クンツァイトの価値はどれくらい?値段や高値で買取される種類の特徴を紹介
2025年2月26日
「クンツァイトの価値って高い?」
「いくらで売っている?」
このような疑問はありませんか?
クンツァイトはピンク色に輝く宝石のひとつで、和名ではリシア輝石と呼ばれています。可愛らしい雰囲気があるため、女性へのプレゼントとしても人気のある宝石です。
贈り物としてクンツァイトを選ぶなら、どれくらいの価値があるのか気になるでしょう。この記事ではクンツァイトの特徴・価値・値段について解説します。
お手入れ方法も紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- クンツァイトの特徴
- クンツァイトの値段
- クンツァイトの取り扱い方
色によって名称が変わる

クンツァイトはリシア輝石の一種であり、主成分であるアルミニウムがマンガンイオンの影響を受けて美しいピンク色・紫色になります。
同じリシア輝石でも生成過程によって色が変化し、それぞれに異なる名称が付けられています。
例えば、クロムイオンの影響を受けると緑色に発色し「ヒデナイト」と呼ばれ、黄色系の色味を持つものは「トリフェーン」に分類されます。
トリフェーンのみ、発色する要因が判明していません。
同じリシア輝石でも、希少価値は異なります。3つのなかでもクンツァイトは産出量が多い種類であり、最も希少性があるのはヒデナイトです。
そのため、放射線処理によってクンツァイトを人工的に緑色へ変化させる手法が用いられることがあります。
しかし、人工的に緑色へ変化させた種類は、ヒデナイトとして認められない場合があります。
クンツァイトの特徴

クンツァイトはヒデナイトやトリフェーンと比べると流通量が多いため、価値が低いと思うかもしれませんが、ジュエリーの素材として人気です。
高級ジュエリーブランドであるティファニー(Tiffany & Co.)もクンツァイトを用いた「クンツァイトダイヤモンドリング」を展開しています。
本章では、宝石としての価値が認められているクンツァイトの5つの特徴を解説します。
- 美しいピンク色に輝く
- 衝撃や高温に弱い
- 有名な産地はアフガニスタン・ナイジェリア
- 石言葉は無限の愛・純粋さ・守護など
- スピリチュアル効果も期待できる
それぞれ見てみましょう。
美しいピンク色に輝く
クンツァイトは、美しいピンク色・紫色が特徴の宝石です。見る角度によって異なる色合いに輝く性質を持つのが魅力です。
1902年にアメリカの宝石学者ジョージ・フレデリック・クンツ博士によって発見された比較的新しい宝石です。
クンツ博士は、世界的ジュエリーブランドであるティファニーの主席宝石鑑別士を務めた人物でもあり、クンツァイトの名前の由来にもなっています。
もともとクンツァイトの素となるスポデューメン(リシア輝石)は、それほど高い価値を持つ鉱物ではありませんでした。
しかし、クンツァイトの発見によって注目されるようになり、宝石としての評価が高まったのです。
同じくピンク色・紫色の宝石としてアメジストも人気があります。アメジストについては以下の記事で解説しているため、ぜひご覧ください。
衝撃や高温に弱い
硬さの指標であるモース硬度では、ダイヤモンドが10なのに対し、クンツァイトは6.5~7.0のため、宝石として十分な硬さを持っています。
しかし劈開性(へきかいせい)と呼ばれる、特定の方向に割れやすい性質があり、衝撃に弱い特徴があります。
そのため、落としたり硬いものにぶつけたりすると、簡単に割れる可能性が高く、取り扱いには細心の注意が必要です。
劈開性の影響によって、クンツァイトのカットには高い技術が求められます。加工中に欠けたり割れたりしやすいため、職人泣かせの宝石なのです。
また、クンツァイトは紫外線や高温にも弱く、長時間日光にさらされると変色する可能性があります。
美しい輝きを持つ反面、慎重な取り扱いが求められる宝石です。
有名な産地はアフガニスタン・ナイジェリア
クンツァイトが最初に発見されたのは、アメリカのカリフォルニア州でした。
その後、ノースカロライナ州やサウスダコタ州でも見つかり、アメリカは昔から主要な採掘地のひとつとして知られています。
現在は、アメリカ以外の地域でも多く採掘されており、特に有名なのがアフガニスタンとナイジェリアです。
アフガニスタン産のクンツァイトは、透明度が高く紫がかった鮮やかなピンク色を持つ傾向があります。
一方、ナイジェリア産のクンツァイトは「ミルキークンツァイト」と呼ばれ、紫がかったピンクに白が混ざったような優しい色合いが魅力です。
透明感は控えめですが、穏やかなラベンダーピンクの輝きを楽しめます。猫の目のような光の筋が見えるキャッツアイ効果を持つものもあり、高い人気を誇っています。
そのほかにも、マダガスカル・ミャンマー・パキスタンも産地として有名です。
石言葉は無限の愛・純粋さ・守護など
クンツァイトは「愛の宝石」とも呼ばれ、無限の愛・純粋さ・守護などを意味するとされています。
女性の魅力を引き出し、内面から輝かせてくれるともいわれており、自信を持ちたい方や、より魅力的になりたいと願う方におすすめです。
さらに、クンツァイトは過去の傷ついた人間関係を癒し、新たな人間関係を築く手助けをすると信じられています。
スピリチュアル効果も期待できる
クンツァイトは、持ち主の感情や精神を穏やかに整えるとされる宝石です。ストレスや不安を和らげ、心のバランスを取り戻す効果があるといわれています。
特に、ネガティブな感情を癒し、愛のエネルギーを循環させる効果が期待できるため、日々の生活に安らぎを求める方にぴったりといえるでしょう。
さらに、リチウムが含まれている点も特徴です。リチウムは精神を落ち着かせる働きがあるといわれており、かつては精神的な治療にも用いられていました。
現在でもヒーリングストーンとして愛されているため、心のバランスを整え、穏やかな毎日を送りたい方にとって心強いお守りとなるでしょう。
価値の高いクンツァイトの特徴

