シャネルのロゴに込められた意味とは?本物と偽物を見分ける方法も解説
2025年6月26日
「シャネルのロゴにはどのような意味があるの?」
「シャネルのロゴで本物と偽物は判別できる?」
このように考えていませんか?
世界中の女性たちを魅了し続けるラグジュアリーブランド「シャネル(CHANEL)」。
そのアイコンともいえるのが、シンプルながらも圧倒的な存在感を放つ「CHANEL」のロゴと、「ココマーク」と呼ばれるダブルCのシンボルです。
どちらもシャネルの格式高さを象徴するアイコンですが、シャネル人気の高まりとともに、見分けがつかないほど精巧に作られた偽物が急増しています。
本記事では、シャネルのロゴやココマークの種類・由来・誕生にまつわるエピソードから、本物と偽物の見分け方までを解説します。
シャネルのロゴに興味がある方や売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- シャネルのロゴ・マークの特徴
- シャネルのロゴ・マークに込められた想い
- シャネルのロゴ・マークから偽物を見分ける方法
シャネルのロゴ・マークの種類

シャネルには以下のロゴとマークが使用されています。
それぞれ紹介します。
CHANEL|ロゴ
黒地に白いゴシック体で描かれた「CHANEL」の文字は、ブランドを象徴するロゴとして広く知られています。
シャネルのブランドロゴは、無駄を省いたシンプルなデザインでありながら、強い印象を与える洗練されたビジュアルです。
ショッピングバッグやギフトボックス、さらにはバッグ本体など、多くの場面で使用されています。
ココマーク(ダブルC)
シャネルの象徴ともいえる「ココマーク」は、ブランドに詳しくない人でも一度は目にしたことがあるでしょう。
二つのCが背中合わせになったデザインで、「ダブルC」とも呼ばれています。
シャネルのロゴ・マークの意味や由来

シャネルのロゴ・マークには、以下のようにさまざまな意味や由来があります。
- ブランド名は創業者のファミリーネーム
- ココマークは創業者の愛称が由来
- コーポレートカラーを反映
- 幻のココマークが存在する
- カメリアの花と花言葉
ひとつずつ見ていきましょう。
ブランド名は創業者のファミリーネーム
「シャネル(CHANEL)」という名称は、創業者であるガブリエル・ココ・シャネルの姓に由来しています。
ロゴには、飾り気のないクラシカルなフォントが用いられ、ブランドの格式を際立たせています。
ココマークは創業者の愛称が由来
シャネルの象徴ともいえる「ココマーク」の由来は、創業者の愛称が関係しています。
ブランドを立ち上げた、ガブリエル・ココ・シャネルの本名は「ガブリエル・ボヌール・シャネル」です。
彼女はファッション界に入る前に歌手として活動していた時期がありました。
当時、彼女がよく歌っていたのが「ココリコ」という曲で、この歌にちなんで人々から「ココ」という愛称で呼ばれるようになったのです。
次第に「ココ」の愛称が広く知られるようになり、「ココ・シャネル」という名で親しまれるようになりました。
そして現在、その名前をもとにした「ココマーク」は、世界中でシャネルのシンボルとして愛されています。
コーポレートカラーを反映
シャネルのコーポレートカラーは「黒」のため、ロゴも基本的に白と黒を基調としたモノトーンの配色で展開されています。
モノトーンの組み合わせは、創業者ココ・シャネル自身が特に大切にしていた配色です。
彼女は、黒と白というシンプルな色こそが女性の魅力を最も引き立てると信じていました。
この考え方は、今もなおブランドの核心として受け継がれています。
幻のココマークが存在する
ヴィンテージのアイテムなどのなかには、Cの重なりが逆になっている幻のココマークが存在します。
このパターンは生産時期による仕様の違いとも考えられており、非常に珍しく、市場で目にする機会はほとんどありません。
ただし、幻のココマークを模したコピー品の可能性があるため、中古品を購入する際は注意が必要です。
カメリアの花と花言葉
シャネルのブランドを象徴するもうひとつの重要なモチーフが「カメリア(椿)」です。
カメリアは「輝き」や「純粋さ」といった花言葉を持ち、愛情の象徴といわれています。
一説によると、カメリアはココ・シャネルがかつて恋人から贈られ、特に大切にしていた花だったとされています。
その思い出がデザインに込められ、シャネルのアクセサリーをはじめ、さまざまな製品に取り入れられるようになりました。
【シャネル】ココマーク誕生に関する2つの逸話

