太陽の宝石という異名を持つ「ペリドット」とは|特徴や似ている宝石との違いを解説
2025年2月26日
「太陽の宝石ってどんな石なの?」
「なぜ太陽の宝石って呼ばれているの?」
このような疑問はありませんか?
太陽の宝石と呼ばれている石の正体は、黄緑色に輝く「ペリドット」と呼ばれる美しい宝石です。
太陽というと赤やオレンジをイメージする方は多いため、どのような経緯で黄緑色の鉱石が太陽の石と呼ばれるようになったか気になる方もいるでしょう。
この記事では、太陽の宝石という異名を持つペリドットについて、特徴・石言葉・似ている宝石との違いを解説します。
<この記事でわかること>
- ペリドットが太陽の宝石と呼ばれる理由
- ペリドットの魅力と逸話
- 価値の高いペリドットの特徴
太陽の宝石と呼ばれる「ペリドット」の特徴

ペリドットは、ほかの宝石には見られない独特な性質を持っており、ジュエリー素材として人気があります。本章では、ペリドットの以下の特徴について解説します。
- 有名な産地はミャンマー
- 夜でも美しく輝く
- 石言葉は「幸せ・平和・夫婦の愛」
- ゴールドとの相性抜群
ひとつずつ見てみましょう。
有名な産地はミャンマー
ペリドットの有名な産地はミャンマーです。ほかにも、アメリカ・パキスタン・ノルウェー・ロシア・中国など多くの場所で採掘されています。
ペリドットは鮮やかな黄緑色が特徴ですが、産地によって色味や透明度が異なる点が特徴です。
特にミャンマー産のペリドットは高品質で知られており、深みのあるオリーブグリーンの輝きがあります。透明度も高く大粒の結晶がいくつも採られているため、価値が高いとされています。
アメリカのアリゾナ州でもペリドットは採掘されており、世界の供給量の8割を占めていますが、茶色味を帯びているうえに、小粒が多い傾向です。
パキスタン産のペリドットはアップルグリーン・ライムグリーンカラーのものが多く、ミャンマー産には及ばないものの、高値で取引されています。
緑色の宝石はペリドットだけではありません。以下の記事でも緑系統の宝石について解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
夜でも美しく輝く
夜でも美しく輝く性質もペリドットの特徴です。ペリドットは紀元前1500年ごろ、エジプトのザバルガド島で採掘が始まりました。
夜の少ない自然光でも輝くため見つけやすく、当時の人々は月明かりの下で採掘していたと伝えられています。
ペリドットが「太陽の宝石」と呼ばれる所以は、夜でも昼間と変わらない輝きを放つ性質からきているのです。
また、暗闇でも光を失わない特性から、古代エジプト人が太陽神ラーの象徴とされていたのも、名前の由来といわれています。
ローマ人もペリドットを愛してやみませんでした。十字軍によってヨーロッパにもたらされたペリドットは、美しさによって多くの人を魅了し、聖堂や教会の装飾に使用されるようになったのです。
エメラルドのような美しさと、夜に輝く特性から「イブニング・エメラルド」とも呼ばれています。
石言葉は「幸せ・平和・夫婦の愛」
ペリドットには「幸せ」「平和」「夫婦の愛」という石言葉があり、大切な人との絆を深める力があると信じられています。
特に「夫婦の愛」という石言葉から、カップルや夫婦が身につければ、関係がより穏やかで絆が深まるといわれています。
人間関係を大切にしたいときや、心の安定を求めているときにぴったりの宝石です。ペリドットの石言葉については以下の記事でも紹介しているため、ぜひご覧ください。
ゴールドとの相性抜群
ペリドットはゴールドとの相性が抜群で、金の細工を施したジュエリーが多く販売されています。
ゴールドとの相性が良いといわれる理由は、ペリドットとゴールドがともに「太陽のエネルギー」を持つとされ、組み合わせれば運気の流れが良くなると信じられているからです。
また、シルバーやプラチナと合わせても魅力的なジュエリーとなります。シルバーやプラチナは、ペリドットの爽やかな緑色を引き立てるため、ゴールドが好みではない方は選択肢に入れられるでしょう。
ペリドット・エメラルド・ルビー・サンストーンの違い

