仏壇は売れるのか?種類別の買取相場・供養方法・売却先の探し方を解説
2025年10月30日
「仏壇が売れるか知りたい」
「売るまでの手順や買取相場を知りたい」
このような疑問はありませんか。
仏壇は、基本的に買取が難しい品です。売りたい場合は、正しい手順を踏んで、適正な業者に査定を依頼する必要があります。
本記事では、売れる仏壇の特徴・一般的な買取相場・売却までの手順・売れなかった場合の処分方法を解説しています。
仏壇を売りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
<この記事でわかること>
- 仏壇が売れるかどうか
- 売れやすい仏壇の特徴
- 仏壇の買取相場
- 仏壇を売るまでの流れ
仏壇は売れにくいのが現状

仏壇の種類にもよりますが、ほとんどは売れません。理由は以下のとおりです。
- 他人が使用していた仏壇を使いたい人が少なく、中古市場での需要がほぼない
- 再販のために供養や清掃が必要だが、費用に見合った売却価格にならない
上記の理由から、買取に対応している業者は多くありません。
買取できても、購入時の価格と比べると買取価格は大幅に安くなってしまいます。
ただし、美術品や骨董品として価値がある仏壇は、海外のコレクターから需要があり、高く買取できる場合もあります。
なお、仏壇に価値が付かなくても、付属の仏具が高額査定になるケースがあります。
売れやすい仏壇の種類

売れにくいなかでも、以下の特徴に該当する種類は高額買取となる可能性があります。
上記の特徴に該当せず、処分するしかない場合は、本記事の「仏壇が売れなかったときの対処方法」を参考にしてみてください。
黒檀・紫檀などが使われた仏壇
仏壇の中でも、以下のような高級な木材が使われているものは、売れる可能性があります。
高級木材で作られた仏壇は、工芸品・美術品・アンティーク品として評価される場合があるためです。
海外から需要がある種類で、華美な装飾がある場合は、高く売れるケースもあります。
金箔仕上げが用いられた仏壇
広範囲に金箔が施された「金仏壇」も、売れやすい仏壇のひとつです。
金素材としての価値や、伝統工芸品としての価値が高いためです。
買取価格は金箔の純度や金の総重量によって異なります。なお、金仏壇は浄土真宗でよく見られます。
売れにくい仏壇の特徴

売却が期待できない仏壇の特徴は、以下のとおりです。
傷・汚れ・破損が目立つ仏壇は、査定額が低くなったり、買取を断られたりする可能性があります。
また、目立った特徴がない仏壇も売れにくい傾向です。特に、量産タイプの仏壇は価値が低くなりがちです。
大型の仏壇も売却が難しい種類のひとつです。運搬に手間と費用がかかるため、買取業者も引き取りをためらう場合があります。
【種類別】仏壇の買取相場

仏壇の一般的な買取相場は、以下のとおりです。
それぞれの相場について解説します。
※以降で紹介する買取相場は『買取大吉』での査定額を保証するものではありません。あくまでも一般的な相場として参考にしてみてください。
金仏壇|〜1万円ほど
金仏壇の買取相場は、〜1万円程度と、あまり高くありません。
中古市場では買い手が見つかりにくく、価格がつきにくいのが現状です。
なかには数十万円から百万円を超えるものもありますが、数は多くありません。
以前は高値で取引される時期もありましたが、現在は金箔の素材価値として評価される程度にとどまっています。
唐木仏壇|〜数千円ほど
唐木仏壇の買取相場は〜数千円ほどで、高額買取となるケースはほぼありません。
唐木仏壇の場合、買取を断られる例のほうが多く見られます。
上限は1万円ほどで、「価格がつけば幸運」と考えるくらいが現実的です。
モダン仏壇|〜数千円ほど
モダン仏壇は、洋室に調和するデザインが特徴の現代的な仏壇です。
近年の住宅事情に合った省スペースなデザインや、おしゃれな見た目に対して、需要があります。
比較的新しいモデルであれば、〜数千円ほどで買取できるでしょう。
人気のあるデザインや特定の宗派向けのものであれば、相場以上に売れる場合もあります。
しかし、古いモデルや大型タイプは売れにくい傾向です。
【必須】仏壇を売る前に必要なこと

