エルメスのロゴの意味は?刻印から読み取れる情報や偽物の見分け方を解説
2026年1月31日
「エルメスのロゴはなぜ今のデザインになったの?」
「ロゴマークや刻印にどんな意味があるか知りたい」
このように考えていませんか?
エルメスのロゴマークには、ブランドの歴史や想いが込められています。
また、バッグの内側にある英数字の刻印からは、製造年や素材の種類などの情報が読み取れます。
本記事では、エルメスのロゴに込められた想い・デザインの由来・ロゴと刻印の違い・刻印からわかる情報などを解説。
後半では、刻印から偽物か見分ける方法も紹介しているため、ロゴや刻印について知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- エルメスのロゴマークのデザインについて
- エルメスの「H」ロゴのバリエーションについて
- エルメスのロゴのフォントについて
- ロゴマークと刻印の違い
- 刻印から読み取れる情報
- 刻印を見て偽物か判断するポイント
※本記事に記載している刻印の内容は愛好家や中古市場の間で広く知られている情報ではあるものの、エルメス公式から発表された情報ではありません。あくまで一つの通説として捉えておくことをおすすめします。
エルメスのロゴマークに込められた想い

エルメスといえば、オレンジ色の背景に馬車と従者が描かれているロゴマークが有名です。
本章では、画像のようなデザインになった理由や、ロゴに使われているフォントの意味などを解説します。
- 馬車と従者はいるのに主人がいない理由
- エルメスの象徴でもある「H」ロゴのバリエーション
- ひとつずつ見ていきましょう。
ひとつずつ見ていきましょう。
馬車と従者はいるのに主人がいない理由
エルメスのロゴには、四輪馬車と従者が描かれていますが、
主人がいないのには、お客様に対するエルメスの想いが込められています。
<エルメスのロゴマークに込められた意味>
私たちは最高の馬車と従者(=最高の製品)を用意しますが、手綱を握り、目的地へ向かうのはお客様自身です。
ちなみに、描かれている四輪馬車の正式名称は「デュック」、従者は「タイガー」と呼ばれています。
現在のロゴデザインは、フランスの画家アルフレッド・ドゥ・ドルーのリトグラフがモチーフとなっています。
エルメスの象徴でもある「H」ロゴのバリエーション

馬車のロゴと並んでブランドの顔となっているのが、頭文字の「H」をかたどったロゴです。
「H」のロゴは、エルメスを象徴しつつも主張しすぎないデザインが多く、幅広いアイテムに使われています。
| アイテム |
「H」のロゴの場所の例 |
| バッグ |
コンスタンスなどのバックル |
| ジュエリー |
ブレスレットのクリックHなど |
| アパレル |
Tシャツの刺繍やジャケットのセリエボタン |
| 小物 |
スカーフの柄の一部 |
どのようなアイテムにも自然に溶け込みつつ、しかしパッと見ただけでエルメスとわかるのが「H」ロゴの魅力です。
【基本知識】「ブランドロゴ」と「刻印」は何が違う?

エルメスのブランドロゴとよく混同されるのが「刻印」です。ロゴと刻印は、役割や施されている場所が異なります。
| 項目 |
ブランドロゴ |
刻印 |
| 役割 |
ブランドの象徴 |
製造情報の記録 |
| 場所 |
商品の目立つ所 |
商品の内側や裏など目立たない所 |
製造された年代や、本物かどうかを判別するには、ひっそりと隠された刻印を探す必要があります。
エルメスは、製作者が修理を担当できるよう、刻印で「いつ・どこで・誰が作ったか」を管理しているのが特徴です。
なお、刻印は暗号のように記されているため、見つけただけでは情報を読み解くことはできません。
以降では、刻印からわかる情報のうち、製造年についてを紹介します。
【2026年最新版】エルメスの革製品の刻印一覧

