二分金は長方形短冊形の金製の貨幣です。
正式名称は二分判(にぶばん)と呼ばれ、江戸時代に鋳造・流通していました。
慶長6年(1601年)に初めて発行されて以降、万延元年(1860年)まで、時代ごとに品位・量目が改定されています。
そのため、二分金の種類はさまざまです。
二分金は、文政元・文化15年(1818年)~明治2年(1869年)までの短い期間でのみ鋳造され、
一分金よりも流通枚数が少ない金貨です。小判の次に価値が高く、二分金2枚で一両の価値があります。
しかし、金の含有率が一分金と比べて低かったことから、本位貨幣としてではなく、補助貨幣としての役割が強かったと言われています。
二分金は、以下の5種類が発行されています。
文政二分判金(真文二分)、文政二分判金(草文二分)、安政二分判金、万延二分判金、明治二分判金
二分金のデザインも一分金同様、5種類すべてで配置が統一されています。