仏壇を売る前には、以下の2点を済ませておきましょう。
それぞれの内容を解説します。
親族に了承を得ておく
売却前に必ず親族に了承を得ておきましょう。
特に、年配の親族がいる場合や、先祖代々受け継がれてきた仏壇である場合は、事前の了承が大切です。
無断で処分を進めてしまうと、親族間のトラブルに発展する可能性があります。
家族や親族でしっかりと話し合い、皆が納得した上で仏壇の処分方法を決めましょう。
なお、民法第897条により、仏壇やお墓などの祭祀(さいし)財産は祭祀承継者のみが処分を決定できます。
ご自身が祭祀承継者でない場合は、祭祀承継者の了承も得ておく必要があります。
※祭祀承継者とは、お墓や仏壇などの祭祀(先祖供養)を引き継いで行う人です。
参考:民法第897条「祭祀に関する権利の承継」
閉眼供養をしておく
仏壇を売る前には「閉眼供養(へいがんくよう)」をしなければなりません。
閉眼供養とは、仏壇に宿っているとされる故人やご先祖様の魂を抜く儀式です。
「魂抜き(たましいぬき)」とも呼ばれ、菩提寺(ぼだいじ)や宗派のお寺に供養を依頼します。
供養の費用(お布施)は、1〜5万円ほどです。宗派や地域の慣習によって価格は異なります。
閉眼供養によって、単なる「物」になり、売却できるようになります。
実施していない場合、買取業者によっては引き取りを断るケースも少なくありません。
なお、浄土真宗の場合は、宗派の教義により閉眼供養は行いません。
代わりに、仏壇からご本尊を本山に戻すという意味合いの「遷座法要(せんざほうよう)」を行います。
仏壇を売れる場所

仏壇を売れる場所は、主に2つあります。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
仏壇買取の専門店
中古買取業者のなかには、仏壇を専門的に扱っているところがあります。
専門店では、仏壇に関する知識を持ったスタッフがおり、材質や工芸的な価値を正しく評価してくれます。
また、閉眼供養の手配をしてくれる業者が多い点もメリットです。
供養・搬出・査定までを一括で対応してくれるケースも多く、手間なく売りたい方におすすめです。
買取店や骨董品店など
仏壇専門の買取業者以外では、一般的な買取店や骨董品店でも対応している場合があります。
骨董品に関する知識を持っているケースが多く、価値のある仏壇・仏具であれば、適正な価格での買取が可能です。
仏壇・仏具以外の品も一緒に売りたい場合は、買取店や骨董品店に問い合わせてみるのもおすすめです。
一方で、リサイクルショップのような汎用品を中心に扱う店舗では、ほとんどの場合、買取に対応していません。
仏壇を売るまでの流れ

売却までの流れは、以下のとおりです。
各ステップを確認していきましょう。
①閉眼供養をする
まずは閉眼供養を依頼し、仏壇を家具として扱えるようにします。供養の依頼先は、主に以下の3通りです。
檀家(だんか)になっているお寺にお願いするのが一般的ですが、菩提寺がない場合は、近くのお寺や、供養代行業者にも依頼できます。
近年は、僧侶の派遣サービスもあるため、檀家でない場合は調べてみるのがおすすめです。
②引き出しの中を確認する
閉眼供養が終わったら、引き出しの中を確認しましょう。
通帳・現金・遺言書などの貴重品が入っているケースが多いためです。
ご高齢の方には、大切なものを仏壇にしまう人が多くいるため、先祖代々の仏壇の場合は隅々までチェックしましょう。
③見積もりを依頼する
仏壇の中をきれいにしたら、業者に見積もりを依頼します。
業者を探す際は、以下の点に当てはまるかチェックするのがおすすめです。
実際に査定を依頼した際には「なぜその金額になったのか」を聞いてみましょう。
査定額の根拠を丁寧に説明してくれる業者であれば、安心して任せられます。
仏壇を高く売るためのコツ

仏壇を少しでも高く売りたい方は、以下の3つを意識してみてください。
ひとつでも意識すれば、買取価格が高くなる可能性があります。
仏壇のホコリやごみを払う
査定を受ける前に、仏壇のホコリや汚れをできる範囲で取り除きましょう。
見た目の印象がよければ、買取価格が高くなる可能性があるためです。
ただし、無理な掃除はかえって傷をつけてしまう恐れがあります。
特に金仏壇の場合、金箔が剥がれてしまうリスクがあります。
掃除する際は、毛バタキや柔らかい布で軽く手入れする程度にとどめましょう。
仏具も一緒に査定へ出す
仏壇本体だけでなく、仏具も一緒に査定へ出しましょう。
仏壇本体よりも仏具のほうが高く買い取ってもらえる可能性があるためです。
特に、おりん・香炉・仏像などは、素材に金や真鍮が使われている場合が多く、素材自体に価値があります。
複数の業者に見積もりを依頼する
売却までに時間の余裕がある場合は、複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
同じ仏壇でも、業者によって査定額に差が出るためです。
複数社の見積もりを確認すれば、より高い金額を提示したところに売却できます。
可能であれば、最低でも3社以上から見積もりを取りましょう。
仏壇が売れなかったときの対処方法

