外で購入した金を日本で売れば消費税分の差額が儲かるのでは、と考える方も少なくありません。

 

しかし、日本に入国する際、金に対して課税されるため、大きく儲けるのは不可能です。

 

免税の範囲内で持ち込む分には課税されませんが、その分を売ってもお小遣い程度にしかなりません。

 

海外旅行のついでにお小遣い目的で金を買う程度の感覚でいたほうがよいと言えます。

 

『買取大吉』では、海外製の金も買取可能です。

 

純度や製造元がはっきりせず、他社に買取を断られた金製品をお持ちの方も、気軽にご相談ください。