エルメスの刻印はアルファベットと数字から成り立っています。「アルファベット1文字+アルファベットと数字」といった構成です。
アルファベット1文字の部分は製造年を表しており、文字を囲む枠の形によって、商品が何年に作られたかわかります。
- 1964年〜1970年:記号なしのアルファベット
- 1971年〜1996年:○(丸)に囲まれたアルファベット
- 1997年〜2014年:□(四角)に囲まれたアルファベット
- 2015年〜現在:囲みなしのアルファベット
それぞれの年代を順番に見ていきましょう。
なお、刻印の場所は商品によって異なり、バーキンは内側のポケット付近、ボリードならファスナー端のタブ裏、ベアンは小銭入れのマチ部分などに見られます。
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1964年〜1970年:記号なしのアルファベット
最初期の刻印では、アルファベットのみが打刻されており、囲み枠が存在しません。
1964年の「T」から始まり、アルファベット順に推移して1970年の「Z」まで続きます。
| 年代 |
アルファベット |
| 1964年 |
T |
| 1965年 |
U |
| 1966年 |
V |
| 1967年 |
W |
| 1968年 |
X |
| 1969年 |
Y |
| 1970年 |
Z |
なお、1964〜1970年のエルメスのアイテムはビンテージ品として扱われ、現代では高額で取引されています。
1971年〜1996年:○(丸)に囲まれたアルファベット
1971年からは、アルファベットが「○(丸)」で囲まれるようになりました。
1970年までの「囲みなし」と区別し、年代を分かりやすくするために導入されたと言われています。
「A」から始まり、アルファベット順に進んで「Z」で終わります。
| 年代 |
アルファベット |
| 1971年 |
○に囲まれたA |
| 1972年 |
○に囲まれたB |
| 1973年 |
○に囲まれたC |
| … |
アルファベット順 |
| 1996年 |
○に囲まれたZ |
1997年〜2014年:□(四角)に囲まれたアルファベット
1997年からは枠の形状が「□(四角)」に変更されました。
この時代もアルファベット順に進みますが、最後は「Z」ではなく「R」で終わっているのが特徴です。
| 年代 |
アルファベット |
| 1997年 |
□に囲まれたA |
| 1998年 |
□に囲まれたB |
| 1999年 |
□に囲まれたC |
| … |
アルファベット順 |
| 2014年 |
□に囲まれたR |
この時期のアイテムは中古市場でも流通数が多く、よく見かける年代と言えます。
2015年〜現在:囲みなしのアルファベット
2015年からは、再び「囲みなし」のスタイルに戻りましたが、アルファベット順ではなくランダムになっています。
一説には、偽造品を防止するためにランダムにしたとされています。
| 年代 |
アルファベット |
| 2015年 |
T |
| 2016年 |
X |
| 2017年 |
A |
| 2018年 |
C |
| 2019年 |
D |
| 2020年 |
Y |
| 2021年 |
Z |
| 2022年 |
U |
| 2023年 |
B |
| 2024年 |
W |
| 2025年 |
K |
エルメスの布製品の刻印一覧

スカーフ(カレ)などの布製品には、革製品のような打刻印はありません。
その代わり、品質表示タグ(布タグ)のデザインから、大まかな製造年代を判別できます。
中古品ではタグが取れてしまっているケースもありますが、残っている場合は、ぜひチェックしてみてください。
| 年代 |
タグ |
特徴 |
| 1950年代〜 |
白い短いタグ |
「100%SOIE」のみのシンプル表記
※「SOIE」はシルクのフランス語表記 |
| 1960年代〜 |
白いタグ |
洗濯マークが入るようになる |
| 1990年代〜 |
横長の白タグ |
左にフランス語、右に英語表記 |
| 2010年代〜 |
短い白タグ |
SOIEとSILKが併記されている |
| 2016年〜 |
茶色や黒のタグ |
色が大きく変化 |
| 2017年〜 |
白か黒の太いタグ |
英語のSILK表記がなくなり、フランス語のみに戻る |
製造年以外もわかる|エルメスのさまざまな刻印