ココマークが初めて使われたのは、1921年に発売されたシャネルを代表する香水「No.5」のパッケージデザインでした。
ココマークの誕生にはいくつかの説がありますが、ここでは有力と考えられる以下2つの説を紹介します。
それぞれ見ていきましょう。
偶然のひらめき
ココマーク誕生の逸話ひとつ目は、偶然生まれたという説です。
ある日、ココ・シャネルは新しいデザインのアイデアを練っており、アルファベットの「C」が描かれた紙を2枚用意して机に並べていました。
ところが突然の風が吹き、一枚の紙がひらりと裏返ってしまいます。
すると、裏返ったCがもう一枚のCとちょうど向かい合わせになり、思いがけず美しい対称デザインが現れたのです。
偶然が生んだ形に、シャネルはひと目で魅了され、このユニークなモチーフを自らのブランドシンボルとして採用することを決意したといわれています。
古城に描かれたマーク
ココマーク誕生の逸話二つ目は、「歴史ある城の紋章を参考にした」という説があります。
1920年頃、ココ・シャネルは南フランスにある由緒ある古城「シャトー・ド・クレマ」を訪れました。
その城の壁には、2つのCが連なったようなモチーフが掲げられており、彼女はそのデザインに強く惹かれたといわれています。
感銘を受けたシャネルは、城の所有者からモチーフを使用する許可を得て、自身のブランドシンボルとして取り入れたという話です。
シャネルのロゴ・マークに込められた創業者の想い

シャネルのロゴには創業者の想いが込められています。
ココ・シャネルがブランドに込めた想いは以下の通りです。
順番に見ていきましょう。
女性の自由
シャネルが誕生した当時のフランスでは、女性の装いといえば足首まで届くような長いドレスが主流でした。
しかし、時代が第一次世界大戦へと突入し、女性たちも社会の中で働くことが求められるようになります。
そんななか、動きづらい伝統的な服装では、仕事や日常の動作が制限されてしまうという課題が生まれました。
そこで、シャネルが提案したのが、ひざ丈のスカートとジャケットを組み合わせたスーツスタイルです。
新しいファッションは、見た目の美しさだけでなく、動きやすさや実用性も兼ね備えており、瞬く間に多くの女性に支持されることになります。
後に、このスタイルは単なる流行ではなく「女性も自由にファッションを楽しんでいい」という、強いメッセージとして受け取られるようになったのです。
自立した強い女性
シャネルのブランドが世に伝えてきたもうひとつの価値観が、「シンプルであることの美しさ」です。
ブランドの象徴であるココマークは、余計な装飾を省いたミニマルなデザインが用いられています。
また、ロゴに使われている白と黒の配色もシンプルな印象を残すスタイルといえるでしょう。
当時のフランスでは、黒は日常的なファッションに取り入れる色ではありませんでした。
しかしシャネルは、黒を日常着として再定義し、エレガントかつスタイリッシュな色として定着させることに成功します。
シャネルが発信したのは、「飾りすぎず、無駄を削ぎ落とした美しさを楽しむ」という哲学です。
シャネル(CHANEL)のロゴでわかる偽物の見分け方