ご自宅の仏壇が買取の対象にならなかった際は、以下の方法で処分できます。
それぞれの処分方法を見ていきましょう。
寺院・仏具店に引き取りを依頼する
寺院や仏具店には、仏壇の引き取りを実施しているところがあります。
閉眼供養と合わせて引き取ってくれる場合もあるため、心理的な後ろめたさもなく手放せる方法です。
ただし、引き取りに費用がかかるケースがほとんどのため、前もっていくら必要か聞いておきましょう。
なお、仏具店の場合、新しい仏壇を購入するのであれば、古い仏壇を無料で引き取ってくれるケースもあります。
遺品整理・不用品回収業者に依頼する
遺品整理業者や、不用品回収業者に依頼する方法もあります。
仏壇だけでなく、他の家財を一括で処分できるのが特徴です。
仏壇が大型の場合や、遺品整理・実家の片付けなどで不要品が大量にある場合におすすめです。
「供養+搬出+処分」の相場は、2〜5万円ほどです。業者によって費用が異なるため、詳しくは見積もりを依頼しましょう。
自治体で粗大ごみとして処分する
費用を抑えて処分したい場合は、粗大ごみとして捨てる方法もあります。
供養が済んだ仏壇は家具として処分可能です。
ただし、自治体によっては仏壇がごみとして捨てられない場合もあります。
回収ルールは地域によって異なるため、前もって調べておきましょう。
不要品の売却は『買取大吉』へおまかせ

『買取大吉』では、さまざまな不要品の買取に対応しています。『買取大吉』の特徴は以下のとおりです。
ひとつずつ紹介します。
20万点以上の品目を買取可能
『買取大吉』は、20万点以上の品目を買取しています。対応可能なジャンルの一例は、以下のとおりです。
ご自宅にあるさまざまな不要品をまとめて査定・買取できます。
「これは売れないだろう」と思うような品でも、高く売れる可能性があります。
査定料やキャンセル料などの負担ゼロ
『買取大吉』では、査定・買取に関する手数料を一切いただいていません。
お客様に安心してご相談いただけるよう、査定後のキャンセル料も無料となっています。
「売るか決めていないけど、価値を知りたい」という方でも、気軽にご利用いただけます。
査定後に成約を強要する言動もいたしません。お手持ちの品の価値が気になる方は、気軽にご相談ください。
店頭・出張・宅配の3つの買取方法を用意
『買取大吉』では、どのようなライフスタイルのお客様でもご利用いただけるよう、3つの買取方法を用意しています。
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買取方法
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特徴
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店頭買取
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・査定の予約は不要
・当日の現金払いが可能
・査定料・キャンセル料が無料
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出張買取
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・自宅で査定可能
・玄関先での査定に対応
・出張料・査定料・キャンセル料が無料
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宅配買取
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・骨董品を送るだけで査定可能
・無料の宅配キットの用意あり
・送料・査定料・キャンセル料は無料
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上記の方法以外にも、画像を送るだけでおおよその査定額がわかる「LINE査定」もご利用いただけます。都合の合う方法で、気軽にご相談ください。
【Q&A】仏壇・仏具の買取についてよくある質問
仏壇・仏具の買取に関してよくある質問をまとめました。
- Q.閉眼供養をしないで売却しても問題ありませんか?
ひとつずつ回答します。
Q.閉眼供養をしないで売却しても問題ありませんか?
A.法律的な違反には該当しません。
ただし、宗教的な観点から見ると、適しているとは言えません。
また、供養しない場合、買取を断られるケースもあります。
親族間でトラブルになる可能性もあるため、できれば閉眼供養をしておくのがおすすめです。
Q.仏壇を売るのは罰当たりではありませんか?
A.閉眼供養を行っていれば、罰当たりにはなりません。
閉眼供養は、仏壇に宿るとされる魂を抜き「物」に戻すための儀式です。
そのため、物理的に手放しても宗教上の問題は生じません。
Q.どんな仏具が売れやすいですか?
A.以下のものが売れやすい傾向にあります。
上記の種類で、金が使われている・芸術的な価値がある・象牙や伽羅など貴重な素材が使われているものは、高く売れる傾向です。
まとめ:仏壇は売れにくいが仏具は高く売れる可能性がある

中古の仏壇は、中古市場でほとんど需要がないため、売れにくいのが現状です。
金仏壇や唐木仏壇の場合は売れる可能性もありますが、高くても1万円ほどとなっています。
一方で、金や真鍮が使われている仏具は高く売れる可能性があります。
『買取大吉』では、仏具や骨董品などの買取が可能です。
そのほか、さまざまな品を買取しているため、お気軽に『買取大吉』へ相談ください。