ペリドットは見た目や呼称から、ほかの宝石と間違われることがあります。緑系統の宝石のため、エメラルドと混同する人もいるでしょう。
また「太陽の宝石」の異名を持つペリドットは、同じく太陽の宝石と呼ばれるルビーや、「太陽の石」といわれているサンストーンと混同されがちです。
それぞれの違いを下表にまとめたため、どのような違いがあるか参考にしてみてください。
ペリドット・エメラルド・ルビー・サンストーンの特徴
種類 |
別名 |
カラー |
石言葉 |
ペリドット |
太陽の宝石・夜のエメラルド |
新芽のような淡い黄緑色 |
幸せ・平和・夫婦の愛 |
エメラルド |
愛の石・緑の石 |
濃い鮮やかな緑色 |
幸福・幸運・愛・希望 |
ルビー |
太陽の宝石・貴石の王者 |
鮮やかな赤色 |
生命力・抵抗力・永遠の命・情熱 |
サンストーン |
太陽の石 |
太陽のような赤褐色 |
勇気・健康・幸福・情熱・リーダーシップ |
太陽の宝石「ペリドット」に関する逸話

ペリドットは美しさと独特な性質によって昔から注目されており、さまざまな逸話を残しています。ペリドットに関する逸話は以下のとおりです。
- 絶世の美女といわれるクレオパトラ7世をも魅了した
- 「トパーズ」とも呼ばれていた
- 宇宙から飛来してきたペリドットも存在する
- ペリドットから新種の宝石が発見された
ひとつずつ紹介します。
絶世の美女といわれるクレオパトラ7世をも魅了した
ペリドットの神秘的な緑色と輝きは今まで多くの人を虜にしてきました。絶世の美女と称えられたクレオパトラ7世も、魅力に取りつかれた一人です。
クレオパトラ7世はエメラルド愛好家として有名で、鉱山を所有していたという話も残っています。しかし「エメラルドだと思っていたものは実はペリドットだったのでは」という可能性が指摘されています。
当時は緑系統の宝石を総称して「エメラルド」と呼んでおり、現在のような区別がされていなかったと考えられるためです。
現代では是非を調べる術はありませんが、ペリドットだったとしたら、審美眼(美しいものを見分ける能力)に優れていたクレオパトラ7世をも魅了した宝石といえるでしょう。
「トパーズ」とも呼ばれていた
ペリドットは、かつて「トパーズ」と呼ばれていた時代がありました。黄玉で知られるトパーズと名前が同じですが、混同されていたわけではありません。
トパーズと呼ばれていたのには、いくつかの説があります。
ひとつは、古代ギリシャ人やローマ人がペリドットの産地である紅海のザバルガド島を「トパゾス」と呼んでいたことにちなんで名付けたという説です。
ギリシャ語の「トパジオス(topazios)」に由来するという説もあります。
トパジオスという語には「懸命に探す」という意味があり、ペリドットが夜でも輝くため、人々が月明かりを頼りに探した様子がこの言葉と結びついたと考えられています。
現在使われている「ペリドット」という名称は、フランス語に由来する英語です。ペリドットの語源にも諸説あります。
アラビア語で「宝石」を意味する「Faridat(ファリダット)」から派生したとも、ペルシア語で「美しい妖精」を指す「Peri(ペリ)」に由来するともいわれているのです。
いずれにしろ、神秘的な宝石の名前がつけられたペリドットは、古代からの歴史と人々のロマンが込められているといえるでしょう。
宇宙から飛来してきたペリドットも存在する
ペリドットは、地球だけでなく宇宙にも存在しています。隕石とともに地球に飛来したものは「パラサイトペリドット」と呼ばれ、地上で採れるものよりも価値が高い傾向です。
ペリドットが採れる隕石はパラサイト隕石(石質隕石)と呼ばれています。地球で採掘されるペリドットとは異なり、透明度が高く、淡い緑色をしているのが特徴です。
また、光を当てると流星のような筋状のインクルージョンが見られることもあり、神秘的な魅力があります。
広大な宇宙を旅し、数えきれないほどの年月をかけて地球へとたどり着いたペリドットは、美しく神秘的な宝石といえるのではないでしょうか。
ペリドットから新種の宝石が発見された
ペリドットといえば鮮やかな黄緑色が特徴ですが、茶色がかったものも存在します。茶色味の強いペリドットは「ブラウン・ペリドット」と呼ばれています。
このブラウンペリドットから、新種の宝石が発見されたことがあるのです。発見された宝石の名は「シンハライト(Sinhalite)」。
シンハライトは20世紀に発見された貴重な宝石のひとつとされています。産地はスリランカで、淡いブラウンの色合いが特徴的です。
名前は、サンスクリット語でスリランカを意味する「Sinhala(シンハラ)」と、石を意味する「lite(ライト)」を組み合わせてつけられました。
シンハライトがペリドットとは異なる新種の宝石であると認定されたのは、1950年ごろです。
アメリカ国立博物館のジョージ・シュウィッツァー博士が、ペリドットと光学的な特性が一致しない宝石があることに疑問を持ち、詳細な検査の後、新種だと明らかになったのです。
ブラウンの色味が強く美しい宝石は、ブラウンペリドットやシンハライト以外にもあります。以下の記事でブラウン系統の宝石について解説しているため、ぜひご覧ください。
太陽の宝石「ペリドット」の価値

