エメラルドの語源
エメラルドの語源は「緑色の宝石」を意味するギリシャ語「smaragdos(スマラグドス)」で、次第に発音が変化して現在の「emerald」になりました。
エメラルドの最大の魅力は「エメラルドグリーン」と言われるその美しい緑色です。
その神秘的な美しさゆえに、昔から人々に愛されているエメラルドは、古代ローマや古代ギリシャで「ヴィーナスに捧げる宝石」として崇拝されていました。
アレキサンダー大王は戦いのときには必ず、自分の守護石として大粒のエメラルドを身に着けていたと言われています。
絶世の美女と謳われる古代エジプトの女王クレオパトラもエメラルドを愛用していたことは有名です。
エメラルドの名が世間に広く行き渡るようになったのは、スペインがインカ帝国を統治し、ヨーロッパにエメラルドが流通するようになった頃からと言われています。
日本におけるエメラルドの和名は、翠玉(すいぎょく)、または緑玉(りょくぎょく)です。
エメラルドの特徴
エメラルドの主な産地は、コロンビア、ブラジル、ザンビア、ジンバブエ、マダガスカル、パキスタンなどがあります。
中でも最大の産出国はコロンビアで、世界シェアは60%を超え、名品としても有名です。
エメラルドは採掘された地域により、色合いが異なる場合が多いです。例えばコロンビア産は深みのある純粋な緑色、ザンビア産は緑色でも青が含んだ色合いをしています。
美しい緑色の宝石エメラルドは緑柱石(ベリル)と呼ばれる鉱物グループの1つであり、青色のアクアマリンや、ピンク色のモルガナイトの仲間です。
エメラルドは、その内部にキズのような内包物(インクルージョン)が多く、これは地中奥深くで結晶生成時に生じるものなので天然の証にもなっています。
もちろん、内包物が少ないエメラルドも存在しますが、とても価値が高く、透明度が高く明るい濃い緑色のものほど高価です。
とくに猫の目のような光が入るキャッツアイ効果のあるエメラルドは希少価値が高いようです。
エメラルドの石言葉
エメラルドの宝石言葉は「幸福」「幸運」「愛」「希望」です。古来、透明感溢れる緑色の光は、人を健康に導く力があると信じられていました。
エメラルドを眺めていると視力が回復するなど、目に関する言い伝えや、身に着けると森の中にいるようなやすらぎが得られ、思考力が高まり行動力をもたらすとも。
恋愛に関する願いを叶えてくれる「愛の石」とも呼ばれています。
エメラルドを身につければ、人間として成長することがき、知恵や忍耐力が得られると信じられています。
どれも恋人や夫婦にとって、愛を育み長続きさせるために必要なものであり、エメラルドを贈ることで愛と献身を意味するといわれています。
幸せな結婚のお守りとしても、有効といえるでしょう。
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