シャネルのロゴはシンプルな点が特徴ですが、よく見ると細かいポイントが定められているため、偽物をすぐに判別できることがあります。
確認するポイントは以下の通りです。
それぞれ解説します。
アルファベットの特徴
「CHANEL」のロゴは、白と黒のコントラストを活かしたシンプルな構成ながらも、ひとつひとつの文字には繊細なこだわりが詰め込まれています。
見分けるポイント
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本物の特徴
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偽物の特徴
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Cの形
(切り口)
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切り口が斜めになっている
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切り口が横に真っ直ぐ
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Cの形
(正円 or 楕円)
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開いている部分をつなげると綺麗な正円になる
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開いている部分をつなげると縦長の楕円になる
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Hの横線に対する縦線の長さ
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横線を基準にして、縦線の上半分が短い
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横線を基準にして、縦線の長さが上下で同じ
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Aの先端
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先端が平らにカットされている
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先端が細く尖っている
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Nの左上の形状
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左上の平らな部分が広く取られている
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左上の平らな部分が狭い
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Eの形
(横線の長さ)
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真ん中の横線が上下の線よりも短くデザインされている
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横線の長さが上下中央すべて同じ
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※Lに大きな特徴はありません。
ココマークの重なり
シャネルを象徴する「ココマーク」は、上下の重なっている点に統一したルールがあります。
上側の重なりは右向きの「C」が上、下側の重なりは左向きの「C」が上です。
つまり、上下でそれぞれ異なる位置関係を持ちつつ、絶妙なバランスで成り立っています。
重なりがない・重なりが逆の場合は偽物の可能性があります。
ただし、前述した通り重なり方が逆(幻のココマーク)のアンティーク製品が存在するため、製造時期なども考慮して判断しましょう。
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【Q&A】シャネルのロゴに関してよくある質問

シャネルのロゴに関してよくある質問をまとめました。
Q.Rマークが無いシャネルは偽物ですか?
Q.CHANELのシールが光らないのは偽物ですか?
Q.シャネルのマークだけで本物・偽物の判断は可能ですか?
ひとつずつ回答します。
Q.Rマークが無いシャネルは偽物ですか?
A.シャネルの製品タグを確認し、登録商標を示す「Rマーク」が記されていない場合は偽物の可能性があります。
ただし、Rマークがあった場合でも偽物の可能性は否定できないため、前述したロゴの特徴や素材感など、総合的な判断が必要です。
Q.CHANELのシールが光らないのは偽物ですか?
A.シャネル製品の真贋を見極める方法のひとつに、ブラックライトを使った確認方法があります。
シリアルシールに紫外線ライトを当てたとき、正規品であれば「CHANEL」という文字が赤く浮かび上がるのが特徴です。
一方で、偽物の場合はこのような色の変化が見られないことがあります。
ただし、製造時期によってはシリアルシールに「CHANEL」の文字が印字されていない場合もあるため、確実に判断できるとはいいきれません。
ブラックライトでのチェックはあくまで判別の目安のひとつであり、これだけで本物か偽物かを断定できないケースも多くあります。
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Q.シャネルのマークだけで本物・偽物の判断は可能ですか?
A.マークだけで真贋を判断するのは不十分です。
シャネルのロゴ・マークは、本物と偽物の判別において重要な判断材料のひとつですが、それだけで真贋を確定することはできません。
偽物のなかには、フォントの太さ・Cの重なり・文字の角度などを本物そっくりに再現しているもの(スーパーコピー)もあり、見た目だけでは区別が難しいのが現状です。
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シャネルのロゴやマークには創業者の想いが詰まっている

シャネルのロゴやマークには、単なるブランドアイコンとしての役割を超えた、深い意味と歴史があります。
創業者ココ・シャネルがファッションに込めた「女性の自由と自立」という思想は、今なお世界中の女性たちを勇気づけています。
しかし、人気の高さからシャネルの偽物の流通は後を絶ちません。
近年は、ひと目では本物と見分けがつかない偽物も増えています。
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