ペリドットは美しい輝きを放つため、高い価値がつくと思う方は多いでしょう。しかし、すべてのペリドットが高値で取引されるわけではありません。ペリドットの価値は、以下のポイントによって判断されます。
ひとつずつ見てみましょう。
カラー
ペリドットの価値を決める要素のひとつが色合いです。鮮やかで明るい黄緑色ほど高く評価されます。
また、わずかに黄色を帯びたペリドットも、美しい輝きを放つため人気です。一方で、茶色みを帯びたものは評価が低くなり、宝石としての価値も下がります。
カラット
ペリドットは小粒で採掘される宝石です。そのため、市場に流通するルース(裸石)は宝石のなかでも小さなものが多く、1~5カラットが一般的です。
小さい個体が多い理由は、地球の奥深くで生成されたペリドットが、マグマの活動によって急激に地表へと運ばれる過程で、高温高圧から一気に減圧され、細かく砕けるためです。
そのため、大粒のペリドットほど希少性が高まり価値も上がります。
世界最大級とされるペリドットは約312カラットであり、アメリカのスミソニアン国立自然史博物館に収蔵されています。
クラリティ
宝石全般に言えることですが、インクルージョン(内包物)が少なく、透き通ったものほど評価が高まります。
ペリドットも同様ですが、魅力を引き立てる独特のインクルージョンは付加価値となる場合もあります。
美しいインクルージョンの代表として挙げられるのが「リリーパッドペリドット(ウォーターリリー)」です。
内部に蓮の葉のような丸い模様が浮かび上がり、光の角度によって美しく輝くため、付加価値が認められています。
幻想的な輝きが、スパンコールのように見えることから「サンスパングル(太陽のきらめき)」とも呼ばれています。
また、スター効果(アステリズム効果)を持つペリドットは「スターペリドット」と呼ばれ、きわめて珍しい存在です。
内部のインクルージョンが特定の方向に並ぶことで、光の筋が星のように見える現象であり、希少性が高いとされています。
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ペリドットはカラー・カラット・クラリティによっては高値で取引されています。通常のペリドットでもジュエリーに加工したものは数万~数十万円するため、決して安い買い物ではありません。
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太陽の宝石「ペリドット」の石言葉は幸せ・平和・夫婦の愛

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