【一覧】100円記念硬貨の価値を種類別に紹介！高く売る方法も解説

「自分が持っている100円記念硬貨の価値を知りたい」
「1枚から買取してもらえるのか？また、高く売れる業者の特徴を知りたい」

 

記念硬貨は、硬貨の状態・査定時の相場・業者の査定基準によって買取価格が変動します。

 

同じ100円記念硬貨でも持ち込み先によって査定額が異なり、ときには買取を拒否されるケースも少なくありません。

 

より高く売るためには、100円記念硬貨の価値を把握したうえで、高く買取できる可能性がある業者に持ち込むのが大切です。

 

本記事では、100円記念硬貨の価値・売却方法・買取価格を上げるコツ・買取業者の探し方を解説します。

 

売却を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

 

100円記念硬貨とは？一般貨幣との違いを解説

100円記念硬貨とは、国を挙げて行われる行事や出来事に際して発行される特別な硬貨です。

 

一般貨幣と比較して、以下の特徴を持ちます。

 

 

異なる点が多々ありますが、一般貨幣と比較して希少性が高いかと聞かれると、極端に希少価値が高い訳ではありません。

 

ただし、額面以上で取引されている種類も一部存在します。

 

そのほか、一般硬貨にもプレミア硬貨もあり、実は記念硬貨より高値で取引されています。

 

一般貨幣におけるプレミア硬貨については、本記事の『記念硬貨以外に価値のある100円玉』を参考にしてみてください。

 

また、記念硬貨と混同されるジャンルに記念メダルがありますが、メダルのほうは貨幣として利用できません。

 

【一覧】100円記念硬貨の価値

これまで発行されている以下8種類の100円記念硬貨の価値を紹介します。

 

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

※ご一読ください※

以降で紹介する価値は、買取価格を保証するものではありません。
硬貨の価値は、状態や査定時の市場相場に影響され、一つひとつ異なります。
より詳しい価値を知りたい方は『買取大吉』の無料査定をお試しください。

 

東京オリンピック記念100円銀貨幣

発行年	昭和39年（1964年）
素材	銀合金（銀60%・銅30%・亜鉛10%）
発行枚数	8,000万枚
価値	額面相当

 

昭和39年に開催された東京オリンピックを記念して発行されたもので、日本初の記念貨幣でもあります。

 

表面には聖火と五輪のシンボルマーク、裏面には太陽をイメージした円形と「100」の数字がデザインされています。

 

発行枚数が多く、希少性はさほど高くありません。

 

そのため、買取の際は額面相当となるケースがほとんどです。

 

ただし、未使用の美品であれば、色がつく程度ではありますがプレミアとなる場合があります。

 

『買取大吉』では額面以上で買取できる可能性があるため、お手持ちの場合はぜひご相談ください。

 

引用：造幣局「東京オリンピック記念100円銀貨幣」

 

日本万国博覧会記念100円白銅貨幣

発行年	昭和45年（1970年）
素材	白銅（銅75%・ニッケル25%）
発行枚数	4,000万枚 うち、通常貨幣とミントセットが26,000枚
価値	額面相当

 

日本万国博覧会（通称：日本万博）の開催を記念して発行されたものです。

 

表には葛飾北斎の富嶽三十六景のひとつである「赤富士」、裏面には地球を背景に万博のシンボルマークである桜が描かれています。

 

こちらは非常に人気が高く、同年に追加発行もされました。

 

大量流通したためプレミアは期待できませんが、記念硬貨としては人気の種類です。

 

未使用の美品であれば、プレミア硬貨として扱われる可能性があります。

 

また、通常貨幣とセットになったミントセットも同時発売されており、こちらは額面以上の価値が期待できます。

 

引用：造幣局「日本万国博覧会記念100円白銅貨幣」

 

札幌オリンピック記念100円白銅貨

発行年	昭和47年（1972年）
素材	白銅（銅75%・ニッケル25%）
発行枚数	3,000万枚 うち、通常貨幣とのミントセットが30,000枚
価値	額面相当

 

昭和47年に札幌で開催された冬季オリンピックに際して発行された硬貨です。

 

表面には聖火台、裏面には「100」の文字と五輪のマーク、両サイドに雪の紋が施されています。

 

発行枚数が十分だったため、価値はほぼ額面どおりです。

 

ただし、未使用の美品であればプレミア硬貨として扱われる可能性があります。

 

引用：造幣局「札幌オリンピック記念100円白銅貨幣」

 

沖縄国際海洋博覧会100円白銅貨

発行年	昭和60年（1985年）
素材	白銅（銅75%・ニッケル25%）
発行枚数	12,000万枚（1億2千万枚）
価値	額面相当

 

沖縄県で開催された国際海洋博覧会に際して発行された硬貨です。

 