エルメスのアイテムには、製造年の刻印だけでなく、素材の種類やセール品かどうかがわかるものもあります。
- 高級素材の種類を見分ける刻印
- VIPオーダーかどうかを見分ける刻印
- セール品を見分ける刻印
ひとつずつ見ていきましょう。
高級素材の種類を見分ける刻印
クロコダイルやリザードなどのエキゾチックレザーを使ったアイテムは、ロゴの近くにある刻印によって素材の種類がわかります。
| 記号 |
素材の名称 |
特徴 |
| ^ |
ポロサス |
最高級のクロコダイル |
| ●● |
ニロティカス |
ポロサスに次ぐ高級素材 |
| □ |
アリゲーター |
ミシシッピワニ |
| – |
リザード |
トカゲ革 |
VIPオーダーかどうかを見分ける刻印
ロゴの横に「馬蹄」や「流れ星」のマークがあれば、一般の店頭には並ばない、特別なルートで作られたアイテムを意味します。
| マーク |
意味・特徴 |
| 馬蹄 |
・パーソナルオーダー品
・選ばれたVIP顧客だけが注文できる、世界に一つだけの特注品 |
| 流れ星 |
・関係者・職人向けの品
・エルメスの関係者や職人のために作られた品
・本来は非売品であり、市場に出回ることは稀 |
上記のマークは、エルメスのロゴマークの付近に打刻されているケースが多く見られます。
セール品を見分ける刻印
正規店でのセール品にも専用の刻印が入ります。
セール品に刻印がある理由は、定価で購入された正規品(A級品)と区別するためとされています。
| マーク |
意味 |
詳細 |
| Sマーク |
ソルド品
(セール品)
|
・「Solde」の頭文字
・タグの裏側や布地にスタンプされているケースが多い
・正規のセール会場で購入された物を表す |
ロゴや刻印から偽物か見分けるポイント

中古でエルメスのアイテムを購入する場合、ロゴや刻印は偽物かを見分けるひとつの判断材料になります。
チェックポイントは以下のとおりです。
| チェック項目 |
本物 |
偽物 |
| 全体的な印象 |
ハッキリと打たれている |
刻印の彫りが浅い場合がある |
| インク・輪郭 |
インクの滲みがない |
文字が潰れていたり、輪郭がぼやけている |
| 文字の細かさ |
「HERMÈS」の「È」のような小さな記号まで鮮明 |
細かい部分が潰れて判読しにくい |
ただし、近年は「スーパーコピー」と呼ばれる本物に近い偽物が増えており、2025年製の「K」の刻印まで完璧に真似しているものも流通しています。
そのため「刻印があるから本物」とは断定できません。
また、ごく稀に、正規のセール品である「Sマーク」を削り取ってA級品に見せかけようとする悪質なものも存在します。
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【豆知識】実は偶然だった?「エルメスオレンジ」誕生の歴史

エルメスを象徴するオレンジ色が誕生した意外なエピソードを紹介します。
実は、創業当初からオレンジ色だったわけではありません。最初はシックなベージュやクリーム色の箱を使用していました。
しかし、第二次世界大戦中に物資不足が深刻化し、ベージュ色の箱が手に入らなくなってしまいました。
その時、たまたま在庫として残っていたのが、誰も使わなかった鮮やかなオレンジ色の紙でした。
やむを得ず使い始めたオレンジ色の箱でしたが、戦後、お客様から「明るくて元気がもらえる」と大好評になり、正式なブランドカラーとして採用された経緯があります。
まとめ:エルメスのロゴにはブランドの想いが込められている

エルメスのロゴには「主役はお客様」というブランドの想いが込められています。
刻印はエルメスの職人が一つひとつ手ずから打刻しており、細部にわたって商品への熱意が読み取れます。
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