クンツァイトは流通量の多い宝石ですが、状態によっては高い価値がつけられます。価値の高いクンツァイトの特徴は以下のとおりです。
- カット・カラット・カラー・クラリティで高い評価を受けている
- アフガニスタン産である
ひとつずつ見てみましょう。
カット・カラット・カラー・クラリティで高い評価を受けている
クンツァイトの価値は、カット(輝き)・カラット(重さ)・カラー(色)・クラリティ(透明度)の評価が影響します。
クンツァイトは割れやすいため、カットが難しい鉱物です。高度な技術で美しくカットされたものや複雑な形状に加工されたものは、高値がつくことがあります。
宝石全般に言える点ですが、大きさによっても決まります。10カラット以上のクンツァイトは10万円以上の価値になることも珍しくありません。
さらに、色味や明るさが良いものほど価値が上がります。特にコレクターにとっては、色合いが最も重視され、強いピンクや紫色のものが高く評価されます。
内包物が少なく、透明度が高いものも良い評価がつく傾向です。クンツァイトの価値は、総合的に見て高い評価を受けると高まるのです。
アフガニスタン産である
クンツァイトの価値は、産地によって大きく異なります。
特に高い透明度と美しい紫がかったピンク色のクンツァイトがよく採れるアフガニスタン産は非常に評価が高く、他のクンツァイトと比較して希少性が一線を画しています。
しかし、近年では質の良いアフガニスタン産のものが少なくなくなっているのが現状です。そのため、良質なクンツァイトはますます貴重な存在となっています。
ナイジェリア産のクンツァイトはアフガニスタン産と比較すると透明度が低い傾向ですが、色が鮮やかで石の表面にキャッツアイ効果を持つものもあります。
キャッツアイ効果は特有の光沢が筋状に現れ、猫の目のように見える現象で、ナイジェリア産ならではの魅力です。
クンツァイトの値段

クンツァイトの購入を考えているなら、値段はどれほどなのか気になるでしょう。
前項で紹介したように、クンツァイトの価値は、カット・カラット・カラー・クラリティに加えて産地が影響します。それぞれの項目や値段を下表で比較しているため、参考にしてみてください。
カット |
カラット |
カラー |
クラリティ |
産地 |
値段 |
オーバルカット |
約36.4 |
濃いピンク |
VVS2 |
アフガニスタン |
約29万円 |
オーバルカット |
約7.2 |
濃いピンク |
VVS2 |
アフガニスタン |
約13万円 |
ラウンドカット |
約1.8 |
濃いピンク |
VVS2 |
アフガニスタン |
約1.9万円 |
ペアシェイプカット |
約5.6 |
淡いピンク |
VVS2 |
ブラジル |
約1.9万円 |
ラウンドカット |
約1.8 |
淡いピンク |
VVS2 |
ブラジル |
約6,000円 |
※2025年2月20日時点の価格
※クラリティVVS2:ごくわずかな内包物の最高クラスのクラリティグレード
クンツァイトを扱う際の注意点

クンツァイトは美しい輝きを持つ反面、衝撃や熱に弱い性質を持っており、ジュエリーに加工した後も取り扱いには注意を払わなくてはなりません。
クンツァイトを扱う際は以下の点に注意しましょう。
- 使用後は柔らかい布で汚れを拭き取る
- 水・紫外線を避けて保管する
それぞれ解説します。
使用後は柔らかい布で汚れを拭き取る
クンツァイトは衝撃を与えると割れる可能性があるため、取り扱い時には優しく扱うことが大切です。
使用後は、柔らかい布で汚れを優しく拭き取りましょう。汚れが目立つ場合は、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗浄し、水分を完全に拭き取ってから保管します。
流水での洗浄や超音波洗浄は、クンツァイトの劣化を招くため避けましょう。保管する際は、他の宝石や硬い物と接触しないように、柔らかい布やジュエリーボックスに収納するのがおすすめです。
水・紫外線を避けて保管する
クンツァイトは紫外線や強い光に弱いため、太陽光にさらされる場所での保管は避けましょう。
紫外線を浴び続けると変色や退色の原因となります。保管する際は、光の届かない場所を選ぶのが美しさを長く楽しむ秘訣といえるでしょう。
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- 買取実績が豊富
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