1975年7月〜1976年1月まで行われ、通称「沖縄海洋博」または「海洋博」の名で親しまれていました。

 

表面には首里のシンボルである守礼門と波、裏面には「100」の数字と海洋博のシンボルマーク、両サイドにマスコットマークが施されています。

 

発行枚数が記念硬貨のなかで最多の1億2千万となっており、希少価値はほぼありません。

 

そのため、取引価格も額面相当です。

 

引用：造幣局「沖縄国際海洋博覧会記念100円白銅貨幣」

 

天皇陛下御在位50年記念100円白銅貨幣

発行年	昭和51年（1976年）
素材	白銅（銅75%・ニッケル25%）
発行枚数	7,000万枚
価値	額面相当

 

昭和天皇が在位してから50年となった記念に発行された硬貨です。

 

表面には皇居と敷地内にある二重橋、裏面には中央に菊の紋章と、両サイドに鳳凰が描かれています。

 

かつてはプレミア硬貨として扱われていましたが、現在は額面どおりの価値で取引されています。

 

ただし、デザイン性が高くコレクター需要も多いため、未使用の美品であれば多少高く売れる可能性があります。

 

引用：造幣局「天皇陛下御在位50年記念100円白銅貨幣」

 

新幹線鉄道開業50周年記念100円クラッド貨幣

発行年	平成27・28年（2015・2016年）
素材	白銅および銅（銅87.5%・ニッケル12.5%）
発行枚数	全種類合計2,124.4万枚（1種類200万枚前後） うち、平成27・28年銘の貨幣セットが各300,000枚
価値	額面相当

 

新幹線開業50周年を記念し、2015〜2016年にかけて発行された硬貨です。

 

以下の9種類のデザインで発売されています。（裏面はすべて0系新幹線で統一）

 

 

価値は額面相当で、新幹線の種類による差もありません。

 

ただし、未使用の美品や、全種類コンプリートされているものであれば買取価格に少し期待できる可能性があります。

 

引用：造幣局「新幹線鉄道開業50周年記念100円クラッド貨幣」

（東海道・山陽・東北・上越・北陸・山形・秋田・九州・北海道）

 

東京オリンピック記念100円クラッド貨幣

発行年	平成30〜令和2年（2018〜2020年）
素材	白銅および銅（銅87.5%・ニッケル12.5%）
発行枚数	合計5,132.4万枚（394.8万枚×13種類） うち、コンプリートセットが100,000セット発売
価値	額面相当

 

2020年（開催は2021年）の東京オリンピックを記念して発行された硬貨です。

 

時期をずらして第1〜第4次まで発行され、全部で13種類存在します。

 

表面には各競技のモチーフ、裏面には東京オリンピックのエンブレムが施されています。

 

中古市場での取引価格は額面相当ですが、コレクションとして人気の高い硬貨です。

 

東京パラリンピック記念100円クラッド貨幣

発行年	平成30〜令和2年（2018〜2020年）
素材	白銅および銅（銅87.5%・ニッケル12.5%）
発行枚数	合計5,132.4万枚（394.8万枚×13種類） うち、コンプリートセットが100,000セット発売
価値	額面相当

 

東京パラリンピックの開催を記念して発行された硬貨です。

 

第1〜4次で順次発行され、合計で13種類が存在します。

 

表面には各競技のモチーフ、裏面にはオリンピックのエンブレムが施されています。

 

希少価値は高くありませんが、デザインの精密さとコレクション性の高さから人気がある硬貨です。

 

記念硬貨以外に価値のある100円玉

100円記念硬貨以外にも、以下の特徴に該当する種類は、額面以上の価値を持つ可能性があります。

 

 

ひとつずつ見ていきましょう。

 

昭和39年銘の稲穂100円玉

昭和39年銘の硬貨は「稲穂硬貨」と呼ばれる種類のひとつです。

 

稲穂硬貨とは、日本で2番目に発行された100円硬貨で、表面に実った稲が描かれているのが特徴です。

 

発行枚数が1,000万枚と少なかったため、額面以上の価値を持ちます。

 

硬貨コレクターの間で人気が高く、保存状態が良い場合はさらに高価買取となる可能性が上がります。

 

平成13・14年銘の現行100円玉

平成13・14年の100円玉は、新500円玉の製造開始にともない発行枚数が減少したため、プレミア硬貨として注目されています。

 

とはいえ現行貨幣であるため、大幅な価値の上昇は見込めません。

 

ただし、状態が良ければコレクター需要により高値で取引される可能性があります。

 

製造時のエラーが見られる100円玉

製造過程で発生した不具合により、通常とは異なる外観を持つ硬貨を「エラー硬貨」と言います。

 

厳しい検品ではじかれず市場に出回った希少性から、コレクターに高く評価されています。

 

100円玉によく見られるエラー硬貨は以下のとおりです。